「ゾンダーメタル」の版間の差分

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== ゾンダーメタル(Zonder Metal) ==
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{{登場人物概要
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| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|勇者王ガオガイガー}}
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'''ゾンダーメタル'''とは、『[[勇者王ガオガイガー]]』に登場するサーキット。
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== 概要 ==
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敵勢力・[[ゾンダー]]が有機生命体を[[ゾンダーロボ|ゾンダー化]]するために用いている、不死を齎すサーキット。
  
[[勇者王ガオガイガー]]』の敵勢力・[[ゾンダー]]が有機生命体を[[ゾンダーロボ|ゾンダー化]]するために用いている、有機金属の結晶体。
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外観的には紫色のZを模したような模様のついた縁の丸い十字の板が、水晶を球形に削ったような物体についているといったもの。下記のプラントで生成される際に、最初は蕾や[[]]のような状態から成熟していくシーンも合わせると何らかの実のようにも見えなくもない。
  
有機生命体の持つ「マイナスエネルギー」、即ち欲望やストレスといった負の感情を媒介として生物や機械類を取り込み成長する性質を持ち、成長が最終段階に達するとゾンダー胞子を放出するようになる。ゾンダー胞子にはゾンダー化の源となる素粒子Z0(ゼットゼロ)が含まれているため、最終段階に達したゾンダーがひとたび生まれれば、以後は連鎖的にゾンダー化が進行し、最終的に星一つが丸ごとゾンダーに覆い尽くされる。このゾンダーメタルによる惑星の席巻「機界昇華」こそが[[ゾンダー]](及び[[機界31原種]])の最終目的である。
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有機生命体の持つ「マイナスエネルギー」、即ち欲望やストレスといった負の感情を媒介として生物や機械類を取り込み巨大ロボ化して成長する性質を持ち、最終段階に達するとゾンダー胞子と呼称するラムスクープジェット形状の物体を放出するようになる。胞子にはメタルの核となる素粒子Z0(ゼットゼロ)が含まれており、最終段階に達したゾンダーがひとたび生まれれば、以後は連鎖的にゾンダー化が進行し、最終的に惑星一つが丸ごとゾンダーに覆い尽くされる。この惑星の席巻「機界昇華」こそがゾンダー(及び[[機界31原種]])の最終目的である。
  
但し、ゾンダーメタルの生成には莫大なエネルギーが必要であり、またゾンダーやゾンダリアンは自力でゾンダーメタルを生成できないため、専用のゾンダーメタルプラントを用いて成熟させる必要がある。このため、上記の目的を達するための作戦計画として、ゾンダーメタルプラントの建造が非常に重要視されている。だが、[[機界31原種]]は体内でこれを生成できる為、万里の長城戦では取りこまれた観光客を元に多数のゾンダーが生成される事態に陥った。
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但し、メタルの生成には莫大なエネルギーが必要であり、専用のゾンダーメタルプラントを用いて成熟させる必要がある。上記の目的を達成する作戦計画として、プラントの建造が非常に重要視されており、[[EI-01]]であるパスダーや機界四天王撃破までの物語前半ではEI-12の粒子加速器やEI-18のグランドノヴァ、ポロネズとプリマーダが協力して高速で走り廻ることによるエネルギー生成、といった方法で膨大なエネルギーを生み出しゾンダーメタルプラントの生成を試みていた。だが、原種は体内でこれを生成できる為、万里の長城戦では取りこまれた観光客を元に多数のゾンダーロボが生成される事態に陥る。
  
