如月アキ

提供: スーパーロボット大戦Wiki
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概要

スペースナイツのメンバー。ブルーアース号のパイロットでありナビゲーターを務める。

宇宙の騎士テッカマンブレード

Dボゥイに好意を寄せているが、女らしさに欠ける面があり、自らもそれを気にしている。Dボゥイを意識して香水を付けただけで周囲から驚愕されたこともあった(ドラマCDでは「SFアニメ史上、最も色気のない最も露出度の低いヒロイン」の烙印が)。ただしスタイル自体はかなりのものを誇り、終盤ちょっとしたサービスシーンも。唯一の弱点は幽霊で、組織内では結構有名なはなしである[1]

基本的には気さくで快活ではあるものの、物語が進むにつれ、過酷な運命に翻弄されるDボゥイに何もできず、自分が無力だと苦悩することが多い。

如月」という苗字は本作の時点では明らかにされず、続編で初めて公開された。また、設定では伊賀忍者の末裔という事になっているが、本編ではその事について一切触れられない。

宇宙の騎士テッカマンブレード Missing Ring

廃人となったDボゥイの介護を2年間続けていたが、既に彼女の精神的な疲労も限界に達しようとしていた。そんな中、再びラダムが襲来し、Dボゥイを守るためにフリーマンらの研究を元にテッカマンとなるが…

宇宙の騎士テッカマンブレードII

新生スペースナイツのチーフになっている。自他ともに認めるDボゥイの恋人。

ペガスIIの力を借りて、テッカマンアキにテックセットできる。新世代のテッカマン達に戦いの厳しさを教え、見守るよき上司。

本作の更に後日談である小説『水晶宮の少女』ではフルネームが「相羽アキ」になっているので、この時期はDボゥイと結婚しているようである。

なお、『Missing Ring』の件を完全に端折る形でテッカマンに変身したため、いつの間にか復活しているDボゥイ共々ファンを混乱させた。

『II』でのデザインは視聴者から厚化粧だの言われる事も。またTVシリーズでの色気のなさに対する鬱憤を晴らすかのように、テックセットシーンで脱ぐ。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
序盤からブルーアース号のサブパイロットとして登場するが、メインに交代する事も可。ノアルがソルテッカマンに乗ってからは完全にメイン固定となる。なお、顔グラは作画がいいのだが、カットインは作画が悪く、別人に見える。…わざわざそんなとこ再現しなくても。
スーパーロボット大戦W
第1部は『宇宙の騎士テッカマンブレード』、第2部は『宇宙の騎士テッカマンブレードII』での設定だが、顔グラはTVシリーズのままでファンを安心させた(原作と違い半年しか経っていないので当然だが、劇場版ナデシコメンバーは普通に老けている上に、Dボゥイはサングラスをかけている時は老けている)。ちなみにテッカマンアキにテックセットできるようになった後もブルーアース号に乗り換えが可能。テッカマン時とブルーアース搭乗時ではテッカマン化による顔グラの変化は勿論、特殊技能や性格、果ては精神コマンドまでもが変化し、テッカマン時はより好戦的なステータスになる。テックシステムの弊害だろうか?

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

JW
加速ひらめき鉄壁必中献身
W(テッカマンアキ)
集中ひらめき鉄壁熱血気合

特殊技能(特殊スキル)

JW
底力L5、援護攻撃L3、援護防御L3
W(テッカマンアキ)
斬り払い撃ち落とし底力L8、援護攻撃L3、援護防御L3、指揮L2、コンボL2

人間関係

Dボゥイ
恋人。後に結婚し、夫婦に。
ノアル・ベルース
同僚。「万年スッピン」と呼ばれる事もあった。
ミレッタ・ルルージュ本田レビン
同僚。
ハインリッヒ・フォン・フリーマン
上司。
ユミ・フランソワダービット・クリューゲルナターシャ・パブロチワ
部下であり、地球製テッカマンとしての後輩でもある。
相羽シンヤ
Dボゥイの実弟であり、彼からシンヤとの昔話を聞かされた時には「パーフェクト・ボゥイ」と称するほどの努力家だと関心した。
フォン・リー
原作では特に関わりはないが、『W』では「愛する者のためにテッカマンとなって戦う」という共通点からライバル関係となる。

