コーネリア・リ・ブリタニア

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コーネリア・リ・ブリタニア
外国語表記 Cornelia li Britannia
登場作品
声優 皆川純子
デザイン CLAMP(原案)
木村貴宏
異名 ブリタニアの魔女
種族 地球人(ブリタニア人)
性別
生年月日 皇暦1990年1月13日
星座 山羊座
年齢 27歳
身長 180 cm
髪色
髪型 ロングヘアー
血液型 O型
所属 神聖ブリタニア帝国
役職 エリア11総督(2代目)
称号 第2皇女
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概要

神聖ブリタニア帝国第2皇女。クロヴィスの死後、エリア11の総督となる。

戦場では『ブリタニアの魔女』の異名を持つ女傑で、各地の戦乱を一挙に鎮めた。更に一度はゼロを敗色にまで追い詰める程の高い指揮能力と、ナイトメアフレーム操縦技術を併せ持つ。また、生身での戦闘能力も非常に高い。

基本的に皇族は後方で構えており戦場へ赴くことは無いのだが、コーネリアの場合は「世間一般がイメージするブリタニア皇族」とはかけ離れた思想を持ち、「命を懸けて戦うからこそ統治する資格がある」という持論を持つ。これらの要素は幼い頃よりルルーシュらの母であるマリアンヌを敬愛し、尊敬していたことであり、武門の道へと進んだのもマリアンヌの存在が大きい。

故に戦場を駆け抜けたコーネリアにとって、クロヴィスの軟弱な政治体制は批判に値するものであった。彼女自身は(典型的なブリタニア至上主義者として)人種差別はきっちりしているが、有能な者や忠義に従う者には素直に受け取る等、イレヴンをそれほど軽蔑しているわけではない。ただし、白旗を挙げたイレヴンを「卑屈である」として部下に命令して民衆共々撃ったり、テロリストが潜伏していた区画の住民を「テロの協力者」と決めつけて老若男女問わずに皆殺しにする等、残忍な一面も有る。

また、統治はあまり得意ではないらしく、劇中でも「薬物の密売人等がクロヴィス統治期と比較して商売がしやすくなった」等々、腐敗を招いている描写も見られる(ただし、軍隊の綱紀粛正を図っていたので一時的にその弊害が出ていたという見方もできる)が、コーネリア本人はそういった内部の腐敗を絶対に許さないタイプなので、総督を務める領地であろうと容赦無くメスを入れる事も辞さない。

この様にコーネリアは「自分の足手まといになる者は部下や自国民であろうとも容赦無く切り捨てる」という激しさを持つ反面、同母妹のユーフェミア(ユフィ)を溺愛する心優しい姉でもある。ユフィ程ではないがブリタニア皇族としては珍しく、異母兄弟達にも情を持つ人物でもある。

ブラックリベリオン前にユフィが不慮の死を遂げ、一時期唖然と立ち上がれなかったが、直ぐに自らを取り戻すなど不屈闘争心を見せた。

『R2』ではエリア11の総督の地位を返上し、ユーフェミアの名誉の回復と行政特区日本での虐殺事件の真相を探るために独自で行動を行なっている。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
担当声優の皆川純子氏は当作品でスパロボ初参加。スパロボ補正故か、原作劇中で見られた苛烈な(負の)一面は見られない。新帝国インペリウム樹立宣言の際には世界の行く末を憂える等、高い見識を見せている。
戦場ではグロースターを駆るが、特殊スキルサイズ差補正無視を持つので、その攻撃力を余すことなく振舞う。基本的にナイトメアフレーム射程が短いが、ルートが黒の騎士団の場合には射程の長いユニットは精々ブラスタスコープドッグぐらいで、ハンデ差は感じられない。
エンディング用の予告ではブラックリベリオンの一部始終が流れるのだが、実はブラックリベリオン用のコーネリアのパイロットデータも用意されていた。当初はブラックリベリオンを『破界篇』の段階でプレイできたものと思われる。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
今回はプロローグでのみ戦える。無印版は原作の狂気顔などの顔グラが追加された。終盤のルート選択で黒の騎士団ルートを通るとユーフェミアが生存するため、(ルート次第とはいえ)コーネリアもスパロボ補正で救われた人物の一人といえる。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

