ゾンダー
ゾンダー(Zonder)とは、『勇者王ガオガイガー』に登場する敵対組織名。もしくはそれの使役する兵器。
単純にゾンダーと言った場合には複数の意味を持つため、以下の様に分類して解説する。
組織名
謎の敵対存在を護がゾンダーと呼称した事から、これを正式に命名する事になった。 この時点では、「それ」が組織であるかすら判明しておらず、全てをひっくるめてゾンダーと呼称。
後々その上にはゾンダリアンだけでなく、機界31原種が存在する事が判明する。
生物と機械が細胞レベルで融合した存在であり、生機融合体とも言われる。
ゾンダー人間
高等知的生命体(人間、イルカなど)がゾンダーメタルに寄生され変貌した姿。素体となった者は淨解を受けなければ、2度と元の姿に戻る事はできない。
この状態では知能は低く、軍隊レベルの装備があれば生身でも戦闘を行う事が可能であるが、無機物との融合能力を利用して積極的戦闘を行わず逃走する傾向にあり、致命傷を負わせる事は難しい。例外は大河と火麻の二人で、ゾンダー化した際結界を張った護の力に臆せず、強力な触手でガイを絡め取るなどの攻撃性を見せた。その一方で子供の場合はゾンダーロボを破壊し核を摘出した後、自力で戻るケースがあるが、これは大人と比較して心を癒す力が高い為である。
淨解を受けて人間に戻った者たちは、一様に祈るポーズで涙を流しており、変貌中の自分の所業を自覚している可能性がある(記憶が消えてしまうので確認不可)。また、その後は前向きになったり善人になったりするなど、ストレスから解放された様子が序盤で語られている。そのため、欠点は山ほどあるものの、ゾンダーの本来の存在意義である「対ストレス用システム」としては機能している。
ゾンダーロボ
ゾンダー人間が周囲の機械を取り込み巨大ロボ化した姿。素体となった知的生命体の願望(マイナス思念)を利用し、破壊活動を行う。
この状態で放置するといずれは完全体となり、ゾンダー胞子をばら撒き、数時間で一つの星の全生物をゾンダー化(機界昇華)する。その強さは素体となった人間や取り込んだ機械の能力によっても変わり、稀に上位種である原種よりも強力な機体も存在する。
ゾンダーロボ(ゾンダーロボにならないと発見できないため)は出現した順に「EI(Extra-Intelligence)【エクストラインテリジェンス】ナンバー」が付けられているが、一部登録抹消された個体も存在する。
ゾンダリアン
ゾンダーの中でも、機界昇華を円滑に進めるためにある程度の自由意志や判断力を残してゾンダー化した先兵。前線指揮官といえる立場である。自由意志を持つ故に完全にストレスが消去されないためか、長年ゾンダー化したままでも完全体になることはなく、ゾンダー胞子をまき散らす能力はない。ある程度の自由意志はあるが、上位種である原種の意志に逆らうことはできない。知的生命体の中でどのようにゾンダー化とゾンダリアン化が分れるのかは何らかの条件があるようであるが、詳細は不明である。