「ファフナー」の版間の差分

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極めて非人道的な兵器に見えるフェンリルだが、同化されるのを待つだけとなった兵士が役目を全うしつつ人として最期を迎えるための装置でもあり、結果的に人の尊厳を尊重したシステムとなってしまっている。また、同化によって強力な兵器や優秀なパイロット(の形をしたフェストゥム)がかつての同胞に刃を向けかねないこと、その最悪の例がマークニヒトであることを考えれば仕方のない処置でもあり、ファフナーという作品の苛酷さを象徴するものの一つといえる。
 
極めて非人道的な兵器に見えるフェンリルだが、同化されるのを待つだけとなった兵士が役目を全うしつつ人として最期を迎えるための装置でもあり、結果的に人の尊厳を尊重したシステムとなってしまっている。また、同化によって強力な兵器や優秀なパイロット(の形をしたフェストゥム)がかつての同胞に刃を向けかねないこと、その最悪の例がマークニヒトであることを考えれば仕方のない処置でもあり、ファフナーという作品の苛酷さを象徴するものの一つといえる。
 
似たような自爆装置にはマブラヴシリーズ(SRW未参戦)のS-11が存在する。[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版ガンダム00]]でもメインキャラクターを含む多数のパイロットがトランザムをオーバーロードさせ、融合を仕掛けたELSを道連れに自爆している。
 
  
 
== [[アルヴィス]]製ファフナー ==
 
== [[アルヴィス]]製ファフナー ==

2015年2月6日 (金) 11:56時点における版

ファフナー(Fafner)

蒼穹のファフナー』及び『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』に登場する機動兵器。

機体の名称は北欧神話に出てくる、竜に変身してしまった巨人「ファフニール」から由来している。

フェストゥムの読心能力を防ぎつつ戦うことのできる唯一の武器。

ティターンモデルは前日談『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』のみの登場でありSRW未登場。

ザルヴァートルモデルはコア周りに常気性の永劫導電回路を持つ。要するに空気中の物質を同化してエネルギーに変えており、本来の電源を消耗しない。ザインのそれは非常に強力なようで、同化した武器が威力を増していたのはこれが理由と思われる。

ファフナー各機のメカニックデザインはモデル分類に問わず、すべて鷲尾直広氏が担当。

装備・機能

ファフナーの性能は機体ごとに異なるが、ある程度共通の武装を持つ。以下の通り。

射撃兵装

ゲーグナー
小型のレーザー兵器。充分な火力を保有しているがエネルギー装填が必要なのが欠点。
PSPゲーム版では威力は微妙だが時間と共に弾数が回復していくという継戦能力に優れた武器だった。
ガルム44
携帯式の機関砲。マークザインによって同化した時は弾丸一発で大爆発しており、威力も桁違いである。なお、銃口下にグレネード弾が装填されている。
レールガン
実弾の射撃武器。電磁誘導で加速した弾丸を射出する。
デュランダル
標準装備のハンドガン。小型なので携行性に優れるが威力は低い。
スコーピオン
ビームマシンガン。カノンが愛用していた。
ドラゴントゥース
長距離狙撃用のライフル。マークジーベンの主兵装。高い攻撃力と射程を誇り、マークニヒト相手に通用しなかった事(同化が施された状態で投げつけられたルガーランスに弾丸が弾かれた)を除けば百発百中。劇場版ではマークツェーンに回された。
メデューサ
肩のハードポイントに装着する大口径ビームキャノン。劇中ではマークアハトが両肩に一門ずつ装備していたが、PSPゲーム版ではマークフィアーも左肩に一門装備している。
Kでは「メデューサ」、UXでは「メドゥーサ」と表記揺れしている。

格闘兵装

マインブレード
敵に突き刺した後に爆発する短刀。
ロングソード
マインブレードの強化型。敵に突き刺した後に爆発する長剣。
ピラム
伸縮式の刃を敵に突き刺し電流を流し込む電撃兵器。性質上長時間敵に接触し続けるため同化速度が速いフェストゥムに対してはかえって危険な側面もある。

ルガーランス

ファフナーといえばこれを思い出す人間も少なく無いと思われる代名詞的武装。レールガンを内蔵した格闘兵装であり、その名の通り中世の騎兵が使う馬上槍のような形状をしている。ただしこれは本編時点での話で、RoLのティターンモデルは短い短剣型、以降も射撃機能の追加にあわせ形状が変化するなど、技術の進歩が見て取れる。

