「カギ爪の男」の版間の差分

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:対応武器がないのでコンボは無意味だが、あとは十全に発揮される。人間性からは考えられない攻撃的なラインナップだが、自覚できないだけでしっかり怒ってはいるので当然か。それよりも、指揮で強化されたミハエルとファサリナの方が問題かもしれない。
  

2016年2月25日 (木) 18:55時点における版

カギ爪の男(The Claw Man)

カギ爪の男の集団の長である老人。本名はクー・クライング・クルー

集団のメンバーからは同志と呼ばれ、その名の通りに右腕がカギ爪状の義手となっている。ヴァンにとっては婚約者エレナを殺した仇であり、レイにとっても妻シノの仇である。

元はマザー(地球)の官僚で、マザーが細菌兵器「永遠の春休み」の誤作動によって崩壊した際にエンドレス・イリュージョンへと逃れたが、争いに巻き込まれて自分以外の人間は全て死に、その時に右腕を失う。この強烈な体験による絶望から争いのない世界を作るという夢をもち、「幸せの時」なる計画によって、争いを嫌う自らの意識を全人類に植え付けようとバースデイに乗り込む。ちなみにオリジナル7のメンバーをほとんど一人で見つけた。

作中における悪役でありながら徹底して温厚な性格で、ほとんど怒りの感情を見せたことがなく(ごくまれに、怒りに似た表情を見せたことがあるが)、ウェンディをして悪い人には見えないと言わせたほど。だが、深く信頼している新生オリジナル7が次々と死亡しながらも悲しみや怒りの感情を見せず、部下が造反した際には改めて理解し合おうと抱擁して「うっかり」殺害してしまったり、自分が人を殺しても「その人は自分の心の中で生き続けるのだからそれでいいのだ」と(相手への挑発や、自身の逃避ではなく)本気で考えているなど、常人には理解しがたいに常軌を逸した一面を持つ。というのもカギ爪の計画が成功すれば、死んだ人間も全て再構成されて生き返るため(ただしカギ爪の男の意識が全ての人間に刷り込まれるため、完全に元通りというわけではない)、自らを含めた今ある全ての命について一切気にかけていないからである。趣味は家庭菜園。身体能力も高く、一人で旧オリジナル7を倒すほどである。

実際には負の感情を失くしてしまったわけではないのだが、マザーの滅亡や仲間内の殺し合いといった過酷な出来事によるショックから、そのような感情が自覚できなくなってしまったという背景がある。彼の主観の中では悪意は無く、善意だけで行動しており、それ故に彼の善の部分にのみ触れた人間の多くはその理想に心酔することになる。

しかし前述の通り、無自覚に殺人を犯した上に都合のよい理屈で正当化を行ったり、謝罪や悲嘆にくれてみせる一方で殺した相手を忘れている、さらに人の意思を無視し自分の『夢』以外の『夢』は全て矮小と捉える、「幸せの時」を推し進めるために結果的に多くの不幸の種をばらまくなど、結局のところ、自分の理想のために他人を顧みないで行動する極度のエゴイストであるといえる。

実は、E.I.での初めての友である医者の手により百年単位の延命治療を受けたが、物語開始時点ではすでに延命措置が限界に達しており、死期が迫っている。

ドラマCDのパラレルワールドでは因縁が無いこともあってかヴァンと普通に仲が良い姿も見られる。理想その物は本編と変わっていないが、それを実現する方法自体は楽観的ながらも極めて真っ当であった。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
基本的に原作通りに、自らの夢を実現するために行動する。その特殊な人間性から、オリジナルの敵にも「食えない奴」と言われる。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

射撃防御に優れる。バースデイには射撃武器がないので意味はないが、それに次ぐ格闘から繰り出されるG-ER流体が恐ろしい。おまけに最初の内は時間制限があるため、速攻をかけねばならないのがさらに厄介。

特殊技能(特殊スキル)

K
カウンターサイズ差補正無視気力限界突破指揮L4、底力L8、アタックコンボL3
対応武器がないのでコンボは無意味だが、あとは十全に発揮される。人間性からは考えられない攻撃的なラインナップだが、自覚できないだけでしっかり怒ってはいるので当然か。それよりも、指揮で強化されたミハエルとファサリナの方が問題かもしれない。

人間関係

ヴァン
ヴァンにとっては婚約者エレナを殺した仇であり、彼から激しく憎まれるが、最後は彼をバカ代表と評して自らの同志に加えようとした。
レイ・ラングレン
ヴァンと同様に憎まれる事になる。
ウィリアム・ウィル・ウー
実子。彼から延命の為の血液を貰っており、それ自体には感謝しているものの、自分の実子としての情愛はほとんど無く、それどころか彼が妻を殺してしまった事にさえ興味を抱いていない。彼がヴァンとの戦いで死亡しても、怒りや悲しみの感情を特に見せていない。小説では彼の母の命日には毎年、居城を訪れている。
ミハエル・ギャレット
彼の持つ能力に目をつけ、誘拐し仲間に引き込む。同志の一人として信頼している。
ウェンディ・ギャレット
作中後半にて彼女とデートを申し込む事になり、ミハエルを強引に連れ出した事を謝罪していたりした。彼女もまた同志に誘ったが、拒否される事になる。カギ爪の男自身はその決断を認めていたが、後に彼女はカギ爪の男の本質を見抜き、痛烈な批判をすることになる。

