バン・フライハイト

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バン・フライハイト

ゾイド -ZOIDS-』の主人公。辺境にある村ウィンドコロニーで、姉と二人で暮らしていた。ゾイド乗りだった父を5年前に亡くしており、相棒ゾイドを見つけて父のような立派なゾイド乗りになる夢を持つ。単純で挑発に乗りやすい一面を持つが、熱血で曲がった事を嫌う性格。 あるときエレミア砂漠で盗賊団デザルト・アレコバレーノに襲われ、古代遺跡へと逃げ込む。そこで隠し部屋にあった二基のカプセルを発見し、オーガノイド・ジークを目覚めさせる。ジークは砂漠で朽ち果てていたシールドライガーにバンを乗せると、合体してシールドライガーを復活させる。盗賊団を追い払ったバンはジークに促され遺跡に戻り、もう一基のカプセルを開ける。するとそこからは記憶を失った少女フィーネが現れる。
フィーネとジークを伴いウィンドコロニーに戻ったバンだが、ジークに目を付けたデザルト・アルコバレーノの襲撃を受けてしまう。故郷を危険にさらさないため、そしてフィーネの過去を探すために旅に出ることを決める。当初こそ、文字通り「動かす」ことしかできず、戦闘になると操縦はジーク任せの事が多かったが、数々の死闘を経て少しずつ上達していった。

第2部・ガーディアンフォース編ではデスザウラーを倒した英雄として名を知られており、クルーガー大佐の元で訓練するために共和国の軍人となっていた。ゾイド乗りとしての腕を上げるとともに、冷静で落ち着いた面を見せるようになる。反面、ドクターDなど彼をよく知る人からは「昔の方が楽しんで乗っていた」と評されることも。 また、軍に入隊した副産物として生身での格闘術や潜入術も磨かれている。

また、彼の乗るシールド(ブレード)ライガーは陸戦主体の機体ながら空中戦や水中戦もこなしたことがあるため、基本的に陸以外の地形適応が悪い陸上ゾイドのなかでも一線を画す機体になるであろうことは間違いないと思われる。

バンという名前は、野蛮の「蛮」に由来するという。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦Operation Extend
初参戦作品。声優の岸尾氏は同作品が版権スパロボ初参加となった(OGsでは一般兵役として出演している)。
本作では外見は第一部のままとなるため、子供っぽい部分が目立つ。

パイロットステータス設定の傾向

能力

精神コマンド

OE
集中気合熱血

特殊技能(特殊スキル)

OE
底力:攻撃、戦意高揚

固有エースボーナス

OE
攻撃(気力130以上で攻撃+20%)

人間関係

フィーネ・エレシーヌ・リネ
古代遺跡のカプセルの中で眠り続けていた少女。記憶喪失の彼女の過去を探すため、共に旅立つ。
ジーク
フィーネとともに目覚めたオーガノイド。シールドライガーブレードライガーに融合し、バンをサポートする。ジークという名前は、バンが父の相棒だったゾイドの名を取って付けた。
アーバイン
当初はジークを狙っていたが、成り行きで共に戦ううちにいつしか戦友に。
ムンベイ
仲間。バンたちにとって姉貴分。
レイヴン
自分と同じオーガノイドを相棒としている少年。
ライバル関係に当たるが、第2部では当人たちも知らない意外な因縁が明らかとなる。
マリア・フライハイト
姉であり、母親代わりともいえる存在。スパロボでは姉がいることは示唆されたが名前自体は出なかった。
ダン・フライハイト
五年前に死別した父親。村を守るために戦い命を落とした。その最期は敵の数師団をたったコマンドウルフ一機で撃破するという壮絶なものであった。スパロボでは名前のみ登場。
クルーガー
共和国軍大佐。戦後はバンを一人前のゾイド乗りに育て上げる。バンの父、ダン・フライハイトの親友でもあった。ファンの間では彼が乗っていたシールドライガーがバンの物になったのではないかという憶測が広まっている。
レオン神父
ウィンドコロニーの教会の神父。元共和国軍医であり父ダンの部下。
ギュンター・プロイツェン
父の仇であったことが判明する。
ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世
身分を越えた友情を築く。
ロッソヴィオーラ
盗賊時代の彼らと度々交戦する。後にルドルフの身柄を託される。
ロブ・ハーマン
レイヴンとの戦いでは、彼の助言で勝利したことがある。
トーマ・リヒャルト・シュバルツ
彼から一方的にライバル視される。

他作品との人間関係

ルージ・ファミロン
OEにて、デスザウラーと戦ったライガータイプのゾイド乗りとして尊敬される。
なお非公式作品でだが、実はOE以前にも共演したことがある。詳細は後述の#余談を参照。

名台詞

「やめろ、ジーク! 俺の相棒になんてなんなくていいから! 俺の父ちゃんの時みてぇなことは……あんなのは、もう見たくねぇんだ!」
第1話より。盗賊が操るゾイドに襲われるバンのことを、ズタボロになりながら庇う小型ゾイド・ジークに対して放った心からの叫び。
奮戦するジークの姿を、父親が戦いの中で死んでいった光景に重ねてしまう。バンの持つ悲しい過去と、何よりのゾイド愛が感じられる台詞である。
「やめろレイヴン! それ以上やったら、セイバータイガーが死んじまう!」
第18話より。シールドライガーのEシールドに、正面から突っ込んで来て喰い破ろうとするレイヴンに対して。しかしレイヴンは静止を聞き入れず、最後には……。
たとえ敵のゾイドであったとしても、その無事を心配するバンのゾイド愛が感じられる。
「ああ…勝てるさ! ゾイドを…ゾイドの本当の価値を認めていない貴様なんかに! 俺は負けない! 負けないんだああ!!」
第65話・第66話より。デススティンガーとの戦いにおいて、ゾイドを道具としか見ていないヒルツに対しての怒りの叫び。
なお、この戦いでのバンはジークをフィーネの元に向かわせており、自分だけの実力でヒルツを圧倒している。ヒルツがアンビエントと合体した状態でも、それを物ともしていない。
「今度もメチャクチャ、動きまくるぜ!」
次回予告の〆の台詞。バン以外にもフィーネ、アーバイン、ムンベイがこの台詞で〆る回がある(動きまくるぜ!の部分がその人物らしくアレンジされる)

スパロボシリーズの名台詞

搭乗機体・関連機体

シールドライガー
最初の乗機。
ブレードライガー
シールドライガーが進化した姿。
ライガーゼロ
原作漫画における最終搭乗機。

余談

ゾイド -ZOIDS-』のキャラクターや世界観の原案にかかわり、漫画版である『機獣新世紀ゾイド』の連載を担当した上山道郎は、個人サイトで『機獣超世紀伝説ゾイドXGクロスオーバー・ジェネレーションズ』という漫画を公開している。作品ではゾイドジェネシスの主人公であるルージが過去にタイムスリップし、バンとの邂逅を果たしている。
ただし漫画版の外伝であり、尚且つ関係者が公開した作品とはいえあくまで非公式のエピソードである。

原作アニメ版とOE出演時には岸尾だいすけ氏の演技が幾分か変わっているが、これは氏の声質の変化により当時の演技が再現できなくなってしまった事に起因しているらしい。