他作品との人間関係

スバル・リョーコ
『W』では友人同士。

名台詞

テッカマンブレード

「気圧、大気組成、共に正常。放射能もなし。環境に異常はないわ」
(これが……地球の風景だなんて…… まるで、別の星みたい……)
第1話「天かける超人」より、探査車からラダム樹に覆われた地球環境を分析しながら。
「彼は約束通り、ブルーアース号を飛び立たせてくれたわ。私達の指令は、Dボゥイを地球に連れて帰る事よ」
第2話ラスト、ボルテッカを放ちダガーを退け気絶するテッカマンブレードを回収する際に。敵か味方かすら不明の彼を連れて帰るわけにはいかない、とDボゥイを不信に思うノアルに対し、アキはこの台詞で彼のおかげで生還できた事を伝える。彼女の言葉とフリーマンの指令に対し、ノアルは渋々従わざるを得なかったようだ。
「私も興味あるわ、そこのところ。やってみない?Dボゥイ」
第3話、トレーニングルームで組み手をした後、偶然入り込んできたDボゥイに対して。ミリィが「Dボゥイなら、アキさんと互角に戦えるんじゃない?」と期待に胸を膨らませ、ノアルが「さあな。テッカマンにならなきゃ、からっきし弱いかもよ」と不信がる中、アキは彼にテッカマンとして戦えるのなら、武術も心得ているかもしれない、と興味を持ちこの台詞で組み手を誘うが、当の本人は「戦うのはラダムだけで充分だ」と素っ気無い態度で拒否、その場を去るのだった。数少ないアキの活発なシーンでもある。
「今ではラダム樹の森に、完全に呑み込まれてしまったわ。ラダム樹の森は…人類にとって悲劇の証なのよ。ラダム樹の調査は、私にとっての戦いなの」
第4話、ラダム樹に埋もれた人形を手にし涙する様をDボゥイに見られて。自身の故郷もラダムの襲撃により還れなくなった事、死に物狂いでラダムを調査・解析し元に戻せないか、とあがいている事を彼に伝えた後、何か手伝える事はないかと問われ、胞子に埋もれた人形を手渡される。その瞬間、人形の目が微笑みに変わり、途切れ途切れに微笑む声が互いの孤独な心を癒していった…。
「あなた、記憶をなくしてるのにコンピューターの操作は覚えているのね」
「物品呼称試験と言ってね、記憶をなくした人に物の名前と使い方を確かめさせる検査があるの。その様子なら、直にあなたの記憶も戻るわ。きっと」
第4話より。コンピュータールームでサンプルの分析に取り掛かる最中、アキはDボゥイのデータ入力の手付きを見て、彼の記憶障害が重度のものではないと察知する。戸惑う彼にアキは下段の台詞で暖かく接する。裏表のない彼女の心は頑ななDボゥイの心をわずかに解き解すものだったが、ラダムの襲撃を伝える警報が彼を復讐の騎士へと変えさせてしまう…。
「何をしているか、わかる?みんな食事の時間も惜しんで、ここにつめっきり…よく見て」
「クリスタルのシステムを解析して、Dボゥイをもう一度テッカマンにするために、みんな徹夜で頑張っているのよ」
「ただ腐ってればいい誰かさんとは、大違いってわけ」
第7話、テッカマンダガーの策略によりクリスタルを破壊され、テックセット不能に陥った自身は用なしだ、とスペースナイツ基地を去ろうとしたDボゥイを引き止め、左頬に平手打ちを与えた後、アキは彼を格納庫の開発工場へと連れて行き、ペガスをテックセット用の機動兵に改造する様を見せていく。二人に恐縮です、と照れくさそうに敬礼する若き整備員と手を振るレビンが印象的。
「バルザックさん!最近の従軍カメラマンって、芸能レポーターまがいの事までやるわけですか?」
第8話、従軍カメラマンを装ってDボゥイの秘密を探り当てようとするバルザックに対して不謹慎だ、と質問を止める際に。
「何言ってるのよ!?逃げてばかりいたら、今まであなたがしてきた事が、みんな無駄になってしまう!もう一度でいいから、テッカマンになって。あなた自身の為に!迷ってないで、それで答えを見つけ出すのよ。お願い…Dボゥイ!」
