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== アクエリオン(Aquarion) ==
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アクエリオンとは、『[[創聖のアクエリオン]]』及びその続編である『[[アクエリオンEVOL (TV)|アクエリオンEVOL]]』の略称、または同作品に登場する巨大ロボット。「'''機械天使アクエリオン'''」とも。
  
2005年に放送されたSFロボットアニメ『[[創聖のアクエリオン]]』の略称、または同作品に登場する巨大ロボット。「'''機械天使アクエリオン'''」とも。<br />
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== 概要 ==
3機の「[[ベクターマシン]]」が[[合体]]することで完成する[[スーパーロボット]]である。また、この3機のフォーメーションによって外見及び能力の異なる3形態に[[変形]]する。
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3機の「[[ベクターマシン]]」が[[合体]]することで完成する[[スーパーロボット]]。また、この3機のフォーメーションによって外見及び能力の異なる3形態に[[変形]]する。
  
デザイナーの河森正治によればゲッターロボを紙で作って見た所3形態の変形・合体がうまくいかず、『いつか自分の手で完全変形合体する[[ゲッターロボ(兵器)|ゲッターロボ]]を作ってやろう』という目標を持ったことでデザインされた。その為、3機の[[ゲットマシン]]が質量保存の法則など諸々を無視して合体する[[ゲッターロボ]]に対し、『3機のマシンが上半身・腰とバックパック・下半身に無理なく変形し合体する』ことで完全変形合体を実現している。ただしこれは合体パターンが近くなることと同義でもある(余談だが、ゲッターの正統後継者たる「ゲッターロボ號」も同様のシステムで破綻しない三体合体・三段変形を達成している)。可動部分がとにかく多いため、超合金玩具の試作で遊んでいた河森氏が新しい形態を閃き、実際にそれがアニメに登場するということもあった。
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デザイナーの河森正治によればゲッターロボを紙で作って見た所3形態の変形・合体がうまくいかず、『いつか自分の手で完全変形合体する[[ゲッターロボ (兵器)|ゲッターロボ]]を作ってやろう』という目標を持ったことでデザインされた。その為、3機の[[ゲットマシン]]が質量保存の法則など諸々を無視して合体する[[ゲッターロボ]]に対し、『3機のマシンが上半身・腰とバックパック・下半身に無理なく変形し合体する』ことで完全変形合体を実現している。ただしこれは合体パターンが近くなることと同義でもある(余談だが、ゲッターの正統後継者たる「[[ゲッターロボ號]]」も同様のシステムで破綻しない三体合体・三段変形を達成している)。可動部分がとにかく多いため、超合金玩具の試作で遊んでいた河森氏が新しい形態を閃き、実際にそれがアニメに登場するということもあった。
  
劇中には[[ディーバ]]の[[エレメント]]達が運用する[[神話型アクエリオン]](劇中ではこの呼称は使用されていない)と軍が建造した[[強攻型アクエリオン]]が登場し、『[[スーパーロボット大戦Z]]』ではこの両方を自軍で使用することができる。ちなみに、両機の基本構造はほぼ同じであるため混成合体([[アクエリオンエンジェル]]、下半身がベクターオメガの[[ソーラーアクエリオン]]など)も可能。
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劇中には[[ディーバ]]の[[エレメント]]達が運用する[[神話型アクエリオン]](劇中ではこの呼称は使用されていない)と軍が建造した[[強攻型アクエリオン]]が登場し、『[[スーパーロボット大戦Z]]』ではこの両方を自軍で使用することができる。ちなみに、両機の基本構造はほぼ同じであるため混成合体(アクエリオンエンジェル、下半身がベクターオメガの[[ソーラーアクエリオン]]など)も可能。
  
 
また、数え切れないほどの必殺技を持つことも特徴。これは劇中にて毎回のようにパイロットの『得意技』『テンション』『コンプレックス』『感情』、あるいは各話の状況などにちなんだ新しい必殺技が登場することによるものであり、SRWにおいてもその全ては再現されておらず、中にはイベント限定の必殺技もある。
 
