「シレーヌ」の版間の差分
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2024年6月16日 (日) 13:33時点における版
シレーヌ | |
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漢字表記 | 死麗濡 |
登場作品 | デビルマン (原作漫画版) |
声優 |
榊原良子(OVA版・SRW) 田中敦子(crybaby) |
デザイン | 永井豪 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦DD |
SRWでの分類 |
機体 パイロット |
プロフィール | |
---|---|
異名 | 妖鳥 |
分類 | デーモン |
全高 | 約2.7m[1] |
全幅 | 約3m[2] |
シレーヌは『デビルマン』の登場キャラクター。
概要
頭部から巨大な翼を生やした女性型デーモンで、「妖鳥シレーヌ」の異名を持つ。
手足は鳥のようになっており、ほぼ全裸で股間を羽毛で隠しただけの煽情的ながらも逞しさを感じさせる姿をしている[3]。OVA版では戦闘意欲が高まると、眼元付近がアイシャドウの如くピンク色に染まる。
裏切り者のアモン抹殺の命を受け、アグウェルとゲルマーを連れて牧村家を襲撃、二人を倒して油断したデビルマンに襲い掛かる。
壮絶な激闘の末に翼を引き裂かれ致命傷を負ったシレーヌは敗北やむ無しという状況で、悪魔王ゼノンにデビルマンを倒すための助力を求める。その声に応じて現れたデーモンらの中にいたのがシレーヌへ想いを抱くカイムであり、カイムはたとえ合体しても両者共に死ぬ事を承知の上で、シレーヌに勝利を捧げるために自刎し彼女と合体する。
カイムの力を得たシレーヌはデビルマンを圧倒し、重傷を負ったデビルマンは死を覚悟して意識を失う。しかし飛鳥了によって起こされた彼が見たものは、朝日に照らされる、勝利を確信したまま息絶えた、あまりにも壮絶で美しいシレーヌの姿だった。
なお、その後明が牧村家に戻ったところ、ゲルマーなどデーモンの死体は消え、シレーヌの破壊した屋根も元通りになっており、牧村家の人々は全員当時のことを覚えていないという不可解な状態になっていた。了はこれを「デーモンが自分たちの存在を人間に知られたくないため」としていたが……?
登場作品と操縦者
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初登場作品。序章ワールド1第7話から登場するボスユニット。攻撃&回避タイプ。声はOVA版の榊原氏を起用。
- さすがに原作通りのデザインはまずかったためか、OVA北米版や実写映画版と同様に胸も羽毛で隠した姿になっている。
- 2022年9月のイベント「蒼黒の真ゲッターロボ」では一時的にスポット参戦する。
関連作品
- バトルドッジボールII
- 「ダイナミックウォーズ」にデビルマン、マジンガーZと共に所属。必殺技Lv1がグラビティボム、Lv2が合体「カイム」。
- TV版での参戦だが、デザインは漫画版がベース。羽毛がレオタード状になっていて肌の露出がとても抑えられている。
装備・機能
武装・必殺武器
- 格闘
- 殴りつけたり、鉄のツメでの攻撃。飛鳥了に対して片腕を放ち隻腕の状態だったため漫画版ではデビルマンに押されていたが、OVA版ではほぼ互角の戦いを見せた。
- 鉄のツメ
- 手足の強力なかぎ爪。約5000ボルトの電流が流れており、不動明を変身不能の状態に陥れた。
- 飛鳥了に銃撃された際は腕を引きちぎって念力で飛ばすという芸当も見せた。
- 『DD』では斬撃属性の通常攻撃に採用。
- 触角(念力)
- 頭部から生えている2本の触角。嵐を呼んだり引きちぎった腕をコントロールするなどの念力を発する。高速回転しながら飛び回る腕はデビルマンの身体を容易に切り裂き苦戦させたが、触角で操っている事を察したデビルマンに逆に触角で掴まれ力を流し込まれたことで操作に支障が生じ、結果として自らが鉄のツメで腹部を貫かれることになってしまった。
- 腕のコントロール範囲は半径約20km圏内まで遠隔操作可能。
- 超能力
- OVA版では戦闘に直接能力を使用。念力で相手を押し潰すほどの高圧を加えたり、テレポート移動で戦場を一気に離脱したり、能力を集中させ何も無いところで原子核爆発を発生させるなど凄まじい力を見せる。下記の樹木を飛ばす攻撃も、念力によるものと描写されていた。
- デビルマンの動きを念力で封じた上に核爆発を発生させる連携で街ひとつごと吹き飛ばし勝利を確信するが、同じくテレポートが可能なデビルマンには通用しなかった。
- 妖鳥のはばたき
- 『DD』での必殺技。特殊属性。頭部の翼を羽ばたかせて強風を起こし、樹木を飛ばして攻撃する。
- イベント「蒼黒の真ゲッターロボ」でスポット参戦した際も使用可能だが、必殺技用アイコンは用意されていない。
サイズ
- SS
パイロットステータス
精神コマンド
人間関係
- カイム
- デーモンの仲間でシレーヌを愛している。
