ルキアーノ・ブラッドリー
ルキアーノ・ブラッドリー | |
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登場作品 | |
声優 | 私市淳 |
デザイン | 木村貴宏 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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異名 | ブリタニアの吸血鬼 |
種族 | 地球人(ブリタニア人) |
性別 | 男 |
所属組織 | 神聖ブリタニア帝国 |
所属部隊 | ナイトオブラウンズ |
称号 | ナイトオブテン |
ルキアーノ・ブラッドリーは『コードギアス 反逆のルルーシュR2』および『コードギアス 双貌のオズO2』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
皇帝直属部隊「ナイトオブラウンズ」の一人で、マントの色はオレンジ。専用機のナイトメアフレームとしてパーシヴァルを所有する。
「人殺しの天才」を自称し、「ブリタニアの吸血鬼」の異名で恐れられている。
人物[編集 | ソースを編集]
オレンジ色の逆立った髪型が特徴。
非常に攻撃的かつエキセントリックな性格をしており、破壊と殺戮に快楽を見出し、無抵抗の人間にも平然と危害を加えようとする残虐非道な快楽追求主義者。自身が犯す殺人を合法化出来るという理由でブリタニア軍に所属している為、本心からブリタニアに忠誠を誓っている訳ではない。イレヴンを始めとするナンバーズの事も「猿」呼ばわりして見下す等、偏見や差別意識も非常に強い。「生命はこの世で最も尊いもの」だと嘯いているのと同時に、それを奪う事を至上の喜びとしており、一見矛盾にも思えるが、「生命が万人に一つしかないからこそ、その尊さを誰よりも理解し、捧げ、奪う悦びを見出す」という生命に対する独特の美学の現れでもある。また、自身の直属であるグラウサム・ヴァルキリエ隊が10代後半から20代の美女・美少女で構成され、パイロットスーツの露出度が高過ぎる事からも、非常に好色家である事がうかがえる。更に、この手の人物には珍しく、自らの手柄や戦果に対する執着や自己顕示欲も非常に強く、自分よりも名を挙げたり手柄を立てた者に対しては、例え相手が自分と同じラウンズであっても絶対に許さず敵意を剥き出しにする等、横暴さと狭量さも持ち合わせており、ラウンズの立場を良い事にかなり好き勝手に振舞い、殆ど手が付けられない存在となっている。だが、かつて自身を成敗した「ナイトオブワン」のビスマルク・ヴァルトシュタインの事だけは内心恐れている様で、彼に制止されると素直に引き下がる。狂暴な人物である一方、レオンハルト・シュタイナーからは「一見血に飢えた狂戦士だが、その実は冷静な洞察と嗅覚をもつ狩人」と評されており、わずかな情報からエリア24の暗部を見抜く勘の鋭さを見せた。
ラウンズだけあって素の戦闘力やナイトメアのパイロットとしての実力は非常に高く、特に刃物を使った戦法を好む。敵を恐怖で支配し痛めつけながら殺す事に固執し、戦闘不能となった敵KMFのコクピットをわざわざこじ開けて中のパイロットを乗機の武器で直接殺したり、更に友軍機や友軍艦をも武器や盾にしたりと、敵はおろか味方の損害もお構いなしな戦い方を意図的に行う為に、敵はおろか味方にとっても極力関わりたくない存在となっている。
一言で言ってしまえば「ゲス野郎」「かませ犬」「色情魔」であり、人間的な長所と言える部分は皆無なのだが、その扱いから少数ながらカルト人気を博したキャラでもある。セクシーなコスチュームを着た美女、美少女で構成されたヴァルキリエ隊の存在も、人気の理由の一つと言える。
