「火星極冠遺跡」の版間の差分

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:第21話において火星の後継者との決戦になるが、草壁によって演算ユニットが存在しない(それにアクセスする端末は存在し、[[νガンダム]]の[[サイコフレーム]]の力で人の思念を増幅させることでジャンプに必要なイメージを送っていた)ことが明かされる。
 
:第21話において火星の後継者との決戦になるが、草壁によって演算ユニットが存在しない(それにアクセスする端末は存在し、[[νガンダム]]の[[サイコフレーム]]の力で人の思念を増幅させることでジャンプに必要なイメージを送っていた)ことが明かされる。
 
:演算ユニットは[[イネス・フレサンジュ]]が[[ナデシコ・Yユニット]]と共に[[ボソンジャンプ]]をした結果、彼女とナデシコ毎[[世界観/V|宇宙世紀世界]]に移動し[[ラプラス]]に保護されている。
 
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:なお、本作ではボソンジャンプを用いたタイムトラベルでは'''タイムパラドックスを意図的に引き起こす事が可能'''というタイムトラベル物によく見られる仮説を根底から覆すような設定が設けられている。
 
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2017年4月24日 (月) 17:21時点における版

火星極冠遺跡(Martian polar cap ruins)とは、『機動戦艦ナデシコ』に登場する遺跡。

概要

火星の極点部分の地下に存在していたが、何重にもディストーションフィールドに覆われており、相転移砲すら弾き返す。これを発見した木連は、内部に入ることさえ出来なかった。

その最奥部にはボソンジャンプのマスターコアとなる、通称「演算ユニット」が封印されていた。地球木連との戦いはいわば火星極冠遺跡や演算ユニットを巡る戦いであり、白鳥九十九暗殺された理由もこれを解析すれば地球に武力で勝てると過激派の草壁春樹が考えたからであった。この演算ユニットは、誰の手にも渡らないように人の手が届かない場所へボソンジャンプされ、目的の演算ユニットがなくなったことで戦争は終結した。しかし終戦から3年後、火星の後継者の手に渡りミスマル・ユリカを人間翻訳機にして利用されることとなる。そして、元あった火星極冠遺跡に戻された。

演算ユニット

火星極冠遺跡そのものともいえる超重要ファクター。ボソンジャンプの際、ジャンパーの存在と出発点・着地点および時間を絶えず計算するマスターユニットであり、これがないとボソンジャンプは行えない。ボソンジャンプには空間と時間の区別が無いので、演算ユニットを火星極冠遺跡から切り離しても問題ない。ただし、同じ原則によってこれを破壊してしまうと、ボソンジャンプの歴史がなかったことになる可能性があり、一体如何なる異変が起こるか想定もできないため、破壊もできないという厄介な側面もある(なお、ユリカはこれを破壊して戦争自体をなかったことにしようとしていた)。

遺跡の正体

TV版で語られる予定だった火星極冠遺跡およびアイちゃんテンカワ・アキトに託したプレートの正体は、最終的に「尺が足りない」という理由で削られたが、そのシナリオの一部はセガサターンのゲーム『機動戦艦ナデシコ The blank of 3 years』(以下、『b3y』と表記)にて再利用された(なお、ゲームのこのシナリオの担当はテレビ版のSF考証担当である堺三保氏)。

『b3y』ではアイちゃんのプレートは「古代火星人の記録媒体」であり、それを火星極冠遺跡にある装置で再生すると、「古代火星人は正確には火星人ではなく、ボソンジャンプ宇宙を渡る太陽系外種族であり、火星の施設は彼らの新しい移住地への旅の途中にある中継地点である」ことが判明した。また、木連が発見し使用している無人艦隊の製造工場もまた古代火星人の遺物であり、無人艦隊は本来、彼らのジャンプに先駆けてボソンジャンプの制御装置の建設など、目的地を開発する役割を担っている(その準備には百年単位の膨大な時間がいるが、古代火星人はボソンジャンプで環境が整った未来に跳ぶ)。

後に2006年に発売された、2016年現在最後の公式ファンブックである『機動戦艦ナデシコ・ノベルテ+』にて、佐藤竜雄監督によりプレートの文面が明かされており、要約すると「皆さんこんにちは。私達もその内皆さんに会いに行きますので、その時は宜しくお願いします。遺跡は自由に使ってもらっていいですよ。」といったもので、火星人達が非常に友好的な文明である事が判明していた。

