「ゲームボーイ」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
「ゲームウォッチ」、「[[ファミリーコンピュータ]]」(以下FC)を開発した任天堂が、その流れを汲んだ形で生み出した携帯型ゲーム機。「ドットマトリクス表示液晶」「イヤホンジャック」の搭載や、ソフトウェアの「カートリッジ交換式」「通信対戦や交換機能」など、現在も続く携帯型ゲーム機のスタンダードな仕様を作り出し、礎となった。開発責任者は後にバンダイの[[ワンダースワン]](以下WS)の生みの親にもなった故・横井軍平氏。
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任天堂がゲーム&ウォッチや[[ファミリーコンピュータ]](以下FC)で得たノウハウを盛り込んで開発した第3世代携帯型ゲーム機。「ドットマトリクス表示液晶」「イヤホンジャック」の搭載や、ソフトウェアの「カートリッジ交換式」「通信対戦や交換機能」など、現在も続く携帯型ゲーム機のスタンダードとなる仕様を打ち出した。開発責任者は後にバンダイの[[ワンダースワン]](以下WS)の生みの親にもなった故・横井軍平氏。
  
STN液晶(2.45インチ)に画面解像度160×144のモノクロ4階調表示のグラフィックであったものの、CPU処理性能においては1989年当時既に6年前の機種であったFCを上回り、専用ケーブルに因る端末同士の通信対戦など多様性に富んだ機能を持つ。
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STN液晶(2.45インチ)に画面解像度160×144のモノクロ4階調表示のグラフィックであったものの、CPU処理性能においてはFCを上回り、専用ケーブルを用いた端末間の通信対戦など多岐に及ぶ機能を持つ。
  
湾岸戦争において「爆撃を受けてもなお動いた」という逸話からして、かなりタフなゲーム機である(任天堂のゲーム機は総じて堅牢である)。発売から20年以上経った現在でも起動する個体があるが、液晶の寿命等によって液晶のセグメント部分が一部表示できなくなった物も多い。
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湾岸戦争において「爆撃を受けてもなお動いた」という逸話を残しているなど、歴代の任天堂製ゲーム機の中でもとりわけ堅牢な造りで知られる。発売から20年以上経った現在でも起動する個体があるが、液晶の寿命等によって液晶のセグメント部分が一部表示できなくなった物も多い。
  
ゲーム機としてのスペックはいわゆる「外でも遊べるファミコン」であり、今としては随分性能が低い。しかしこれは当時ゲーム自体が発展途上で携帯機は特に発展が遅かったのも理由として挙げられる。
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1990年代の中盤・後半期当時のいわゆる「次世代機」の流れの中では、GBを含む携帯型ゲーム機市場自体が衰退しつつあったが、1996年頃に任天堂の『ポケットモンスター』が発売されたのを契機に状況は一変し携帯型ゲーム機市場が再燃、これによってバンダイ(WS)やSNK(ネオジオポケット)といった他メーカーも市場参入し携帯型ゲーム機の第2次ブームを引き起こした。数々のモデルチェンジと本体同士の通信の重要性が見直され、現在に続く携帯型ゲーム機というプラットフォームの確立を果たした。これは同時に、スパロボの任天堂携帯機シリーズが誕生する大きな流れも作った事となる。
 
 
また、ゲームボーイにいろんなゲームが移植されて発売されたが、ボタン数の少なさと移植元のスペック差が要因による、無茶移植で移植の完成度が著しく低い事が多かった。
 
 
 
1990年代の中盤・後半期当時のいわゆる「次世代機」の流れの中では、GBを含む携帯型ゲーム機市場自体が衰退しつつあったが、1996年頃に任天堂の『ポケットモンスター』が発売されたのを契機に状況は一変し、再び携帯型ゲーム機市場に活気が戻る(これによってWSといった他社製の携帯型ゲーム機も発売される事となったが、'''ゲームボーイはそれらを軽く一蹴した''')。数々のモデルチェンジと本体同士の通信の重要性が見直され、現在に続く携帯型ゲーム機というジャンルの確立を果たした。これは同時に、スパロボの任天堂携帯機シリーズが誕生する大きな流れも作った事となる。
 
  
 
スパロボシリーズの記念すべき第1作『[[スーパーロボット大戦]]』が発売されたハードでもあり、スパロボシリーズの発祥の地ともいえる。[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]プロデューサーはその事を念頭に置いているのか、「最初のスパロボはGBだった」という話題を節目節目で語る。
 
スパロボシリーズの記念すべき第1作『[[スーパーロボット大戦]]』が発売されたハードでもあり、スパロボシリーズの発祥の地ともいえる。[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]プロデューサーはその事を念頭に置いているのか、「最初のスパロボはGBだった」という話題を節目節目で語る。
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;[[ゲームボーイカラー]](GBC)
 
