ゼルヴォイド

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ゼルヴォイド(Zervoid)

サイバスターによく似た姿の魔装機。无とは無のこと。名称もZeroとVoidという無を表す英語からと思われる。節のある長い尾、牙のような意匠を剥き出しにした顔面、ひび割れた外装、色の統一されていない左右の腕など、不気味な漆黒の装いが大きな特徴。サイバスターの搭乗者マサキ・アンドーは初遭遇時に偽物扱いしたが、エラン曰くこちらがオリジナルでサイバスターが模倣品であるらしい。なお、後述のようにはるか昔から存在していたので、少なくともデザインに関しては模倣の可能性が極めて高い。

エリアル王国のリンプ高原の地下洞には、散り散りに引き裂かれた同型機の残骸が多く眠っている。炭素同位体比測定の結果、1000±50年前ほど昔の遺物ということが明らかにされている。1000年を経た今日までも「戦いに破れた無念」を撒き散らしているという。

登場作品と操縦者

魔装機神シリーズ

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
エランが搭乗。初登場は「エラン・ゼノサキス」または「もう一機のサイバスター」。基本的にマサキのライバルとして立ち塞がってくるが、対ラスフィトート戦では味方NPCとして協力することもある。射程2~5かつP属性の必殺技アストラルイナーが強力。能力値は初登場時から終盤まで中ボス程度に留まるので、シナリオが進むにつれて撃墜しやすくなる。対ラスフィトート戦で協力する際は高い攻撃力が頼りになるが、機体性能で対抗できず返り討ちにあってしまうことも。

装備・機能

武装・必殺武器

フロギストンミサイル
カロリック(熱素)に対応するフロギストン(燃素)の光弾を発射する。
ストレイングレイブ
厚い両刃を備えた両手剣。
ヴォイドリグレッション
無差別型の大量広域先制攻撃兵器。
アストラルイナー
紫の輝きを放つ六芒星魔方陣にストレイングレイブを突き刺して発動させる強力な突撃兵装。アカシックバスターに類似しているが、火の鳥は魔方陣を破壊して出現するなどアカシックバスターにみられる美麗さとは無縁である。掛け声の「顕現劫滅」という言葉は、おそらく壊劫(仏教の四劫の1つ。「劫火」と呼ばれる大火が世界を滅ぼして、全てを無に帰していく期間)を顕現させるという意味合いだろうか?(壊劫の後を空劫と言い、空=アカシックとの対比も含むのかもしれない)

特殊能力

剣装備
切り払いの発動が可能。
HP回復(小)
MG回復(小)
精霊憑依

移動タイプ

鳥型に変形することで高速飛行を可能にする。

サイズ

M

BGM

「黒い剣聖」

対決・名場面など

関連機体

サイバスター
ルザムノ・ラスフィトート

余談

  • 本機体はプロデューサーの寺田貴信氏の要望で誕生した。寺田氏はラジオの第1回で「新章に突入した『魔装機神II』では、人間同士の因縁よりも、サイバスターとゼルヴォイドといった機体同士の因縁の方が中心になって、物語が展開されていく」と語っていた。しかし、『ROE』では伏線を張る程度の出番しかなく、ルート次第ではゲーム中盤以降一切出番の無いままでエンディングを迎えてしまうという…。
  • 「帝」という単語には宇宙を統べるという意味がある。エランはゼルヴォイドを「神を統括し支配する存在」(魔装機帝)と定義していることになる。この裏付けになるかは不明だが、契約を交わした精霊も他属(炎・風・大地・水)の干渉や弱点が存在しない「无」(無)である。