「神聖ミスルギ皇国」の版間の差分

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:本作では[[アル・ワース]]に存在する「マナの国」の一国家として登場。アル・ワースへ転移した[[キャピタル・アーミィ]]・[[トワサンガ]]・[[ジット団]]といった「Gレコ」系勢力や[[大ゾギリア共和国|ゾギリア]]、[[マリーメイア軍]]を雇い入れている。リアル系の敵勢力の殆どを傘下に加えており、[[ドアクダー軍]]の対存在ともいうべき立ち位置にある。
 
:本作では[[アル・ワース]]に存在する「マナの国」の一国家として登場。アル・ワースへ転移した[[キャピタル・アーミィ]]・[[トワサンガ]]・[[ジット団]]といった「Gレコ」系勢力や[[大ゾギリア共和国|ゾギリア]]、[[マリーメイア軍]]を雇い入れている。リアル系の敵勢力の殆どを傘下に加えており、[[ドアクダー軍]]の対存在ともいうべき立ち位置にある。
 
:ジュリオが皇帝となってからは周囲の国々へ侵略行為を開始し自軍部隊と明確に敵対するなど、原作や『V』以上に悪役の印象が強くなっている。更に意外と長生きしているジュリオが付け上がっている有様なので、これ以上この無能を放置して調子づかせておくのは我慢ならないとまで断じられる。
 
:ジュリオが皇帝となってからは周囲の国々へ侵略行為を開始し自軍部隊と明確に敵対するなど、原作や『V』以上に悪役の印象が強くなっている。更に意外と長生きしているジュリオが付け上がっている有様なので、これ以上この無能を放置して調子づかせておくのは我慢ならないとまで断じられる。
:しかし、結局のところエンブリヲの力で元の世界へ帰還することを条件として、[[クンパ・ルシータ]]とエンブリヲの一部利害が一致したことで結ばれた同盟であり、ミスルギ側もまともな信頼関係を築く事もしなかったため、中盤にキャピタル・アーミィをはじめとする「Gレコ」系勢力は魔従教団についていき見限られてしまう。ゾギリアに至っては、統制者である[[エフゲニー・ケダール]]にとって怨敵であるエンブリヲが実質的に支配するミスルギも憎悪の対象であり、最初から寝首を掻くつもりであった。
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:しかし、結局のところエンブリヲの力で元の世界へ帰還することを条件として、[[クンパ・ルシータ]]とエンブリヲの一部利害が一致したことで結ばれた同盟であり、ミスルギ側もまともな信頼関係を築く事もしなかったため、中盤にキャピタル・アーミィをはじめとする「Gレコ」系勢力は[[魔従教団]]についていき見限られてしまう。ゾギリアに至っては、統制者である[[エフゲニー・ケダール]]にとって怨敵であるエンブリヲが実質的に支配するミスルギも憎悪の対象であり、最初から寝首を掻くつもりであった。
 
:最後は[[アウラ]]が解放された事でマナが消失し、国家崩壊の末路を辿る事となる。
 
:最後は[[アウラ]]が解放された事でマナが消失し、国家崩壊の末路を辿る事となる。
  

2018年5月12日 (土) 09:55時点における版

神聖ミスルギ皇国とは、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』に登場する国家。

概要

長い歴史と様々な伝説を持つ万世一系の皇族によって統治される巨大国家。公用語は英語だが、名前に漢字が含まれる等、文化面は日本にも近い。学問、スポーツ、芸術活動等が非常に盛んで、マナの力の恩恵によって国民達も平和で豊かな暮らしを享受している。ミスルギの皇族達は国民の憧れと誇りの対象となっており、人気は非常に高い。

偽りの繁栄

このようにマナの力によって輝かしい繁栄を誇るミスルギ皇国であるが、その陰でマナが使用できない女性が「ノーマ」として差別・迫害の対象とされている。つまり、ミスルギ皇国の人々にとっては「マナが使用できる事=普通の人間」という認識なのである。一方、ノーマであると判明した女性は収容施設「アルゼナル」へと送られ、マナを維持する為に必要なドラグニウムを体内に持つ、異世界から出現する怪物「ドラゴン」と戦わさせられる。いわば、「ノーマ達の犠牲によって、ミスルギ皇国の繁栄が成り立っていた」のだ。

ミスルギ皇国は皇帝ジュライが統治する時代が続いていたが、皇太子ジュリオによって「第一皇女であるアンジュリーゼがノーマだった」という事実が暴露される。この混乱の中、皇后ソフィアはアンジュリーゼを庇って死亡し、皇帝ジュライも拘束(後に処刑)される。第一皇女アンジュリーゼはアルゼナルへと送られ、一兵士「アンジュ」へと身を落とされる事となった。そして、皇太子ジュリオは皇帝(初代神聖皇帝ジュリオI世)に即位し、国名を「ミスルギ皇国」から「神聖ミスルギ皇国」へと改称した。

その後はジルによって「ミスルギ皇国は国民達のクーデターにより滅んだ」事が語られた…が、実際は全く滅んでおらず健在であった。[1]それどころか国民達は新皇帝ジュリオを支持しており、傷ついた皇室の権威回復を目的としてアンジュの公開処刑を行う事や、アルゼナルへ侵攻してノーマの虐殺を行う事に誰一人として反対しない等、マナと皇族に依存しきり主体性を失っている腐った実態を露わにした[2]

