無限力

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無限力(むげんちから)は、『伝説巨神イデオン』に登場する用語。

概要

無限力とは、第六文明人の意志を吸い尽くして誕生した意識集合体イデが、バッフ星に伝わるイデ伝説により偉大な力の権化として昇華され、バッフ・クランに付けられた名前である。

無限という名前が示すように、劇中、イデをにあるコンピューター「グロリア」で解析した所、そのエネルギー係数は∞と示され、イデは無限のパワーを持った場である事が証明された。

SRWでの扱い

スーパーロボット大戦シリーズでは、イデに限らず、意志を持ったエネルギー体が少なからず出現するので、『第3次α』ではこれらも無限力としてカテゴライズされていた。また、それらの性質が善か悪かで「無限力」、「負の無限力」と区別するという、独自解釈をしている。

ちなみに上記の通り本来は版権作品の用語であるが、スパロボでは「抗いようのない絶対的な力」の呼称として「イデオン」が参戦していない作品でも引用されることがある。ただしさすがにボイス収録されているわけではないので、「むげんちから」と原作通りの読みなのか、似た用語として「むげんりょく」読みなのかは不明。

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ

クロスオーバーを交えてシナリオ面でも大きく取り上げられており、元ネタであるイデだけでなく、 ゲッター線ビムラーザ・パワーやGストーンなど他作品に置ける超エネルギーをも内包した強大な力として描かれている。設定は主にイデオンのそれに準拠しており、知的生命体の意志集合体であるとともに、「運命そのもの」でもある。非常に強大な力であり、ひとつの宇宙を思いのままに操るのみならず、並行世界・異次元・異世界にさえも影響を及ぼすことができ、「神の力」「絶対運命」「アカシックレコード」などとも呼ばれる。真理に辿り着いた(いわば「成仏」した)霊の集合体でもあり、「あの世」のようなものとも言える。

またゲッター線ビムラー側の性質として、進化を求め進める力であるという設定が加えられている。進化の目的は自身の元になるにふさわしい「善き知的生命体」を創造することにあるらしく、それ自体には問題はないのだが、進化を進めると同時に「失敗作」とみなした生命を淘汰してもいる(アポカリュプシス)ため、生者からは抗うべき災厄の力とみなされてる。ただし無限力の中でもどのように進化を進めるかについて意見や役割の相違はあるらしく、イデが積極的に「死と再生」たるアポカリュプシスを進めているのに対し(ゲーム中ではアポカリュプシスに対してはイデが発動しない場面がある)、ゲッター線、ビムラー、ザ・パワー、Gストーンなどはアポカリュプシスに反対・ないしは中立的な立場を取っている。また人類補完計画に対しても見解が分かれている。

ただし、これ自体は因果律の枠を超えるほどのものではなく、あくまでも「因」、それもきっかけを生み出す存在でしかない。そのため、何らかの存在に対し、存在した事実自体を抹消するほどの力はない。

負の無限力

バンプレストオリジナル。「反イデ」とされる力を指す。

イングラム・プリスケン曰く「まつろわぬ霊」。

『第3次α』世界においては意志集合体であるイデ・無限力が力を持つのと同じく、悪霊や怨霊などの意志集合体も無限力に匹敵する力をもつものとされ、前者(正の無限力)に対して後者を「負の無限力」と呼んでいる(ただし作中では単に「悪霊の力」と呼ばれることが多く、「負の無限力」と呼ばれることはあまりない。単に無限力というと「正の無限力」の方を指す)。負の無限力は主に過去のアポカリュプシスによって滅ぼされた者達の集合体であるため、正の無限力とは対立関係にある。しかしこちらもまた生命の味方というわけではなく、むしろ正の無限力と形は違えど生命にとっての災厄である。ディス・レヴムゲ・ゾルバドスケイサル・エフェスなどの力の源となっている。またその有り様はダークブレイン破滅の王カドゥム・ハーカームにも類似している。

ただし、このうちディス・レヴはこの力を直接動力に転用しているわけではなく、封入した怨霊と負の無限力を反応させ、それを輪廻の輪へ導く=正の無限力へと転化させることで、その際に発生する無限エネルギーを動力としている。

こちらもやはり因果律の「因」に相当する力だが、怨念という性質故に積極的に干渉・歪曲させようとする。その最たる者が霊帝ことケイサル・エフェスであり、イングラム本来の使命は彼を討ち、負の無限力による運命の歪曲を是正することにあった。

