「ルザムノ・ラスフィトート」の版間の差分
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2015年7月2日 (木) 17:51時点における版
ルザムノ=ラスフィトート(Ruzamuno Rasphitot)
平和と調和により争いを無くす「調和神ルザムノ・ラスフィトート」と呼ばれ、「ラ・ギアス」においては破壊神サーヴァ=ヴォルクルスと創造神ギゾース=グラギオスと並び『三邪神』と評される。ヴォルクルスが「恐怖・死」といった負の感情から生まれたのに対し、調和神ラスフィトートは無念の死からこみ上げる、人々の平和と調和という願いが歪んだ形となったものである。無念、すなわち虚の感情をエネルギーとしている。
天秤を模した形状をしており、支点部分には通常は瞳を閉じている人の顔があり、その上部には内部に人の形をした存在がいる緑色のクリスタルが嵌っている。
ラスフィトートの行動原理は平和を乱す存在を破壊することであり、ヴォルクルスと行動原理が全く同じである。唯一の相違点はヴォルクルスは「破壊による恐怖と死を与える」のに対し、ラスフィトートは「破壊することで平和と調和が生まれる」という点である。故に、シュウは『ラスフィトートがもたらすのは死の静寂』と評している。 要するにこの邪神は、「争いを嫌う⇒生きる者は争う⇒みんな死ねば争わない」というロジックで行動しているのである。グラギオスはグラギオスで、現在ある世界を破壊してから新しく創る神であるため、結局のところ三邪神は「今ある命を全て滅ぼす」という点が全く同じなのである(ヴォルクルスは滅ぼすこと自体が、ラスフィトートは滅びによる平安が、グラギオスは滅びた後の創造が目的)。
過去のラングラン紀元においてゼノサキス一族によって封印された。その存在は年月が過ぎることで人々からも忘れ去られてしまい、現在においては存在自体が確認されなかった。
ヴォルクルス教団により再度のヴォルクルス復活の際に明らかにされたところによれば、ラスフィトートを復活させることで負の感情を引き立てることであり、最終的にはグラギオスをも復活させることで完全なヴォルクルスの復活は元より、ラスフィトートとグラギオスが齎す負のエネルギーによってラ・ギアスを無に帰することが最終目的と思われる。しかし、これはあくまで教団員の考えであり、預言者の狙いは別のところにあった。
なお、ポゼッションしたティアン曰く、放っておいても勝手に復活するらしい。
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
ヴォルクルス教団の暗躍によりラスフィトートが復活。復活の際に生じた大量のプラーナにより精霊たちの活動が活発化し、魔装機が強制的ポゼッションする事態が発生。ティアンの決死の行動により一時期復活は阻止されたが、かねてより暗躍していたエルシーネ・テレジアの手によりヴォルクルスと共にラスフィトートの両者が復活。これに対し、マサキ・アンドー率いるアンティラス隊が阻止。エルシーネは倒され、ヴォルクルスとラスフィトートの完全な復活は阻止された(※南部ルートでの結末)。
ルートにより結末が分かれるが、エルシーネ自身が平和と調和を歪んだ形で望んだため、それがラスフィトートの復活のキーとなった。
登場作品と役柄
魔装機神シリーズ
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 序盤戦では分身体の「ラスフィトート」と、終盤の分岐による本体の「R・ラスフィトート」が登場。本体は南部ルート(ヤンロンルートとも)における「終末の黙示」に登場。同時に出現するS・ヴォルクルスと共に、エルシーネよりも先に倒す必要がある。攻撃手段は分身体も本体も全く同じで、違う点は耐久力と回避率、スキルの差である。なお、ヴォルクルスと違い、本体でも分身体でも口調は変わらない。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- 登場自体はしないが、作中ではその力を取り込んで不可侵結界を張るために使われたりなどしている。前作まで実在を疑われるほどの存在だったはずだが、「グラギオスに比べれば儀式が簡単」などと言われてしまっている。グラギオスの復活に必要なのは「死を迎えてなお消えぬ強い希望」であるため、絶望と死と破壊を教義とするヴォルクルス教団からすれば、確かに「グラギオスよりは」簡単であろう。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
- ヴァールニーヤ、及びフーム・ラカーブの手駒として召喚される。今回は「三邪神の一柱」という扱いで、クローズアップはされない。
- 地味にROEから戦闘アニメが作り直されている。
装備・機能
武装・必殺武器
- 仲裁の手(ちゅうさいのて)
- クリスタル内の人型より光線を放つ。ROEではかざした手から十字の光が迸ったのに対し、COEではシンプルなビームになっている。
- 謐かなる平衡(しずかなるへいこう)
- 天秤に羽根と攻撃対象の魂と思しき光体を乗せて対象を有罪判定した後、ぐるりと一回転。遠心力で横を向いた天秤の皿を、軌道に沿って六つ複製。それを本体の前で裏返して魔法陣に変換、ビームを正射する。
- ちなみに、羽根と魂を天秤にかける、というのはエジプト神話におけるアヌビスの裁判をモチーフとしていると思われる。作中においてヒンドゥー神話のシヴァ神の正体がヴォルクルスだとされていることからすると、設定的には逆かもしれないが。
- COEでは有罪判定の演出が消滅。代わりにヒトガタ部分が合掌した手を発火させ、その白い炎を分割して空間に沈め、そこから天秤の皿を出現。一回転して展開し、そこから魔法陣を描いてビーム、という流れ。地味に皿の数が8つに増え、展開する場所が本体の前から周囲に変わっているほか、本体も「仲裁の手」で攻撃するようになった。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- L
属性
- 無
- 属性なし。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
- 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- いずれの名義でも「精神コマンド」と「特殊技能」を保持していない。
専用BGM
- 「決戦」
- ROEでの専用曲。COEでは三邪神の曲となった。
名台詞
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 「我は争いを好まぬ。武器を捨てろ」
「我が真意が伝わらぬのか? 戦いは戦いを生む……お前達もその事は身に染みておろう」 - シナリオ「エランの目的」において初めて遭遇したマサキに対して。これによってマサキは脳裏にマーガレットやムデカ、そしてエルシーネの言葉がよぎり、己が力の有様に疑念と迷いを抱いてしまう。
- そしてこれがもとでサイバスターから拒否されてしまう…。
- 「ヴォルクルスの加護を受けている者には手を出さぬ…それが我らのしきたり故」
- 「なぜ……こうまでして戦う? 全てを我に委ねれば、争いのない世界になるというのに……」
- シナリオ「終末の黙示」におけるラスフィトートの最期の台詞。
- 「戦いはムダだ。全てを我に委ねればよいのだ」
相対関係
- 破壊神サーヴァ=ヴォルクルス
- 破壊を抑える特性を有しているためか、三邪神が揃っている状態で先にラスフィトートが倒されるとヴォルクルスの力が増す。
- 創造神ギゾース=グラギオス
- 創造神が去る=安定期に入ったということなのか、三邪神が揃っている状態で先にグラギオスが倒されるとラスフィトートの力が増す。
余談
- 『ROE』のスタッフロールでは担当声優は明かされず「???」と表記されていた(後の『COE』でも未表記のままである)。後に2012年10月27日の「第2次スーパーロボット大戦OG PV先行上映&トークショー」において、寺田Pより置鮎龍太郎氏が担当していたことが発表された。
これは、声優を明かす事で「置鮎氏が演じる別のキャラと関連があるのではないか」と思われるのを防ぐためとの事。 - 現時点でキャストが明言されている三邪神や巨人族はラスフィトートのみである。
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