また、数え切れないほどの必殺技を持つことも特徴。これは劇中にて毎回のようにパイロットの『得意技』『テンション』『コンプレックス』『感情』、あるいは各話の状況などにちなんだ新しい必殺技が登場することによるものであり、SRWにおいてもその全ては再現されておらず、中にはイベント限定の必殺技もある。
 
神話型は3形態全てが専用の剣を持ち、ソルが「太陽剣」マーズが「星空剣」ルナが「月光剣」となっているが太陽剣は終盤のみ、月光剣に至っては本編未使用という不遇ぶり。
 
  
 
=== [[神話型アクエリオン]] ===
 
=== [[神話型アクエリオン]] ===
古代の戦いで使用され、発掘を経て[[ディーバ]]の[[エレメント]]たちが運用するタイプのアクエリオン。[[ベクターソル]]、[[ベクターマーズ]]、[[ベクタールナ]]の3機の[[ベクターマシン]]が[[合体]]して完成する。合体には各ベクターマシンに搭乗したエレメントたちの心の結束が必要不可欠である。
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古代の戦いで使用され、発掘を経て[[ディーバ]]の[[エレメント]]たちが運用するタイプのアクエリオン。
  
合体時には'''「念心!」「合体!」「GO!アクエリオォォォォン!!」'''の叫びと共に各[[ベクターマシン]]がフォーメーションを組み、即座に[[合体]]が開始される。この際、極限まで昂ぶった[[エレメント]]たちの感覚は共有され合体時特有の恍惚状態に陥る。パチンコのCMなどでお馴染みのフレーズ'''「気持ちいい…っ!」'''はこの恍惚状態のことを指す。だが、この快楽に溺れると『[[合体依存症]]』となり、廃人一歩手前にまでなってしまう。
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;[[ソーラーアクエリオン]]
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:ベクターソルを上半身に合体したアクエリオン。パートカラーは赤。
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;[[アクエリオンマーズ]]
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:ベクターマーズを上半身に合体したアクエリオン。パートカラーは青。
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;[[アクエリオンルナ]]
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:ベクタールナを上半身に合体したアクエリオン。パートカラーは緑。
  
各[[ベクターマシン]]に専任パイロットはおらず(ベクターソルのみほぼアポロで固定)、[[不動GEN]]の命令により状況に応じた[[エレメント]]たちが選別され搭乗する。また、アクエリオンの操縦はかなり精神力を消耗するため、戦闘中でも交代の必要が生じればテレポートチェンジによってパイロットが交代する。
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=== [[強攻型アクエリオン]] ===
 
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軍によって開発された[[量産型]]のアクエリオン。
==== [[ソーラーアクエリオン]] ====
 
ベクターソルを上半身に合体したアクエリオン。パートカラーは赤。
 
 
 
エレメントの格闘能力が極限にまで引き出される攻撃力重視の形態で、劇中でも活躍は多い。他の形態に比べエレメント能力の増幅度が高く、背中の[[ソーラーウィング]]が展開されたときその力は更に増す。また、必殺の『太陽剣』を持つが、使いこなすには高い剣術の技能を必要とする。主なパイロットは[[アポロ]]、必殺技は無限拳(むげんパンチ)、ファイヤーフィストなど。
 
 
 
==== [[アクエリオンマーズ]] ====
 
ベクターマーズを上半身に合体したアクエリオン。パートカラーは青。
 
 
 
主に『星空剣』を用いた剣術による戦いを得意とする。物理攻撃への対抗力はソーラーに劣るが、エネルギー攻撃への対抗力はマーズの方が上。主なパイロットは[[シリウス・ド・アリシア]]、[[ピエール・ヴィエラ]]、[[ジュン・リー]]。必殺技はロングレンジセイバー、嫉妬変性剣(ゼーロテュピアー・グラディウス)、烈火爆裂蹴(ファイヤーキック)など。
 
  
==== [[アクエリオンルナ]] ====
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;[[アクエリオンアルファ]]
ベクタールナを上半身に合体したアクエリオン。パートカラーは緑。
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:ベクターアルファを上半身に合体したアクエリオン。
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;[[アクエリオンオメガ]]
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:ベクターオメガを上半身に合体したアクエリオン。
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;[[アクエリオンデルタ]]
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:ベクターデルタを上半身に合体したアクエリオン。
  