スパロボシリーズでの扱い

原作TV版のナデシコ隊は、木連に攻め込まれる前に演算ユニットをジャンプさせて火星極冠遺跡から撤退しており、木連との決戦は行っていないが、スパロボではTV版含めて『ナデシコ』シナリオの決戦の場となることが多い。演算ユニットの扱いについてもここで表記。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦IMPACT
メガノイドが占領して遺跡近くに本拠地を建設している。Aと違い草壁は遺跡が木連の手にないことを分かっていながら、九十九の暗殺を実行に移す。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
木連が遺跡を占拠していたが九十九暗殺未遂後にメガノイドに奪われてしまう。最終分岐ではナデシコ側のメンバーと、遺跡を占拠したメガノイドとの決戦が行われ、その後に木連との決戦がある。演算ユニットの処置が原作と異なり、「演算ユニットとそのダミーをメガノイドの残したマスドライバー砲で外宇宙に撃ちだす」という解決策がとられた。マスター・アジアが生存している場合、究極石破天驚拳でユニットを破壊しようとする会話があるが、木連が攻めてきたので行われず。
スーパーロボット大戦R
序盤の現在世界ではデュミナスの介入によりナデシコCが撃沈、ルリが死亡というまさかの展開が発生。過去世界では木連が遺跡を占拠していたがAと同じくメガノイドが奪取、遺跡を占拠したメガノイドとの決戦が行われ、その後に木連との決戦がある。Aと違い木連の人間を改造して連絡係にしていたので、木連は遺跡を奪われたことに気付かなかった。その為メガノイドが演算ユニットを解析する時間が十分にあり、解析に成功しボソンジャンプを使用する。演算ユニットはデスピニスに奪われ、惑星アルクトスに運ばれて時流エンジンの調整に使われる。最後は揉め事の元になるからとそのまま惑星アルクトスに預かって貰うことになった。
ちなみに発見時にマスター・アジアが生存していると、またしても究極石破天驚拳で破壊しようとする。
スーパーロボット大戦J
過去に太陽系にやってきたグラドス人が封印し、グラドス人から刻印と呼ばれる存在。木連とグラドス軍との決戦が行われるが、前者は九十九暗殺の真相を知ったことで、後者は演算ユニットでル・カインが飛ばされたことで撤退する。そしてナデシコが演算ユニットを回収したところで木連から、熱血クーデターで草壁を追放したので一時休戦の申し出がある。その後演算ユニットの処置については何も説明が無いので、ナデシコが所持していることになる。
スーパーロボット大戦W
第1部・第2部とも『ナデシコ』の決戦の場となるほか、ESウインドウへ突入した超竜神が6500万年間眠っていた。暗殺を逃れた九十九が真相を語り木連と和解し、演算ユニットはYユニットごと木星に投棄されたが、火星の後継者が丸ごと回収・利用することに。ザ・データベースも演算ユニットを狙っていたが、ユリカがユニットごとナデシコCの格納庫にボソンジャンプして難を逃れる。
スーパーロボット大戦BX
今回は機動戦士ガンダムAGEの設定もあり、この付近はマーズレイの感染が起こらないため仮設基地としてユートピアコロニーが建設されている。さらにヴェイガン誕生の発端である火星の入植計画は、当時の政府が遺跡の確保を目的に計画したものではないかとイネスの推測で示唆されている。
演算ユニットの処置はなんと女王バジュラに持たせるという劇場版のフラグをほぼへし折ったとんでもないクロスオーバーで解決されている。さらにオリジナルとのクロスオーバーも存在し、遺跡付近に『境界の力』を繋ぎとめる守護点があったが、ディボーティーがけしかけたブルーディスターの自爆により解放されてしまった。

単独作品

スーパーロボット大戦MX
『劇場版ナデシコ』の決戦シナリオ「キミノオモイデニ、サヨナラ」の舞台となる。
スーパーロボット大戦V
第21話において火星の後継者との決戦になるが、草壁によって演算ユニットが存在しない(それにアクセスする端末は存在し、νガンダムサイコフレームの力で人の思念を増幅させることでジャンプに必要なイメージを送っていた)ことが明かされる。
演算ユニットはイネス・フレサンジュナデシコ・Yユニットと共にボソンジャンプをした結果、彼女とナデシコ毎宇宙世紀世界に移動しラプラスに保護されている。
なお、本作ではボソンジャンプを用いたタイムトラベルではタイムパラドックスを意図的に引き起こす事が可能というタイムトラベル物によく見られる仮説を根底から覆すような設定が設けられている。