式波・アスカ・ラングレー
ここでは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に登場したアスカについて説明する。
旧世紀版については「惣流・アスカ・ラングレー」を参照。
式波・アスカ・ラングレー(しきなみ・アスカ・ラングレー / Shikinami Asuka Langley)
- 登場作品:ヱヴァンゲリヲン新劇場版
- 声優:宮村優子
- 種族:地球人(日本人とドイツ人の血を引くクォーター)
- 性別:女
- 年齢:14歳(『破』)→28歳(『Q』)
- 身長:144cm
- 髪色:ブロンド
- 瞳色:青
- 出身:ドイツ
- 学歴:大学専攻
- 所属:ユーロ空軍→特務機関NERV→WILL-E(ヴィレ)
- 階級:大尉
- 学業:中学2年生
- 役職:EVA2号機、EVA3号機パイロット(『破』)→EVA改2号機β、EVA改2号機γ(『Q』)
- 好きなもの:TVゲーム
- キャラクターデザイン:貞本義行
惣流・アスカ・ラングレーの新劇場版設定。『序』にはおらず『破』から登場する。名前が「惣流」から「式波」へ変更、階級が「大尉」など、設定が大幅に変更されている。『破』では次第に碇シンジへの好意が如実に表れており、シンジと綾波レイが仲良さそうにしているとヤキモキしている姿が見られる。他人は関係なく自分一人で生きていくことに拘るという人物で、他人から評価されることに執着していた「惣流」と比べ、性格や価値観にも旧世紀版からの変更点が目立つ。
最初の搭乗機は旧世紀版と同じくEVA2号機。初陣で第7の使徒を撃破、鮮烈なデビューを飾る。その後、旧世紀版とは異なり、EVA2号機が凍結され、自らEVA3号機のテストパイロットに志願する。しかし、EVA3号機起動実験時、使徒に3号機を乗っ取られ、ダミープラグに切り替わったEVA初号機にエントリープラグごと噛み砕かれてしまう。一命は取り留めたものの、精神汚染の可能性があるとして隔離される。
『破』から14年が経った『Q』では、実年齢は28歳だが「エヴァの呪縛」により肉体年齢は14歳のままとなっている。左目には眼帯を装着しているが、ただ失明したわけではないらしく、青く光る描写がある。葛城ミサトや真希波・マリ・イラストリアス、赤木リツコ等と共に反NERV武装組織「WILL-E(ヴィレ)」に所属。『破』の終盤にてニア・サード・インパクトを起こしたシンジへの怒りを露わにしているが、ミサト達と違いシンジを正面から見つめている。なお、マリに対する呼び名などから、空白の14年間の中でEVAやNERVについての秘密をある程度把握した可能性が高い。
ちなみに『破』ではワンダースワンらしき携帯ゲーム機を所持している。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 中盤より参戦。戦闘時の音声が新録されているが、中断メッセージは過去収録分のライブラリとなっている。日本ルート第46話終了後選択肢でマリとの二択となる。3号機凍結ルートに進んだ場合は最終話まで使用可能で、原作以上にシンジと打ち解け親密になるのだが…
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 『Q』設定で登場し、共通ルート23話で他のEVAパイロットとともに参入する。音声も新録されている。『Q』同様の顛末を辿ってきたためシンジ達とは『ヱヴァの世界』で敵対していたが、再び多元世界に転移してきたことで一時的にシンジ達と共闘することになる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- シリーズで初めて新劇場版設定で参戦。中盤で適正試験に協力していたデュオ・マックスウェル、ヒルデ・シュバイカーと共に登場。原作での人間関係の変化を踏襲してか友情を覚える。変わりに努力を失ったが、EVA2号機の機体ボーナス「経験値+」に受け継がれている。
パイロットステータスの傾向
能力値
旧世紀版と変わらず格闘能力が高い。乗機の武装が格闘重視のため、相乗効果で攻撃力はかなり高い。また、ユーロ空軍エースということもあり技量はEVAパイロットでは飛びぬけて高い。