本来はフェストゥムに突き立てて刀身を展開、レールガンへ変形させながらフェストゥムの体を強引に切開し、コアをゼロ距離射撃で破壊するのが正しい使い方である。

実は扱いが難しく、特に刀身(銃身)は思いの外折れやすいらしい。…が、作中ではかなり乱雑に扱われており、酷い部類になると二刀流を披露する人投げつけて銃弾を弾く人など、もはや使い方など知ったこっちゃない。いくら機体が機体とはいえあんまりである。特にマークザインが同化させて使った時は非常に強力になっており、一振りで通常のフェストゥムを撃破し、巨大なビームでアルヴィスと人類軍のファフナーを圧倒したプレアデス型をこれ一発で粉砕した。繰り返すが、格闘用のレールガンである。正しい使い方とは何だったのか。

こうして散々視聴者から本来の用法から大きく外れていると突っ込まれ続けた武装だが、劇場版では改良の結果か弾頭が核融合プラズマに変更され、ビームを撃つのが本当に正しい使い方になってしまった

フェンリル

気化爆弾による時限式の自爆装置。名前の由来は北欧神話で主神オーディンを噛み殺した狼「フェンリル」から。

フェストゥムを殲滅できる威力を有しているが、これの起動は即ち搭乗者に既に座して死or同化を待つか、刺し違えるかの二択しか残っていない絶望的状況が大半であり、パイロットの犠牲が付きまとってしまう。特にマークザインに搭載されたフェンリルはノートゥングモデルの3倍であり、パイロットの同化現象が進行しきった瞬間に起爆される仕様となっている。本機の特殊性を考えればやむを得ない措置ではある。他のモデルへの搭載は不明だが、パワーズモデル(量産型である)のフェンリル起動が劇中で確認できる。

本来はその威力から国際条約で保有数が制限されているのだが、従う義理がないとはいえアルヴィスはこれを無視しており、新国連側との軋轢の原因の一つになっている。

極めて非人道的な兵器に見えるフェンリルだが、同化されるのを待つだけとなった兵士が役目を全うしつつ人として最期を迎えるための装置でもあり、結果的に人の尊厳を尊重したシステムとなってしまっている。また、同化によって強力な兵器や優秀なパイロット(の形をしたフェストゥム)がかつての同胞に刃を向けかねないこと、その最悪の例がマークニヒトであることを考えれば仕方のない処置でもあり、ファフナーという作品の苛酷さを象徴するものの一つといえる。

アルヴィス製ファフナー

ノートゥングモデル

遺伝子操作を施され、「シナジェティック・コード」を形成できる子供達しか操縦することができない。竜宮島の子供たちはほぼ全員が人工子宮で生み出されているが、その時点でファフナーに載れるよう調整が施されている。機体カラーは基本的にパイロットの心理に合わせて決定される。 パイロット共々損耗が激しく、HaE終了時点で12機中5機が完全に損失。HaEで1機が新造される。 フェストゥムの核が組み込まれており、パイロットは乗るたびに同化現象が進む。パイロットと感覚を共有しており、操縦のためには「自分がファフナーになる」という意識が必要なほか、痛みなどがフィードバックされる。クロッシングによりジークフリードシステムのバックアップを受けられる。シナジェティック・コードの影響で搭乗者に一時的な性格変化が現れる。ただし、高い意識を持てば抑え込むことも可能だが例は希である。