最終的に皇帝ジュリオがエンブリヲに粛清された事で皇族はシルヴィア一人だけとなり、以後はエンブリヲの拠点として支配下に置かれる事となる。

マナに依存した国家の末路

劇中終盤、エンブリヲが行った時空融合の影響でマナの供給が途絶えた事によって、ミスルギを含めた世界各地で大混乱と住民達による暴動が起き、アウラが解放され時空融合も阻止された後も混乱は一向に収束せず内紛が絶えなくなる等、神聖ミスルギ皇国は事実上国家として崩壊を迎える[3]という因果応報の末路を辿るに至った[4]

主な施設など

暁ノ御柱(アケノミハシラ)
皇宮にあるシンボルタワー。洗礼の儀等の様々な行事もここで執り行われている。
その正体はアウラの民が住む地球に存在するドラグニウム制御施設「アウラの塔」のコピーであり、エンブリヲにより始祖竜アウラが幽閉され、マナの供給源であるインフラとして利用されている。

登場作品

単独作品

スーパーロボット大戦V
初登場作品。本作ではマナ関連の設定を他作品と擦り合わせる為、マナを行使できる特権国家「始祖連合国」の一つとして組み込まれている。
西暦世界の地球における具体的な所在地は不明(マップ表記でも非表示となっている)。
保有戦力はピレスロイドの他、人工知能を積んだユークリッドGN-X IIIIV等、他作品のメカも使用している。
原作同様にアンジュを処刑しようとしたり、パニックの原因をアンジュに押し付けようとする等、やはり独善的で傲慢な態度は変わらない。故に、他作品の人物達からも、ノーマを徹底的に排斥しようとする姿勢を異常だと思われている等、その悪辣さがより際立つようになっている。
また、時空融合が開始してからは西暦世界と宇宙世紀世界の接点となり、次元境界線が滅茶苦茶な状態になっている。その為、「災害」という名目でエンブリヲの存在を隠したまま住民の避難が済んでいる。
通常ルートEDでは、神聖ミスルギ皇国その後がどうなったのかについては特に語られずに終わるが、困難ルートEDではアウラが解放された事で原作同様に混乱が続いている事が語られている。
スーパーロボット大戦X
本作ではアル・ワースに存在する「マナの国」の一国家として登場。アル・ワースへ転移したキャピタル・アーミィトワサンガジット団といった「Gレコ」系勢力やゾギリアマリーメイア軍を雇い入れている。リアル系の敵勢力の殆どを傘下に加えており、ドアクダー軍の対存在ともいうべき立ち位置にある。
ジュリオが皇帝となってからは周囲の国々へ侵略行為を開始し自軍部隊と明確に敵対するなど、原作や『V』以上に悪役の印象が強くなっている。更に意外と長生きしているジュリオが付け上がっている有様なので、これ以上この無能を放置して調子づかせておくのは我慢ならないとまで断じられる。
しかし、結局のところエンブリヲの力で元の世界へ帰還することを条件として、クンパ・ルシータとエンブリヲの一部利害が一致したことで結ばれた同盟であり、ミスルギ側もまともな信頼関係を築く事もしなかったため、中盤にキャピタル・アーミィをはじめとする「Gレコ」系勢力は魔従教団についていき見限られてしまう。ゾギリアに至っては、統制者であるエフゲニー・ケダールにとって怨敵であるエンブリヲが実質的に支配するミスルギも憎悪の対象であり、最初から寝首を掻くつもりであった。
最後はアウラが解放された事でマナが消失し、国家崩壊の末路を辿る事となる。

関連人物

ジュライ・飛鳥・ミスルギ
現皇帝。アンジュリーゼがノーマである事実を秘匿していた事でジュリオによって拘束され、後に処刑される。SRWでは名前のみの登場。
ソフィア・斑鳩・ミスルギ
現皇后。洗礼の儀においてアンジュを庇い死亡。アンジュにはラグナメイルの覚醒キーとなる「永遠語り」を伝えている他、前日の夜の際に皇家に代々伝わる指輪を託した。SRWでは名前のみの登場。
ジュリオ・飛鳥・ミスルギ
第一皇子にして皇太子。洗礼の儀の際にアンジュがノーマである事を暴き、追放。以後は皇帝(初代神聖皇帝ジュリオI世)として即位する事となる。
アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ
第一皇女。国民からの人気が高かったが、洗礼の儀の際にノーマである事を暴かれた後は一転して「国中を混乱させた元凶」として憎まれる事となる。
シルヴィア・斑鳩・ミスルギ
第二皇女。過去に乗馬中の事故により、下半身不随となり車椅子に乗っている。
モモカ・荻野目
アンジュリーゼの筆頭侍女。アンジュがノーマである事を隠すため、長年自身がマナを行使し続けていた。
リィザ・ランドッグ
近衛長官。その正体はアウラの民「リザーディア」であり、始祖竜アウラ奪還の為にミスルギへと潜入したスパイ

脚注

  1. 語った際のアンジュが絶望に満ちた状況だった事から、この話はジルの方便であった可能性が高い。
  2. これに直面したアンジュは国民達を完全に見限るにまで至り、ラスト・リベルタスの際に国民達から助けを懇願されても全く意に介さなかった。ただし、これは自身達の行いを省みる事も無く「アンジュが皇族だから」という点だけで助けを懇願し、あまつさえこの期に及んでも未だに「ノーマの仕業」だと思い込む等、身勝手な振る舞いを続けていた事も大きい。
  3. というよりも、アウラの解放によりマナが消滅した為に地球の文明そのものが崩壊した為、神聖ミスルギ皇国の存亡どころではない状況。
  4. しかし、それでもなお人類は滅んではおらず、エンブリヲの「家畜」として生かされていた国民達一人一人が、自ら生きる為に必死に立ち上がろうとしている姿が描かれている。