第18話より。突如出現したラダム獣はニューヨークの防衛軍基地へ向かう輸送機を襲撃。その中にはフェルミオンエネルギーの積んだトランクを抱えたDr.マルローがいた。ソルテッカマン起動前、という事もあり防衛軍の攻撃も歯が立たない。アキはひとり格納庫でペガスの前にたたずむDボゥイを見つけ戦うように懇願する。「俺よりもバルザックに頼んだ方がいい」と拒否するDボゥイにアキはこの台詞で説得、彼女の言葉を受けて再びテックセットし戦場に向かうが…。
「チーフがアテにならない以上、仕方がないわ。急ぐわよ、ノアル!」
第19話、フリーマンに頼らず、ノアルと共に防衛軍本部に抗議するアキだが案の定警備兵から門前払いをかけられてしまう。その様に堪忍袋の尾が切れたアキは警備兵に鳩尾にボディブロー、首筋に肘撃ちを与えて気絶、この台詞と共にDボゥイ救出に向かう。その様にノアルもあのお堅い彼女が、と呆気にとられてしまうのだった。
「Dボゥイ…ねえ、悪魔って何? 確かにあなたは30分以上テッカマンでいると悪魔になってしまう。けど、例え30分でも、あなたの中には人間の心があるじゃない。あなたの中で息づく優しい心を、私は信じる! あなたの中の愛する心を、私は信じる!だから…あなたも…あなた自身を信じて!!」
「Dボゥイ、あなたは悪魔なんかじゃない。人を愛し、運命に、ラダムに立ち向かえる…!私達の…私達の…たった一人の頼れる仲間なの!それを…どうしてわかってくれないの…?」
「Dボゥイ……あなたの30分を私にちょうだい。例えあなたが悪魔になって、あなたに殺されるその瞬間でも、私はあなたを信じる。だから、あなたの30分を私に…私にちょうだい!お願い…!!」
第20話より。テックセット後30分を経過するとラダムの本能で暴走してしまう恐怖、ソルテッカマンという力を得たバルザックから「化け物」と罵られ、頑なにテックセットを拒み続けるDボゥイ。ラダム獣の猛攻により、防衛軍基地は壊滅に陥る。彼の背中を見続けてきたアキはこの一連の台詞でDボゥイを説得、三段目の台詞で彼は再び立ち上がる。彼女の涙、自身に与えてくれた無償の愛、そしてラダムへの怒りと共に…。
(あなたは悪魔じゃない。あなたは人間…私達と同じ人間なのよ。Dボゥイ、その事を忘れないで…)
第20話ラスト、復活を遂げ、ラダム獣の群れをボルテッカで粉砕したテッカマンブレードの背中を見つめながら。
「い、いいでしょ別に。私だって、気分転換で香水くらいつけるわよ!」
第21話、ソルテッカマン2号機のオーバーホールにいそしむノアルらに紅茶を振舞った際に、香水の香りをノアルに気付かれた際に。なお、この場面で彼はアキに「ま、まさか万年スッピンのアキが!?」と言うのだが、いくらなんでもデリカシーにかけるのでは…と思う。
「Dボゥイ…私にとって、あなたは『相羽タカヤ』ではなく『Dボゥイ』よ。たとえどんな過去があなたにあろうと」
第24話、自身の正体=アルゴス号クルーの相羽タカヤだと発覚したDボゥイと共に瀕死のミユキへの輸血を送る際に。
「お帰りなさい…」
「Dボゥイッ……!!」
第28話、Dボゥイと5ヶ月ぶりに再会する際に。ここ5ヶ月間Dボゥイの行方は何処とも知れず、アキはただ神に彼の安否を願う日が多かった。その願いは叶い、二人はグリーンランド号で再会、つかの間の安息の時間を感じていく。やがて訪れるだろう、過酷な運命を忘れて…。
「この分じゃ、女の子としての合格点は当分もらえそうもないわね…。私ができることって言えば…」
第29話、グリーンランド号の前でキャンプを張るスペースナイツ。アキはミリィとレビンと共に夜食を調理するが、難なくじゃがいもを剥ける二人に対し、アキは力任せにナイフを動かすので両の指を何度も切ってしまう。結局、調理をミリィ達に任せ、分析ルームで救急バンだらけの両手に目をやりながら、いつものようにキーボードに向かいテッカマンアックスの情報分析にあたるのだった。
「Dボゥイ…今は…今は、このままでいい…」
第29話ラスト、ラダム獣の襲撃に巻き込まれ、動けなくなった花売りの少女を救った後、Dボゥイはお礼の花束を授けられる。アキにも花束与えられ、グリーンランド号のブリッジ内で彼女はこの台詞を呟きながらラダム樹にはない、花の香りを堪能するのだった。