関わりがある存在

版権作品

イデ
無限力の元ネタであり、SRWでは勿論、無限力の代表格。元々人間だった者たちの意志の集合体で、自分達の望む生命体を生みだすために直接、あるいはイデオンを通じてその力を振るう。
メシア
ジョーダン・ベスカララ・アジバの子。イデが受胎したと言える存在であり、発動後、肉体を失った彼は人類を導く水先案内人となった。αシリーズではバッドエンドのみ登場。
光子力エネルギー
SRWシリーズで一番出番の多い超エネルギー。無限の力を秘めているかについては、マジンカイザーなどTV版以降のシリーズが参戦している場合が特に顕著。
ゲッター線
SRWシリーズで出番の多い超エネルギー。「争いによる進化」を促す。ただしSRWシリーズでは積極的には活動せず、見守るだけのことが多い。ゲッターロボ、そして流竜馬を通じてその力を振るう。
ビムラー
ゲッター線同様進化を司る存在だが、こちらは「融和による進化」を促し、その点でゲッター線とは異なる。ソウルたる真田ケン太ゴーショーグンを介してその力を振るう。
ザ・パワー
木星に眠る無限エネルギー。時空間オレンジサイトに満ちるエネルギー、オウス・オーバー・オメガ。まだその正体が描かれていなかったαシリーズでは多くの魂達を内包しており、獅子王絆を始め、ロス・イゴール兜剣造イングラム・プリスケンが共に在る。『第3次α』では無限力の中では中立派で、接触してくればその者の思惑に関わらず力を与える。
ムートロンラ・ムーの星
無限力を象徴する存在のひとつとして羅列的に名が挙がるケースが多い中、『MX』では物語の根幹を成す最重要ファクターとして扱われている。αシリーズではラーゼフォンがいないせいか無限力としての扱いは小さいが、役目としてはアポカリュプシスに対抗するための切り札の一つ。ライディーンを介してその力を振るう。
渚カヲル
『第3次α』では無限力より遣わされた調停者。謎多き少年であり、時に敵対することもあれば味方となる時もある。死と新生の輪廻の理を理解し、関わりある人物たちや可能性のある者達を導く。
Gストーン
『第3次α』では意思(勇気)によって発動し、無限大の力を出すという設定に関連し、無限力の一つに数えられている。ただし一部のシーンで羅列的に名が挙がるのみで(そもそもが人が手にする存在の為)、無限力としての扱いは小さい。獅子王凱を始めとする勇者ロボ軍団を通じて力を振るう。
アニマスピリチア
熱気バサラが宿す特殊なスピリチアであり、『第3次α』では「進化」と「再生」を司るという設定。彼の「歌」に乗ってその力を振るい、負の無限力を相殺する。時空を超えたり、クロスゲートを開いたりなど、無限力の中でも特殊な立ち位置にある。
宇宙怪獣
『第3次α』においては無限力の支配下にあり、自身は知性をもたないにもかかわらず、戦術・戦略的な行動をとる。

バンプレストオリジナル

サイコドライバー
地球ではリュウセイ・ダテマイ・コバヤシイルイ・ガンエデン、バルマーではケイサル・エフェスが該当。アカシック・レコードにアクセスできる汎超能力者であり、無限力に真っ向から立ち向かえる希少な存在。洸を含む念動力者は全てこの素質を持つが、実際にこのレベルまで至れるほど強い念の持ち主は極小。
アポカリュプシス
無限力のうち、主導権を握るイデによって引き起こされる宇宙滅亡の災厄。人類を「不適格」と判断した際に発生するが、第3次αでは人類が一丸となって立ち向かい、災厄を振り払った。
アカシックレコード
無限力の根源たる「絶対運命」。宇宙そのものの意志とも言える「記録」。全ての無限力は、この概念が形を変えて現れたものである。
魔装機神
それぞれに宿る精霊と一体化する事により、無限の力を引き出す事が出来る。精霊とは、ラ・ギアスの過去・現在・未来の人々の意志の集合体であり、イデと似たような存在である。実はαシリーズで初めて無限力について示唆されたのが、サイバスターが精霊憑依した時である。魔装機神の中でもサイバスターは特別であり、アカシックレコードに干渉する力を秘めている。
アストラナガン
繰り返される死と再生(正の無限力)とそれにまつろわぬ霊たち(負の無限力)の狭間に立つ因果律の番人。
シュロウガ・シン
負念をエネルギーにしている機体だが、Z-BLUEの4人のスフィア・リアクターと対決した際にパイロットであるアサキムが「それでも僕の無限力は超えられない」と発言した。なお、無限力という単語がZシリーズで使われたのはこの場面のみ。
ディス・レヴ
「負」の無限力に極めて近い力を操る銃神の心臓。悪霊・怨霊を吸収し、輪廻の輪に導くことで、その際に発生する「生死の狭間の力」を糧として駆動する。近づいた生命体を取り込むという危険な特性を持っているが、クォヴレー・ゴードンの力の前には屈服せざるを得ず、彼にのみ制御が可能。
存在しようとする力と消滅しようとする力
Zシリーズの概念。「生きる力」と「滅びる力」が交差・交わり続け、そのバランスが崩れればどちらかの力によって宇宙は消滅するというもの。これを乗り越えるためには互いの力を理解し、享受できなければならない。
負念

その他

ゆるふわ無限力
アイドルマスター シンデレラガールズにて開催された『OGシリーズ』とのコラボレーションイベント、「スーパーロボット大戦CG 奏鳴の銀河へ」にて提唱された概念。優しく受け止め包み込む、自然で優しい強さと称される。ケイサル・エフェスの負の無限力を無力化し、自軍に活力を取り戻すばかりか、敗れたケイサル・エフェスにすら祝福と温もりを与えた。作中の銀河では唯一アイコ艦長(高森藍子)だけが持つとされている。