宇宙魔王

提供: スーパーロボット大戦Wiki
2015年7月13日 (月) 22:00時点におけるオオクラ (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動

宇宙魔王(Space Demon King)

宇宙を支配する魔王。魔王の名の通り冷酷無比な性格で、恐怖と暴力で惑星を滅ぼしつつ宇宙を支配していく。かつては宇宙のある惑星に住む人間だったが、ブラックホールに住んでいた星ごと呑み込まれた際に「生きたい」という強い執念により一体化した。ブラックホールと同化しているため、移動しながら星を呑み込む事が出来る。また、戦艦アストロキャットや鉄人の攻撃がほぼ全て通用せず、さらにエネルギーを吸収する事が出来る。

力こそが全てと考えているが、息子のグーラに対しては親としての顔を覗かせる顔も多く、異形と化しても尚愛情が残っていることが伺える。最終決戦ではグーラの死に激昂し自ら太陽系へと乗り込み、その影響で地球に打撃を与えていく。

ブラックホールへと乗り込まれた際には自ら実体化し鉄人を追い詰めるものの、ロビーの助言からヒントを得た鉄人の特攻により、ブラックホールの中心にある暗黒太陽を破壊された事で倒された。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
初登場作品。原作キャストの内海賢二氏が故人のため、屋良有作氏が代役を担当。ブラックホールと一体化しシンカを遂げ、「神」となった一人。
ルートにより性能や特殊能力が違い、通常ルートだと分身を二体引き連れており、同ターン以内に全員撃破しないと復活してしまう上に、毎ターンENを減らされてしまう。IFルートでは単独だが、カグラソーラーアクエリオンを倒すまで復活する上に、その後受けたダメージの10分の1の数値を相手に与える因果逆転を使用してくる。
撃破演出は体の中のブラックホールに吸い込まれて爆発、自滅するというもの。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
前作で倒されたはずだったが、復活し再び戦うことになる。今回は同じく復活したズール皇帝と手を組み、暗黒の軍団を率いる。終盤ではハーデス神とも手を組み、版権作品における最後の敵として立ちふさがる。
最後は僅かながら人間だった頃の心を取り戻し、父として大事な息子の身を案じながら消滅した。

装備・機能

武装・必殺武器

双刃の槍を投げつけた後、剣で叩き斬って突き刺す。
ブラックホール
首から下をブラックホールに変えて敵を吸い込み、異次元空間に飛ばして爆破する。
第3次Z時獄篇ではマップ兵器版と全体攻撃版の2種類があり、前者はEN低下、後者は戦闘不能効果が付くため非常に厄介。

特殊能力

HP回復(小)
EN回復(大)
オールキャンセラー
如何なる特殊効果を無力化する。
EN減少
通常ルートで使用。毎ターン最大ENの10%を減らされてしまう。このため長期戦になると不利。また、この能力は能力欄に記載されていない。
因果逆転
IFルートで使用。相手の攻撃を捻じ曲げ反転させる事で、自分が受けたダメージの10分の1の数値を相手に与える(例として宇宙魔王に20000ダメージ与えると攻撃したユニットは2000ダメージ食らう)。撃墜されることはないのでその点は安心できる。EN減少と同じく、この能力も能力欄に記載されていない。
暗黒の穴
天獄編最終決戦時に使用してくる。自身が存在する限り、自分・ズール・ハーデスがエネミーフェイズの行動開始前に特定ポイントに移動する能力。
この能力の存在を忘れて射程を読み違えないように注意する必要がある。包囲を脱出する能力でもあるが、そもそもこいつを包囲したままエネミーフェイズを迎えることはないだろう。

移動タイプ

サイズ

2L

パイロットステータス設定の傾向

能力値

スーパー系のボスらしく、回避以外の能力値が極めて高い上に、宇宙魔王の名に恥じず宇宙の総合地形適応がSであるため、凄まじい命中、回避能力を発揮してくる。ことに射撃・格闘はアンチスパイラルをも上回る。

精神コマンド

第3次Z時獄篇
直感てかげん気迫覚醒
ラインナップは完全なスーパー系。

特殊技能(特殊スキル)

第3次Z時獄篇
超能力L9、底力L7、サイズ差補正無視L4、カウンターL7、マルチターゲット気力+(ボーナス)精神耐性2回行動
通常ルートで最初に出てくる1体のみレベルが1低く、底力のレベルも1低くなっている。鋼の魂を持っているので、強さ的には変わらないが。

固有エースボーナス

自軍フェイズ開始時、敵ユニットの気力-3
第3次Z時獄篇アンチスパイラルの下位互換であり、時獄篇では習得することはなかったが、天獄篇では習得して現れる。いざという時に最強技が使えなかったり上位形態になれなかったりするので注意。該当ステージはSRポイント獲得条件が「ハーデス、宇宙魔王、ズールの3名を同一ターンに撃破」なので、尚更気力の低下による各種の制限が響いてくる。