「お願い、Dボゥイ。生きると言う事を、もっと考えて…!」
アラスカに建造された新スペースナイツ基地内でラダム樹の花を見たDボゥイはテッカマンの爆発的進化現象・ブラスター化の話を聞かされる。不完全なテッカマンである彼は細胞組織崩壊を防ぎ再びラダムに立ち向かうため、それに望みを託そうとするが、成功する確立は50%。仮にブラスター化に成功したとしても、寿命はもって半年ないし3ヶ月。苦悩するDボゥイに対し、アキは痛切な想いでこの台詞を言い、彼に考え直すよう頼むのだが…。
「どうして、Dボゥイ!?何故、あなたが自分の命を投げ打って戦わなくちゃならないの!?誰もあなたにそこまでして…!」
アキの願いとは裏腹に、Dボゥイはフリーマンに自身のブラスター化を求める。この台詞と共にどうして死に急ぐのか、と嘆き悲しむアキに対し、自分のやるべき事はラダムを滅ぼす事、そのためにはブラスター化が最善の方法だと言い放つ。Dボゥイの決死の覚悟に、アキはただ涙する…。
「Dボゥイ…あっ!……タカヤ……さん……」
新スペースナイツ基地は200年前に閉鎖された地下宇宙開発基地を利用して建造された。そこには植物プラントがあり、バーナードを含めた特殊部隊の墓標もそこに建てられている。アキはバーナードの墓標の前に立つDボゥイを見つけ、植物プラントに感動するが彼に「俺は『相羽タカヤ』だ。『Dボゥイ』なんて呼ばないでくれ」と答えられ、はにかみながらもアキは彼の本名を呼ぶ。この時、彼女は親愛の印に名前で呼んでほしいのだと思い込んでおり、ブラスター化による副作用に気付いていなかった…。
「…でも、急にそんな事言われたって…今まで、ずっと『Dボゥイ』って呼んでたんだし…」
ブリーフィングルームでラダムの目的について議論した後、テレビ電話で『Dボゥイ』の名を呼んだアキは彼に、Dボゥイではなくタカヤと呼んでくれと釘を差され、恥ずかしそうにこの台詞を言う。しかし、この後Dボゥイは、自分のあだ名自体を忘れてしまったかのような発言をし、アキを困惑させた…。なお、テレビ電話に映ったアキの姿はスペースナイツの制服を脱いで、ルーズなへそ出しタンクトップ姿(しかもよく見るとノーブラ)を曝している。胸の谷間も見せており、ちょっとしたサービスシーン(?)と見られなくもない。
「何も、できないの……私には、どうする事もできないの…!?」
シリーズ中盤、Dボゥイに対し自分が何もできないことで自分の無力さを嘆くことが原作では多かった。
「Dボゥイはあなたのお兄さんなのよ。どうしてそこまでボロボロになってまで戦うの? そんなにお兄さんが憎いの!?」
「Dボゥイは殺させない。今の私にとって、Dボゥイは全てよ。Dボゥイを守るためだったら、私はどんな事でもする……」
ブラスター化の影響で傷ついているシンヤに銃を突きつけながら口にした言葉。だが、結局彼女はDボゥイの何の力にもなれなかった。しかし、続編でその思いは叶う事になる。
「Dボゥイ、生きて……生き続けて……。たとえ記憶を、何を失おうと構わない。ただ生きてさえいれば良い……。あなたがあなたのままで帰って来てくれればそれでいい……」
「だから……だからお願い……生きて……生きて……! Dボゥイ!」
最終話より。Dボゥイが全ての記憶を失ってしまうことにアキは悲嘆するが、それでも愛する人が生きて自分の元へ戻ってきてくれることを願う。この願いと共に、全ての記憶を失ったブレードは怒りと憎しみにより復活を遂げることになる。
(神様…あなたは何処にいるのですか?彼はもう持てるもの全てを失いました…愛する父も、兄弟も、友も、その思い出すらも…これ以上、彼から何を奪おうというのですか!一人の人間に…これほど重いさだめを背負わせていいものなのですか!?一人の…そう…一人のおびえる魂に…!!)
Dボゥイがエビルを倒し、自我を失ってまでオメガに立ち向かっている時の独白。

