「モロトフ」の版間の差分

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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*コミックコンプ版ではブラスター化したブレードの危険性を一目で見抜き、最大火力で仕留めるという最善手を選択している。ブレードをナメきっていたアニメ版より、幾分かマシな判断力を備えていたが、それでも倒されてしまったことは変わらなかった。
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*コミックコンプ版ではブラスター化したブレードの危険性を一目で見抜き、最大火力で仕留めるという最善手を選択している。ブレードをナメきっていたアニメ版より、幾分かマシな判断力を備えていたが、それでも倒されてしまったことは変わらなかった<ref>主であるはずのオメガがブレードを蘇生した際に、ボルテッカに介入できる能力を与えていた事が倒される原因だったので仕方がないが。</ref>。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2023年7月30日 (日) 18:09時点における版

モロトフ
登場作品 宇宙の騎士テッカマンブレード
声優 小杉十郎太
初登場SRW スーパーロボット大戦J
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プロフィール
種族 地球人テッカマン
性別
所属 アルゴス号→ラダム
テッカマン テッカマンランス
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モロトフは『宇宙の騎士テッカマンブレード』の登場人物。

概要

人間を「蟻」と見下す傲慢な性格の、自称完璧なテッカマンテッカマンランスにテックセットする。

人間としての姿は、紫色の長髪を後頭部で束ねた、細面の美青年である。トレードマークは赤いコート。

テッカマンオメガに自身の優秀さを知ってもらうべく、リハビリを終えて戦線復帰するテッカマンエビルからの待機命令を無視し、独断で裏切り者テッカマンブレードの抹殺に赴く。ラダム獣ソルテッカマンの相手をさせている間に、自身はスペースナイツアラスカ基地内に侵入。防衛線を張っていたバーナード・オトゥールの部下達を次々と惨殺。ブラスター化途中のDボゥイの元へ辿り着くが、バーナードの命を賭した宇宙用信号弾の時間稼ぎで右目の視力を奪われてしまった上、ブレードのブラスター化調整完了を許してしまう。ブラスターテッカマンブレードとの戦いでは、基地上空に引きずり出され、率いていたラダム獣もろともブラスターボルテッカの餌食となって最期を迎えた。

「エビル以上の完全なテッカマン」と豪語しているだけあり、実際にテッカマンのスペックでは素のエビルと同等、そして戦闘スキルもシンヤ以上の物を持っていた可能性もある。しかし、その慢心から来る油断が結果的に自身の破滅を招いてしまったと言える。

人間時代の描写は、相羽ケンゴフォン・リーの結婚式が決まった際、他の乗組員たちと共に拍手を送っていたシーンのみであり、元々の人間性は描かれずだったが、テッカマンになったことで負の感情が増大した相羽シンヤの例を鑑みるに、功名心が強い人物だったのかもしれない。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
初登場作品。大体原作通り。大抵は他のテッカマンとセットで出てくる。終盤ではブラスターテッカマンエビルを目にしているにも関わらず自分は完璧なテッカマンだと主張するが、エビルとの実力差は歴然だとしか言えない。場合によってはミユキと刺し違えるが、無論ミユキ生存フラグが立っている場合はランスだけが死亡する。
スーパーロボット大戦W
こちらでも大体原作通りだが、『J』よりは単独で出てくることが多い。第二部初頭でミヒロの噛ませ犬にされたり、精神コマンドを全開にしたガウルンに突っ込むという勇者ロボ軍団もビックリの勇気(?)を発揮しては呆気なく叩きのめされたりと碌な目に遭わない。ラングと泥仕合していたりもする。そのヘタレ極まりない姿や活躍(?)ぶりから、ユーザーからは同作屈指のネタキャラとして扱われる趣も[1]。最期は第2部でのオーブ攻防戦で死亡する。

人間関係

相羽タカヤDボゥイ
不完全なテッカマンとして見下す。しかし、ブラスター化した彼にあっけなく返り討ちにされてしまう。
相羽シンヤ
激しく対抗心を燃やす。共同作戦の命令が出ている時は文句を言わずに行動を共にしていたが、シンヤの戦列復帰が決まった際、モロトフはエビルの鼻を明かさんと待機命令を無視して、単独でブレードを討ちに行った結果、戦死する。それに対し、シンヤは哀れみどころか、命令違反の末に戦死したモロトフに呆れ果てていた。
ゴダードフォン・リー
同時期に覚醒した同僚たち。フォンは単独でブレード抹殺に走るモロトフを諌めようとするが、野心に燃える彼の耳には届かなかった。なお、ゴダードが丸8話近くブレードを苦戦させ続けたのに対し、モロトフは実質1話で退場となってしまった事も彼の残念な印象を強めている。
フリッツ・フォン・ブラウン
モロトフが覚醒した時には既に戦死していたが、人間時代は、他の乗組員たちと共に、ケンゴとフォンの結婚を祝した。
相羽ケンゴ
上司。
相羽ミユキ
脱走した彼女をシンヤ達と共にいたぶる。Jではフラグを満たしていないと彼女と刺し違える事になる(満たしていると…もちろんミユキが生き残ってモロトフだけが死亡である)。
バーナード・オトゥール
彼の宇宙用信号弾を用いた目くらましを受けるも、返す刃で殺害した。