元々は[[三重連太陽系]]の惑星の一つ・紫の星において、有機生命体が持つストレス等を吸収・浄化するために開発された装置であったが、マスタープログラムが暴走、「[[Zマスター]]」と化した事で、全宇宙の機械昇華を目的とするゾンダーへと変貌してしまった。結果、これを用いた[[Zマスター]]によって紫の星が機械昇華され、続いて[[緑の星]]が、更に[[赤の星]]も機界昇華されてしまった。この中で対抗手段を講じる所までいったのは[[赤の星]]だけだったが、結局完成は間に合わなかった。
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元々は[[三重連太陽系]]の惑星の一つ[[紫の星]]において、有機生命体が持つストレス等を吸収、浄化するために開発された装置であった<ref>これは当時の三重連太陽系の文化が発展を終え退廃期に入り、外部装置を用いねばならない程マイナス思念が蔓延していた事を意味する。傍証として、後に赤の星にてJジュエルを開発した際、既に住人には勇気(プラス思念)が期待できないとして、それを担う戦士たるサイボーグを創造する手段を取っている。</ref>が、マスタープログラムが暴走、「[[Zマスター]]」化した事により、全宇宙の機械昇華を目的とするゾンダーへと変質する。その結果、紫の星は機械昇華され、[[緑の星]]では抗体たる[[天海護|ラティオ]]の誕生を契機にGストーンの開発そして対遊星種用であった[[ジェネシックガオガイガー|ジェネシック]]のエネルギー換装が試みられ、技術供与を受けた[[赤の星]]でも[[ジェイアーク|Jアーク]]船団計画が推し進められたが、どちらも間に合わず昇華されている。その後、幾多の星を経て[[地球]]においても同様の目的で用いられたが、緑の星と赤の星の遺産によりすべてのZクリスタルが浄解された事でゾンダーメタルもまた機能を停止した。
  
その後、幾多の星を経て[[地球]]においても同様の目的で用いられたが、[[緑の星]]と[[赤の星]]の遺産であるゾンダーへの抗体を手にした地球人によって、[[Zマスター]]が破壊された事でゾンダーメタルもまた機能を停止した。
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[[覇界王 ガオガイガー対ベターマン]]』では[[バイオネット]]がコピーした「疑似ゾンダーメタル」が登場している。
  
== スーパーロボット大戦における用いられ方 ==
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== 登場作品 ==
;[[スーパーロボット大戦αシリーズ]]
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=== [[αシリーズ]] ===
:本作ではゾンダーメタルに自己記憶プログラムが加えられ、それにより複製された[[地球]]や他異星勢力のメカを戦力とした。その際ゾンダーメタルがパイロットを務める。
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;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦α}}
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:初登場作品。本作ではゾンダーメタルに自己記憶プログラムが加えられ、それにより複製された[[地球]]や他異星勢力のメカを戦力とした。その際ゾンダーメタルがパイロットを務める。
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;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
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:[[エキセドル・フォルモ|エキセドル]]によって、マスタープログラムによる機界昇華はプログラムの「結論」だったのではないか、という推論が提示されている。
  
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
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=== 携帯機シリーズ ===
:[[トモロ0117]][[ボルフォッグ]][[エキセドル・フォルモ|エキセドル]]を交えた会話の中で、マスタープログラムによる機界昇華は、プログラムの「暴走」でなく「結論」だったのではないか、という推論が提示されている。この考え方は原作にはないオリジナル設定であるが、非常に興味深い仮説である。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦W}}
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦BX}}
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:本作でも他勢力の有人機を操るが、パイロット名義は「[[NO PILOT]]」となっており、ゾンダーメタル名義のパイロットデータは元々『ガオガイガー』のユニットである[[EI-15]]にのみ使用されている。
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:ただし[[ダウンロードコンテンツ|キャンペーンマップ]]「硬きもの」においてのみ、操っている有人機のパイロット表示はこちらの方。このキャンペーンマップでは'''まだ本来のパイロットが乗ったままの機体がゾンダーメタルに操られている'''ため、「NO PILOT」ではなくこの名義になっているものと思われる。
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:なお同キャンペーンマップには[[EI-15|ゾンダーロボ]]を動かしている[[ゾンダー人間]]も登場するが、そちらもパイロットデータはゾンダーメタル。
  