殆どの能力値が高水準。成長タイプも全能力がすくすく成長する「万能系・回避型」の為、最終的な能力値も非常に高い。流石と言わざるを得ない。

精神コマンド

第2次Z破界篇
集中(15) ひらめき(10) 必中(20) 突撃(30) 期待(70) 熱血(45)
優秀なラインナップ。直感がない事が惜しいか。
ブラックリベリオン用の没データでは「熱血」が「魂」に代わり、スザク同様に低コスト。「魂」は、やはり妹ユフィを殺された怒りからだろうか。
第2次Z再世篇
集中(15) ひらめき(10) 必中(20) 突撃(30) 期待(70) (45)
前作の没データがそのまま使われているが、出番は1回のみ。

特殊技能(特殊スキル)

第2次Z破界篇
指揮官L3 見切り/ 闘争心 ガード 再攻撃 サイズ差補正無視
「見切り」「闘争心」「ガード」「再攻撃」「サイズ差補正無視」と必要なものを揃えている。ユフィ死亡後=ブラックリベリオンではその怒り故か、見切りが「極」へと変貌。
だが、前述の通り『破界篇』のブラックリベリオンは没になった為、真の実力が発揮される事は無い。
第2次Z再世篇
指揮官L3 見切り 闘争心 ガード 再攻撃 サイズ差補正無視
「極」が「見切り」へとランクダウンしている他は前作と同じ。
流石にユニットの強化が出来ないプロローグシナリオからの「極」はゲームバランスの問題でまずかったのだろう。後半にも出番があればよかったのだが。

エースボーナス

第2次Z破界篇第2次Z再世篇
自軍フェイズ開始時、自分を除く味方ユニットの気力+2
『破界篇』『再世篇』共に未修得。

人間関係

ユーフェミア・リ・ブリタニア(ユフィ)
同母妹であり、彼女を溺愛している。しかし、ユフィの人種平等の思想はコーネリアには受け入れがたく、さらにゼロを許すことを彼女が独断で宣言したことで対立してしまう。そして、その行く末はあまりに悲しいものであった。
だが、『第2次Z再世篇』での黒の騎士団ルートでは生存が確認され、コーネリアは彼女やシュナイゼル、ナナリーと共に地球連邦の改革に尽力する。
アンドレアス・ダールトン
副官であり、軍略の師匠。彼からは「姫様」と呼ばれている。コーネリアにとってはある意味父親のような存在であり信頼している。それ故、ギアスに支配された彼から攻撃を受けた際は驚愕の表情を浮かべた。
ギルバート・G・P・ギルフォード
コーネリアの騎士。親衛隊長であり、忠実な部下。後にルルーシュにはその忠誠心を利用されたギアスをかけられた。
枢木スザク
ナンバーズ(イレヴン)であるスザクに対して厳しい態度で接するが、彼の実力は認めている。
ルルーシュ・ランペルージナナリー・ランペルージ
異母弟と異母妹。日本(後のエリア11)にて死亡したと知らせを受けており、彼らのことを思い出し悲しげな表情を見せたこともあった。しかし…
シュナイゼル・エル・ブリタニア
第2皇子。異母兄。
クロヴィス・ラ・ブリタニア
第3皇子。異母弟。しかし、ルルーシュに殺害されてしまう。同じ肉親としてクロヴィスの死は悲しんだ模様。ただし、彼の政治体制に対しては批判的であった。
シャルル・ジ・ブリタニア
皇帝、父親。忠誠を誓っている。
マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
深く敬愛しており、殺害事件に関して独自の調査を進めている。しかし、彼女の本性を知ることは無かった。
ゼロ
自身が統治するエリア11のテロリストとして激しく敵意を抱いている。
最初は一方的にゼロを負かしたが、以後は彼の奇策によって幾度も煮え湯を飲まされることになる。多くのブリタニア人を殺したゼロの事を「ブリタニア皇族として決して許してはならない」と決意している。
そして、彼がユフィを殺害したことで憎悪と怒りは彼女の人格が変わるほどにまで高まることになったが、彼の正体を知ったことによってゼロの行動原理を全て理解することとなる。
ギネヴィア・ド・ブリタニア
第1皇女。異母姉。『R2』の劇中で一緒に登場する場面はないが、彼女からはコーネリアの軍事能力を頼りにしている言葉を口にされたことがある。SRW未登場。

