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:ただでさえダメージがろくに通らないのに、攻めれば攻めるほどより速く、より硬くなり、さらに対小隊攻撃も完備。おまけにオーバースキルで分身出来る相手には、再攻撃までかましてくる。サイズ差からのダメージ減少もない。ジリ貧になる前に止めよう。対応に遅れれば遅れるほど確実に、ジワジワと削られていく。ちなみに、XANの技量は237。
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==

2023年11月26日 (日) 21:17時点における最新版

XAN-斬-
登場作品 オーバーマン キングゲイナー(未登場)
デザイン 安田朗
初登場SRW スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
SRWでの分類 機体
パイロット
ラストボス
テンプレートを表示
スペック
分類 オーバーマン(アーリーオーバーマン)
全高 7.2m
重量 7.5t
装甲材質 オーバーコート
所属 ? → エグゼクターシステム
テンプレートを表示

XAN-斬-は『オーバーマン キングゲイナー』本編未登場のメカ。

概要[編集 | ソースを編集]

『電撃ホビーマガジン』誌上の企画から生まれた、原作未登場のオリジナルオーバーマン

元々同誌の10周年企画の中で、リボルテック(海洋堂の発売しているアクションフィギュアシリーズ)化を前提にデザインされたものであり、2009年3月に正式に発売となった。実際に商品化された際のキャッチフレーズは「後のキングゲイナー」であり、キングゲイナーの過去の姿という設定になっている。

オーバーフリーズ能力の有無は不明。また、フォトンマットエネルギーを他のオーバーマンに比べて圧倒的に自由に扱う事が出来る。通常のオーバーマンと明らかに違うのは、この機体に魂が宿っており、明確な自我と心を持っているということである。

細身のシルエットや特徴的な髪型など、デザインは概ねキングゲイナーと共通している。しかし本機のモチーフは「忍者」であり、白を基調としたキングゲイナーに対して黒ベースのカラーリングに変更されており、通称「ブラックキングゲイナー」(または縮めて「黒キンゲ」)とも呼ばれる。他、衣装(意匠)や装備品も忍者風のものに変更されている(肩鎧や丁髷型の頭部など、見方によっては武者にも見えるが)。また得物として、どう見ても忍者刀とは言い難いサイズの大刀「アクナギノツルギ」を装備。

オーバースキルについては未だに詳細が明らかになっていない。後の姿がキングゲイナーということを考えると「加速」あるいは「超加速」と思われるが、「ヤーパンニンポー」の演出や特殊能力の効果を見るに「忍術」が相応かもしれない。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
初登場作品。ストーリーモード「シークレット エピローグ」の第3話に登場。事実上本作のラスボス的な役割を担う。
ラスボスの割にはHPは39000と低いが、それを補って余りある充実した特殊能力を武器にZEUTHの前に立ちはだかる。最大の特徴はシリーズ初の3回攻撃(後述)で、忍者がモチーフである本機の身軽さが再現されており、耐久力と火力で勝負するタイプの最近のラスボスとは一線を画する存在と言えよう。キングゲイナーを狙って移動するため、その辺りに付け入る隙がある。ただし当然ながら移動後に攻撃可能な味方ユニットがいれば、それがキングゲイナーでなくても攻撃してくる事には注意。下記の特殊能力以外にも運動性が嫌になるほど高く、「集中」程度では焼け石に水。おまけに装甲は1800とスーパーロボット並み。なお、劇中で正式名称を知ったのは直接語りかけられたゲイナー、及びXANの心を感じ取ったティファだけであり、他の面々は総じて「ブラックオーバーマン」と呼称。
本作の発売決定時、メカ・キャラクター両方を通じて、事前情報で新登場が明らかとなった唯一の存在であり話題となる。当初はファンディスク化に際しての特典的な扱いかと思われたが、実際には本作で語られる『スーパーロボット大戦Z』の後日譚における中核的存在であり、非常に重要な役所での参戦であった。また、前述の通り本機は本編未登場の為、本作が初の映像化となったわけだが、戦闘アニメ制作においてはサンライズが監修[1]、富野由悠季監督が絵コンテを修正している[2]との事でその出来は秀逸。あらゆる面から破格の待遇で迎えられていると言える。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
2016年11月開催のイベント「轟き叫べ! 愛の名を!」より実装。レアリティSSRのアタッカー。アビリティクエスト解放がLV65からのため、アビリティの追加習得には限界突破が最低1段階必要。2017年5月には大器型SSRディフェンダーが追加。ちなみにキングゲイナーとは別機体扱いであり同時編成が可能。
真価が発揮されるのはアリーナで、軽減型特殊装甲のフォトンマット忍と常時発動型の分身により非常にしぶとい。行動の回転も速く、撃破に手間取るとヤーパンニンポーで殲滅されるので、敵に回すとかなり厄介。ディフェンダー版では最後の1機になるまで攻撃対象にならないという能力があるため非常に厄介な存在となっている。
2020年1月のイベント「ふみなとギャン子と逆襲の悪魔」にてゲイナー・サンガ搭乗のΩスキル搭載大器型ブラスターが追加。ゲイナーがパイロットになったことで既存のバージョンとはパイロットが異なる判定となり、相互限界突破は不可。キングゲイナーとの同時編成も不可となっている。

