M9 ガーンズバック

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M9 ガーンズバック(M9 Gernsback)

フルメタル・パニックシリーズ』に登場するASアーム・スレイブ)。第3世代のAS。
生産工場の違いなどにより、A系列、C系列、D系列、E系列など複数の系列が存在する。通常、M9といった場合はミスリルで運用されているE系列の本機のことを指す。D系列は2機存在し、うち1機が本編で使用されている。詳細はファルケの項を参照。また、試作機がC系列としてラムダ・ドライバを搭載し、アーバレストが開発された。また、原作終盤に登場した米軍仕様機はA系列とされ、「フルメタル・パニック! アナザー」で正式に採用されている。
マオ機は頭部に通信用アンテナが搭載されている。

「世界の10年先を行く」と言われるほどの超高性能機体で、アメリカ軍の配備に先駆けてミスリルに配備されている。動力が第二世代型ASで採用されていたガスタービンエンジンからパラジウムリアクターに変更され、マッスル・パッケージと呼ばれる人工筋肉による完全電気駆動となっている。それによる軽量化で運動性が上昇し、ロボット離れしたアクロバティックな機動性を発揮する他、高い静粛性を誇る。 さらにマッスル・パッケージ自体が防弾性を備えているために華奢な見かけに反して耐久性も向上している。また、駆動系の省スペース化によってペイロードに余裕ができ、電子兵装やウェポンラック、不可視モード実装型ECSを搭載できるようになった。その一方、AIの搭載によって操縦時のパイロットの負担が軽減されている。

AIの声は搭乗者が自由に変えられるらしく、クルツは日本でサンプリングしたアイドル歌手の声を設定している。また機体ごとにAIの名前が異なり、マオ機のAIはフライデー、クルツ機のAIはユーカリという名前がつけられている。アニメではフライデーを福山潤、ユーカリを田村ゆかりが担当している。

原作者曰くその性能はレイバー以上、MS未満との事。 もっとも出力や機動力は大半のMSを上回っており、ECS不可視モードを標準搭載しているので単純に比較はできない。

劇中に登場した専用機は「M9 ガーンズバック (マオ機)」、「M9 ガーンズバック (クルツ機)」をそれぞれ参照。

登場作品と操縦者

アーバレストに乗り換える宗介はともかく、マオとクルツはこれで最後まで戦うことになる。性能は機体ごとに違い、特にクルツ機は何の強化もせずとも最大射程が9と長い上、クルツが精神コマンド狙撃まで覚えるため、運用法次第では射程外から一方的に攻撃できる。JWともに合体攻撃である「ウルズ・ストライク」がバリア無視で攻撃でき、Wではクルーゾーの乗ったファルケとの「ウルズ・スペシャル」が使えるため三位一体での運用が基本となる機体。

J・W共に、宗介機はARX-7 アーバレストへ改造段階を引き継ぐ。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
基本性能はあまり高いとは言えないが、武器改造費が安めで強化パーツスロットが3つあり、合体攻撃のウルズ・ストライクもある。強化していけば最後まで十分使っていける。クルツ機とマオ機は互いに乗り換えが可能。
スーパーロボット大戦W
基本性能自体はJとあまり変わらないが、クルツ機とマオ機が各パイロット専用となった。ファルケの登場により、合体攻撃のウルズ・スペシャルが追加。またスポット参戦でマッカラン機も登場。

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
序盤から登場。合体攻撃は無いが、各機の最強武装が気力制限無し、ECSの仕様変更により毎ステージで1度だけ無消費「突撃」+AS用対物狙撃銃(クルツ機・最大射程9)またはミサイルランチャー(マオ機・全体攻撃)ができる。そのため、普段のクルツとマオはサブに回して「突撃」を温存する方が良い。第36話で機体・武器性能が強化されるので改造すれば終盤まで使える。
宗介機は特別な武装も能力もないが、相変らず改造がアーバレストとボン太くんに引き継ぎができる上にアーバレストと比較して武器改造費が少ない。また、今回宗介機はアーバレスト入手後も引き続き使用可能(36話でしっかり強化される)。

装備・機能

戦用の機体なのでは飛べない。フライトユニットやフライトモジュールで補う必要がある。

武装・必殺攻撃

殆どの武器が弾数制。機体ごとに搭載武器が一部異なり、大まかに言うとバランス型のマオ機、遠距離射撃特化のクルツ機、近~中距離戦特化の宗介機となる。J・Wで各武器の戦闘アニメが違う。

