VF-0 フェニックス
VF-0A フェニックス | |
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外国語表記 | VF-0A Phoenix |
登場作品 | |
デザイン |
河森正治 宮武一貴 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 |
可変戦闘機 【バルキリー】 |
生産形態 | 試験機 |
型式番号 | VF-0A |
全長 | 18.69 m |
全幅 | 14.78 m |
空虚重量 | 16,805 kg |
エンジン |
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エンジン推力 |
91,08 kN×2 148.9 kN×2(アフターバーナー使用時) |
最高速度 |
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最高飛行高度 | 25,000 m |
航続距離 | 2,075 km(背部燃料タンク装備時) |
装甲 | SWAGエネルギー変換装甲 |
開発 |
ノースロップ・グラマン ロックウェル 新中州重工 |
所属 | 地球統合軍 |
乗員人数 | 1名 |
主なパイロット | 工藤シン |
VF-0 フェニックスは『マクロスゼロ』の登場メカであり、同作の主役メカ。
この項目では主に「VF-0A フェニックス」について説明する。
概要
異星人の戦艦「SDF-1 マクロス」から得られたオーバーテクロノジーを駆使して、来るべき異星人同士の戦争における主力戦闘兵器として「可変戦闘機(通称・バルキリー)」を開発。そして先行試作機として可変能力を搭載した本機・フェニックスを30機生産した。この時点では熱核反応炉は完成しておらず、従来のジェットエンジンをカリッカリにチューンしたものを採用しており、燃料も既存の物であることから稼働時間や航続距離は短く、地球上専用である。
明らかに既存の概念とは全く違う戦闘機であり、それまでの操縦経験が無に帰するのは言うまでもない。特に人型のバトロイド形態の利点を使い熟せるパイロットはロイ・フォッカーのみという状況で、他の精鋭は新米パイロット同然であった。実際多数のフェニックスは撃ち落とされ、戦果を挙げたのはロイ・フォッカー機体のみというのが実情である。スーパーパックは開発中に終戦を迎えてしまったが、VF-1J アーマードバルキリーの原型たる「リアクティブアーマー」という追加装備は完成しフォッカー機が使用した。
「バルキリー(VF)」の名称や定義が出てきたのは作品シリーズ内歴史ではVF-1 バルキリー完成以降であるため、本機が公式に「バルキリー」と呼ばれたことはない。しかし、後発作品(特にゲーム)によっては便宜上(正確には作中外の設定資料などでそう分類されている為)、他のバルキリーと一括りにされることがある。40年後のAVFにおいての試作バルキリー・YF-19やYF-21で初搭載とされていた「アクティブ・ステルス」をこの時点で搭載しており、後々「AVF計画開発機体のアクティブ・ステルス機能は更に進化したテクノロジー内容である」という設定へ変わった。
バリエーション
- VF-0A
- 一般仕様。シンをはじめ多くの兵が搭乗した。
- VF-0S
- 指揮官仕様でフォッカーが搭乗した。レーザー機銃が2門に増設されている。
- VF-0D
- 翼がデルタ翼になっている複座式の訓練機。翼が大きいため安定性が高い。
- 特攻突撃仕様
- いわゆる最終決戦仕様。劇中ではスーパーパックの開発が間に合わなかったため、代用として偵察機・ゴーストをそのままエンジンにして、各種ミサイル発射装置を装着。推力は20%アップしたが、非常にピーキーな機体で現場の間に合わせによる装備である。
- VF-0+
- 反応エンジンを搭載した本来のタイプ。機体サイズが大きいため、エンジンがタンデム配置で2個搭載されている。ムック本「ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-0 フェニックス 始まりの不死鳥」に記載された非公式設定で、正確にはVF-0A+、VF-0S+と記載されている。
- VF-0改 ジーク
- 小説『マクロス・ザ・ライド』(SRW未参戦)に登場したタイプ。外見はVF-0であるが中身はVF-25に近いパーツが使われており、特にエンジンはVF-25と同型のステージII熱核タービンエンジンを搭載している。名実ともに2050年代でのマクロス世界にて稼働するVF-0と言え、無論性能もVF-25に比肩しうるほどまで引き上げられている。
- なお、『マクロスF』劇中で映画『鳥の人』の撮影に使用されなかったのは、この機体が個人所有なためらしい。
- VF-0 フェニックス・レプリカ
- PS3用ゲーム『マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』に登場したレプリカモデル。2058年のバンキッシュ・レースにVF-0(おそらくはVF-0改)が出場したため話題になり、販売されるようになったという。そのため、「見た目はVF-0、中身はVF-1及びVF-5000の部品」というある意味ではVF-0+そのものと言っていい仕様である。
登場作品と操縦者
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 本作では工藤シンの乗るAタイプのみ登場。エンジンはVF-1のものに換装されるため、本来の仕様であるVF-0+と言えなくもない。また、特攻突撃仕様も「VF-0A特攻突撃仕様」の名で登場。
Another Century's Episodeシリーズ
- Another Century's Episode:R
- 本作ではフォッカーのS型も登場(フォッカー本人は使用不可)。SC2同様にエンジンを後継機のものに換装するが、今回はなんと最新鋭機のVF-25 メサイアのもの。一応、全長等は同等のサイズなので、VF-1よりはサイズが合うと思われる。サラッと流されているが、VF-22のエンジンを積んでアップデートしたVF-9Eはエンジンの制御が困難で生産中止に追い込まれていることから相当無茶な改造の可能性がある。VF-0特攻突撃仕様よりはマシかもしれないが……。
- 発売日(ACERが2010年、マクロスRが2011年)や小太刀右京氏がスパロボシリーズのファンという事を考えると、0改の「中身はVF-25」の設定は本作にインスパイアされたのかもしれない。
装備・機能
旧時代の武装を取り付けており、防御兵装のフレアディスペンサーなどを使用可能(ゲームでは表現不可能)。
武装・必殺武器
武装
- マウラー社製レーザー機銃
- 頭部ユニットに装備。Aタイプでは1門、フォッカー機のSタイプでは2門装備。
- 中距離空対空ミサイルAMRAAM2
- オプションとして両翼に最大12発装備。
- ヒューズGPU-9 35mmガトリングガンポッド
- バルキリーの主力兵器。実弾を発射。
必殺技
- 一斉射撃
- バトロイド形態で用いられる火器の一斉射撃。
特殊能力
移動タイプ
機体BGM
- 「VF-Zero」
対決・名場面
- 対SV-51γ(ノーラ)
- 鳥の人
- 終戦、そして……
- ダメージが大きすぎて操縦が効かず、みるみる高度が下がるVF-0A。シンが悔しさに歯を食いしばったその時、機体が青く光って落下が弱まりながら海に落ち、水面から飛び上がると、そのまま空のかなたに消えてしまった。
- この場面について映像特典の声優コメントでは「みなさんでどう受け止めるかいろいろ考えてみてください。人それぞれの答えがあってもいいと思います」とコメントされた。
関連機体
- VF-1 バルキリー
- 後継機
- VF-25 メサイア
- シルエットが似ているので映画撮影でVF-0の代用とされた。
- SV-51
- 反統合同盟のバルキリーでライバル機。SRW未登場だが『Another Century's Episode:R』には登場している。
商品情報
- プラモデル
- フィギュア他
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