関連作品[編集 | ソースを編集]

Another Century's Episode: R
隠し機体。本作ではゲイナー・サンガがパイロット。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

武装[編集 | ソースを編集]

ポシェット
右腿のスリットに存在する武器格納スペース。キングゲイナー同様一種の四次元ポケットであり、明らかにサイズの違う大刀を収納している。
クナイ
左腿に3本吊り下げている短刀。
『ZSP』では最弱武器だがZシリーズの特徴である彼我の地形による演出変化が特に顕著で、いずれも3本を時間差で投擲してから
地対地・空対空:敵の体に刺さったクナイを引き抜きつつ後方に跳躍し、斬り抜けて追撃。
地対空:敵の体に刺さったクナイを引き抜きつつ頭上へと突き抜けた2本に飛び込んで回収したのち、フォトンマットで斜め下に加速し二刀流で斬り抜ける。
空対地:地面に刺さったクナイから三つ巴のフォトンマットを展開して吸い込んで拘束し、自身はクナイを1本だけ回収して敵の後方に飛び去りつつ背中に投げ込む。
と、非常にアクロバティックかつ多彩な動きを見せてくれる。ちなみにどのアクションでもクナイを投げた瞬間追いつくという恐るべき加速力を垣間見られる。さすがニンジャ。
フォトンマット
オーバーマン共通の防御バリア。飛行力や攻撃にも転用できる。アーリーオーバーマンのフォトンマットは総じて通常より強力な物が多いが、XAN-斬-のそれは他と一線を画した性能を誇る。
『ZSP』ではトライチャージ攻撃なので本編では見る事が出来ず、ビューワーでのみ閲覧可能。
キングゲイナーはフォトンマットエネルギーをリング形にするのに対し、XANのそれは三つ巴の手裏剣状にして放つ。
アクナギノツルギ
刀身の長さ・太さ共に凄まじい、反りのない大太刀。運用時は右逆手で構える。漢字表記は恐らく「悪薙の剣」。
立体物では背中に剣を保持するホルダーが設定されているがスパロボでは未使用。
『ZSP』ではポシェットから引き抜いて頭上に掲げた後、フォトンマットを纏って接近して斬り抜け一刀両断。時間差で敵が爆発すると共に見得切りで〆。
ちなみに斬り抜ける直前から機体の表情が変わっている細やかな演出がある(メッセージウインドウの顔アイコンは変化しないのでわかりやすいが、顔の稲妻模様が変化している。顔文字にすると「≫≪」から「==」といった形)。

必殺技[編集 | ソースを編集]

ヤーパンニンポー
全体攻撃。32体に分身し、クナイや刀で敵機を滅多切りにした後、トリの本体がさらに五つ身分身、刀で一斉に切り裂いて吹っ飛ばす。しかる後、取り囲んでフォトンマットエネルギー(?)を凝縮させ爆発を起こす。この演出からキャンプファイヤーと呼ばれる事も。最後は倒れた機体達の上で見得を切り、花弁と化して消える。いくらヤーパンのニンポーでもここまでやるか。
プレイヤーからは「オーバースキルではなく、もはやオーバーキル(『殺しすぎ』、転じて『やりすぎ』の意)だ」と言われることもある。ちなみにここでも冒頭の分身後、アクナギノツルギを抜刀した際に表情が変化する。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