左腕の巨大弓矢『ルナティックアーチェリー』ほか、光波手裏剣など飛び道具の扱いに優れた形態。主に女性エレメントが乗り込むことが多く、自然現象を操る力を持っている。主なパイロットは[[シルヴィア・ド・アリシア]]、[[紅麗花]]、[[つぐみ・ローゼンマイヤー]]、必殺技は昇竜天雷(ライトニングドラゴン)、スパイラルアロー、ムーンサルトアタックなど。
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=== アクエリオン(EVOL) ===
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強攻型アクエリオンベースの量産型の機体。ベクダーゼド、ベクターイクス、ベクターシロンの3機の[[ベクターマシン]]が合体して完成する。
  
=== [[強攻型アクエリオン]] ===
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「○○型」といった呼称は存在せず、劇中では単に「アクエリオン」と呼ばれ、アクエリオンの名称を知らないアブダクターは「機械天使」と呼んでいた。(前作のアクエリオンを指す場合は「神話型」と呼ぶ)
軍によって開発された[[量産型]]のアクエリオン。[[ベクターアルファ]]、[[ベクターオメガ]]、[[ベクターデルタ]]の3機の[[ベクターマシン]]が合体して完成する。しかし、パイロットはアルファにしか乗っておらず、他の機体には堕天翅の羽を使用した自動操縦ユニットが搭載されている。そのためか、戦闘力は神話型アクエリオンに比べ低い。ただしコックピットはあるため、各ベクターマシンにエレメントが乗り込むこともできる。
 
  
神話型アクエリオンとは対照的に多彩な必殺技は持たず、インパクトカノンや30mmアサルトGUNポッドなどの銃器を用いて戦う。本来神話型アクエリオンとの連携は想定されていなかったが、[[シリウス・ド・アリシア|シリウス]]の裏切りにより[[ベクターマーズ]]が敵の手に渡った際、代わりにベクターオメガを合体させ[[アクエリオンエンジェル]]及び下半身がベクターオメガの[[ソーラーアクエリオン]]に変形。強攻型が神話型を元にして作られたからこそできた奇跡の合体であった。ちなみにオメガ・デルタの特殊形態は、前述の河森氏が玩具から閃いた形態が実装されたもの。
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基本的な構造は神話型及び強攻型と変わらないが、搭乗者の感情、特に恋愛感情を糧にしてエレメント能力を増幅させる特徴がある。
  
==== [[アクエリオンアルファ]] ====
+
本編開始から9年前のアブダクターとの戦いにおいて、当時エレメントだった[[ドナール・ダンテス]]と恋人であった女性エレメントのナナオンが搭乗していた事でアクエリオンが暴走。ドナールは恋人と仲間、さらに両腕を失うという惨事となった。
[[ベクターアルファ]]を上半身に合体したアクエリオン。強攻型アクエリオンは3機ともガンメタリックとメタブルーを基調とした塗装がなされているが、アルファは所々にアクセントとして赤い塗装が施され、元となったソーラーアクエリオンの面影を残している。
 
  
ベクターアルファの機首に搭載されたインパクトカノンの力を最大限に引き出して戦うことができる形態である。堕天翅の羽の力で『PSG量子反応砲』を放つことができる。主なパイロットは[[グレン・アンダーソン]]、[[紅麗花|麗花]]。麗花が搭乗した際には必殺技として『不幸断絶拳』を使用する。
+
「アクエリオンの惨劇」と呼ばれるこの事件以降、男女が同乗する事は暴走する危険性があると判断され、男女機合体は禁止された。さらに「アクエリオン」という名前とEVOL、スパーダの二形態が封印され、同性機合体による機械天使「アクエリア」として運用されていた。
  