- アグウェル、ゲルマー
- 部下。二人を犠牲にデビルマンの油断を誘った。
- 不動明 / デビルマン
- 裏切り者である彼を襲撃する。
- 飛鳥了
- 明のピンチを救おうとする彼から銃撃される。
名台詞
- 「風よ! 吹け~~~っ うつくしき月よ そなたはこれから起こることを見ないほうがいい みにくい血でそまりたくないならば」
- 牧村家の屋根に降り立ち、嵐を呼んで月光を遮りながら詩的につぶやく。
- 上記の台詞は『マジンガーZ対デビルマン』客演時にも引用されている。
- 「わたしは…勝てるだろうか…デビルマンに…地獄の野獣とよばれ かずおおくのデーモンをふるえあがらせた勇者アモン その勇者アモンに人間 不動 明の強じんな意志と頭脳がくわわり…いぜん以上の超悪魔と化しているという…おそるべしデビルマン!」
- 襲撃直前、さらなる強さを得たというデビルマンを恐れつつ。
余談
- 永井豪氏は漫画『激マン!』にて、シレーヌはアニメ側の「女デーモンが欲しい」という要望に応える形で作られたキャラクターであり、名付け親はアニメ版の脚本家・辻真先氏であった事を明らかにしている。
- ちなみに「シレーヌ」とは、海の怪物「セイレーン」をフランス語読みしたものである。
- 同作では、ネームの段階では空中でデビルマンに犯されると言うとんでもない構想だった事が判明していたが、周囲の猛反対で漫画版のストーリーになっている。
- この空中で犯されると言う構想は後に、『デビルマン・レディー』(原作漫画版)にて地獄に堕とされた主人公の不動ジュンの懇願で行われている。
- 『デビルマン・サーガ』ではシレーヌとアモンは愛し合っており、アモンの記憶を持った鎧を纏った主人公の不動勇希がシレーヌの鎧を纏った白縫翼を救出した際に両人の記憶が呼び出され、不動は妻がいるのに激しく空中で交わってしまう。ある意味シレーヌのお約束の要素になりつつある。
- 漫画に本格的に登場したのは第2巻だけだが、登場したのは第1巻で明が悪魔像を通して見たイメージが先になる。
- アニメ版では漫画とは対照的に青い肌に紺色の翼等の青系統のカラーリングであり、恰好もテレビの規制に合わせてボディコン状のドレス姿となっている。永井氏は漫画同様の裸体準拠で出したかった様子。中盤の山場を担っている原作とは違い、一介の妖獣として扱われている。
- また、アニメ版では「マダム・シレーヌ」とも呼ばれており、派生漫画である『デビルマンG』でもこの呼び名が用いられている。
- 「劇場版マジンガーシリーズ」『マジンガーZ対デビルマン』にも同様のデザインで登場するが、Dr.ヘルによって洗脳光線を撃ち込まれ他のデーモン族同様手先にされてしまった。制作中のジェットスクランダーを破壊し、多数の機械獣軍団や妖獣ブゴと共にマジンガーZを苦しめデビルマンに拷問を加えるが、修復されたスクランダーと合体したマジンガーにより翼を切り裂かれ、枯れ木に串刺しになるという凄惨な最期を迎えた。
- 同作の前日譚になる漫画『デビルマン対ゲッターロボ』ではメカザウルスと合体し、「劇場版マジンガーシリーズ」の後日談になる『ダイナミックヒーローズ』ではデビルマンの攻撃で重症を負ったため、Dr.ヘルに改造されてサイボーグになっている。
- 前者では(合体している状態では)表皮の下にメカになった姿が存在し、後者では機械になった目からビームを発射し、右腕はロケットパンチのように発射している。
- 「頭部に翼が生えている」という特徴的なデザインは、マジンガーエンジェル版ミネルバXやマジンカイザーSKLのウイングル等のデザインに強く影響を与えている。
- 「シレーヌの腕を飛ばす攻撃が後のロケットパンチの元ネタとなった」とされており、『激マン!』内でもそう解説されているが、『マジンガーZ編』にて「実際はマジンガーの方が先に企画されており、単に記憶違いだった」と訂正している。
- 外伝作品や派生作品では、「シレーヌはアモン(デビルマン)への淡い恋心を抱いている」あるいは「もともと恋仲だった」などといった設定になっている事が多く、叶わぬ恋に悩み苦しむ悲劇のヒロインポジョンになる事も多い。
- 例外の一つは『闘神デビルマン』で、あくまでアモン(デビルマン)は好敵手であり、アモンと合体した少年・神代慶は二人の関係を「友達」と評して、二人の対決を阻止した。同作ではアモンと和解したため最後まで生存している。
- もうひとつの例外は『デビルマンG』で、シレーヌは雷沼ツバサという少女の姿で不動明らの近辺に潜伏する内、同級生の少年・東大寺と恋に落ちる。その後東大寺はカイムと合体してデビルマンとなり、ある意味カイムとの想いが成就した結末に至る。
- OVA『CBキャラ永井豪ワールド』においてはDr.ヘルから執拗に求婚されていた。また同作で全裸なのは単なるアモンの趣味であることが判明した。
- 上記の通り、初登場作品は『スーパーロボット大戦DD』だが、『スーパーロボット大戦MX』の時点における兜甲児の発言で言及されていた。
脚注
商品情報
SRWでのデザインは下のOVA北米版を参考にしている。