テッカマンブレードII

「テッカマンである事をまるで人を超えたかのように錯覚し、多くの罪無き素体を巻き込んだ……」
「テッカマンである事は、人以上でも人以下でもない。その事を受け入れなかった……。あなたもクリスタルを持つのであれば、この事を決して忘れないで!」
プラハの黒い九月において、暴動の首謀者テッカマンミハエルを倒したアキはその場に居合わせた幼きダービットに語りかける。
「そして、生き続ける限り、ブレードに……人類に決して敗北はない!」
その直前のユミの「何があっても生き続ける、それがあの人の強さ!」に続けて。さらにこの後、「だからこそ……俺は生き続ける!そして俺がそれを望む限り、俺は決して負けはしない!」というD・ボゥイの独白につながる。

その他

「何が英雄よ! 何が地球を救ったヒーローよ! だったら抱いてよ、愛してよ! それすらもできないくせに!!」
『MISSING LING』より。第1次ラダム戦役から2年経った今でも廃人の状態であるDボゥイに対する嘆き。Dボゥイだけでなく、アキ自身も不幸のどん底に落ちている現実を見事に表している。
「何の為にテッカマンになったの!? 誰の為にテッカマンになったの!? なのに……何故、何故! 何故!!」
『MISSING LING』において、悪魔にすら命を捧げる決意でテッカマンとなったアキであるが、記憶の無いDボゥイにとって、アキはただのテッカマン=化け物に過ぎない。Dボゥイに恐れられ、拒絶された彼女は絶望の叫びを上げながら逃げ出し、行方をくらます…。
ちなみにDボゥイがパニックを起こしたのは、テックセットしたアキが赤いテッカマンだった=エビルのことがフラッシュバックしたため。
「殺させはしない……。私以外には誰にも……。殺すなら……私がこの手で!!」
同じく『MISSING LING』で、絶望と地獄を乗り越えて決意したアキは暴走したDボゥイと対峙する。
アキ「足りない……足りないのよ、ホラ……この鍋じゃ小さすぎるの……」
アキ「ぺぇーがーすうーっ……あなたの左胸ってステキねぇ……ほとんど痛んでないし、カタチも大きさも申し分ないし」
レビン「ダメッ! ダメよ! フライパンにするって肩の装甲を取ったばかりじゃない!」
ノアル「あきらめろレビン。食を司る彼女の言葉は絶対なんだ」
コミックコンプ版において、地上に降り立ったDボゥイ達は生存者を見つけるために二週間ジャングルをさ迷っていた中でのサバイバル。料理番のアキはDボゥイとノアルが捕ってきたイノシシを調理しようとする場面での出来事。
アニメ本編と比べると元々の設定である男勝りの性格がかなり強調されており、作中終盤ではノアルと共にソルテッカマンに乗って自ら戦いに出たほどである。ちなみに上記のようにアニメではアキは料理が不器用であったが、こちらではそんなことはない。