来歴[編集 | ソースを編集]
元は血塗られた古の貴族の末裔で、度重なる凶状によりナイトオブワンであるビスマルクに成敗されており、ブリタニアに屈服する形で恭順を誓ったという過去を持つ。
エリア11が「途上エリア」から「衛星エリア」への昇格が決定した時期、ブリタニア軍と黒の騎士団を中核とする超合集国軍との戦いが激化する可能性が出始めた事から、ビスマルクに従う形でエリア11に来日する。着任早々、捕虜の身となって身動きが取れない紅月カレンに暴行を加えようとしたが、同じラウンズ所属で彼女に個人的な興味を抱いていたジノ・ヴァインベルグによって制止されている。
「第二次トウキョウ決戦」の際には、敵はおろか味方の被害もお構いなしな戦いを繰り返し、直属部隊であるヴァルキリエ隊にゼロの蜃気楼を捕らえさせた後、乗機のパーシヴァルのルミナスコーンで蜃気楼の絶対守護領域を破壊していき追い詰めるが、脱走して紅蓮聖天八極式に搭乗して参戦したカレンによってヴァルキリエ隊はあっけなく全滅。自身も紅蓮が放つ輻射波動砲をまともに喰らい、負け惜しみを言いながら戦死する。
劇中におけるラウンズ最初の戦死者となったが、上記の性格と言動からか、同じラウンズの仲間からも快く思われていなかったらしく、同情は得られなかった模様。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。強さとしては中ボスクラス。概ね原作通りの扱いだが、原作とは異なりカレンを捕獲する見せ場がある。その凶暴性を様々な作品の人物から「下品」呼ばわりされる等、下衆な人間性を強調されている感がある。本作では(残念ながら)ヴァルキリエ隊は登場せず、連れてくる取り巻きは普通の雑魚となっている。
- 第49話にて撃墜すると戦死して退場となるが、このとき一緒に登場する他のラウンズ機が数ターン経過しなければ動かないのに対し、ルキアーノ機だけ初手から一直線に突っ込んでくるので勝手に孤立してくれる。後にスザクやビスマルクとの戦闘が待っているので、さっさと倒して彼らに備えよう。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦DD
- 3章Part3から登場するエネミーユニット。
- ビスマルクと共にカゴシマ沿岸部の防衛網に参戦。原作でも見せた傷ついた友軍艦を投げ飛ばす攻撃を大竜胆に対して敢行し、その爆発に紛れて直接取りつく作戦を目論むが、ヒイロと五飛、ハルトに阻まれて失敗する。
- その後、原作通りに第二次トウキョウ決戦に現れ紅蓮聖天八極式の初陣の相手になるが、撃墜されることなく生存する。
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
能力値[編集 | ソースを編集]
同じラウンズに居るジノやアーニャとほぼ同等。人間性はともかく、それなりの強さはある。
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
特殊スキル[編集 | ソースを編集]
- 第2次Z再世篇
- 底力L5、見切り、気力+ボーナス、闘争心、サイズ差補正無視、再攻撃、援護攻撃L2
- 「人殺しの天才」と自称するだけあって、手数と気力上昇速度に優れた攻撃的構成。武装の燃費が悪いパーシヴァルとの相性はイマイチだが、レベルや技量の低い味方を再攻撃で狩られない様注意。
エースボーナス[編集 | ソースを編集]
- 自軍ユニットが撃墜されるとHP500回復
- 『第2次Z再世篇』で採用されるが習得せず。彼を削りながら他の敵を倒すのでなければ意味が無い上に回復量もごくわずかという、小悪党とはいえ好戦的な実力派である彼らしからぬ余りにも貧弱なボーナス。趙皓のものと付け間違えたのだろうか?