==== [[アクエリオンオメガ]] ====
+
ベクターマシンは男女機のものがそれぞれ2機ずつ存在する。普段の戦闘で使う1組以外のもう1組のベクターマシンは予備機として保管されている。戦況次第では予備のベクターマシンも出撃し、2体のアクエリオンが並び立つこともあった(作劇上の都合か、同じ形態のアクエリオンが同時に出現することはなかった)。
[[ベクターオメガ]]を上半身に合体したアクエリオン。アクセントとして青い塗装が施されており、元となったのはアクエリオンマーズ。
 
  
[[ベクターデルタ]]の武装であるアサルトGUNポッドを両手に持ち武器として扱う形態。頭部に装備されたガトリング砲も使用可能。本編では無人機だが、SRWでは[[ピエール・ヴィエラ|ピエール]][[ジュン・リー|ジュン]]が搭乗し、各自の必殺技(灼熱のファイヤーゴール、念写一眼)を使用する。また、SRWではこの形態でもPSG量子反応砲を発射可能で、その際には六足歩行形態『アーマゲドン形態』に変形する。
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;[[アクエリオンEVOL]]
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:ベクターゼドを上半身とする形態。
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;[[アクエリオンゲパルト]]
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:ベクターイクスを上半身とする形態。
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;[[アクエリオンスパーダ]]
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:ベクターシロンを上半身とする形態。
  
==== [[アクエリオンデルタ]] ====
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=== 特殊状態 ===
[[ベクターデルタ]]を上半身に合体したアクエリオン。神話型アクエリオンにおけるアクエリオンルナにあたる形態であり、アクセントカラーは緑。
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以上の条件に当てはまらない、特殊な形態。アクエリオンというロボットの特殊性ゆえか、とにかく型にはまらない奇抜な形態が多い。
 
 
アサルトGUNポッドを両腕にトンファーのように装着した形態。また、両腕からのミサイル攻撃も強力である。SRWでは[[つぐみ・ローゼンマイヤー|つぐみ]]、[[リーナ・ルーン|リーナ]]が搭乗し、各自の必殺技(逆念写爆破、吸血のシルバークロス)を発動する。
 
 
 
==== 特殊状態 ====
 
以上の条件に当てはまらない、特殊な形態。
 
 
;アクエリオンソルナ
 
;アクエリオンソルナ
 
:両腕を失ったベクターソルを胴体に移動、バックパックのルナを上半身に移動した特殊形態。命名者は麗花。ソーラーのパワーを保ちつつ、麗花の拳法とアーチェリー攻撃を繰り出す。
 
:両腕を失ったベクターソルを胴体に移動、バックパックのルナを上半身に移動した特殊形態。命名者は麗花。ソーラーのパワーを保ちつつ、麗花の拳法とアーチェリー攻撃を繰り出す。
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:「けがれなき悪戯」で異空間に飛ばされたシリウス達が合体した形態。この形態のみ2Dで描かれている。
 
:「けがれなき悪戯」で異空間に飛ばされたシリウス達が合体した形態。この形態のみ2Dで描かれている。
 
;[[アクエリオンエンジェル]]
 
;[[アクエリオンエンジェル]]
:シリウス離反に伴いベクターマーズを失ったアクエリオンが、強攻型のベクターマーズを使用して「緊急合体」のコールで合体した形態。
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:シリウス離反に伴いベクターマーズを失ったアクエリオンが、強攻型のベクターオメガを使用して「緊急合体」のコールで合体した形態。
 
