ヒルツ

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ヒルツ
登場作品

ゾイドシリーズ

声優 櫻井孝宏
デザイン 上山道郎(原案)
坂崎忠(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦Operation Extend
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 古代ゾイド人
性別
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ヒルツは『ゾイド -ZOIDS-』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

赤いオーガノイドアンビエント」を引き連れている赤髪の謎の青年。第2部・ガーディアンフォース編から登場(ただし、暗躍に関しては第1部以前より行っていた事実が判明している)。

物語のヒロインであるフィーネ・エレシーヌ・リネと同じく古代ゾイド人の血を引き、作中にて世界を滅ぼすという目的の為に暗躍していく事になる。

ちなみに上山道郎氏による漫画版には登場しない。

人物 [編集 | ソースを編集]

一見すると物腰の柔らかい大人びた人物に見えるが、本性は冷酷非道かつ残忍な性格の持ち主。また、「バイバイ」を口癖にしたり、ゾイドを使い捨ての道具の様に扱い 、破壊や殺戮そのものに目的とし喜びを見出している快楽主義的な面等からも、精神的に幼さを感じさせる部分も見せる。

古代ゾイド人である事に傲慢なまでのプライドを持っている事から、古代ゾイド人以外の他人を完全に見下しており、また仲間や自分と同じ古代ゾイド人であっても、利用して用済みになれば即座に殺害したり、陰謀によって貶めようともする。更には自分が手を汚す事を良しとせず常に安全圏にいようとするのを主義としている卑劣漢ぶりから見ても、その本質は自らを利用してオリジナルデスザウラーの復活を目論んでいたダークカイザーすらも上回る危険人物である。一方、ゾイド乗りとしては自分の操縦技術よりもゾイド自体の性能に依存している部分があり、自分が命の危機的状況に陥ると半ばパニック状態に陥る等、その傲慢ぶりと裏腹に小物臭い面も持ち合わせる。

実は、物語の第1部以前にオーガノイドの研究を行っていたレイヴンの両親をアンビエントに殺害させた張本人で、彼にゾイドに対する並外れた憎悪を植え付け、第2部では彼が過去の記憶を無くしていたのを良い事に、ダークカイザーと共に利用するだけ利用していた。

劇中の様相 [編集 | ソースを編集]

第2部よりダークカイザーに付き従う形で、数々の潜入工作や破壊工作を行い、バン・フライハイト達ガーディアンフォースはおろか、ヘリック・ガイロスの二大国家を混乱に陥れている。

デススティンガーを入手してからは自らそれに搭乗。各主要施設や共和国首都ニューヘリックシティを単機で壊滅させるも、その後はバン達を精神的に苦しめる為だけに彼等がこれまで旅してきた街を次々と襲撃して破壊と殺戮を行い悦に入るという残虐な行動に出ており、更には利用していたレイヴンを用済みとして切り捨てるだけでなく、同じ古代ゾイド人の仲間であったリーゼの事も裏切って、デススティンガーによる無差別攻撃を行い、シャドーを死に追いやっている。しかし、ゲーム感覚で行った行動が慢心を生んだ結果、バン、アーバイントーマ・リヒャルト・シュバルツによる決死の作戦によってデススティンガーを行動不能状態にされ、撤退する。

イヴポリスを舞台とした決戦時は、フィーネを取り戻す為に向かうバンの搭乗するブレードライガーの前にデススティンガーで立ちはだかるも、既にゾイド乗りとしての実力は彼に全く及ばない程の開きが生まれてしまっており、オーガノイドであるジークとの融合も無しで予想以上の力を発揮したブレードライガーのパワーに押されてしまい、半ばパニックを起こす醜態を晒しながらも、駆け付けたアンビエントによってデススティンガーの機能を回復させる。その後、ゾイドイヴの影響で肥大化したデススティンガーのコアと一体化し、デスザウラーのコアの器として取り込まれたダークカイザーことプロイツェンも、利用されていたに過ぎない事実を告げ嘲笑った上で融合。デスザウラーのコアとしてオリジナルのデスザウラーのボディに格納されて一体化し、世界各地に向けて荷電粒子砲の砲撃を行う等によって、破壊の限りを尽くそうとする。

