「楽園追放 -Expelled from Paradise-」の版間の差分
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== 余談 == | == 余談 == |
2020年7月10日 (金) 20:49時点における版
楽園追放 -Expelled from Paradise- | |
---|---|
読み | らくえんついほう エクスペルド フロム パラダイス |
原作 |
ニトロプラス 東映アニメーション |
監督 | 水島精二 |
脚本 | 虚淵玄 |
キャラクターデザイン | 齋藤将嗣 |
メカニックデザイン |
石垣純哉 齋藤将嗣 柳瀬敬之 石渡マコト |
音楽 | NARASAKI |
制作 | グラフィニカ |
配給元 | ティ・ジョイ |
公開日 | 2014年11月15日 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦T |
『楽園追放 -Expelled from Paradise-』は、東映アニメーション・ニトロプラス共同プロデュース、グラフィニカ制作の劇場用アニメ作品。
概要
フルCGアニメにセルアニメの技法を取り入れた意欲作。ディストピアと化した世界を舞台に、支配者に反抗する人々の物語を描く。
上映劇場数わずか13館という小規模公開ながら異例のヒットを記録した。
脚本を手掛けた虚淵玄氏の監修による小説版(本編そのもののノベライズ、物語の前日談を描いた『楽園追放 mission.0』、後日談を描いた『楽園追放2.0 楽園残響 Godspeed You』の3冊)も発売されている。
ストーリー
西暦2400年、環境用ナノマシンの暴走「ナノハザード」によって地球が荒廃した未来。
人類の98%は肉体を棄て、スペースコロニー内の仮想空間に築かれた楽園「ディーヴァ」へと移り住み、豊かな暮らしを享受していた。対して過酷な環境と化した地球に残った生身の人類は、失われた過去の遺産を漁るスカベンジャーとして日々を過ごしていた。
ある時、フロンティアセッターと名乗る謎の人物からハッキングを受けたディーヴァ保安部は調査のため、アンジェラ・バルザックら保安要員を地球へ送り込むが…。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
主要人物
- アンジェラ・バルザック
- 本作の主人公。ディーヴァ保安局所属のエージェント。
- ディンゴ
- アンジェラのオブザーバーとして派遣された現地エージェント。本名は「ザリク・カジワラ」。
- フロンティアセッター
- ディーヴァに不正アクセスを繰り返す謎の存在。
ディーヴァ
- クリスティン・ギラム
- アンジェラ同様に派遣されたエージェントの1人。緑髪のショートカットの女性。
- ヴェロニカ・クリコワ
- アンジェラ同様に派遣されたエージェントの1人。紫色のロングヘアの女性。
- ヒルデ・トルヴァルト
- アンジェラ同様に派遣されたエージェントの1人。バイザーを付けた女性。
- ディーヴァ保安局高官
- ディーヴァを牛耳る3人の幹部達。ゼウス、仁王像、ガネーシャの姿をとる。
- システム保安要員
- 一般のエージェント達。
- アロンゾ・パーシー
- アンジェラをナンパした男。
その他
- イザーク
- 情報屋の男。
- ラズロ
- 愛煙家の男。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
ディーヴァのメカ
- 無人迎撃機
- ディーヴァが所有する無人戦闘機。
- 共鳴弾頭ミサイル
- 起爆時に強力な電磁パルスを発する多弾頭ミサイル。
- ハードウェアに依存する電脳パーソナリティにとっては直接的な大量虐殺に直結する(生身の人間でも社会インフラが崩壊するが)ため、ディーヴァにおいては戦略兵器として扱われていることが『2.0』にて語られている。
その他のメカ
- ジェネシスアーク号
- 過去に建造された深宇宙探査船。
巨大生物
- サンドワーム
- 砂漠に生息する巨大な肉食性の巨大生物。地球に住む人々にとっては食肉として狩猟対象となっている。
用語
- ナノハザード
- 約120年前に発生した災害。環境ナノマシンの暴走により地球の自然環境・文明が崩壊し、人類の大多数がディーヴァへ移り住む原因となった。地上における技術力は大きく衰退してしまっている。
- ディーヴァ