反面にEVAパイロット共通の欠点「防御の低さ」がアスカは特に顕著で、Lでは全味方パイロット中ワースト1。回避もかなり低い方で、EVA自体の装甲・運動性も大した事が無いのもあり、A.T.フィールドを持っていても、相当強化しないと簡単に撃墜されてしまう。
精神コマンド
- L
- 直感、直撃、集中、友情、熱血
- 上述の通り、良好な人間関係を築いていたので「友情」を覚える。しかし「魂」を習得しなくなったので、一撃の重さではシンジに譲る。
- 第3次Z時獄篇
- ド根性、直感、突撃、闘志、直撃
特殊スキル(特殊技能)
- L
- シンクロ率、カウンター、援護攻撃、アタックコンボ
- アスカらしく攻撃的なスキルを習得する。シンクロ率はシンジより低く、レイより高い。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇/天獄篇
- 見切り、気力+(壊滅)、闘争心
- 序盤から気力が上がりやすく、AB取得後は速攻に磨きがかかる。
固有エースボーナス
- 出撃時気力+10、精神コマンド「突撃」の消費SPが20になる
- 第3次Z。
パイロットBGM
- 『アンバサドリス・ルージュ』
- アスカのテーマ。旧世紀版における『EVA-02』に相当。
人間関係
- 碇シンジ
- 同居人1。「ナナヒカリ」と呼ぶが、概ねツンデレ的態度。ちなみに、シンジ同様に風呂場にいたペンペンに驚いて全裸で飛びだしてしまい、料理中の彼に見られた事に逆ギレして蹴りをお見舞いしてまった(シンジも不本意である)。とにかくシンジは初対面で足払いで蹴られ、不本意の出来事で逆ギレされて蹴られと散々。また、TV版同様添い寝(?)もあるが少し事情が違う。『Q』では精神年齢の違いから「ガキシンジ」と呼ぶが、完全に見放したミサト達と異なって彼の存在を受け入れている。
- 葛城ミサト
- 同居人2。素直にアドバイスを受ける姉的存在に改善されており、日常生活でもその傾向。アスカが珍しく料理をしている光景をからかうなど良好。『Q』ではシンジへのスタンスが異なっている。
- 綾波レイ
- 当初「エコヒイキ」と呼んでいたが、TV版とは打って変わって良好な関係を築けた。
- 加持リョウジ
- TV版とは異なり、依存しているような描写が無く、ほとんど絡まない。
- 真希波・マリ・イラストリアス
- 『Q』ではコンビを組んでおり、彼女を「コネメガネ」と呼んでいる。悪態をつくことも多いが、飄々としたマリには軽く受け流されている。
他作品との人間関係
- デュオ・マックスウェル、ヒルデ・シュバイカー
- 『L』ではドイツでEVA2号機の調整を手伝っていた。お互いに特殊援護台詞も存在。
- イクサー3
- 『L』では、初登場時の第7の使徒戦においてアンビリカルケーブルの再接続を必要無いと軽く見た彼女に対し、戦いは何が起こるか分からないと彼女に窘められた。その場では言葉に従いケーブルを再接続しに行くものの、釈然としない態度であった。戦闘終了後も戦闘直後に熟睡している彼女をこき下ろすなど、当初は明らかに嫌悪感丸出しの態度を取るが、次第に態度を軟化させ、彼女のあり方も認めて行く。
- 月面のクトゥルフ要塞での決戦時、イクサー3がスーパーネオスに撃墜されてしまった(かに思われた)時は、真っ先に声を荒げる様子を見せるなど、最終的にはかなり大切に想うまでになっている。
- アトロス
- 『L』では最初は戦士であろうとする彼女に賛同している節も見られたが、後に考えを改めて仲間となった彼女を受け入れた。
- ミラ・アッカーマン、城崎絵美
- 『L』ではイクサー3に反発し、嘲笑した際、彼女達からきつくたしなめられる。
- 悠凪・グライフ、中島宗美
- 『L』では彼らが仲間に加わる際、自身のそれまでの行いの事で罪悪感を感じている彼らに対して、少々キツイ言い方ではあるが、励ましの言葉を贈っている。
- ジン・ムソウ
- 『時獄篇』中盤ではどっちのルートでも彼の死に悲しんでいる自軍に困惑する。……まぁ彼(というかZ-BLUE)とは付き合いが短かったうえに「敵のスパイだった」としか認識してないのが原因かも知れないが。それでも、ジンがシンジを初めとするボランティア部部員達の大切な友達だったことは理解していた。
- 紅月カレン
