ベルゼブ
ベルゼブ(Belzeb)
- 登場作品:絶対無敵ライジンオー
- 声優:梁田清之
- 種族:五次元人
- 性別:男
- 所属:ジャーク帝国
- 役職:三次元方面軍司令官
- キャラクターデザイン:武内啓
ジャーク帝国三次元侵略前線司令官。
顔は美形だが、その胴体はがらんどうで分身のファルゼブが潜んでいる。ワルーサにジャークサタンを与えられた際にコスチュームが変わる(ノベライズ版ではコート時と戦闘服時を選んでいる)。
普段は、宇宙空間に浮かぶ自分の要塞にいるが、体を自由に変形させる五次元人の特性を活かし、要塞と地上を行き来して、如何なる場所にも姿を現す。胸の中の分身ファルゼブとは、本来は「ベファルゼブ」という名の同一体であったが、三次元世界に出現した際、二人に分離してしまったらしい。当初、二人の思考や行動は完全に一致していたが、三次元での時間が過ぎるに従って、互いに別々の存在へと分化していったようだ。
ベルゼブは知的な策謀家である反面、激情的な部分を持つ。指揮官としては、戦闘を好む戦士タイプ。地球侵略までは連戦連勝を誇っていたが、ライジンオーの度重なる妨害によってワルーサの不興を買い、戦士としてのプライドを傷付けられている。また、相当なパワーの持ち主であるようだ。アークダーマが大量に入ったミサイルを地球に撃ち込む作戦で一気に制圧するつもりだったが、エルドランに阻止されたため、部下・タイダーに命じて邪悪獣へと変化したアークダーマを探させる。当初はファルゼブと共にジャークパワーを照射して、発見した邪悪獣をパワーアップさせて戦わせていたが、21話「敵はライジンオー!?」でワルーサからジャークサタンを与えられ、自らも戦闘に参加するようになる。
感情で行動する三次元人を蔑視しており、40話「ベルゼブ大接近」において、敵が小学生であった事実を知り激怒したが、最後は子供たちに友情の大切さを教えられ、五次元へと帰っていった。
その後を描いたOVAシリーズにおいては、五次元人・ゴクドーの背中の刺青に閉じ込められていたが、仁の活躍で開放される。その後は防衛組と共にゴクドーを倒し、五次元にも平和をもたらしたいと戻っていった。OVA第2巻では、陽昇藩を騒がせる邪悪党の党首・弁留瀬文(ベルゼブ)として登場。本編のコスチュームが和服モチーフだけあって、ファルゼブやタイダーと共にバテレン風であった。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 本作よりジャークサタン登場後のコスチュームが再現された。
- ワルーサとの決着後は最後の決戦を見守るためにファルゼブやタイダーと共に部隊に加入してくるが、パイロット登録をするためには隠し条件を満たす必要がある。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 初登場作品。音声も収録されたが、ザビーネ同様に当時と比べ性質が大きく変わっている。中盤よりジャークサタンに乗って戦うことになる。
- スーパーロボット大戦NEO
- 序盤から敵として何度も戦う。元々の回避が高いうえに、敵対時も底力を有するので、各種精神コマンドや包囲補正を使って攻めたい。
- 終盤にフラグを満たせば仲間に加わる。彼以前にダ・サイダー、ドルク、ガルデン、ゴールド三兄弟、リバリス、ザンパと、かつて敵だったキャラが多く仲間に居る事もあり、イオニア一行にすぐに馴染む。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
固有エースボーナス
- NEO
- 吸収(攻撃が命中するとSP+2、EN+5)
人間関係
- ファルゼブ
- ベルゼブと共にいる妖精。元々は分身であり、相棒のような存在。
- タイダー
- 部下。足を引っ張られることも多いが、内心では互いを思いやっている。
- 皇帝ワルーサ
- 主君。最終的には彼に反旗を翻す。
- 地球防衛組
- 敵として何度も戦う。最終的には彼らと和解し、友情を結ぶ。
他作品との人間関係
- ヤミノリウスIII世
- 『NEO』では彼と手を結び、共闘する事に。闇野響史の助手「弁留瀬文(前述のOVA第2巻での名前)」として地球防衛組の前に現れる事も。
- リュウ・ドルク
- 『NEO』にて共演。直接絡む場面はあまり無いが、ベルゼブが仲間になった際は、同じくイオニア一行の元敵であり、後に仲間となった者として、彼が仲間になった事を喜んでいた。ちなみに同じ声。
- 腕原種
- 『BX』では彼ら原種と手を結ぶ。
- 獅子王凱、卯都木命
- 『BX』では最後の戦いを挑むために機界新種を亜空間に飛ばした事で、命を助けたい凱の凄まじい気迫に気圧されている。敗北後はBXと機界新種の戦いを静観していたが、今までのBXの戦いとゾヌーダの意識に抗う命の心の強さを見た事で、無意識のうちにグレートジャークサタンで機界新種を攻撃し、凱の援護をした。
名台詞
- 「タイダー、私の前に立つな」
- 第1話より。立場を気にしているかのような台詞。
- 「なかなかのものだな、邪悪獣を手懐けるとは。三次元人としては上出来だ」
- 第5話にて。人間のヤクザが、邪悪獣を手懐けたのを見ての台詞。三次元人を見下している彼が、序盤にてこういった台詞は珍しい。
- 「いでよ、ジャークサタン!」
- ジャークサタンを呼び出すときの台詞。
- 「あぁ、いやぁ、実は・・・あぁ、今度雑誌にライジンオーの特集を書こうと思ってね」
- 第40話より。防衛組のスケートに遅れそうな、あきらとヨッパーがライジンオーのことを口にし、二人に聞いた際の台詞。どこかの魔法使いと違って、3次元人の文化はある程度は調べているようだ。
- 「私はあんな子供達相手に戦ってきたと言うのか…、そんな馬鹿なぁぁっ!!」
- 同上。ライジンオーのパイロットが子供だと知り、愕然とした際の台詞。戦士として子供に負け続けてきたことに激怒し、地面が陥没するほど、地団駄を踏む。
- 「うわぁぁぁぁぁぁっ!」
- 第41話より。誘拐作戦に失敗したタイダーをいつも通り、八つ当たりを行うが、タイダーが隠し持っていたゴキブリが顔に貼り付いた際の悲鳴。戦士といえど、やはり苦手なようだ。
スパロボシリーズの名台詞
- 「ふふ…こうするのさ…」
「ライジンオーは迷惑だ…」 - 『GC』第31話「発進!無敵の戦士!」or『XO』第30話「激闘、ダブルマジンガー」より。原作では描かれなかった、ジャークライジンオー誕生台詞。
- 「機械神よ!これが心を理解した者の力だ!」
「心なき貴様に、私は負けん!」 - ともに対機械神戦の特殊戦闘台詞。防衛組との戦いを通じて心の大切さを知ったからこその台詞といえよう。
- タイダー「あのロボット、大きさがワシとファルゼブ様ぐらい差があるのに、よく戦う気になるダー」
ファルゼブ「本人を目の前によく言ってくれるな、タイダー!」
ベルゼブ「ええい、黙っていろ…!戦いに集中できないではないか!」
搭乗機体
- ジャークサタン
- 皇帝ワルーサから与えられた専用機。
- グレートジャークサタン
- 皇帝ワルーサが、ジャークサタンにジャークパワーを注入する事で強化した姿。