マークアイン(Mk.I) 
汎用格闘型。ライトグレー。日野道生の専用機。無印で損壊。
マークツヴァイ(Mk.II)
SRW未登場。接近戦仕様。黒。蔵前果林の専用機。本編では搭乗直前に蔵前が行方不明となり、マークエルフの修復パーツとなった。以降欠番。
マークドライ(Mk.III)
汎用格闘型。オレンジ。要咲良の専用機だったが、蒼穹作戦ではカノン・メンフィスが搭乗する。
マークフィアー(Mk.IV)
中距離支援型。ダークグレー。春日井甲洋の専用機。HaEにて損壊。
マークフュンフ(Mk.V)
防御特化型。紫。小楯衛の専用機。彼のゴウバインヘルメットは後輩の堂馬広登、広登から更にその後輩へと、フュンフ乗りに受け継がれていく。
マークゼクス(Mk.VI)
空戦型。白。羽佐間翔子の専用機。無印で損壊。
マークジーベン(Mk.VII)
空戦型。紫。遠見真矢の専用機。狙撃担当。HaEではスナイパー役を暉に譲る。
マークアハト(Mk.VIII)
中距離支援型。緑。近藤剣司の専用機。
マークノイン(Mk.IX)
黄。西尾里奈の専用機。マークアハトの同型機。火炎放射器を使用。無印では空席。
マークツェーン(Mk.X)
ライトグレー。里奈の双子の弟・西尾暉の専用機。マークアハトの同型機。ドラゴントゥース使用。無印では空席。
マークエルフ(Mk.XI)
汎用格闘型。水色。真壁一騎の専用機。ツヴァイのパーツが流用されたため、カラーリングは2話にして変更。無印で人類軍に接収された後、行方不明。
マークツヴォルフ(Mk.XII)
赤。立上芹の専用機で、マークドライの同型機。特殊すぎる装備『ショットガンホーン』を持つ。無印では空席。
マークドライツェン(Mk.XIII)
真紅。羽佐間カノンの専用機。カラーリングはかつての愛機ベイバロンと同じ。HaEでの完全新造機。

ティターンモデル

ファフナーのプロトタイプ。「L計画」にて運用された。ティターンはギリシア神話に出てくる巨人から。ノートゥングモデルにほぼ倍するサイズで機体色は紅色。

『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』(SRW未参戦)の主役機。

技術的にまだ未成熟で、ジークフリード・システムは内蔵型となっており、武装も内蔵された機関砲とミサイル、短剣型のルガーランスのみと後に開発される装備と比較すると至って心許ない。

活動限界時間もノートゥングモデルよりはるかに短く、囮として長く戦う目的で投入されたにもかかわらず、わずか15分という使い捨てさながらの機体である。そのため、8人シフト制で戦うことが推奨されていた。だが前述のシステム内蔵や未成熟な機体なので搭乗時にパイロットにかかる同化現象の負担は通常の数十倍と戦闘時間と釣り合わないほど大きく、再起不能になる者が立て続けに出始めた。最速6度目で同化の初期症状を患い、人数が減った結果シフト制では賄えなくなり最後は僚と祐未で最終日を迎えてしまった。一名まだ生き残りはいたが、最終的には計画に参加した人間全員がいなくなった。しかも、戦死者より同化現象でいなくなった人間の方が多かった。

残ったのは主人公である僚が乗っていたファフナーのコクピットブロックだけである。これに残されていたメッセージを頼りに、アルヴィスはフェストゥム襲来に対する準備を進めていくことになる――

エーギルモデル

最初に設計されたファフナーで別名「ゼロファフナー」。エーギルとは北欧神話の巨人族のこと。

人類軍製のファフナー

アルヴィスのファフナーとは別に開発されたファフナー。フェストゥムのコアは使用されておらず、その能力はノートゥングモデルに一歩及ばない。

メガセリオン・モデル
重装型。男性向け。800機製造された。道夫の機体はシリアルコードとパーソナルカラーを与えられている。
ベイバロン・モデル
高機動型。女性向け。200機と希少。
グノーシス・モデル
汎用量産型。約30000機が製造され、全長20mとファフナーで最も小型。武器腕タイプの機体。

ザルヴァートルモデル

スパロボに登場している中では最新型のファフナー。戦闘力は高いがその分同化速度も速い。サルヴァートルとはドイツ語で救世主の意。

乙姫がいみじくも指摘したとおり、その本質は「人工フェストゥム」に他ならない。作品を重ねるごとにスーパーロボットじみていき、人の手に余るようになっていく(量産型に関しては不明)。

マークザイン
日野洋治が「兵士(搭乗者)をより多く(もしくは長く)生かす」ために設計した。フェストゥムを同化吸収した為、外見が変貌した。
マークニヒト
ミツヒロが「敵(フェストゥム)をより多く殲滅する」べく造られたが、皮肉にもフェストゥム「イドゥン」にこの機体を乗っ取られ、その思想を「否定」された。HaEにてザイン同様に外見を変貌させる。