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2016年3月20日 (日) 09:27時点における版
ウェントス(Ventos)
スーパーロボット大戦Dの、女主人公ルートで条件付きで仲間になる、パートナー的キャラ。クリアーナ・リムスカヤなど一部の人間は、ウェンと略し、愛称としている。ウェントスとはラテン語で「風」を意味している。
元はルイーナの幹部、メリオルエッセとして作られた最初の個体。失敗作として見放され、廃棄されるはずだったが、負の感情の集積装置「テンプルム」にリンクすることが可能であり、『破滅の王』に高い効率で負の波動を送ることができる存在だったので、生かされていた。しかし、戦闘中に偶然リムの機体と共感し、リムと意識下での交流をする。 それは、仮初の命である自分の生を消してほしいという懇願に他ならなかったが、リムに助け出され、ジョシュア・ラドクリフの機体のコアを自機に移植し、リムの力になる為、ブルー・スウェアに参加する。
元は厭世的ともとれる性格であったが、リムと出会い、温和な性格に変わったようである。リムと人間の為ならば、命を投げ出しても構わない、と自己犠牲的な面も見せる。しかし、グラキエース同様、世間知らずな部分も見受けられ、食事は上手に出来ない模様。 更にリムの甘党な部分も伝染したのか、敬遠する者もいるリムの濃いココアを、割と普通に飲んでいた。
リムと共に一連の戦いを生き延びる。しかし戦後にリムが彼の寿命は三年しかないという事実を突きつけられたが、その運命を受け入れて生きる事を選んだ。最後まで自分の運命を知らないままだったグラキエースとはある意味真逆の結末となった。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- ジョッシュが主人公の場合はグラキエースを仲間にしないと名前すら出てこないが、ラキを仲間にすると物語の裏で重要な活躍をしている(端的に言えば、彼がいなければジョッシュとラキは死んでいた)。リムルートではパートナーとなる可能性がある。敵時の顔グラも存在するが、出番はイベントでグラキエースに一撃喰らうだけ。データ内にはステータスも設定されているが、作中では未使用(なお、発売前の雑誌には敵時のウェントスの戦闘シーンが掲載されていた)。
OGシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 今回は他のメリオルエッセよりも破滅の王の力を引き出し、また送りやすい存在として、ルイーナの戦略で重要な役割を担わされていた。反面Dの頃に比べると「見下されている」と言うより「利用されている」と言う部分が目立つ。終盤で、グラキエースと共に無条件で自軍に加入。だがペルフェクティオとの決戦でクロスゲートに特攻し、クリスと共にクロスゲートを閉じてOGの世界から消えてしまう。しかし消える直前、いつの日かクリスと共にリアナ達の下へ戻る事を誓った。当然永久離脱扱いなので、育成には注意が必要。
- 「深秘なる存在」では敵としてまともに交戦する機会があるが、撃墜すると敗北。ただし、ウンブラを攻撃しようとして迂闊に接近すると「ドラコ・フォルフェクス」で微塵切りにされてしまうのでそこにだけ注意。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
基本的にジョッシュに準じるステータスで、同様の感覚で使って行ける。第2次OGでは初期能力が異様に高く、格闘に限ればゼンガーに匹敵、その他の能力も防御が低い以外は自軍のエース達に比肩する実力者。さらに成長タイプが「格闘系・大器晩成型」なので、レベルを上げれば上げるほど能力が尻上がりに上昇していく。
精神コマンド
- 第2次OG
- 集中、加速、不屈、必中、再動、連撃(ツイン)
- 唯一の泣き所がこれ。ダメージ上昇系のコマンドを持たないため、強敵相手だと決め手に欠ける。その一方貴重な「再動」使いであるが、消費は85と高い。ちなみに敵時のツインは「かく乱」。どうせならそっちの方が良かったのだが。
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次OG
- 底力L6、援護攻撃L2、援護防御L2、連続攻撃L3、気力+ (回避)
- 味方時。連携攻撃をつけて援護役とするのが吉。
- 指揮官L2、底力L6、援護攻撃L2、連続攻撃L3、気力+ (回避)
- 敵時。うっかりウンブラと隣接させると面倒なことになる。
エースボーナス
- マップ兵器及び射程1以外の武器の射程+1
- 第2次OG。最大射程が9になる。反撃不能になることは少ないが、ラピドゥス・ラディウスの弾数は10しかないのをお忘れなく。
パイロットBGM
- 「Duologue」