迷台詞

「どーも、アキ・タケジョウです。誰もフルネームを知らないので、勝手に苗字を付けました」
ドラマCDでの発言。さっそくぶっ飛んでいる。
「私はSFアニメ史上、最も色気のない、最も露出度の低いヒロインとして、助平なファンに悪評ふんふんです。キャラクターデザインを見た時はミニスカートだと思ったのに、フィルムになったらタイツを履いていたため、絶望のあまり舌を噛んだ脚本家もいるくらいで、ですからお詫びの気持ちも込めて、今日は…脱ぎます」
ドラマCDでの発言。音声だけのドラマCDで脱いでどうするというのか。余談だが本編ではシャワーシーンレビンに奪われた。その後『II』や特典映像ではしっかり脱ぐのは鬱憤晴らしだろうか。
「『何を言っても無駄』」
ドラマCDでの発言。陰気なワードを繋げる『Dボゥイしりとり』にて。「だってDボゥイってそうなんだもん…」との事。

スパロボシリーズの名台詞

「Dボゥイ…あなたのために私にできる事は一緒に戦う事だけよ…」
『W』におけるラダムとの最終決戦前の台詞。「側にいる事」しか出来ず、Dボゥイのために「何もできない」と苦悩していた原作を思うと(テッカマンになった為とは言え)かなり救われたとも言える。
「私はお前達のような悪魔ではなく、愛する者のために戦う修羅よ!」
『W』第43話にて、「赤いテッカマンは俺だけでいい」と不快感を表すエビルに対して。
「私は許さない…!Dボゥイの運命を捻じ曲げたラダムを!!」
「その小さな生命をここで燃やす!私の大切なものを守るために!!」
オメガと対峙したアキは、胸中に秘めていたラダムへの怒りをぶつける。
「…それが定められた結末だとしても…私は…」
「その生命が尽きるのだとしても私は彼に安らかな最期が訪れる事を願っていた…」
「でも、神様は…そんなささやかな願いも…かなえてくれなかった…」
『W』第51話シナリオエンドデモより。Dボゥイがオメガと共にジェネシスの光に消えたことを深く悲しむアキであったが、神はDボゥイに対して確かな救いを与えていた…。
「テッカマンは、人以上でも以下でもない!」
ラダムテッカマンとの戦闘台詞。前述のダービットに対する一喝が元になっている。

余談

  • 名台詞の項を見ても分かるが、劇中でもDボゥイの名前を呼ぶシーンが非常に多い。アキを演じた林原氏は当時新人だったこともあり「『Dボゥイ』の呼び方一つで様々な感情を出さなくてはならないことに苦労した」と語っている。演じ分けについて「Dボゥイ5段活用」などという例え話が出たことも。

脚注

  1. 月刊アニメディア1992年 小冊子「アニメ小説&コミック あなたの知らない世界」 短編小説「スペースナイツキッズの貝・・・じゃなく怪」参照。