;アクエリオンアルデルタ
 
;アクエリオンアルデルタ
 
:ソルナの強攻型バージョン。特性もほぼ同じ。
 
:ソルナの強攻型バージョン。特性もほぼ同じ。
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;アクエリオン・アーマゲドン
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:強攻型が変形する六脚が特徴の砲台形態。
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;アクエリオン・アサルトウォーカー
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:強攻型が変形する高速移動形態。戦闘機から足が生えたようなデザインは[[バルキリー|ガウォーク]]を彷彿とさせる。
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;強攻型アクエリオン恐竜形態
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:『創星のアクエリオン』(SRW未参戦)に登場。シルヴィアがスコルピオスの過去生だと言い、憎悪を高めた麗花のエレメントの暴走によって強攻型アクエリオンが変貌、巨大化した。
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;神話型アクエリオン四足獣形態
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:OVA『創勢のアクエリオンEVOL』(SRW未参戦)に登場。ソーラーアクエリオンの状態から犬を模したこの形態へ変形する。ソルが頭部、マーズが上半身、ルナが下半身、無限拳が尾を構成する。
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;アクエリオンゲパーダ
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:合体パターンはスパーダと同様だが、バックパックのベクターイクスがゲパルト時の上半身へと変形した、ゲパルトとスパーダの複合形態。命名者はカイエン。
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;[[エンシェントAQ]]
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:[[トワノ・ミカゲ]]の負のプラーナによって、ソーラーアクエリオンが巨大化し、禍々しく変貌した形態。
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;アクエリオンスパディオン/アクエリオンゲパディオン
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:『創勢』で披露された神話型とEVOLの混合形態。前者はシロン・ソル・ゼド、後者はイクス・マーズ・ルナで形成されている。
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[[Category:アクエリオンEVOL]]

2024年4月16日 (火) 16:47時点における最新版

アクエリオンとは、『創聖のアクエリオン』及びその続編である『アクエリオンEVOL』の略称、または同作品に登場する巨大ロボット。「機械天使アクエリオン」とも。

概要[編集 | ソースを編集]

3機の「ベクターマシン」が合体することで完成するスーパーロボット。また、この3機のフォーメーションによって外見及び能力の異なる3形態に変形する。

デザイナーの河森正治によればゲッターロボを紙で作って見た所3形態の変形・合体がうまくいかず、『いつか自分の手で完全変形合体するゲッターロボを作ってやろう』という目標を持ったことでデザインされた。その為、3機のゲットマシンが質量保存の法則など諸々を無視して合体するゲッターロボに対し、『3機のマシンが上半身・腰とバックパック・下半身に無理なく変形し合体する』ことで完全変形合体を実現している。ただしこれは合体パターンが近くなることと同義でもある(余談だが、ゲッターの正統後継者たる「ゲッターロボ號」も同様のシステムで破綻しない三体合体・三段変形を達成している)。可動部分がとにかく多いため、超合金玩具の試作で遊んでいた河森氏が新しい形態を閃き、実際にそれがアニメに登場するということもあった。

劇中にはディーバエレメント達が運用する神話型アクエリオン(劇中ではこの呼称は使用されていない)と軍が建造した強攻型アクエリオンが登場し、『スーパーロボット大戦Z』ではこの両方を自軍で使用することができる。ちなみに、両機の基本構造はほぼ同じであるため混成合体(アクエリオンエンジェル、下半身がベクターオメガのソーラーアクエリオンなど)も可能。

また、数え切れないほどの必殺技を持つことも特徴。これは劇中にて毎回のようにパイロットの『得意技』『テンション』『コンプレックス』『感情』、あるいは各話の状況などにちなんだ新しい必殺技が登場することによるものであり、SRWにおいてもその全ては再現されておらず、中にはイベント限定の必殺技もある。

神話型アクエリオン[編集 | ソースを編集]

古代の戦いで使用され、発掘を経てディーバエレメントたちが運用するタイプのアクエリオン。

ソーラーアクエリオン
ベクターソルを上半身に合体したアクエリオン。パートカラーは赤。
アクエリオンマーズ
ベクターマーズを上半身に合体したアクエリオン。パートカラーは青。
アクエリオンルナ
ベクタールナを上半身に合体したアクエリオン。パートカラーは緑。

強攻型アクエリオン[編集 | ソースを編集]

軍によって開発された量産型のアクエリオン。

アクエリオンアルファ
ベクターアルファを上半身に合体したアクエリオン。
アクエリオンオメガ
ベクターオメガを上半身に合体したアクエリオン。
アクエリオンデルタ
ベクターデルタを上半身に合体したアクエリオン。

アクエリオン(EVOL)[編集 | ソースを編集]