他作品との人間関係

ミヒロ・アーディガン
W』の第2部冒頭、本人曰く機嫌が悪い[2]時に、彼女達ヴァルストークファミリーに遭遇。腹いせに余裕を見せながら彼女達に襲い掛かるが、逆に彼女達に返り討ちにあってしまう。
ガウルン
『W』では彼にもボコボコにされる。
カズイ・バスカーク
ウズミ・ナラ・アスハ

名台詞

第38話

「さてお前はどうする、ソード?力づくで私を止めてみるか?」
素顔で独断でブレードを倒さんとするモロトフを止めようとするフォン・リーに対して。
「いや、むしろ私はオメガ様に知ってもらいたいのだ。エビルよりも私の方が有能だという事をな…エビルの出番はない。ブレードは私が倒す!必ず倒す…!!」
幾度とブレードに敗北し続けるエビルよりも自分の方が優秀だと信じて疑わないモロトフは、野心を燃やしながらブレード抹殺に動く。
「フフフ…エビルとの違いを見せてやる。裏切り者の貴様の命もここまでだ!」
ラスト、アラスカにて建造された新スペースナイツ基地を取り囲むラダム獣を見やりながら。まさかブレードに次話でそっくりそのままこの台詞が返されることになるとは、皮肉なものである。

第39話

「名前はモロトフ…、所属は……ラダムだァーッ!」
アラスカ基地に侵入した際、バーナードの部下の兵士に名前と所属を問われたモロトフはこの台詞で返しながら一瞬で間合いを詰め、兵士を絞め殺した後、とどめといわんばかりに壁に叩きつける。今やネタキャラと化してしまったランスではあるが、この基地侵入シーンはちょっとクールかつ生身でも強さを感じさせてくれる。
「これも君達屑どもの愚かな弱点だ。いかに勇敢な戦士と言えども、仲間を盾にされると必ず躊躇する」
本田レビンらの銃撃をものともせず、バーナード部隊の兵士2名を横一文字に真っ二つにした後、別の兵士を盾にしながら。
「ブレードはどこだ?私はブレード以外に興味はない。蟻どもを踏み潰したところで退屈なだけだ…」
生身の人間を盾にするランスに「卑怯よ!」と非難するレビンだが、の言葉などそ知らぬ顔で、ランスはこの台詞でブレードの居場所を問う。この後、盾にされた兵士は自身の犠牲を省みずに自爆するが、ランスは無傷であった。自爆直前に一瞬伏せる本田とレビンの表情がギャグ調になっている。
「フン、原始的な武器だ。が、蟻ごときがこの私の体を傷つけるなど、断じて許せん!その報い、君達の武器で受けるがよい。フフフフフ…!」
捨て身の自爆の後、壁立ち状態のままラダム獣の爪を加工した特殊弾の装填されたショットガンを構えて。ラダム獣の爪を加工した特殊弾の一斉射撃を浴びせるも、ランスにはかすり傷を負わせるのがやっとであった。しかし傷を負わされたこと自体が許せないランスは、その銃で周辺の外壁を狙撃、崩落させる。
「さて…せめてもの慈悲だ。貴様らの武器で死ぬがいい…」
「…フン、弾切れか。運のいい蟻どもだ…!」
続けて瓦礫の下敷きになったレビンらを同じ銃で殺害しようとする…が、トリガーを引いても弾丸は発射されず、乾いた音が響くだけ。興が削がれたのか、ランスはショットガンを捻じ曲げ投げ捨てた後、そのままレビンらを捨て置き標的のブレードを求めてその場を去る。
「君達も救いがない。私がここに来た事実だけで、君達の兵器が私に通用せん事ぐらいわかりそうなものだが…ブレードごときの出来損ないとは違い、私は完全なテッカマンなのだからな…!!」
最奥の扉を貫き手で突き破った瞬間にバーナードらの一斉射撃を浴びるも、天井に取り付き、確認しに来たアキの背後を取り、突き飛ばして。余裕綽々とはこの事か。
「進化したテッカマンだと?バカめ、何一つ変わっていないわッ!」
ブラスター化を果たし、ペガスから現れたブレードを見て言い放った一言。確かにこの時点でのブレードはブラスター化前の姿だった。しかしこの台詞の直後…。
「ブラスターテッカマンだと!?ば、馬鹿な…我ら以上の完全体など存在しない!これでも食らえぇぇぇーッ!」
「フッ、他愛もない…ムッ!?」
「何ッ!?」
「進化したテッカマン」の姿を目の当たりにし、そんな物など認められるかとばかりにブレードに両肩部からテックレーザーを乱射するも、煙の中から現れたブレードに首を鷲掴みにされてしまう。更には壁をも突き破り、ブレードはランスを圧倒的な力で地下から地上へと岩盤を砕きながら突き進んでいった。
ただ、「我ら以上の完全体など存在しない!」というモロトフの台詞もまた事実であり、恐ろしいほどの強さを発揮したブレードのブラスター化という進化は恐ろしい代償を伴うものであった。
「は、離せ!!ボルテッカァァーッ!!」
「フッ……いくら進化したといえど、この至近距離からのボルテッカではひとたまりも…」
「…何ィ!?まさか!?」
もはやモロトフを象徴するモノとなってしまった一連のセリフ。ブラスターテッカマンブレードの力に圧倒されつつも、何とか隙を見つけてボルテッカを放った後に中段の言葉を呟いた。当然、「仲間の決死の行動でパワーアップした直後の初陣」のお約束通りにブレードは無傷。「やったか!?→やってない」の図式は健在であった。
「うぅわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――ッ!」
ブレードのクラッシュイントルードを何とか回避しつつラダム獣の群れの中に逃げ込むも、放たれたブラスターボルテッカの奔流からは逃れられず、モロトフはラダム獣の群れと纏めてアラスカの大地に散った。
余談だが、この時にアフレコに使用していた集音マイクもボルテッカの犠牲になった。