;「では、マスタープログラムが正常に機能していた場合、人々はストレスから逃れることが出来たのだろうか?」<br />「その答えの前に、私は生命体にとって最大のストレスとは何かを考えてみたい」<br />(ボルフォッグの「それは死でしょう」との指摘に)<br/>「その通り。個人で見れば死、種として見れば絶滅…それこそが生命体の最大のストレスだろう」<br />「マスタープログラムの暴走…もしかするとそれは暴走ではなく、結論であったのかも知れない…」<br />「生命体最大のストレスである死…それからの回避のためにマスタープログラムが造られたとしたならば…」<br/>「機界昇華は、その危機からの回避策だったのかも知れない」
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=== VXT三部作 ===
:エキセドルによる機界昇華についての論考。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦T}}
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:『BX』に引き続き他勢力の機体はNO PILOT名義であり、ゾンダーメタル名義のパイロットデータはEI-15にのみ使用されている。
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:今作では似た存在である[[DG細胞]]、[[インベーダー]]と喰い合う存在であるとされているが、後に原種達はそれらを逆に取り込む事に成功している。[[ウォルフガング]]は最終的に喰い合って消滅すると予測しているが、[[ゲッター線]]も用いれば完全な融合が可能であると推察している。
  
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=== 単独作品 ===
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}}
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:本作ではゾンダーロボの複製が現れるという、ゾンダリアンにとっても想定外の現象が起きる。その際のパイロット名義は(正体がまだ判明していないので)「???」だが、顔グラがゾンダーメタルになっている。1章からゾンダーメタル名義になり、ゾンダリアンが使役するようになったような描写になっている。ただしプラント建造が未達成なのでゾンダーメタルを大量生産できない、プラントが完成すれば紛い物ゾンダーを利用する必要がなくなるという説明もされており、便宜上ゾンダーメタル名義になっているだけの可能性もある。制圧戦では当初からゾンダーメタル名義。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦30}}
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:『覇界王』設定で、「擬似ゾンダーメタル」が登場。[[EI-15]]のパイロット。
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:擬似ゾンダーメタルがパイロットの機体は人間を素体として組み込む前の段階と説明されており、実際に「[[ゾンダー人間|素体]]」よりもステータスは弱くなっている。
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== パイロットステータス ==
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=== [[精神コマンド]] ===
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;[[スーパーロボット大戦30|30]]
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=== エースボーナス ===
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;出撃時、気力+10。被ダメージ0.9倍
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:『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で採用。
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== 脚注 ==
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[[Category:登場人物一般兵]]

2024年3月7日 (木) 07:18時点における最新版

ゾンダーメタル
登場作品 勇者王ガオガイガー
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦α
SRWでの分類 パイロット
一般兵
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ゾンダーメタルとは、『勇者王ガオガイガー』に登場するサーキット。

概要[編集 | ソースを編集]

敵勢力・ゾンダーが有機生命体をゾンダー化するために用いている、不死を齎すサーキット。

外観的には紫色のZを模したような模様のついた縁の丸い十字の板が、水晶を球形に削ったような物体についているといったもの。下記のプラントで生成される際に、最初は蕾やのような状態から成熟していくシーンも合わせると何らかの実のようにも見えなくもない。

有機生命体の持つ「マイナスエネルギー」、即ち欲望やストレスといった負の感情を媒介として生物や機械類を取り込み巨大ロボ化して成長する性質を持ち、最終段階に達するとゾンダー胞子と呼称するラムスクープジェット形状の物体を放出するようになる。胞子にはメタルの核となる素粒子Z0(ゼットゼロ)が含まれており、最終段階に達したゾンダーがひとたび生まれれば、以後は連鎖的にゾンダー化が進行し、最終的に惑星一つが丸ごとゾンダーに覆い尽くされる。この惑星の席巻「機界昇華」こそがゾンダー(及び機界31原種)の最終目的である。

但し、メタルの生成には莫大なエネルギーが必要であり、専用のゾンダーメタルプラントを用いて成熟させる必要がある。上記の目的を達成する作戦計画として、プラントの建造が非常に重要視されており、EI-01であるパスダーや機界四天王撃破までの物語前半ではEI-12の粒子加速器やEI-18のグランドノヴァ、ポロネズとプリマーダが協力して高速で走り廻ることによるエネルギー生成、といった方法で膨大なエネルギーを生み出しゾンダーメタルプラントの生成を試みていた。だが、原種は体内でこれを生成できる為、万里の長城戦では取りこまれた観光客を元に多数のゾンダーロボが生成される事態に陥る。