- 『時獄篇』では、赤い上にかつては名称に「弐式」がついていた紅蓮を愛機としている彼女をライバル視している。尤もかつて同じような理由で絡まれた経験がある上にアスカが年下なので彼女からは余裕綽綽とした返答をされる。
名台詞
- 「…そっか。私、笑えるんだ…」
- 『破』にてEVA3号機起動実験での台詞。前向きに生きることを決意するアスカであったが、まさか自身が凄惨な目にあうとは夢にも思わなかっただろう…。
- 上記のシーンが再現されない『L』では、EDにおいて平和な日常に満足している自分に気付き、この台詞を言う。
- 「ふん、あれじゃバカシンジじゃなく、ガキシンジね」
- 『Q』にて。アスカとシンジの精神年齢の違いを見せた場面となっている。
スパロボシリーズの名台詞
- 「甘い」
「けど、それはお互い様。だから何も言いやしないわ。強さと甘さ、両立できてそうだしね」 - 『L』第32話「奏でられた曲は」にて地上で警戒任務ルートを経由した場合に発生する台詞。クトゥルフから離反し、イクサー3の仲間となったアトロスに対して。きつい言動は相変わらずなものの、「甘さ」を受け入れた彼女はアトロスも受け入れることができたようだ。
- 「あんまり細かい事を気にしすぎると、バカシンジみたいにナヨナヨした奴になるわよ」
- 同上。シナリオエンドデモより。悠が仲間に加わる際に、彼に対して。
- この直後に「何で僕が出て来るんだよ!?」とシンジに突っ込みを入れられるが、しっかり突っ込みを入れて自己主張ができるシンジ、他人を受け入れる事ができるアスカと、お互いに成長が見て取れる。
- 「あんたがいなけりゃ、ファイナルフェイズは失敗してたのよ」
「少しはシャキッとしなさいよ!命の恩人といえば命の恩人なのよ、あんたは!」 - 『L』第37話「鋼鉄の華」より。宗美加入時に発生する台詞。セントラルとの決戦が終わった後の、宗美に対して台詞。上記のアトロスや悠との場面もそうだが、原作同様、アスカの他者に対する態度がはっきりと良い方向に成長していることを覗わせる。
- 「…ハズレよ。せっかく、鈴原にゆずってもらったのにね」
- 『時獄篇』47話より。トウジから貰った(…というよりは奪ったが)当たり付きアイスをみて。元々は、『破』においてトウジのアイスがハズレだった、つまりTVシリーズと異なりトウジがEVA3号機のパイロットにならないことを暗示しているシーン。46話後の分岐で碇ゲンドウがEVA3号機の起動実験を凍結した場合このルートになり、アスカもEVA3号機には乗らないことを示している。運命を掴んだことで自分の今後が変わったという暗示だろうか。
- だが、天獄篇では正史にはならなかった…。
- アスカ「まずは一機!」
マリ「気合入ってるニャ、姫」
アスカ「当然! あいつには恨みがあるからね!」 - 『天獄篇』41話より。復活した第9の使徒が先に撃破された時の会話。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「ふん…戦闘直後にもう寝るだなんて緊張感の欠片もないわね」
「それでもあのアトロスって奴が言ってた通り、イクサー3は戦士であり、兵器なのよ!」
「戦士なら戦士らしくいつでも臨戦態勢でいなさいってぇの!」 - 『L』第23話「戦士たちの邂逅」より。アトロスとの戦闘のダメージを回復するために医務室で熟睡状態になっていたイクサー3に対して。周囲の女性陣の心配をよそに彼女を嘲笑したことでミラや城崎からはきつくたしなめられるなど周囲から非難を受けてしまう。実際、彼女は直前のアトロスとの戦闘で攻撃から味方母艦を庇って大ダメージを受けてしまっているため、熟睡状態になっても仕方の無い事である(イクサーシリーズの人造人間にとって深いダメージを治癒する時は寝ると言う事情をアスカが知らなかった可能性もあるが)。
- 直前の使徒戦で2号機の活動限界が近い状態にもかかわらず、アンビリカルケーブル再接続を拒否していたところを自分よりも年下(のような外見)のイクサー3に注意されたことを根に持っていたのだろうか。
- 「何がミスZ-BLUEよ。ほんと、下らない」
- 『時獄篇』DLC「強きことは美しき哉」より。Z-BLUEにおいて一番の女性は誰なのかを議論していた女性陣に対して。
商品情報
フィギュア
- コトブキヤ
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