「デビルマン」の版間の差分
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:二人きりになると「最初からお前を生かしておく気などなかった」と態度を急変、同じ悪魔としてアズラエルに裁きを下す。 | :二人きりになると「最初からお前を生かしておく気などなかった」と態度を急変、同じ悪魔としてアズラエルに裁きを下す。 | ||
:作品の枠を超えた命のやり取りであり、デビルマンは「凱といった人命を優先する人物にはできない選択を取る」ダークヒーローとして描かれており、愚かな人間に裁きを下す[[デビルマン (原作漫画版)|原作漫画]]の終盤を彷彿とさせる展開である。 | :作品の枠を超えた命のやり取りであり、デビルマンは「凱といった人命を優先する人物にはできない選択を取る」ダークヒーローとして描かれており、愚かな人間に裁きを下す[[デビルマン (原作漫画版)|原作漫画]]の終盤を彷彿とさせる展開である。 | ||
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+ | :2章Part2で使用される対[[ジンメン]]用のイベント専用戦闘台詞。『DD』では特殊戦闘台詞が採用されていないため、ボイス付きでは貴重な名指しの台詞となる。 | ||
== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == |
2022年1月17日 (月) 09:58時点における版
デビルマン | |
---|---|
外国語表記 | Devil Man |
登場作品 | デビルマン (原作漫画版) |
声優 |
速水奨(OVA版・SRW) 武田真治(AMON) 内山昂輝(crybaby) |
デザイン | 永井豪 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦DD |
SRWでの分類 |
機体 パイロット(不動明を参照) |
プロフィール | |
---|---|
分類 | デーモン(デビルマン) |
全高 | 約2.9m |
重量 | 約220kg |
変身者 | 不動明 |
概要
不動明が「デーモン族屈指の勇者」と称されるデーモン・アモンと合体し、変身した姿。
本来、デーモンに合体された人間は意識をデーモンに乗っ取られてしまうが、強い精神力を持った人間であれば、逆にデーモンの意識を押し込め、デーモンの体を乗っ取る事が出来る。さらに変身していない状態でも怪力や超能力などが使えるようになる。明もその例外の一人であり、物語後半では、自身の他に、同じように人間の心を持ったまま悪魔の体を得た人間たち―デビルマンが存在することを知り、彼らを集めて「デビルマン軍団」を結成し、デーモンたちとの戦いに備えた。
ベルトなどが描かれたヒーロー然としたデザインであるTVアニメ版とは異なり、漫画版は体毛で覆われた下半身や尻尾など、生物としての姿を強調しており、体色もTV版の青緑ではなく肌色となっている[1]。
アモンと合体した直後は「地獄の野獣」という異名に相応しい獰猛さを発揮してデーモンの殺戮に酔いしれていたが、戦いを重ねる内に明の理性がアモンの凶暴性を抑え込むようになり、対ジンメン戦以降は宛ら哲学者の如き佇まいで物思いに耽る姿も垣間見せていた。
登場作品
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初登場作品。原作漫画設定で、声はOVA版の速水奨氏。
- 序章ワールド1より参戦。攻撃&回避タイプ。ワールド1は地上戦しかないので問題にならないが、宇宙の地形適応がB。SSR必殺技パーツを装備して初めてAになる。
- サイズSSのお陰でスピードがかなり速く、自身の行動に回りやすい利点があり、あまりの速さでたまに行動終了後もう一度デビルマンのターンが回ってくる擬似的な2回行動のような現象が起きるが集中等が直ぐに効果が切れる欠点にもなっている。
- 攻撃力も自軍の中で上位なのだがサイズのせいで平均的な火力に収まっている。精神コマンドの直撃を覚えているのでこれでフォロー可能。また、必殺技の「デビルブロー」を装備することでサイズによる与ダメージ補正が無効になるため、攻撃力の高さを生かすことができる。活躍させるには欲しいところ。
- 回避力をいかした囮役とするのならばSSR「デビルアロー」を装備すれば安定する(発動条件がHP半分と厳しいが)。
