「アウラの民」の版間の差分
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− | 人間のまま作中の世界にいたのは[[スパイ]]である[[リィザ・ランドッグ|リザーディア]]のみであったが、作中中盤、[[サラマンディーネ]]によって開発された[[龍神器]]によって彼女自身が人間のまま戦闘に加わった事で情勢に変化が生じる。サラマンディーネは自らの[[焔龍號]]、配下の[[ナーガ]]、[[カナメ]]の[[蒼龍號]]、[[碧龍號]]と多数のドラゴンを率いてノーマ達の基地[[アルゼナル]]を襲撃し、その戦闘でアンジュと邂逅する。アンジュのヴィルキスは焔龍號と互角に渡り合い、「永遠語り」まで歌う彼女に興味を抱いた。 | + | 人間のまま作中の世界にいたのは[[スパイ]]である[[リィザ・ランドッグ|リザーディア]]のみであったが、作中中盤、[[サラマンディーネ]]によって開発された[[龍神器]]によって彼女自身が人間のまま戦闘に加わった事で情勢に変化が生じる。サラマンディーネは自らの[[焔龍號]]、配下の[[ナーガ (クロスアンジュ)|ナーガ]]、[[カナメ]]の[[蒼龍號]]、[[碧龍號]]と多数のドラゴンを率いてノーマ達の基地[[アルゼナル]]を襲撃し、その戦闘でアンジュと邂逅する。アンジュのヴィルキスは焔龍號と互角に渡り合い、「永遠語り」まで歌う彼女に興味を抱いた。 |
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+ | :今作では、『[[魔神英雄伝ワタル]]』と積極的にクロスオーバーを果たす。ドラグニウムが聖獣の力が結晶化したものであり(宇宙からアウラの世界に降ってきた設定だが、どこか前作『V』における[[ゲッター線]]の設定を思わせる)、アウラは導きに従って[[アル・ワース]]へとたどり着いた。その際、[[神部七龍神]]にドラグニウムを正しく使うための術を学び、「いつの日か七竜神に危機が訪れし時には、必ず馳せ参じこれを助く」という誓いを立て、これを古の契約として民に伝えたという。 | ||
+ | :一方でアンジュ達がアウラの世界へ転移する場面が省略されたので、アル・ワースへやって来た者しか登場しない。 | ||
== 余談 == | == 余談 == |
2023年8月16日 (水) 10:53時点における最新版
アウラの民とは、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』に登場する種族。
概要[編集 | ソースを編集]
かつて、統合経済連合と汎大陸同盟機構の二大勢力が引き起こした大戦により荒廃した地球の人間達の末裔である。
本編開始より約500年前、統合経済連合と汎大陸同盟機構が引き起こした「第七次大戦」「ラグナレク」「D-WAR」と呼ばれる世界大戦は当時の地球人口を12%まで激減させるという破滅的な状態になりつつも停戦に至る事は無く、この情勢を打破する為に統合経済連合は最終兵器ラグナメイルを投入。搭載された次元共鳴兵器「ディスコード・フェイザー」による攻撃は瞬く間に汎大陸同盟機構の大都市や主力部隊を駆逐した。
しかし、次元共鳴兵器は同時に人類のエネルギーとして使われていたドラグニウムの反応炉が世界中で大規模な連鎖爆発を引き起こすという事態を招き、僅かに残されていた大都市群は爆発により壊滅。戦争の元凶であった二大勢力も壊滅状態に陥った。そればかりかドラグニウム汚染は地球全域に拡大し、地球上は人類が生存すら困難な汚染環境に包まれてしまう。
生き残った地球人達は二つの生存戦略を抱えるグループに分かれ、一つは汚染が激しい現在の地球を放棄して別世界の「新しい地球」へと移住していった者[1]であり、アンジュ達が住んでいるマナが全てを支配する世界を築く。もう一つは汚染された地球に残留した者達であり、汚染環境に適応する為に遺伝子操作を施し、ドラグニウムによる汚染を取り込んで浄化する生物「ドラゴン」となった[2]。
始祖アウラがエンブリヲに捕らえられ、アンジュ達が住む世界「偽りの地球」に幽閉されてしまうとアウラの民達は「シンギュラー」という特異点を開き、アウラ奪還の為に偽りの地球に侵攻するようになった。アウラの民は「アウラ奪還」だけが目的であり、アンジュ達が住む世界の破壊や人々の殺戮等は考慮していないのだが、エンブリヲはマナが使えないノーマを迫害対象にした上でドラゴンと戦わせ、死んだドラゴンからドラグニウムを採集させた。「ドラゴンを殺し、世界を守る事が自分達の唯一の存在理由である」と洗脳されたノーマの事情をアウラの民はやがて理解していったが、ドラゴン形態ではコミュニケーションが成り立たなかった為、やむなく殺し合わざるを得なかった[3]。
人間のまま作中の世界にいたのはスパイであるリザーディアのみであったが、作中中盤、サラマンディーネによって開発された龍神器によって彼女自身が人間のまま戦闘に加わった事で情勢に変化が生じる。サラマンディーネは自らの焔龍號、配下のナーガ、カナメの蒼龍號、碧龍號と多数のドラゴンを率いてノーマ達の基地アルゼナルを襲撃し、その戦闘でアンジュと邂逅する。アンジュのヴィルキスは焔龍號と互角に渡り合い、「永遠語り」まで歌う彼女に興味を抱いた。