- L1宙域に建造されたスペースコロニー。中核となるステーションと無数のマイクロマシンのネットワークで構成され、一般的にはネットワーク内の仮想空間に作られた楽園を指す。人類の98%はこの仮想空間で生活しており、傷病や死といった事象と無縁の楽園とされているが、その実態は上層部によって支配された管理社会である。
- ディーヴァ保安局
- ディーヴァの運営組織で、エージェントを統括する。高度な技術と兵器を独占し、軍事ステーションの低軌道駐屯地を持つ。幹部はディーヴァの存続に力を注いでおり、現状に反論・違反したエージェントに容赦はしない。
- メモリ
- ディーヴァを構成する要素で、パソコンのメモリと同義。ディーヴァの住人は割り当てられたメモリの量が多ければ多いほどゴージャスなボディを手に入れ、より優雅な生活を送れるが、メモリの総量には限界があるためメモリを巡って争いあっている。メモリの割り当ては上級管理者の一存で決まるため、互いに互いを蹴落とそうと監視しあう原因となっている。メモリを全て奪われた場合は凍結状態に追いやられ、外部との接触も完全に断たれてしまう。
- 地球
- ナノハザードによって自然が壊滅した人々の故郷。ナノマシンの影響か、未知の生物が生息している。現在もディーヴァに渡らなかった人々が細々と生活している。
- マテリアルボディ
- ディーヴァの人々が地球に降りる際に遺伝子データから複製したクローンボディ。このボディに人格情報をダウンロードする事でディーヴァの人々はリアルワールドへ行く事が出来る。用が済んだらテロメア短縮コードを打ち込んで処分される。
楽曲
- 主題歌
-
- 「EONIAN -イオニアン-」
- 作詞 - 六ツ見純代 / 作曲 - Mish-Mosh / 編曲 - 前口渉 / 歌 - ELISA
- 劇中では遥か昔の地球で流行した歌としてディンゴやフロンティアセッターが歌っている。
- また、Blu-ray(完全生産限定盤)の封入特典のオリジナルサウンドトラックではこの曲のEnglish Ver.が収録されている。
- 『T』限定版にて原曲が採用。
登場作と扱われ方
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 初参戦作品。本作では世界観がアストラギウス銀河に組み込まれ、ディーヴァ保安局高官がキリコ・キュービィーを抹殺するため動いているなど『装甲騎兵ボトムズ』とのクロスオーバーが多い。
- キャラクター達も異星人設定に改変されていると思いきや、終盤で思わぬ事実が判明する。さながら「装甲騎兵ボトムズ 楽園追放篇」と形容できる設定である。
- 理由は不明だが通常版では本作の楽曲は一切収録されておらず、戦闘BGMと中断メッセージのBGMはオリジナル楽曲で代替されている(限定版でも収録曲は「EONIAN -イオニアン-」の原曲のみ)。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2020年5月のイベント「夢見た楽園は遠く」にて期間限定参戦。イベントシナリオにおいては『蒼き流星SPTレイズナー』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』とクロスオーバーする。また、原作終了後設定となっており、フロンティアセッターの危機を知ったアンジェラとディンゴが自分達の星を飛び出して彼を助けるべく(コズミック・イラ側の)地球圏にやってきたという流れでストーリーが展開する。
余談
- 古典SF小説を下敷きにしたと思わしき設定が多く『ゼーガペイン』との共通点も指摘されている。
- 監督繋がりなのか、キャストの大半が『機動戦士ガンダム00』に参加した声優となっている。なお、古谷徹氏は「友情出演」扱いになっている。
- 脚本担当の虚淵玄氏は試写会において「ようやくこの台詞が言えます、『俺だって人が幸せになる作品書くんだよ!』」と自身の風評を皮肉ったコメントを残している。
- アニメ『うーさーのその日暮らし 夢幻編』第4話冒頭においてアンジェラとアーハンがゲスト出演している。
- 『うーさーのその日暮らし 夢幻編』の監督は『楽園追放』と同じく水島精二氏であり、監督繋がりの出演とも言える。
- また、フロンティアセッターの声を担当した神谷浩史氏は『うーさーのその日暮らし』でダスウサの声を担当している。
- なお、『夢幻編』の最終話の脚本は本作と同じ虚淵玄氏が手掛けている。
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