関連作品
- バトルドッジボールII
- 「ダイナミックウォーズ」にシレーヌと共に所属。必殺技Lv1がデビルファイヤー、Lv2が神々の怒り。
- TV版での参戦だが、デザインは漫画版となっている。
装備・機能
武装・必殺武器
TV版デビルマンでは昭和ヒーロー然とした多彩な技を有しているが、漫画版とは出自や詳細が異なるため必然的に技の名称や説明にも差異が存在する。『DD』ではTV版のOPから技の名前を引用している。
身体能力
- 格闘
- 生身の身体であるが故に肉弾戦が必然的に多い。牙や爪で相手の体を引き裂くほか、肘にはデーモンの身体を切り裂ける刃がある。
- デビルチョップ
- OP曰く「デビルチョップはパンチ力」。もちろん視聴者からはネタにされた。
- 『DD』では打撃属性の通常攻撃に採用。
- デビルキック
- 「デビルキックは破壊力」。
- 『DD』では打撃属性のR必殺技に採用。メインアビリティは「危険察知I」で、気力120以上の時、敵ユニットのアクション時のみ回避率が増加する。サブアビリティは「ダメージアップI(打撃)」。
- 尻尾
- これで相手を突き刺す等の攻撃を行っている。
- 触覚
- こちらでも相手を突き刺す、首を引きちぎる等の攻撃を行っている。
- デビルウイング
- 背中から生える蝙蝠のような翼。「デビルウイングは空をとび」、振り回して敵を切り裂いたり、電撃を放ったりできる。
- 『DD』では打撃属性[2]のSSR必殺技。翼を広げ強襲し、2回すれ違い様に鋭い翼で敵を切り裂く。
- メインアビリティは「悪魔の翼」で、必殺技威力が増加する。さらに反撃命中時、確率で2アクションの間、敵の防御力を減少させる。サブアビリティは「攻撃力・運動性アップIII」。
- 超能力
- メディアによって使用の有無は異なるが、超能力も数多く持つ。
- 原作ではテレパシーを用いて各地のデビルマン軍団と交信したり、捕らえられたミーコを助ける際に念動力でガラスを割っている。OVAではシレーヌの発生させた核爆発からテレポートで逃れており、TV版では「デビルイヤーは地獄耳」「デビルアイなら透視力」と歌われる超能力も使用した。
- またどちらかというと身体能力に近いが、『サイボーグ009VS』では加速装置を使用した009の動きを本能で見切り、またその速度に対応できる程の動きを見せ反撃している。
必殺技
- 熱線
- 両方の掌から熱線を放射する。TVアニメ版で言うところの「デビルビーム」。OP曰く「デビルビームは熱光線」だが、本編の描写は原作漫画版と同じように熱線放射である。
- 『DD』では特殊属性のSR必殺技として登場。前に突き出した右腕から放射して続けて左腕からも放射する一連の流れは原作漫画版でのゲルマー戦の再現となっている。こちらも変身前の姿で使用している。
- メインアビリティは「高機動II」で、気力120以上の時、運動性が増加する。サブアビリティは「攻撃力・運動性アップII」。
- デビルアロー
- 触覚から放つ電撃状のビーム。「デビルアローは超音波」なのは主にTVアニメ版の描写(ただし、そちらでも電撃を放ったことはある)。
- 原作漫画版では不動明の姿でも眉毛を変化させた触覚から低出力の物を発射している。GBA用ソフト『レジェンド オブ ダイナミック 豪翔伝』では「デビルサンダー」と表記。
- 『DD』では特殊属性のSSR必殺技に採用。メインアビリティは「悪魔の力」で、攻撃力・運動性が増加する。HP50%以下の時は更に運動性が増加する。サブアビリティは「ダメージアップIII(特殊)」。SSR必殺技の共通の特徴として、地上だけではなく宇宙も地形適応がSになっている。
- デビルファイヤー / ヘルファイヤー
- 口から灼熱の炎を吐く。デビルマンの怒りの象徴。
- 名称は『バトルドッジボールII』では「デビルファイヤー」、『豪翔伝』では「ヘルファイヤー」と表記。同ゲームでは「ゲヘナの炎」という技も存在する。
- デビルブロー
- 『DD』のSSR必殺技。打撃属性。デビルアローと格闘を織り交ぜた連続攻撃。トドメはパンチで敵を貫いてから、さらに真っ二つに引きちぎる。原作でジンメンに取り込まれたサッちゃんの顔面を突き抜いて致命傷を与えた剛拳と、その後の甲羅を引き剥がしたシーンの再現。