人間関係[編集 | ソースを編集]
- マリーカ・ソレイシィ
- 直属部隊「グラウザム・ヴァルキリエ隊」の隊員。
- 『O2』では婚約者であるレオンハルトが援軍に来て気が緩んでいる彼女に一喝するという、上司としての振る舞いも見せている。
- リーライナ・ヴェルガモン
- 「グラウザム・ヴァルキリエ隊」の隊員の一人。金髪でロングヘアー、さらに巨乳である。
- マリーカと同様カレンに倒される。
- 枢木スザク
- 一応の同僚だが、スザクの事を「裏切り者」と呼ぶ他、劇中に初登場するなり本気で殺そうとする。
- 『第2次Z再世篇』では絡み無しだが、前の出演作である『Another Century's Episode:R』では星刻解放の策を手助けとする彼(『ACER』では休戦という形でゼロと共闘)と対峙する。
- ジノ・ヴァインベルグ
- 一応の同僚だが、彼のことは見下している。『第2次Z再世篇』ではルキアーノに静かに怒気を発する。
- 紅月カレン
- 最終的に部下ともども彼女に倒される事となる。
- 朝比奈省悟
- ルキアーノとは担当声優が同じで、さらに同じ回(『R2』第18話)で戦死している。
- 『第2次Z再世篇』では彼から酷評される。
- マリーベル・メル・ブリタニア
- 彼女の苛烈な統治を見て、彼女とは気があいそうと評している。
他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
- ヒイロ・ユイ
- 『第2次Z再世篇』では対峙した際に、その凶暴性を「下品」と評した。
- 『DD』ではカゴシマ防衛線に参戦した際、作戦を見抜かれ、阻止される。
- クロウ・ブルースト
- かつてブリタニア・ユニオン軍に所属していたためか、ルキアーノのことを知っていたが、彼に「吸血鬼殿がナイトオブラウンズになっていたとはな」と言われているあたり、ラウンズになる前も相当の凶事を働いていたことが伺えるほか、彼からは「エリア11もロクでもない奴を輸入した」と、まるで物のような言われ方をされている。
- なお、ルキアーノのほうもクロウの搭乗機の挙動から彼がファイヤバグ出身であることを見抜き、「クズ」と罵倒する。…プレイヤーからすればルキアーノもファイヤバグもどっちもどっちという感じがしないでもないが。
- 時縞ハルト
- 『DD』ではカゴシマ防衛線に参戦した際、作戦をヴァルヴレイヴIのハラキリ・ブレードで妨害される。
- この件を根に持っており、彼に執着するようになる。
- 当のハルトも狙われていることを自覚しており、3章Part4でアロウズに協力する形で乱入してきたルキアーノに対し「自分に任せてほしい」と相手を引き受けている。
- 「人でありながら吸血鬼の異名を持ち、人の命を奪う」ルキアーノと「人ではないカミツキになりながらも、人の命を守る」ハルトという対比がされている。
名台詞[編集 | ソースを編集]
原作 [編集 | ソースを編集]
- 「質問、お前の大切な物は何だ…? …そうだ、命だぁ!」
- 戦闘での台詞。しかし、紅蓮に追いつめられた際にカレンから同じ言葉をぶつけられ…。
- 「さぁ、お前の大事なものを飛び散らせろぉっ!!」
- 蜃気楼を撃破寸前まで追いつめて。しかし……。
- カレン「質問、貴方の大事なものは何?自分の命だけなの?」
ルキアーノ「脅しのつもりか!イレヴンがぁ!!」
カレン「さようなら…!」
ルキアーノ「奪われる…! 私の命が…! こ、こぉの猿がぁぁぁぁ……!!」 - カレンとの最後のやり取りと断末魔。人殺しに楽しみを見出した男の最期は「紅蓮の輻射波動を食らって乗機のパーシヴァル共々消滅する」という無様なものだった。まあ、負け惜しみを言っても、命乞いだけはしなかった事については称讃できるかもしれない。ただし、小説版では「脅し~」の部分は明らかに怯えの感情が含まれていたとのことで、絶対絶命な状況に恐怖していたことがうかがえる。
- 『第2次Z再世篇』にて、最後の台詞のみが撃墜時の台詞として採用された。
双貌のオズ [編集 | ソースを編集]