;[[ゲームボーイカラー]](GBC)
:ゲームボーイの上位互換機。初期GBのゲームはほぼ全てプレイ可能。カラー非対応ソフトは、起動時に配色を変更出来る。
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:ゲームボーイの上位互換機。初期GBのゲームはほぼ全てプレイ可能。カラー専用、カラー対応(初代にも対応)ソフトなども販売された。なおカラー非対応ソフト(本項の初代GBソフト)は、起動時に4階調表示の配色を割り振る事で変更出来る。
 
;[[ゲームボーイアドバンス]](GBA) / ゲームボーイアドバンスSP / ゲームボーイミクロ
 
;[[ゲームボーイアドバンス]](GBA) / ゲームボーイアドバンスSP / ゲームボーイミクロ
 
:ゲームボーイの次世代型携帯型ゲーム機。GBC以前より大幅にスペックアップしているが、GBやGBC用のゲームもほぼ全てプレイ可能。ゲームボーイミクロではGB・GBCとの互換が廃止された。
 
:ゲームボーイの次世代型携帯型ゲーム機。GBC以前より大幅にスペックアップしているが、GBやGBC用のゲームもほぼ全てプレイ可能。ゲームボーイミクロではGB・GBCとの互換が廃止された。
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=== [[スーパーファミコン]] ===
 
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;スーパーゲームボーイ / スーパーゲームボーイ2
 
;スーパーゲームボーイ / スーパーゲームボーイ2
:1と2の大きな違いは、2のみ通信ケーブルの接続端子があることと、GBと同じクロック周波数になっている。ゲームボーイカラー発売以前の周辺機器のためGBC専用ソフトには非対応だが、スパロボの場合はGBC専用ソフトは出ていないので問題無い。対応ソフトの場合、専用のピクチャーフレームが表示される(SRWでは『[[第2次G]]』と『[[リンクバトラー]]』が対応)など、かなり機器機能にお遊び要素が多い。
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:1と2の大きな違いは、2のみ通信ケーブルの接続端子があることと、GBと同じクロック周波数になっている。ゲームボーイカラー発売以前の周辺機器のためGBC専用ソフトには非対応だが、スパロボの場合はGBC専用ソフトは出ていないので問題無い。対応ソフトの場合、専用のピクチャーフレームが表示される(SRWでは『[[第2次G]]』と『[[リンクバトラー]]』が対応)などアクセサリ的な追加要素を持つ。
  
 
=== [[ゲームキューブ]] ===
 
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*[[スーパーロボット大戦リンクバトラー]](初期型/カラー共通)
 
*[[スーパーロボット大戦リンクバトラー]](初期型/カラー共通)
  
=== スパロボシリーズに参戦した他社のGB作品 ===
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=== 参戦作品 ===
*[[メダロット]]
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;[[メダロット]]
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:初代『メダロット』はGB用、『メダロット2』はGBC対応。『3』~『5』はGBC専用となるため、初代GBではプレイ不可能。
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;[[サクラ大戦]]
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:2つのスピンオフタイトルが発売。
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;[[パックマン (ゲーム)|パックマン]]
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:移植版が発売。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2024年9月30日 (月) 02:26時点における最新版

ゲームボーイは、1989年4月21日に任天堂が発売した携帯型ゲーム機。一般的な略称は「GB」。本稿でもそれに倣う。

概要[編集 | ソースを編集]

任天堂がゲーム&ウォッチやファミリーコンピュータ(以下FC)で得たノウハウを盛り込んで開発した第3世代携帯型ゲーム機。「ドットマトリクス表示液晶」「イヤホンジャック」の搭載や、ソフトウェアの「カートリッジ交換式」「通信対戦や交換機能」など、現在も続く携帯型ゲーム機のスタンダードとなる仕様を打ち出した。開発責任者は後にバンダイのワンダースワン(以下WS)の生みの親にもなった故・横井軍平氏。

STN液晶(2.45インチ)に画面解像度160×144のモノクロ4階調表示のグラフィックであったものの、CPU処理性能においてはFCを上回り、専用ケーブルを用いた端末間の通信対戦など多岐に及ぶ機能を持つ。

湾岸戦争において「爆撃を受けてもなお動いた」という逸話を残しているなど、歴代の任天堂製ゲーム機の中でもとりわけ堅牢な造りで知られる。発売から20年以上経った現在でも起動する個体があるが、液晶の寿命等によって液晶のセグメント部分が一部表示できなくなった物も多い。