名台詞

無印

「待っていろ、ゼロ! クロヴィスの仇!」
エリア11の総督に就任することになり、その前の最後の戦場で言った決意の言葉。
「抜けている、呆けている、堕落している。ゼロはどうした!! 帝国臣民の敵を捕まえろ!! ゼロを!!」
エリア11に到着した時、歓迎の宴の準備ができていることを告げた文官に剣を突きつけてこの言葉を告げる。
武人であるコーネリアにとって、「まだ何もしていないうちからそんな事に構っている暇は無い」ということであり、クロヴィスの統治体制を明確に否定している言葉でもある。
「脆弱者が!」
コーネリアが弱い相手等を罵倒する時によく言いまわす台詞。
なお、コーネリアが言う「脆弱者」とは「信念も理想も無く、ただその場しのぎに生きている」or「己を支えるものが無く、簡単に朽ちて消える」ような人間のことを指す。
「劇場型の犯罪者」
ゼロの犯行をこう表現する。
「私をそこらの女と一緒にするな」
コーネリアが常に強気で「女傑」であるとわかる台詞である。
「何だ、これは!?」
ユフィ行政特区日本の設立宣言を知った際の言葉。自分の知らないところで事が進んでいた上に、彼女にとっては憎きテロリストであり、肉親の仇でもあるゼロにまでユフィが参加を呼びかけたことで激怒した。
なお、小説版ではこの時、コンソールパネルを叩き割っている
「ユーフェミア・リ・ブリタニアッ! お前は日本人か。それともブリタニア人か」
小説版で「大勢のブリタニア人の血を流したゼロを独断で許す」と宣言したユフィに対して激昂した時の言葉。直前で「日本人の方がかつてはるかに血を流した」事を主張したユフィに対して思わず言った言葉でもある。
「そんな…!」
ユフィの死の報告を受けて、それまでに見せたことのない茫然自失の表情を見せた時の言葉。そしてゼロへの憎悪は極限にまで高まることになる。
「捕まえた!! お前の命は今、まさに私の手の中に!!」「これが裁きだ!!」
ゼロのガウェインをスラッシュハーケンで捉え、接近してアサルトライフルを発射しようとする時の言葉。ユフィを殺されて豹変し、狂気じみた笑みを浮かべながら勝ち誇っていたが…。
「な、何故だ…」
上記の言葉の後、ギアスに支配された腹心のダールトンに不意打ちの一撃を喰らって。自分の幼い頃から支えてきてくれた彼のこの行動に衝撃を受ける。
「そうか…ゼロの正体はお前だったのか…」
ルルーシュが自らゼロの仮面を取り素顔を晒した時の言葉。これまでのゼロの行動原理やユフィが何故ゼロを救おうとしたのかを正体を知ったことで瞬時に理解した。
「そんな世迷言のために殺したのか! クロヴィスを! ユフィまで!!」
ルルーシュが「この世界を破壊し、新しい時代を創る」ために反乱を起こしたことを知っての叫び。ブリタニア至上主義のコーネリアにとって、その秩序を破壊するために弟が妹達を殺したことは納得できないことであった。
しかし、ルルーシュの方からも「母マリアンヌに憧れていたくせに、何もしてくれなかったではないか」という趣旨の反論をされてしまう。