『ZSP』では事実上のラスボスであり、本編ラスボスを上回る凄まじい能力が勢揃いしている。

フォトンマット(超)
ダメージを1/10に軽減する。「直撃」「バリア貫通」属性を無効化し、気力制限もEN消費も無い。このためHP39000の本機は、事実上HP390000あるのと同じ。
割り切ってしまえばそれ以外のダメージ軽減能力はオーバースキルによる回避能力以外に無いとも言えるが、元々の与ダメージが10以下の場合は0になる。
本作ではXANは単独行動なので関係ないが、ゲームシステム上この効果は小隊員にも適用される。HP10000程度の機体でも実質的にHP100000になると考えると恐ろしい。
EN回復(大)
毎ターン最大ENの30%を回復。これのおかげでヤーパンニンポー祭り。
オールキャンセラー
全ての特殊効果武器無効。しかし隊長効果が「全ての特殊効果武器無効」と内容がかぶっており、実質死に能力。
オーバースキル
気力130以上で発動し、運動性・照準値+30。毎ターン「必中」「ひらめき」「覚醒」「直撃」がかかり、更に脱力」「分析」を無効化。加えて技量がXANより20以上低い相手からの攻撃(XANの技量は237なので217以下)に対しては100%分身が発動、と至れり尽くせり。さすがニンジャ。
「脱力無効」はシリーズ初の効果。かつ登場時にイベントで気力が150に上昇し必ず発動するため防ぎようがなく、強烈なパイロット能力と合わさって手のつけようが無い強敵となる。
ただし分身は「必中」か「直撃」を使えば技量が不足していても無効化できるのと、ロジャーの特殊技能「ネゴシエイター」の効果による気力減少は通じるため戦いようはある。精神コマンドと援護攻撃・再攻撃をフル活用して真っ向勝負あるのみ。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

飛行可能。よって地形を無視して物凄い勢いでこちらに近づいて来る。

サイズ[編集 | ソースを編集]

S

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「キングゲイナー・オーバー!」
同じ存在だけあって、BGMもキングゲイナーと同じ。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

搭乗者は同名パイロットの「XAN」、すなわちオーバーマン自身である。

能力値[編集 | ソースを編集]

技量命中回避など、全てにおいて超が付くほどのトップクラス。まさに忍者である。

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

ZSPD
直感鉄壁直撃かく乱
自身の纏うフォトンマットの強力さを物語っているのか、集中ではなく鉄壁。なお、これら全てが消費SP10という超然振り。
X-Ω
追風直感覚醒
パイロットパーツ装備時
神速激闘再動

特殊スキル[編集 | ソースを編集]

ZSPD
オーバーセンスL9、底力L9、2回行動再攻撃集束攻撃サイズ差補正無視
ただでさえダメージがろくに通らないのに、攻めれば攻めるほどより速く、より硬くなり、さらに対小隊攻撃も完備。おまけにオーバースキル分身出来る相手には、再攻撃までかましてくる。サイズ差からのダメージ減少もない。ジリ貧になる前に止めよう。対応に遅れれば遅れるほど確実に、ジワジワと削られていく。ちなみに、XANの技量は237。

隊長効果[編集 | ソースを編集]

全ての特殊効果武器無効
ZSPD』で採用。オーバーデビルのものと同一。上述の通り、機体側にオールキャンセラーがあるので死に能力。

人間関係[編集 | ソースを編集]

ゲイナー・サンガ
もう一人の自分たるキングゲイナーの主。直接語りかけ、真っ向勝負を挑んだ。
ランド・トラビス
人間の未来について言い合い(?)になっていた。
不動GEN
XANの在り様を「サムライ」と評した。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

vsキングゲイナー
『Zスペシャルディスク』において初対決。キングゲイナーvsブラックキングゲイナー。今回は黒歴史時代に生み出された、時空崩壊後の世界リセット用システム「エグゼクターシステム」のマスターコアであるという設定になっており、ゲイナーの特殊セリフに黒歴史関連のものが多数用意されている。

関連機体[編集 | ソースを編集]

キングゲイナー
並行世界の同一存在。本来の設定では、XAN-斬-の未来の姿。
オーバーデビル
黒歴史の戦いにおいて封印した存在。エグゼクターシステムに組み込まれてから後は、戦力として使用している。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 2022年11月にデザイナーの安田朗氏が本作誕生時のエピソードを語っている。[3]
    • 「白いヒーローロボット対する黒いアンチヒーローロボットを出せば高確率で人気が出る」「じゃあその白黒が同一人物だったら商業的だと看破されにくいかなと思ってやってみました」と狙いがあり実際大成功したのだが、なんと実は安田朗氏がサンライズの許可無しに海洋堂に直接電話をかけ企画を持ちかけ実現してしまったという。(この段階ではXAN-斬-は公式イラストレーターが描いた非公式な存在)
    • あとからXAN-斬-の存在とリボルテック企画を知ったサンライズから5人ほど自宅に押しかけてきて怒られたが、それはそれとしてXAN-斬-は晴れて公式化したという流れである。
    • その後『スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク』に参戦するのだが、寺田貴信氏は「格好いい」「主役機に匹敵する存在感」「原作本編に出ていない」とインパクトのあるシークレット機体としてXAN-斬-を高く評価している[4]
    • 富野監督自らの手がけた絵コンテにはサインと共に「新たな演出を創造せよ」と記述されていたとのこと[5][6]

商品情報[編集 | ソースを編集]

脚注 [編集 | ソースを編集]