アウラの民の男女[編集 | ソースを編集]
アウラの民の男性はドラゴンの姿のまま地球の浄化を行い、女性は人間とドラゴンの姿を両方取り、子孫達を残しつつ男達を支えていく。服装や建物等の文化は日本や中国を思わせるアジア風となっている。なお、古代文明は現実の現代日本とほぼ同様の物が見られている。
人間体が女性しか存在しない事から、視聴者からノーマ同様に女性だけの種族と思われる事も多い。もっとも、人間の姿にもなれるのが女性のみである事と、その人間体も竜の翼と尻尾がある事から純粋な人としての姿を捨てつつある、とも取れる[4]。
人物[編集 | ソースを編集]
- アウラ
- 原初のドラゴン。かつては天才科学者として活躍し、エンブリヲとも浅からぬ因縁を持つ。
- 大巫女 / アウラ・ミドガルディア
- アウラ直系の一族出身でアウラの民達の指導者。
- サラマンディーネ
- フレイア一族出身の巫女姫。ラグナメイルのデータを解析して龍神器を作り出し、焔龍號のパイロットとなる。
- ナーガ
- サラマンディーネの側近の一人。蒼龍號に乗る。
- カナメ
- サラマンディーネの側近の一人。碧龍號に乗る。
- ドクター・ゲッコー
- 独特な髪型が特徴の宮殿勤めの医師。
- ミィ
- 両親を追いかけて「偽りの地球」へと迷い込んだ竜の子供。後にアルゼナルへと保護されノーマの一兵士「ヴィヴィアン」として日々を過ごす。
- ラミア
- ミィの実母。
- リザーディア
- 大巫女の命を受け、ミスルギへと潜入したスパイ。
登場作品[編集 | ソースを編集]
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦V
- 初登場作品。主な人物は全員登場する。
- 本作では宇宙世紀世界の先住民で、外部と交流を絶っている事から碇ゲンドウやDr.ヘル等からは「翼ある隠者」と呼ばれる他、ドラグニウムがゲッター線と同一存在であるクロスオーバーが成されている。そのため、過去にはミケーネとの戦いにより、ドラグニウム=ゲッター線の暴走が起きたことになっている。
- ゲッター線に汚染された世界に適応する為にドラグニウムを取り込み、定向進化(人が文明を築く為に四足歩行から二足歩行に進化したように、ゲッター線を浄化する為に「最適な形」になる事。男性が人型になれないのは、一定の世代で戻れない個体が誕生するようになったようである[5])した…というのが本作におけるアウラの民の設定である。恐竜や鬼と違って、人間がゲッター線をその身に取り込むことで龍に進化する、という大胆なクロスオーバーである。とはいえ、ゲッター線を取り込んで進化した先がハチュウ人類と言える姿というのも皮肉ではあるが、αシリーズでのハチュウ人類の設定[6]を考えると意味深と言えなくもない。俯瞰的に見ると、これでもまだ進化の途中(ゲッターロボで言うゲッタードラゴンになったところか?)と見ることができるが、作中の展開からこれ以上の進化はおそらく無いだろう(もし進化したとしたら、アウラを筆頭にあの艦隊の一員になっているはずである)。
- スーパーロボット大戦X
- 今作では、『魔神英雄伝ワタル』と積極的にクロスオーバーを果たす。ドラグニウムが聖獣の力が結晶化したものであり(宇宙からアウラの世界に降ってきた設定だが、どこか前作『V』におけるゲッター線の設定を思わせる)、アウラは導きに従ってアル・ワースへとたどり着いた。その際、神部七龍神にドラグニウムを正しく使うための術を学び、「いつの日か七竜神に危機が訪れし時には、必ず馳せ参じこれを助く」という誓いを立て、これを古の契約として民に伝えたという。
- 一方でアンジュ達がアウラの世界へ転移する場面が省略されたので、アル・ワースへやって来た者しか登場しない。
余談[編集 | ソースを編集]
- アウラの民の人物の名前は、伝承に登場する竜や爬虫類等が由来となっている。
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ この者達が後の「古の民」となる。ちなみに、一行の中にエンブリヲも入っている。
- ↑ この経歴も有ってか、アウラの民達は本来人類が住んでいた残留人類の末裔に当たる為、かつて袂を分かった人々が築いたアンジュ達が住む地球を「偽りの地球」と呼んでいる。
- ↑ とはいえ、作中序盤におけるココやミランダ、ゾーラの無惨な死に方から考慮すると、戦闘に躊躇は無かった模様。
- ↑ 事実、シェルター内のコンピューター「ひまわり」からは人間として扱われておらず、アウラ側の地球へと転移したアンジュとタスクを人間として扱っていた。
- ↑ ドラグニウムの摂取を続けたことでより効率的に摂取するべく遺伝子が変質し、人間ではなくドラゴンのまま生まれるようになった模様。
- ↑ 『竜が滅ぶ日』において「ハ虫類もゲッター線により恐竜を経てハ虫人類に進化したが、進化の限界を迎えてゲッター線に応えられなくなると見捨てられた」と語られている。つまりαシリーズにおけるハチュウ人類は「龍へと進化できなかった者たち」と言える。