- Dにおける味方加入後のBGM。本来はリムのBGM。
- 「Devastator」
- 敵時のBGM。
- 「Deliverer」
- 第2次OGにおける味方加入後のBGM。意味は「救助者」。爽やかなイメージに仕上がっている。
人間関係
- クリアーナ・リムスカヤ
- パートナー。恋人? 意識を共有し、自分の死を願うウェントスを助け出した。彼女は「ウェン」と呼んでいる。
- ジョシュア・ラドクリフ
- リムの義兄。戦えなくなった自分の代わりに、リムを守る事を頼み、機体のコアをウェントスに譲る。また、ジョッシュ主人公時においてはウェントスは彼の命の恩人でもある。
- グラキエース
- メリオルエッセの仲間。当然彼女もウェントスを見下していたはずだが、ジョッシュ主人公時は彼に命を救われる事となる。第2次OGでは共闘。ちなみに彼女も「ウェン」と呼ぶ。
- イグニス
- メリオルエッセの仲間。ラキと同様に彼もウェントスを見下していた。
版権作品との人間関係
- 兜甲児
- ウェントスが仲間になるイベントで彼が剣造の仇であるイグニスの仲間である事をわかっていたが、彼が他のメリオルエッセとは違うことも理解しており、グラキエースの時と比べると幾分か落ち着いていた態度で対応していた。
- 剣鉄也
- 剣造の殺したイグニスの仲間であった為か、中盤で仲間になるイベントで当然鉄也に憎悪されるも、甲児と同様に幾分かは落ち着いていた。また、グラキエースの時とは違い、銃を向けられたりはしていない。
- トレーズ・クシュリナーダ
- 『D』本編での直接の関係はないが、『第2次OG』では『D』における彼の役割を受け持つこととなった。
名台詞
- 「イグニス、僕は戦うよ、お前たちと」
「いまは、人とともに生きる者だから」 - イグニスとの戦闘時のセリフ。
- 「人は…戦い抜くよ、アクイラ。だから、僕も戦ってみせる。この命あるかぎり」
- アクイラとの戦闘セリフ。
- 「くっ…たとえ相手が僕をつくったものであっても…」
「退くわけにはいかないんだ。僕は戦う、そして勝ってみせる」
「人と、彼女たちのために」 - 対ぺルフェクティオにて。彼女たちとは勿論クリスとリアナ(リム)のことである。この点においても「自分が生きるために(ジョッシュと共に存在するために)」ペルフェクティオと戦うグラキエースとは対照的である。
ついでにこの台詞、三枠を使用した唯一の開始台詞である。 - 「…気にすることはない。まだ生きられるなんて、思っても見なかったことだよ。僕は、それだけでうれしい。まだ君たちと一緒に、いられるのだから」
「ほら、そんな顔しないで。温かいココアでも飲みにいこう。君の好きな、濃いやつを」 - エンディングにて。ウェントスの運命を明かされただただ落ち込むリムを、全てを受け入れてリムと一緒に生きられる喜びと一緒に、慰めている。
今までと別の生き方を望むグラキエースと、最後までリムの為を望むウェントスの生き方と、対照的に表されている台詞でもある。 - 「いや……それは僕の役目だよ、ジョッシュ」
- 第2次OGにて、ファートゥムを破壊して尚、現出しようとする破滅の王。だがDの時とは違い、門となっているクロスゲートを破壊すれば周囲の被害も甚大な物になってしまう。それを止められるのはシュンパティアとレース・アルカーナを持つ機体だけだと気付いたジョッシュは、クロスゲートに向かおうとするが、その前にゲートに飛び込む影があった。
- 「「来ちゃ駄目だ、リム。 僕は……ここに来る前から、こうするつもりだった」
「内緒にしていて、すまない。でも、言えば、君は僕を止めるだろうから……」 - 「”破滅の王”の力を受け、アートルム・エクステリオルの片極を担った僕なら、今のクロスゲートを封印できる……」
- 「駄目だ、リム。そして、ジョッシュ、ラキ……君達も。これは、僕の役目なんだ」
「悲しまないで。僕は君に感謝している……束の間だったけど、君は僕に新たな命を与え、生きる意味を教えてくれた。だから、僕は君に……君達に恩返しがしたい。そして、これからも生き続けて欲しい」 - 「君達がここで死んでしまったら、何の意味もない……彼女も……クリスもそう言っている……」
「僕にはわかる……クリスは”向こう側”にいる。そして、僕に力を貸してくれる」 - 必死に引き留めようとするリアナに対して、ウェントスの口から出たのは予想外の人物の名前だった。
- 「ラキ……僕の分も生きてくれ……彼らと共に……」
- 去り際に彼は、リムたちとは別の意味で自分のもっとも近い存在であるグラキエースに後を託した。だが、エンディングで明かされるメリオルエッセの運命を考えると、非常に皮肉な願いとも言える。
搭乗機体
- ストゥディウム
- 可変変形するウェントス専用機。
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