最後は、両親の仇討ちに燃えるレイヴンとシャドーの搭乗するジェノブレイカーによる決死の攻撃によってデスザウラーのEシールドを突破され、それによって剥き出しになった胸部にウルトラザウルスのグラビティカノンから弾丸として発射されたブレードライガーの突撃を受けた結果、デスザウラーのゾイドコアごと砕かれる形で死亡した。

キャラクターの総評 [編集 | ソースを編集]

作中でヒルツは、「同じ古代ゾイド人であるフィーネと対極の存在」及び「作中の黒幕」として扱われるが、フィーネやリーゼとは異なって、ヒルツがいつ復活し、バンやレイヴンと関わる以前は何をしていたのか、世界を滅ぼそうとしていた理由に関しては、一切明かされていない。また、劇中では終始黒幕を気取って行動し、デスザウラーに利用されているだけであったプロイツェンを見下していたヒルツだったが、フィーネによると結局はヒルツもデスザウラーの邪悪な意思によって支配されているだけとされている(ヒルツ本人は頑なに認めていない)。

一方、ヒルツはプロイツェンがデスザウラーの本体と言えるコアを遺跡から発見する以前より、レイヴンの両親を殺害させる等の非道な行いに出ている為、少なくとも冷酷非道で卑劣な性質に関しては元からの物であったと言え、デスザウラーの意志によって操られるようになったのは、劇中終盤にデススティンガーのコアと一体化し始めたあたりかと思われる。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Operation Extend
初登場作品。本格的な登場は第6章のラストだが、第2章や第4章のシナリオデモで登場しており(名前不明の状態)、ミューカスを従えていることもあってプレイヤー次第ではオリジナル敵キャラクターだと勘違いしやすい。
デススティンガー搭乗時と、オリジナルデスザウラー搭乗時(ゾイドコアと融合したもの)で二種類のグラフィックが用意され、またステータスもそれぞれ異なる。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

特殊スキル[編集 | ソースを編集]

OE
デススティンガー搭乗時
底力二連撃
オリジナルデスザウラー搭乗時
底力:攻撃、威圧三連撃

人間関係[編集 | ソースを編集]

アンビエント
相棒。
レイヴン
仲間だが過去に彼の両親をアンビエントを使って殺害した。
リーゼ
行動を共にしている古代ゾイド人の少女。
ダークカイザー(ギュンター・プロイツェン)
第2部のデスザウラーのゾイドコアと融合した彼を主君として仕えていたが、本心はデスザウラーを完全復活させ力を手に入れるため利用していただけでしかなく忠誠心は皆無だった。
また、第2部において「プロイツェンの隠し部屋から、考古学者ですら知らなかったものも含まれる古代ゾイド人の遺跡の場所を記した地図が見つかった」ことが明かされているため第1部の時点から協力していた疑いもある。
バン・フライハイト
因縁の宿敵。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「光栄です。こんなところで、デスザウラーを倒した英雄に会えるなんて」
第35話。ウインドコロニーへ帰郷したバンとすれ違った際の第一声。
「Catch you later…」
第63話。デススティンガーに乗り、イセリナ山などバンがかつて旅をした地を襲撃する中でロッソヴィオーラたちのストームライダーへ荷電粒子砲を放つ。
ヴィオーラの十八番である台詞を奪っているのが皮肉かつ悪趣味である。
「デススティンガーが…デススティンガーのゾイドコアが…私の体を包み込んで行く…」
「フフフフ…もうお前を足止めする必要は無くなったようだ…バン・フライハイト…!」
第66話。ゾイドイヴの覚醒と共にデススティンガーのコアが活性化。コアと融合し、オリジナルデスザウラーの元へと向かう。

迷台詞[編集 | ソースを編集]

「ア、アアンビエントオオオ!!」
第65話「ゾイドイヴ」より。バンとの一騎討ちの際に、予想を上回るバンの実力に気落ちしアンビエントを呼び出し合体。直後、平静を取り戻すもののその時の情けなさ全開の表情と声、そしてこの場面前後のテンションの落差により、視聴者から一気にネタキャラ扱いされる事に。また、戦闘前に「デススティンガーの荷電粒子砲が再生する前に倒す」的なことを言っていたが、この叫びの後アンビエントとの合体で荷電粒子砲を再生させて速攻で放っている(しかもバンは難なく回避した)。
ちなみに第66話でも同じ台詞を言うが、そちらは多少余裕があるような声となっている。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

デススティンガー
オリジナルデスザウラー
ホエールキング
一行の移動拠点として運用。