「ダリウス17世」の版間の差分
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2024年10月4日 (金) 20:08時点における最新版
ダリウス17世 | |
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登場作品 | ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU |
声優 | 大友龍三郎 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦K |
SRWでの分類 | NPC |
プロフィール | |
---|---|
種族 | ダリウス人 |
性別 | 男 |
所属 | ダリウス界 |
役職 | 第十七代大帝 |
ダリウス17世は『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
ダリウス界を支配する第十七代大帝。常に幻影の姿でしか登場せず、画面越しにダリウス四天王に指示を下していたが、実はシルエットにあるものはダリウス界を支配する大帝専用機「キングダリウス」であった。
元々は地上に不干渉を取る先代までの方針を順守していたが、ダリウス界の寿命が近づいていることに加え、地球を支配している地上人が環境破壊により持続不可能な発展を遂げていることを知ると、地上人が地球を使い物にならなくする前に移住してしまおうと考え、地上への侵攻に舵を切る。以降は差別意識が露見していくようになり、地上の科学者・技術者や医師を攫って奴隷のように働かせるなどの非道を行う。レジスタンスに対しても弾圧の姿勢を強固にし、大空魔竜戦隊との戦いで町を犠牲にしても、「町の損害はすべて大空魔竜が原因である」と虚偽報道を命じ、議会や裁判所も掌握するなど、完全な独裁を強いていた。
これらの行動は一応は国の未来を考えての事であり、ダリウス界、ひいてはダリウス人の事は大切に思う「種族主義者」ではあった。しかし、その種族主義を嫡子であるプロイストは曲解し、自国民を虐殺するという本末転倒な愚行に走ってしまった。
嫡子であるプロイストを溺愛し、彼(女)に立派な為政者となってもらうため、あえて距離を置き、現場で働くダリウス四天王の一人として任官する。やがてプロイストがダリウス軍内で頭角を現したことでその正体を露にし、後継者「次大帝プロイスト」として擁立する。だが権力に溺れ、子供の頃与えられなかった親子愛を盲目的に渇望するプロイストは、17世の足を引っ張るどころか自国を滅ぼしかねないほどの蛮行に及ぶようになる。事ここに及び、自身が課したプロイストへの教育のミス、更には地上人を見下していた自分の過ちに気が付いた17世は、側近であるツワブキから諫められ改心。大空魔竜戦隊との和議に望み、平和的な移民計画「箱舟計画」を推進することとする。
しかし、その事はプロイストにとっては「誰よりも敬愛する父が、自分の意向を無視して売国に及ぶ」光景以外の何物ではなく、錯乱したプロイストにより誤射されて命を落とす結果となる。
最終話でその正体が明らかとなり、歴代の大帝はいずれも初代大帝の魂の受け皿(いわばハードウェア)として作られたクローンであることが判明する。そのため、17世の魂も体内のディスク(いわばソフトウェア)に保管され、歴代大帝と共にサコンにより救助されていた。しかし、その事を知って錯乱したプロイストによりディスクが破壊され、完全に存在を抹消されてしまう結果となった。
総評[編集 | ソースを編集]
元ネタである旧作のダリウス大帝や後継者であるプロイストが誰が見ても分かるほどに無能な暗君であること、終盤で改心し、自ら大帝たるプライドを捨てて頭を垂れ嫡子の助命を懇願したことなどから、旧作の大帝やプロイストより多少はマシな為政者と言える。
しかしそれはあくまで「多少」でしかなく、急進的すぎる政策による軍人の大量リストラ、マスコミ含めた権力の独占、何より地上人の拉致監禁・強制労働など、非人道的な独裁を行っていた弾圧者である事は疑いようがない。ダリウス界滅亡が迫っているという同情の余地こそあれ、その政策はあまりに強硬過ぎたと言える。プロイストの幼稚かつ俗悪な性格形成も、父であるダリウスが「よかれ」と思って行った教育方針が裏目に出た結果であり、そこには確かに立派な子に育ってほしいという親心(と甘さ)はあったのだが、彼(女?)の内面ではなく軍人としての優秀さばかりを評価したが故に彼(女?)の増長を招くなど完全にアダとなっている。
ダリウス軍を自滅させたのは確かにプロイストであるが、彼(女?)をそんな風にしてしまったのは紛れもなく17世であり、残念ながら支配者としても父親としても優秀な人間とは言いづらい状況にある。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
作中でも戦闘シーンが無かったため、NPCとしての登場のみ。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦K
- 初登場作品。原作通りプロイストにより肉体も魂も破壊されて死滅する。
- スーパーロボット大戦L
- こちらでは、正体露見イベントが台詞内で交わされるのみなので、一応精神だけは存知されている。その後、プロイストが死んでしまったので、誰の手にディスクが渡ったのかは語られなかった。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- プロイスト / 次大帝プロイスト
- 寵愛する嫡子。しかし、彼(女)により2度も殺されてしまう。
- ヴェスターヌ、ノーザ
- 部下。ハト派に転向したことに関して「罠ではないか」と疑われる。
- サスページ
- 部下。兵卒上がりの彼に信頼を置き、四天王にまで取り立てた。しかし、プロイストへの謀反を決行したサスページからは「阿呆」呼ばわりされていた。
- ダイヤの父
- 「ドクターツー」として重用していた。彼により政治方針を軟化させ、望郷の意を汲み地上に返してあげようと働きかけた。
- ダイモン、サコン・シロウ、フランクリン
- 奴隷として酷使していたが、考えを改め謝罪した。
- ツワブキ・ダイヤ
- 元々は侮蔑していたが、考えを改め平身低頭謝罪し、プロイストを助けてくれたら父を返すと持ち掛けた。
他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]
- 極大巨人キングダリウス17世
- 大帝専用機。しかし戦闘する前に死亡したため、プロイストに受け継がれた。
余談[編集 | ソースを編集]
- 元ネタは勿論『大空魔竜ガイキング』のダリウス大帝。
- 演者の大友氏は「歴史上の独裁者の多くは声が甲高く、そのような人物は女性的な一面が強い」という考えから、性別を越えた演技を心掛けていた。そのため、元々17世の子という設定があったプロイストが、性別を超越した存在として描かれることとなる。[1]
脚注 [編集 | ソースを編集]
- ↑ 東映アニメーション/ガイキング 2024年10月4日閲覧。