AM11 12.7mmチェーンガン
頭部に内蔵。発射速度は1800発/分、装弾数は1500発である。
40mmアサルトライフル
正式名所「エリコン・コントラヴェスGDC-B 40mmライフル」。Wではマルチコンボ対応武器となった。第3次Z時獄篇では全機体が装備している。
単分子カッター
正式名称「ジオトロン・エレクトロニクスGRAW-2単分子カッター」。刃がチェーンソー状になっているAS用ナイフ。厚い装甲もダンボールを切るように切り裂ける。
J・Wではマオ、宗介、マッカラン機のみ使用可能。J・W共にコンボ(マルチコンボ)対応。デフォルトでは空中の敵に届かない。
第3次Z時獄篇ではクルツ機が装備した反面、マオ機は下記の大型単分子カッターに変更された。また、空中の敵にも届く(空適応はB)。
57mm滑腔砲
正式名称「ボフォースASG96-B 57mm滑腔砲」。クルツ機のみ。AS用対物狙撃砲以上の射程を持つ。第3次Z時獄篇では装備していない……と思われがちだが、実は「AS用対物狙撃銃」名義で装備している。武器リストで正式名称を確認するとしっかり書かれている。
AS用対物狙撃銃
J・Wではマオ、クルツ、マッカラン機が装備している。長射程の反撃武器として重宝する。時獄篇では全機オミット。
ゲームではなぜか狙撃銃と表記されているが、原作では狙撃という名称である。
57mm散弾砲『ボクサー』
正式名称「OTOメララ「ボクサー」57mm散弾砲」。宗介機のみ。ARX-7 アーバレストに引き継がれる。第3次Z時獄篇では装備していない。
大型単分子カッター
原作序盤においてマオ機が使用した刀剣サイズの単分子カッター。第3次Z時獄篇ではマオ機が単分子カッターの代わりに装備している。
ミサイルランチャー
正式名称「ヒューズVGM-A2(M) "ヴァーサイルⅡ" 多目的ミサイル」。第3次Z時獄篇ではマオ機が装備するガーンズバック唯一の全体攻撃。

合体攻撃

合体攻撃のみENを消費する。

ウルズ・ストライク
マオ機クルツ機宗介機でコンビネーション攻撃を行う。攻撃属性は射撃扱い。なお、相良宗介の搭乗機体及びラムダ・ドライバ発動の有無でモーションが違う。

特殊能力

ECS
電磁迷彩システム。赤外線や電磁波などによる探知や肉眼目視は不可能。ただし戦闘中には稼動できず、雨やホコリ等でショートを起こしたり、オゾン臭がきついなど弱点も多い。JとWでは分身系能力の一種、第3次Zは「閃き・闘志・突撃の効果を得た状態で出撃」となっている。
剣装備
単分子カッターによる斬り払いが発生。J、Wではクルツ機はカッターがないので不可能。
銃装備
撃ち落としが発生。
ジャミング機能
第3次Zマオ機のみ。

カスタムボーナス

全ての武器の弾数が1.5倍になる。
第3次Zで宗介機が採用。

機体BGM

「戦うM9」
劇中BGM。J・W共にデフォルトBGM。

関連機体

ファルケ
生産工場の異なるD系列。基本仕様は同じ。
ARX-7 アーバレスト
ラムダ・ドライバを搭載したC系列。ラムダ・ドライバ以外の基本仕様は同一。
M6 ブッシュネル
M9 ガーンズバック 米軍仕様
フルメタル・パニック! アナザーに登場するA系列の実機配備型。ミスリルで試験運用されている機体と違い、パラジウムリアクターの変更により出力の低下と引き換えに作戦行動時間の延長、装甲強化とマッスルパッケージの仕様変更で防御力強化と引き換えに自重増加による運動性の低下、固定武装の変更、電子兵装の強化等と大幅に変更された。なお、本機の無印モデルは通称「オリジナル・ガーンズ」と呼ばれているが、ミスリル仕様を知っている者は決してこの通称を使わない
M9A1 ガーンズバック アーマード
改良型モデルでアナザーでは最も配備数の多いタイプ。『アーマード』とあるが、スパロボに登場した機体違い装甲をふっ飛ばして中から細身のかっこいいM9が出てくるわけではない。
M9A1E1 ガーンズバック アーセナル
アーマードの更なる改良型でM6A2E2 ブッシュマスターの後継的な位置付け。頭部の巨大なセンサ・電子戦モジュールが大きな特徴で初期のM9とは別の機種にすら見える。また、セワード・アーセナル社製のAGS-3榴弾砲(デモリッションガン3とも呼ばれる)という155mmの砲弾を発射できる兵装を装備している。
賀東氏によると、アーマードと共にあえてM9のデザインを担当した海老川兼武氏ではなく、渭原敏明氏にメカデザインを依頼しており『メタボな方向に突き進むM9』とコメントがある。更に渭原氏はもっと酷いデザインのM9のラフを描いており、紙面の都合上紹介されてない。
M9A2 ガーンズバック エンハンスド
高性能化が進む各国のASに対向するために本来のM9のコンセプトに立ち返った最新モデル。リアクターをミスリル仕様同様のシリーズに換装しマッスルパッケージも運動性と防弾性能を高めた新型パーツに変更された。また、操縦システムに「テイマー・システム」を採用しており操縦の簡略化が行われている…が、ベテラン操縦兵には不評でセミ・マスタースレイブを使用している。
M9A2SOP ガーンズバック シグマ・エリート
エンハンスドの特殊部隊仕様の改装機。ベース機のエンハンスドの大半のパーツを特注品に変更、テイマー・システムの全廃によって、嘗てのミスリル運用機とほぼ同等の性能を持つ。なお、限られたエリートが乗り込むことを前提としているため一般的な操縦兵が乗りこなせる運動性、耐G性能が考慮されておらず、装甲防御力自体もごく最低限のものでありかなりピーキーな設計である。
賀東氏によると、M9 ガーンズバック 米軍仕様と見比べて「これぞM9ですよ!」とまで言わしめている。

商品情報

  • 完成品

  • プラモデル

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