漫画版

ランス「何をしているセイバー!アックス!ボルテッカだ!!」
セイバー「ボルテッカだと!? 気は確かかランス、相手は装甲すらまとわぬ死に損ない一人ではないか!だいいち斯様な閉所では撃った我々とて無事では済まぬぞ」
ランス「バカ! わからんのか!? こいつはただのブレードではない! 化け物だ! ボルテッカ以外で倒せるものか!」
こちらはコミックコンプ版でのやりとり。この後三人仲良くブラスターブレードへボルテッカを撃ったが…?このシーンはよくネット上で素材として使われて改変されている。
アックス「グガガガガ!」
セイバー「これは…ボルテッカが封じ込まれている!」
ランス「バカな!こんなことができるのは、オメガ様だけのはず!!」
三人「ギャアアアアア!!」
結果はやっぱりアニメ版と同じ。三人纏めて消し飛ばされた。
なお、テッカマンセイバーはテッカマンソードの代わりに登場したコミックコンプ版オリジナルのテッカマン。

スパロボシリーズの名台詞

「エビルとの違いを見せてやる……裏切り者の貴様の命をここで消す事によってな!」
『W』 テッカマンブレード相手の特殊戦闘台詞。本編の台詞から言い回しが変わっている。『J』では原作同様の言い回しになっている。
「こ、この不完全体が! う、うわあああ!」
「こ、こんなところで…こんなところで、この私が!」
「ぐわあああああ!」
J』第43話「Darkside Of The Moon」より。Jに於ける最期の台詞。レイピアと刺し違えると言う壮絶な散り様だが、条件次第によってはレイピアは生き残ってしまう。
「どうした、小娘? 先ほど、私の攻撃を防いだ気迫はどこにいった?」
W』第28話「宇宙に一人だけの」に於けるミヒロとの戦闘前会話。この時点では余裕だが…。
「ちっ…遊びが過ぎたか。帰るぞ…!」
同上。撤退時台詞。捨て台詞を残して撤退する彼の姿には哀愁が漂っている。
「認めん! 認めんぞ! このような事は! 最強のテッカマンはこの私だ!」
『W』第42話「暁の閃光」より。ブラスター化したブレードに叩きのめされながらも立ち向かおうとするが…。
「わ、私が敗れるだと…!? 馬鹿な…馬鹿なあああああっ!!」
同上。『W』の断末魔。結果は覆らず、モロトフはオーブの大地に散った。

余談

  • コミックコンプ版ではブラスター化したブレードの危険性を一目で見抜き、最大火力で仕留めるという最善手を選択している。ブレードをナメきっていたアニメ版より、幾分かマシな判断力を備えていたが、それでも倒されてしまったことは変わらなかった[3]

脚注

  1. ネットでは「テッカマセランス」の愛称で親しまれる程。
  2. 「揺れる想いと小さな決意」の会話から察するにエビルの復帰が近いのが原因と思われる。
  3. 主であるはずのオメガがブレードを蘇生した際に、ボルテッカに介入できる能力を与えていた事が倒される原因だったので仕方がないが。