人間関係

グーラ・キング・Jr.
息子。父親としての愛情は残っている様子。第3次Z時獄篇では逐一増援を送ったり力を分けたりするためZ-BLUEから過保護呼ばわりされている。
ロビー
配下のロボットだが、彼の祖国を滅ぼした因果関係もある。最終的に彼の助言が正太郎を勝利へと導いた。
デオン将軍、スパーク将軍、ダンカン将軍
部下である魔人将軍たち。ダンカン将軍以外はSRW未登場。
ブランチ
中盤にて結託するが、利用していたに過ぎなかった。
金田正太郎鉄人28号
宿敵。最終話で自身の弱点を突かれ、滅ぼされる事となった。

他作品との人間関係

スーパー系

明神タケル
第3次Z時獄篇にて、登場前に宇宙魔王の存在を察知し、彼の危険性はズール皇帝と同等と評した。
現に彼もまた、ズールと同じく黒の英知に触れた存在である。
ズール皇帝
第3次Z天獄篇で共演。共に手を組み、エス・テランを目指すZ-BLUEの前に立ちふさがる。
超能力者
第3次Z時獄篇ではギシン帝国の残党である彼らを引き入れている。
ハーデス神トワノ・ミカゲ
終盤、とある場所にて会話を交わす。互いに敵対関係である。後に天獄篇ではハーデス神と手を組むことに。
竹尾ワッ太
第3次Z時獄篇ではグーラと一人の友人として付き合っていたため、グーラを戦わせようとした宇宙魔王に対する怒りが最も強かった。
タカヤノリコ
第3次Z時獄篇では原作終了後の設定で登場しているため、自分でブラックホールを発生させ生還したブラックホール帰り。そのため宇宙魔王を全く恐れなかった。

リアル系

ボン太くん
第3次Z時獄篇ではボン太くん語を「ブラックホールより深い」と評した。
レナード・テスタロッサ
自らのエゴの為に時空修復を行おうとする彼を「人間の身でありながら神の力を使おうとする愚かな存在」と嘲笑する。

バンプレストオリジナル

御使い
神々の戦いたる真戦の勝者。当然、高次元生命体たる宇宙魔王にとっても打倒すべき敵である。

名台詞

「地球に着いたとき、宇宙魔王について語るがよい…!そして一刻も早く降伏するのだ…!フハハハハハ…!」
第26話にて、ブラックホールを吸い込みながら登場。いかにも大物感溢れる巨悪の台詞といったところ。

スパロボシリーズの名台詞

時獄篇

「1万2000年前のあの日……宇宙が崩壊を迎える中、ワシはグーラを次元転移であの青き星へと送った」
「そうだ。1万2000年の環の終焉……ワシのいた宇宙は、崩壊の運命から逃れることが出来なかった」
「だが、ワシはあの日、神への階梯を昇り、迫るブラックホールと一つになったのだ」
「そうだ。我が意志は人々の霊子を集め、マイナスのオリジン・ローの塊であるブラックホールを支配下に置いたのだ」
決戦ステージで語った過去。
「意志の力は霊子を動かす。それこそが次元力を制御するもの」
「その者達はスフィアを稼動させて次元力を引き出し、ワシは次元力そのものであるブラックホールを操る……そしてワシは、次元力を引き出す最高の場である地球を手に入れ、真の意味での永遠となる!」
その続き。
「マーズ! 今のお前の力だけでは、ワシに勝つことは出来ん!」
の暗黒の力も、突き詰めればワシと同じものだ! 真の力に目覚めていないお前ごときはワシの敵ではないのだ!」
「死ね、マーズ! 片翼のまま闇の世界に引きずり込まれるのだ!」
タケルとの戦闘前会話より。闇の片割れたるマーグは既に亡く、「片翼」とはその事であろう。では、残された光の片割れたるタケル……ギシン星人マーズに眠る「真の力」とは?

天獄篇

「…そうだ…。あの時、ワシは…せめてグーラだけでもと思った…」
「あれが希望…。ワシは…グーラに希望を託した…」
天獄篇59話「邪神降臨」で撃墜された際の台詞。人の身のままに絶望に屈せず、希望を貫かんとするZ-BLUEに再び敗れて完全消滅する事を認めようとしなかったが、正太郎から「かつてグーラを脱出させた時のお前には、希望があったはずだ」と言われ、「宇宙魔王」になる前の事を思い出す。宇宙の大崩壊が迫る中、ただ、息子だけは生き延びて欲しいという願いを。
「生きろ、グーラ…。ワシ達が忘れてしまった希望と共に」
「それが父の…最後の…願い…だ…」
最期の台詞。かつて「一人の父親」であった頃に戻った魔王は、愛する息子に自分達の様な化け物にならず、人として生き延びて欲しいという希望を託し、深い闇へと消えていった。
最後の最後まで敗北を認めず消滅したズールやハーデスと比べると、宇宙魔王はグーラという存在があった分救われた最期を迎えたのかもしれない。

スパロボシリーズの迷台詞

「ふ、深い!」
「ワシのブラックホールより深い!」
ボン太くんとの戦闘前会話。ボン太くん語を解読できなかったから深い…のか?

余談

第3次Zにて代役を担当した屋良氏は原作でも別役で出演していた。