- メインアビリティは「悪魔の生命力」で、デビルマン装備時、戦闘回数に応じて運動性が増加、気力が10上昇する毎に攻撃力・照準値が増加、戦闘時の命中ユニットのサイズ差による与ダメージ減少効果を無効化する。デビルブロー命中時、移動力が減少する弱体効果を敵ユニットに付与する(0より減少しない。敵ユニットが2アクション行動する間有効。効果は重複せず、効果の最も高いもののみ有効)。サブアビリティは「攻撃力・運動性アップIII」。
- 移動力減少効果で引き撃ち防止や足止めなどに活躍する。移動力減少は特性0~2が-1で、特性3~4が-2、特性5が-3。
移動タイプ
サイズ
- SS
名台詞
- (フッフッフ。おれは、手にいれたぞ)
「悪魔のからだを手に入れたぞ!」
「おれは! おれは! 悪魔人間(デビルマン)だ!!」 - デビルマンとしての第一声。
- 「フフフフ、抵抗できないのではない、しないのさ。サッちゃんが受けた苦しみの千分の一でも味わわなければ…」
「自分が許せなかったからだ! サッちゃんはおれと、知り合っていたばかりにきさまなどにねらわれた! ジンメン、デビルマンの怒りを受けろ!」 - ジンメンとの戦いにて、身体を締め付けられて熱で焼かれる中、ジンメンから挑発を受けての台詞。友人の少女であるサッちゃんを巻き込んでしまった事での後悔が垣間見える。
- ジンメン「やめろ~っ!! やめてくれー!! 甲羅をはがすと全員死ぬぞ、いいのか!? 全員死ぬんだぞ!」
「だが! きさまも死ぬんだろ!」 - 甲羅を剥がしてトドメを指す前にジンメンから命乞いをされるも、それを意に介さず甲羅を剥がす。直後、ジンメンと思わしき叫び声が辺りに響き渡る…。
- 「外道! きさまらこそ、悪魔だ!」
「おれはからだは悪魔になった…だが、人間の心を失わなかった!」
「きさまらは人間のからだを持ちながら悪魔に!」
「悪魔になったんだぞ!」
「これが! これが! おれが身をすてて守ろうとした人間の正体か! 地獄へおちろ人間ども!!」 - 物語終盤、悪魔特捜隊本部を襲撃したデビルマンは、デーモンへの恐怖に駆られるあまりに狂気に走り「悪魔」と認定された無実の人間たちを惨殺し狂乱の様相を呈する地獄絵図のような現場を目の当たりにする。その中には明の親愛なる者たちの変わり果てた姿もあった。
- 直後に特捜隊の人間たちが現れ、「自分たちが殺したのは悪魔ではなく人間だから見逃してくれ」と命乞いをした事で、デビルマンの怒りは頂点に達し、彼らをデビルファイアーで焼き殺した。それ以降デビルマンは、デビルマン軍団として所属している者達のみを守護の対象とし、人間とデーモン族両方と敵対しつつ、全ての元凶であるサタンを滅ぼすべく最後の戦いの準備を進める。
- 原作漫画版『デビルマン』を代表するトラウマ場面の一つ。
スパロボシリーズの名台詞
- 「やっとくたばりやがったか。俺達の世界なら、速攻でデーモンに取り憑かれそうな奴だったぜ」
- 1章Part11「イントゥ・ザ・ブルー」にて、ガウルンのコダールを撃墜した際に。原作的には、寧ろ彼同様にデーモンを乗っ取りそうだが…。
- 「見ての通り悪魔だ。けど、てめえだって、しでかしたことはそうじゃねぇか」
- 2章Part1「悪魔の所業」より。激しい戦闘の末ドミニオンを無力化し、ブリッジを襲撃した際にアズラエルから「な、何だ、お前は!?」と尋ねられて。
- プラントに核を撃ち込もうとするアズラエルを同じ悪魔として非難する。
- 「凱さん、鋼鉄ジーグ、この人をアークエンジェルへ連れて行ってくれ。早く手当をしなきゃ、まずいぜ」
- 「凱さんが言った通り、降伏して罪を償うのなら、生命は助けてやる」
- 仲間達に、アズラエルに撃たれて重傷のナタルをアークエンジェルへ連れて行くように促し、アズラエルに改心を迫る。その姿を見た凱達はデビルマンに場を任せ先に撤退するのだが…。
- アズラエル「おい! 僕を連合軍艦隊へ連れて行け! そうすれば、この場のことは不問にしてやる!」
- 「それだけじゃ、済まねえだろう。お前を生かしておいたら、同じことを…プラントに核を撃つに決まってる」
アズラエル「はあ!? さっきと言っていることが違うじゃないか!!」
「悪いな、俺は最初からそのつもりだったんだよ」
アズラエル「お、お、お前はぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「…悪魔の始末は、俺がやる。デビルマンの俺がな」 - 二人きりになると「最初からお前を生かしておく気などなかった」と態度を急変、同じ悪魔としてアズラエルに裁きを下す。
