ヨーテンナイ

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ヨーテンナイ(Jotennai)

ヴォルクルス教団の頂点に立つ女性。大司教よりも上の立場である、唯一絶対の「預言者」。 その存在は教団関係者以外はほぼ知る者がなく、彼らにしても離反者のシュウ以外はほぼ「あのお方」で通しており、長らく名前が不明であった。

台詞がすべて文語文表記(古い仮名遣い。「よう」が「やう」、「ろう」が「らう」と表記されるなど)であり、一見するとかなり読みづらい。

その正体は、LOEから約55000年前に存在した古代トロイア文明の人間。巨人族の怨念の化身であるを封印するための生贄であり鍵としてその肉体を使用された過去がある。そのため、生きながらにして半身がアストラル界に属しており、それによって現在までの長きに渡る時を生かされていた。この封印の際に張られたのが、現在ラングランと呼ばれる地を中心に展開されていた「調和の結界」である。当時の封印地は荒野であったが、地下に古代の遺跡と霊脈が通っており、そのために邪神封印の場所として選ばれ、またその魔力によって後に神聖ラングラン王国が興るきっかけとなった。

ラングランの王族はアルザールフェイルロードのように、結界に魔力を供給する義務を負うが、これは結果的には王宮の地下深くに存在するヨーテンナイへと捧げられることになっており、そのまま彼女の力へと変わっていた。また、ヨーテンナイ自身も己の命を保持するために結界を維持しており、その結果「調和の結界」を通じてラ・ギアス全土に魔力が供給されていた。

現在の存在はアストラルシフトと原理的には同様の状態にあるが、人間としての命が既に尽きているため、邪神が完全に解放される=封印が解かれる=教団の目的が果たされると死亡してしまう。そのため、己を縛りつけたラ・ギアスへの復讐と、自由を手に入れるための計画として、ラ・ギアスを地上や並行世界含む、ありとあらゆる世界から完全に遮断し、絶対・相対問わず全ての時間を停止させる『静死の棺』なる計画を目論んでいた。魔装機神たちのポゼッションの発動さえも計画の一部であり、全てはアストラルエネルギーを物質界に流し込むためのものであった。

そして、三邪神の復活、四体の魔装機神のポゼッション発動、潜伏地点に存在していたクロスゲートから謎のエネルギーが流れ込んできたことを切っ掛けとして、行動を開始。全世界にマグゥーキを送り込み、自らもレヱゼンカヰムに乗り込み魔装機神と対決。彼らを捕えることに成功し、静死の棺も完成かと思われたが、取り逃がしたシュウ、彼と合流した一派の行動によって魔装機神が解放。そのまま潜伏場所に攻め入られ対決、撃破された。

それでもなお、己にアストラルエネルギーを降ろそうと試みたが、凝集したエネルギーにより、三邪神の魂が大元の巨人の姿に戻ってしまったことにより力の源泉が断たれ、レヱゼンカヰムごと跡形もなく消滅した。

登場作品と役柄

魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
冒頭と一部エンディングのみに登場。名前表記は「???」であり、サティルスなど一部からその名が語られるのみ。この時点ではまだ教団の全貌が明らかとなっておらず、ヨーテンナイという名前が本当に「あのお方」のものなのか否かがユーザー間で議論されていた。
魔装機神F COFFIN OF THE END
本格的に登場。ただし、本人の登場は中盤の山場である「終わり行く世界で」となる。能力が高い上にレヱゼンカヰムの耐久力が異様にあるため、撃破するのには相当な時間が掛かる。


パイロットBGM

「トロイアの呪縛」

人間関係

アディーナム
ヴァールニーヤ
直属の部下である「崇使」達。
ガエン
元部下。「崇使」の成り損ない。
シュウ・シラカワ
アーマラ・バートン

名台詞

「我が前に立ちふさがるか、クリストフ。ぢやが、既に機は熟してをる」
「クリストフと言えども、儂に及ぶはずもなからう」
シュウとの特殊戦闘台詞。
「長き傲望の末、やうやく訪れた静死の機会……」
「お主のやうな者どもに、みすみす侵奪などはさせぬわ」
「哀叫の中、寂滅に至れ」
「享けよ、滂沱せしむ辰宴」
「滂沱せしむ辰宴」使用時。

搭乗機体・関連機体

レヱゼンカヰム