1990年代の中盤・後半期当時のいわゆる「次世代機」の流れの中では、GBを含む携帯型ゲーム機市場自体が衰退しつつあったが、1996年頃に任天堂の『ポケットモンスター』が発売されたのを契機に状況は一変し携帯型ゲーム機市場が再燃、これによってバンダイ(WS)やSNK(ネオジオポケット)といった他メーカーも市場参入し携帯型ゲーム機の第2次ブームを引き起こした。数々のモデルチェンジと本体同士の通信の重要性が見直され、現在に続く携帯型ゲーム機というプラットフォームの確立を果たした。これは同時に、スパロボの任天堂携帯機シリーズが誕生する大きな流れも作った事となる。

スパロボシリーズの記念すべき第1作『スーパーロボット大戦』が発売されたハードでもあり、スパロボシリーズの発祥の地ともいえる。寺田貴信プロデューサーはその事を念頭に置いているのか、「最初のスパロボはGBだった」という話題を節目節目で語る。

初代ゲームボーイのバリエーション[編集 | ソースを編集]

これらの機種は、使用電池の変更やバックライト搭載など本体仕様の細かい変更はあるが、マシンスペック自体は初代ゲームボーイと同等。

ゲームボーイ
初代。アクセサリとしてステレオヘッドホンが同梱されていたが、廉価版や後述のブロスには同梱されていない。
ゲームボーイブロス
ゲームボーイ本体のカラーバリエーション。初代1994年11月21日発売。携帯型ゲーム機のカラーバリエーション展開を提示したシリーズ。
ゲームボーイポケット
ゲームボーイを小型軽量化。初期ロットにはパワーランプが付いていない為、電池残量が分かり辛い。また、初代の周辺機器は共用出来ないが、本機とカラーまでは共用可能となっている。液晶パネルが本機からブロス以前までのパッシブ・マトリクスからアクティブ・マトリクスに仕様変更された為、ゲームボーイと比べて視認性が高くなった。
ゲームボーイライト
ゲームボーイポケットをベースに、初めてバックライトが搭載された機種。

初代ゲームボーイと互換性を持つ上位機種[編集 | ソースを編集]

これらは各機種専用のゲームソフトが発売されており、初代GBでそれらのソフトは遊べない。なおニンテンドーDS以後の任天堂携帯型ゲーム機では、GB用ゲームソフトとの互換性はなくなった。

ゲームボーイカラー(GBC)
ゲームボーイの上位互換機。初期GBのゲームはほぼ全てプレイ可能。カラー専用、カラー対応(初代にも対応)ソフトなども販売された。なおカラー非対応ソフト(本項の初代GBソフト)は、起動時に4階調表示の配色を割り振る事で変更出来る。
ゲームボーイアドバンス(GBA) / ゲームボーイアドバンスSP / ゲームボーイミクロ
ゲームボーイの次世代型携帯型ゲーム機。GBC以前より大幅にスペックアップしているが、GBやGBC用のゲームもほぼ全てプレイ可能。ゲームボーイミクロではGB・GBCとの互換が廃止された。

据え置き機でゲームボーイ用ソフトが遊べる機種+必要な周辺機器[編集 | ソースを編集]

これらを用いれば、テレビ画面で電池切れを気にせずに初代スパロボ、第2次G、リンクバトラーを遊ぶことができる。

スーパーファミコン[編集 | ソースを編集]

スーパーゲームボーイ / スーパーゲームボーイ2
1と2の大きな違いは、2のみ通信ケーブルの接続端子があることと、GBと同じクロック周波数になっている。ゲームボーイカラー発売以前の周辺機器のためGBC専用ソフトには非対応だが、スパロボの場合はGBC専用ソフトは出ていないので問題無い。対応ソフトの場合、専用のピクチャーフレームが表示される(SRWでは『第2次G』と『リンクバトラー』が対応)などアクセサリ的な追加要素を持つ。

ゲームキューブ[編集 | ソースを編集]

ゲームボーイプレーヤー
ゲームボーイアドバンス用ゲームの他、GBやGBC用ゲームもプレイ可能。ただし、GBAベースの為SGBの機能はない。

ゲームボーイと連動する周辺機器[編集 | ソースを編集]

NINTENDO64[編集 | ソースを編集]

64GBパック
GB用カートリッジスロットを持ち、ニンテンドウ64とゲームボーイ用ソフトのデータ連動が可能になる拡張機器。64のコントローラーに接続して使用する。スパロボでは『スーパーロボット大戦64』と、『スーパーロボット大戦リンクバトラー』が対応する。

商品情報[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦シリーズ [編集 | ソースを編集]

参戦作品[編集 | ソースを編集]

メダロット
初代『メダロット』はGB用、『メダロット2』はGBC対応。『3』~『5』はGBC専用となるため、初代GBではプレイ不可能。
サクラ大戦
2つのスピンオフタイトルが発売。
パックマン
移植版が発売。

脚注[編集 | ソースを編集]


リンク[編集 | ソースを編集]