「イディクス」の版間の差分
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2015年6月10日 (水) 05:30時点における版
イディクス(Edax)
『スーパーロボット大戦K』に登場するオリジナル敵組織。その強大な力で主人公ミスト・レックスの母星であるアトリームを一ヶ月で滅ぼし、またシェルディア・ルージュの母星であるベザードも10日で滅ぼしており、次のターゲットである地球を狙う。その実態は、統率者であるル=コボルが2000年前に同胞と敵対し敗北した際、惑星ごと砕けてしまった自らの欠片(惑星の住人の心に寄生した自分自身)を集めるために作り上げた組織である。そのため(他作品からの参加を除けば)構成員は全てル=コボルの欠片から構成されている。アトリームやベザードを滅ぼした理由も古代人の身体に宿った欠片を回収するべく襲撃したのだった。なお、欠片が全て揃った時ル=コボルは本来の破壊衝動の塊となり、一瞬で宇宙を滅ぼすとされている。
だが、作中ではスパロボKのシナリオ自体の問題もあって設定の矛盾も多く、
また強大な敵組織と設定されている割には幹部全員にどこか抜けたような描写や小物臭い言動が目立ちがちで、実際にイスペイルとヴェリニーは版権作品の敵キャラであるギル・バーグに嵌められたり、ラスボスである筈のル=コボルも版権敵のダイモンに裏から利用されて嘲笑されるという、それまでのスパロボでのオリジナル敵組織とは異なった安っぽさも目立つ。
しかし、その小物臭さや意外にも仲間想いの描写が妙な愛嬌を生んでおり、他のスパロボオリジナル敵組織にはないユニークさもあいまって『K』の主人公側以上の高い人気を持つ。
登場作品
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 本作オリジナルの敵組織。作中での活躍はほぼ前述の通り。
関連する人物
- ル=コボル
- イディクス首領でありラスボス。破壊衝動の塊である精神生命体。だが、他の幹部同様どうも小物臭が強い。初登場時はエルリック・シャルティール、もしくはレム・ルージュを憑依体にして登場する。
- イスペイル
- 幹部の一人。「欠片」の濃度が低いためル=コボルへの忠義心が薄く、叛意を持っている。アトリームを滅ぼした張本人であるため、ミストにとっては因縁の敵。イスペイル兵という部下を従えている。モチーフはフランケンシュタインの怪物。
- ヴェリニー
- 幹部の一人。イディクス幹部の紅一点。ヒステリックで荒々しい性格だが意外にも仲間想いの一面も見せる。ヴェリニー兵という部下を従えている。なお、ベザードを滅ぼした張本人。モチーフは人狼。
- ガズム
- 幹部の一人。「欠片」の濃度が高いためイスペイルとは対照的にル=コボルへの忠義心は強く、実質イディクスのナンバー2。初登場時はエルリック・シャルティール、もしくはレム・ルージュを憑依体にして登場する。モチーフはドラキュラ。
他作品の関連人物
- ギル・バーグ
- 本作ではダンガイオーによって宇宙海賊バンカーが滅ぼされた後、バンカーの残党を集めて新生バンカーを旗揚げするも、直後にイディクスによって新生バンカーを滅ぼされ、以来イディクスに降り、組織の一員となっている。イスペイル達とは肩を並べるほどの幹部格であり、諸勢力と接触を図り協力体制をとりつけるなど、各所で暗躍。その本心は新生バンカーを滅ぼされた事からイディクスに対して深い憎悪を抱いており、最終的にはイディクスを乗っ取ることが目的だった。イスペイルとヴェリニーを間接的に死に追いやるも、ギル自身も志半ばで斃れることになる。
- ダイモン
- タングラムを介してイディクスを裏から間接的に操っていたKの戦乱の真の黒幕。二つの地球に多くの戦乱が引き起こされ、多くの侵略者が襲来したのも、全てはタングラムを手中に収めていた彼の陰謀によるものであった。黒幕然として振舞っていたイディクスすらも、彼によって利用され、弄ばれた駒の一つに過ぎない。彼の目的は全ての平行世界の破滅であり、その一環としてイディクスを裏から操り、戦乱を拡大させていた。同時に、イディクスの習性に興味を抱き、その習性を学習していた。劇中の最終盤に至るまで黒幕然として高みの見物を決め込み、戦乱を愉悦のままに眺めて愉しんでいたが、最後はタングラムを奪還されたことでKの宇宙からの撤退を余儀なくされ、別の平行世界へと逃亡した。
関連する用語
余談
- 藤子不二雄Aの漫画『怪物くん』に出てくる怪物くんと三匹のお供が元ネタ。どこか愛嬌あるキャラになっているのはこの影響も大きいようだ。
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