元々は三重連太陽系の惑星の一つ紫の星において、有機生命体が持つストレス等を吸収、浄化するために開発された装置であった[1]が、マスタープログラムが暴走、「Zマスター」化した事により、全宇宙の機械昇華を目的とするゾンダーへと変質する。その結果、紫の星は機械昇華され、緑の星では抗体たるラティオの誕生を契機にGストーンの開発そして対遊星種用であったジェネシックのエネルギー換装が試みられ、技術供与を受けた赤の星でもJアーク船団計画が推し進められたが、どちらも間に合わず昇華されている。その後、幾多の星を経て地球においても同様の目的で用いられたが、緑の星と赤の星の遺産によりすべてのZクリスタルが浄解された事でゾンダーメタルもまた機能を停止した。

覇界王 ガオガイガー対ベターマン』ではバイオネットがコピーした「疑似ゾンダーメタル」が登場している。

登場作品[編集 | ソースを編集]

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦α
初登場作品。本作ではゾンダーメタルに自己記憶プログラムが加えられ、それにより複製された地球や他異星勢力のメカを戦力とした。その際ゾンダーメタルがパイロットを務める。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
エキセドルによって、マスタープログラムによる機界昇華はプログラムの「結論」だったのではないか、という推論が提示されている。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦W
スーパーロボット大戦BX
本作でも他勢力の有人機を操るが、パイロット名義は「NO PILOT」となっており、ゾンダーメタル名義のパイロットデータは元々『ガオガイガー』のユニットであるEI-15にのみ使用されている。
ただしキャンペーンマップ「硬きもの」においてのみ、操っている有人機のパイロット表示はこちらの方。このキャンペーンマップではまだ本来のパイロットが乗ったままの機体がゾンダーメタルに操られているため、「NO PILOT」ではなくこの名義になっているものと思われる。
なお同キャンペーンマップにはゾンダーロボを動かしているゾンダー人間も登場するが、そちらもパイロットデータはゾンダーメタル。

VXT三部作 [編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦T
『BX』に引き続き他勢力の機体はNO PILOT名義であり、ゾンダーメタル名義のパイロットデータはEI-15にのみ使用されている。
今作では似た存在であるDG細胞インベーダーと喰い合う存在であるとされているが、後に原種達はそれらを逆に取り込む事に成功している。ウォルフガングは最終的に喰い合って消滅すると予測しているが、ゲッター線も用いれば完全な融合が可能であると推察している。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦DD
本作ではゾンダーロボの複製が現れるという、ゾンダリアンにとっても想定外の現象が起きる。その際のパイロット名義は(正体がまだ判明していないので)「???」だが、顔グラがゾンダーメタルになっている。1章からゾンダーメタル名義になり、ゾンダリアンが使役するようになったような描写になっている。ただしプラント建造が未達成なのでゾンダーメタルを大量生産できない、プラントが完成すれば紛い物ゾンダーを利用する必要がなくなるという説明もされており、便宜上ゾンダーメタル名義になっているだけの可能性もある。制圧戦では当初からゾンダーメタル名義。
スーパーロボット大戦30
『覇界王』設定で、「擬似ゾンダーメタル」が登場。EI-15のパイロット。
擬似ゾンダーメタルがパイロットの機体は人間を素体として組み込む前の段階と説明されており、実際に「素体」よりもステータスは弱くなっている。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

30
集中

特殊スキル[編集 | ソースを編集]

30
底力L4

エースボーナス[編集 | ソースを編集]

出撃時、気力+10。被ダメージ0.9倍
30』で採用。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. これは当時の三重連太陽系の文化が発展を終え退廃期に入り、外部装置を用いねばならない程マイナス思念が蔓延していた事を意味する。傍証として、後に赤の星にてJジュエルを開発した際、既に住人には勇気(プラス思念)が期待できないとして、それを担う戦士たるサイボーグを創造する手段を取っている。