強攻型アクエリオンベースの量産型の機体。ベクダーゼド、ベクターイクス、ベクターシロンの3機のベクターマシンが合体して完成する。

「○○型」といった呼称は存在せず、劇中では単に「アクエリオン」と呼ばれ、アクエリオンの名称を知らないアブダクターは「機械天使」と呼んでいた。(前作のアクエリオンを指す場合は「神話型」と呼ぶ)

基本的な構造は神話型及び強攻型と変わらないが、搭乗者の感情、特に恋愛感情を糧にしてエレメント能力を増幅させる特徴がある。

本編開始から9年前のアブダクターとの戦いにおいて、当時エレメントだったドナール・ダンテスと恋人であった女性エレメントのナナオンが搭乗していた事でアクエリオンが暴走。ドナールは恋人と仲間、さらに両腕を失うという惨事となった。

「アクエリオンの惨劇」と呼ばれるこの事件以降、男女が同乗する事は暴走する危険性があると判断され、男女機合体は禁止された。さらに「アクエリオン」という名前とEVOL、スパーダの二形態が封印され、同性機合体による機械天使「アクエリア」として運用されていた。

ベクターマシンは男女機のものがそれぞれ2機ずつ存在する。普段の戦闘で使う1組以外のもう1組のベクターマシンは予備機として保管されている。戦況次第では予備のベクターマシンも出撃し、2体のアクエリオンが並び立つこともあった(作劇上の都合か、同じ形態のアクエリオンが同時に出現することはなかった)。

アクエリオンEVOL
ベクターゼドを上半身とする形態。
アクエリオンゲパルト
ベクターイクスを上半身とする形態。
アクエリオンスパーダ
ベクターシロンを上半身とする形態。

特殊状態[編集 | ソースを編集]

以上の条件に当てはまらない、特殊な形態。アクエリオンというロボットの特殊性ゆえか、とにかく型にはまらない奇抜な形態が多い。

アクエリオンソルナ
両腕を失ったベクターソルを胴体に移動、バックパックのルナを上半身に移動した特殊形態。命名者は麗花。ソーラーのパワーを保ちつつ、麗花の拳法とアーチェリー攻撃を繰り出す。
シルバーアクエリオン
リーナ搭乗時のソーラーアクエリオン。名称はパチンコから。『吸血のシルバークロス』は本来この機体の攻撃。
高次元合体アクエリオン
「超3D無限拳」を放った際の巨大形態。
妄想型アクエリオン
「けがれなき悪戯」で異空間に飛ばされたシリウス達が合体した形態。この形態のみ2Dで描かれている。
アクエリオンエンジェル
シリウス離反に伴いベクターマーズを失ったアクエリオンが、強攻型のベクターオメガを使用して「緊急合体」のコールで合体した形態。
アクエリオンアルデルタ
ソルナの強攻型バージョン。特性もほぼ同じ。
アクエリオン・アーマゲドン
強攻型が変形する六脚が特徴の砲台形態。
アクエリオン・アサルトウォーカー
強攻型が変形する高速移動形態。戦闘機から足が生えたようなデザインはガウォークを彷彿とさせる。
強攻型アクエリオン恐竜形態
『創星のアクエリオン』(SRW未参戦)に登場。シルヴィアがスコルピオスの過去生だと言い、憎悪を高めた麗花のエレメントの暴走によって強攻型アクエリオンが変貌、巨大化した。
神話型アクエリオン四足獣形態
OVA『創勢のアクエリオンEVOL』(SRW未参戦)に登場。ソーラーアクエリオンの状態から犬を模したこの形態へ変形する。ソルが頭部、マーズが上半身、ルナが下半身、無限拳が尾を構成する。
アクエリオンゲパーダ
合体パターンはスパーダと同様だが、バックパックのベクターイクスがゲパルト時の上半身へと変形した、ゲパルトとスパーダの複合形態。命名者はカイエン。
エンシェントAQ
トワノ・ミカゲの負のプラーナによって、ソーラーアクエリオンが巨大化し、禍々しく変貌した形態。
アクエリオンスパディオン/アクエリオンゲパディオン
『創勢』で披露された神話型とEVOLの混合形態。前者はシロン・ソル・ゼド、後者はイクス・マーズ・ルナで形成されている。