他作品との人間関係

ヴェリニー
協力者。カギ爪の男自身は彼女の協力に心から感謝していたが…。
ガズム
ヴェリニーの言伝を受け、「幸せの時」を阻止しようとする。

名台詞

「私と一緒に、夢を見ませんか?」
気にいった人間を組織に勧誘する時の決まり文句。
「あらぁ…」
レイに銃を向けられた時につぶやく。何かが欠如している感がある。
「それとお恥ずかしいのですが…貴方が何故私を殺したがっているのか教えて頂きませんか」
レイ「…覚えてないのか…!?」
「申し訳ありません」
レイ「シノを殺したことをぉぉぉぉ!!」
「ああ…あなたは愛する者を失った。しかし、私がその人を殺したことが、それほど重大なことですか?」
「彼女はあなたの胸の中で生きているのでしょ?なら、それで十分ではないですか」
「しかし、あなたがどうしてもその喪失感を埋められないというなら、私がそれに代わる喜びを用意しましょう。オリジナル7に入りませんか?」
「そして、私を助けてください。それが私とあなた、双方の幸せですよ」
妻をカギ爪の男に殺されたレイに向かって顔色変えず平然と言い放つ。挑発でも悪意でもない。というのも、「幸せの時」計画を推し進めるカギ爪の男には、自分だけでなく他人の命に対しても一切の執着が存在しないからである。
だが、結局はレイの怒りの火に油を注いでしまい…。
「夢が私を殺させない」
自らの命が危機に陥り、生き残った際に言う台詞。夢の実現まで自分は死なないという何の根拠もない思い込みであるが、必ず夢を実現するという強靭な意志、膨張し肥大化したポジディブシンキングの表れと言える。
「きみのことを、愛しています」
「分かり合おうとしなければ悲しいじゃないですか」
「あ~あ、またやっちゃった…」
クーデターに加わったドミンゴに話し合いが嫌なら握手から始めませんかと言い、抱擁して怪力と爪で抱き殺してしまった際のセリフ。その後、必死に謝るのだが、いずれカギ爪の男は手にかけた相手の名前すら忘れていく。このように悪意なき殺人をこれまでも繰り返してきたと思われる。カギ爪の男の狂気が最もあらわれたシーンの一つ。
「ウェンディさん、私と…デートしませんか?」
ウェンディをデートに誘った時の台詞でウェンディの初めてのデートである。
「デートなら海が良いですよ」
ファサリナミハエルを好きになっているのに気づいた時の助言。ちなみに『ガン×ソードさん』でカルメンが集めた情報の中にも「デートしたい場所は海」とあった。
「マザーが残した囚人惑星破壊システム。このエネルギーを使い、近辺の時系列を圧縮し、歴史をやり直します。つまり……死んだ人間が生き返る」
「私はいなくなり、あなたの花嫁は生き返る。世界は平和になり、あなたにとってもこの星にとっても、素晴らしくご都合のよろしい世界になるのです」
ヴァンに自身の計画を語って。だがヴァンに否定された。ヴァンの大切な人であるエレナを殺したのは他ならぬカギ爪の男、彼のやることはエレナの死とヴァンの復讐という道を完全に否定する事なのだから。
「そうか、わかりました!君はつまり、バカなんだ!」
ヴァンを自身の計画に欠けていた因子「バカ代表」として扱った際に、嬉々として言い放った言葉。
「すごい!新しいお友達がいっぱいです!」
エルドラメンバープリシラに言った台詞。
「ヴァン君、私はあなたを、愛していま…」
他の仲間たちを倒して計画を破綻させ、更にバースデイまでも両断して自分を追い詰めてきたヴァンに向かって言った彼の最期の言葉。本心で言ったと思われるが、言い終わる前にヴァンによって横一閃に両断される。
全てを愛して何も憎まない――即ち「本当の皆を見ていない」彼の態度は、結局何も愛していないのと同じことだったのかもしれない。

迷台詞

「すいません、私ドジっ子なもんで」
ドラマCDの迷台詞。ヴァンジョー(銀河万丈)のお腹に穴を開ける。
「童貞とはこの世界で一番清らかなものです。数多の欲望に打ち勝ち信念を貫いた勇気ある人なのですよ。」
「ええ、とてもとてもイカス男のことなのですよ」
ドラマCDにて、プリシラの「童貞って何?」との質問にこう答える。

搭乗機体

バースデイ