R2

「捉えたぞ! ギアスの尻尾を! 日の当たる所に引きずり出しユフィの汚名を雪いでやる!」
ギアス教団にたどり着いた時の言葉。なお、コーネリアがどうやってギアスについて知り得たかについては、小説版においてある程度明らかにされている。
「ユフィの仇―そこで滅せよ!」
ルルーシュ「ギアスの」
「「源!!」」
黒の騎士団ジークフリートとの戦いに介入。共にV.V.を打倒する。
「違います! 強制的な平和など、それは!」
第23話より。フレイヤによる恐怖政治で世界を恒久平和にする目論見を口にしたシュナイゼルに大しての反論。直後、銃撃がコーネリアを襲うが…。
小説版ではシュナイゼルは「元々我がブリタニアも(ナンバーズに)同じことをしてきたじゃないか」と発言しており、彼にとってはフレイヤの恐怖も人類全体に対する「矯正」もブリタニア流の支配態勢の延長線過ぎない程度の認識だったのであろう(「強大過ぎる武力を誇示し、反抗心を削ぐ」という手法は、ブリタニアの苛烈なナンバーズ統治政策もフレイヤも同じである)。
むしろ、何よりもブリタニアを至上主義としてブリタニアの利益の為に侵略・圧政・虐殺を行ってきたコーネリアが「己自身がナンバーズ対して行ってきた苛烈な統治もまた、シュナイゼルと同様の恐怖政治に過ぎない」という理解が根本的に乏しかったのかもしれない。
「結局、兄上は私を殺さなかった…。兄上には執着すべき欲が無い。世が世なら、卓越する王であったものを…。そこを読み切れなかった私は、愚かなのだろうな」
第24話より。結局シュナイゼルはコーネリアを殺さなかった。そして、コーネリアはシュナイゼルが空虚な人物である事に気付かなかった自分を悔やんだ。

スパロボシリーズの名台詞

「まだまだだね…!」
コーネリア専用のグロースターが回避時や軽度のダメージを受けた際に発生する台詞。
元ネタはコーネリア役の皆川純子氏が初めて主演を務めたアニメ『テニスの王子様』の主人公・越前リョーマの決め台詞であり、いわゆる声優ネタである。
第2次Z』でのコーネリアは敵キャラなので、ある意味では聞きたくない台詞だが、『UX』で皆川氏が演じた味方キャラも同じタイプの台詞を言ってる。
「世界は変わる…下手をすれば、地獄へとな…!」
第2次Z破界篇』中盤でシオニー・レジスが発した新帝国インペリウム樹立宣言を受け、国家・法・秩序の全てが世界的レベルで崩壊する事態を危惧する。
(ユフィとナナリーの事は私に任せて、早く行け、枢木。そして、ルルーシュ)
第2次Z再世篇』第52話黒の騎士団ルート「決死のエンドゲーム」より。
ダモクレス要塞にてルルーシュとスザクの覚悟を見届けて、生きていたユフィと共に、彼女の言葉に追従しスザクの追放を宣告しつつも、心中で二人の覚悟を後押しする。
原作と違いユフィが無事に生存していた事もあり、コーネリアとルルーシュの確執が解けた瞬間でもある。
「今だ、インベーダー諸共一気に黒の騎士団を叩け!」
CC』第5話「その名はゼロ」より。黒の騎士団とインベーダーの戦闘に介入して。

搭乗機体

グロースター
専用にカスタマイズされた機体に搭乗。

余談

R2』におけるコーネリア・リ・ブリタニアの最も目立つ変更は髪型の変更(妹ユフィの髪型)だが、一部の視聴者から無印』の時より若返っていると言われることもある。

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