- 作品の枠を超えた命のやり取りであり、デビルマンは「凱といった人命を優先する人物にはできない選択を取る」ダークヒーローとして描かれており、愚かな人間に裁きを下す原作漫画の終盤を彷彿とさせる展開である。
- 「許さん! ジンメン!」
「ジンメン! 貴様だけは!」 - 2章Part2で使用される対ジンメン用のイベント専用戦闘台詞。『DD』では特殊戦闘台詞が採用されていないため、ボイス付きでは貴重な名指しの台詞となる。
対決・名場面
- サバト
- 飛鳥了からデーモンの存在を知らされた不動明は、デーモンへと対抗するためデビルマンになる事を決意。多くの人間たちが踊り狂う宴「サバト」に参加する中、突如人間たちがデーモンへと姿が変わっていく。デーモンによる恐怖と混乱の中、理性が飛び本能だけで動いていた明にも異変が起きる。
- だが、明は正義の心によりデーモンを押さえつけ、逆にデーモン族の勇者アモンの身体を乗っ取る事に成功する。驚愕するデーモンたちへ向けて、不動明――デビルマンは叫ぶ。「アモンではない! おまえたちデーモン族をひとり残らず地上から消すために生まれた悪魔。デビルマンだ!!」。
スパロボシリーズの名場面
- サバト(Ver.DD)
- 『DD』ワールド1第5話「デビルマン誕生」より。
- デビルマンがSRWに参戦する上で、上記の「サバト」は他作品とクロスオーバーさせるには余りに過激な描写であり、シナリオ面での再現がどうなるかファンの間で話題となっていたが、なんと「ハニワ幻人に襲撃されてパニックを起こした一般人が理性を失い暴動を起こすのを待ち、それを原作のサバトの代用とする」という、他の作品を巻き込みつつ原作にも劣らぬ狂気の宴が描かれる。
- 人類の守護者たるディドに「お前は何者だ?」と問われた了は叫ぶ。「そうだ! 人間を守るために…俺たちは人間を捨てるのだぁぁっ!!」。
余談
- 漫画版では上述の通り不動明がアモンの体を乗っ取った姿(正確にはデーモンと合体してなお人間の心を持つ者たち)を指してデビルマンと称するが、TV版では、デビルマンという名のデーモンが死亡した明の体を乗っ取っている。
- このため、デーモン族へ戦いを挑む経緯も漫画版とは異なっており、「牧村美樹の愛に触れたデビルマンが彼女を守るためにデーモン族を裏切り彼等に立ち向かう」という筋書きとなっている。
- なお、放送当時連載された蛭田充によるTV版準拠の漫画版では、逆に「不動明がデーモン族・デビルマンと合体しながらも、人間・明としての意志でデーモン族に立ち向かう」というTV版とは正反対の状況となっている。
- 派生作品も数多いが『デビルマンサーガ』では鎧を纏って悪魔の力を手にした不動明が、『闘神デビルマン』では人間・神代慶の精神力に驚嘆したアモンが共存して二人で一人の、『デビルマンG』では不動明を乗っ取ったアモンがデビルマンのふりをする、という形でデビルマンとなっている。
- TV版においては、漫画版のデビルマンのデザインを元にした「妖獣ゴッド」が物語のラスボスとして登場している。使用する技もゴッドカッターやゴッドアローなどデビルマンを彷彿とさせるものだった。
- 漫画『マジンガーエンジェル』にもTV版に準拠した設定・デザインで登場している[3]。一方OVA『サイボーグ009VSデビルマン』ではTV版のように肌は緑だがデザインは漫画版が基本となっている。
- 漫画版では特定の動作を行わなくとも変身が可能だが、TV版では胸の前で両腕を交差させ、「デビール!!」と叫ぶ動作をしないと変身できない弱点が有る。
- TV版では巨大化する能力が有るが、漫画版では使用していない。また戦いの舞台も地上のみだった。
- ただ後日談の一つになる漫画版『デビルマンレディー』では、巨大化能力は地獄に堕とされる前から使っていたようでデビルマン軍団の一人がそのことに言及している。また宇宙で活動できないという訳では無い様子。
- また派生作品『デビルマンG』ではアモンの切り札として、一切超能力を持たないかわりに溜め込んだ精神力を相手に叩きつける事で、巨大化したかのような幻影を見せて恐怖による殺害する『毘所の毒煙、棚引くは四劫の果て(シルキュイ・アンテルディット)』という技がある。その際の掛け声は「デビール!!!!」である。
脚注
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