- 「臭う! 匂うぞ!! 血と鋼のニオイ、殺戮の香りだ!! このイベリアをピレネーからアンダルシアまで舐め尽くした英雄皇女は、いまだその屍の鍋に焼べる薪を絶やすつもりはないらしい!!」
- 外伝『『双貌のオズO2』より。エリア24で登場した際の台詞。
- ヴィンセントが配備されていない筈の大グリンダ騎士団に何故か予備パーツが大量に備蓄されている事に対して、何やら不穏な空気が漂う事を察して高笑いを上げる。その姿はまさに「血に飢えた吸血鬼」そのものであった。
- 「ソレイシィ卿、卿の出撃は認められない」
「戦いとは何だ、命の奪い合いだ。殺意の喰らい合いに里心や恋慕の介在する隙はない。親兄弟を想いながら戦場に立つと死ぬぞ。大事なものは命だソレイシィ卿、人ひとりにたった一つしかない。それを失ってシュタイナー卿を悲しませるのか。今より臨む戦場はその大事なものが廉価特売で叩き売られる市場だ。だからと言って、みすみす相手に安く売ってやる事は出来ない」
「そうは見えないなぁ、今の卿はシュタイナー卿が恋しくて心配で堪らないメスの顔をしている。戦場は古来より男のものだぞソレイシィ卿――そうだ、ならば、黒の騎士団に殺された卿の兄キューエル・ソレイシィ、亡き兄の恨みで戦えソレイシィ卿。怨嗟を纏い戦場に立て、女を捨てねば卿は優しすぎる」 - 外伝『双貌のオズO2』にて、第二次トウキョウ決戦直前の会話。
- 要約すると「迷いを捨てきれない者は戦場に立つな」と言う事だろうか。部下を気遣って発破をかけるという『R2』本編からは信じられないような一面を覗かせた。この事からも、血に飢えた殺人狂の彼にも確固たるポリシーがある事がうかがえる。
スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「その口ぶり…貴様、ブリタニアの人間のようだな? わかったぞ! その独特の動き…貴様、ファイヤバグか!」
「あのクズの生き残りがいるとはZEXISの程度も知れたものだ!」
「よかろう!ブリタニアのクズは、このナイトオブテンが責任をもって始末してやる!」 - 『第2次Z再世篇』第38話「過去からの刺客」より。
- クロウとの戦闘前会話。口ぶりや機体の挙動からクロウの素性を見抜くあたり、ただの狂人でないことが窺える。
- 「自らの手を汚さず、機械に殺戮させる…それは生命に対する冒涜だ」
「だが、ガンダムという獲物を狩るのもまた一興。今回は手伝ってやるよ」 - 『DD』3章Part11「再会と離別」より。オートマトンをキルモードで放つというアロウズの作戦に「私も気に入らないな」と発言した際、アーバ・リントにそれを意外だと言われた際の台詞。狂人ではあるが、機械による虐殺には己の美学から不快感を示すという珍しい台詞。
搭乗機体[編集 | ソースを編集]
- パーシヴァル
- 専用KMF。撃墜された後、シールドがランスロット・フロンティアに転用される。
- ヴィンセント
- パーシヴァルのベース機。外伝漫画『双貌のオズO2』で搭乗していた事が語られている。時期から考えると、白ロシア戦線での愛機でもある。
- グロースター
- 外伝漫画『白の騎士 紅の夜叉』にて搭乗。パーシヴァルと同型のシールドを装備している。
余談[編集 | ソースを編集]
- ルキアーノ・ブラッドリーというキャラクターの「殺戮を楽しむ外道」「敵を猿呼ばわりする」等の要素は『蒼き流星SPTレイズナー』のゴステロとも共通しており、谷口監督の高橋作品オマージュ要素の一つとも取れる。
- 視聴者からは、称号である「ナイトオブテン」からとって「テンさん」という愛称で呼ばれている。
- また、ルキアーノの見た目が谷口悟朗作品である『スクライド』の登場人物「ストレイト・クーガー」に似ているという意見もある。クーガー役は『Gガンダム』のミケロ役でおなじみの津久井教生氏。義理人情に厚く、熱いクーガーのような性格ならば、物語の方向は恐らくかなり変化していただろう。ちなみに『R2』が放送している時間帯において津久井氏は某局でマスコットキャラの声をあてている。
- 発表当時のアニメ雑誌の紹介においてルキアーノは「ラウンズの頼れる兄貴分」という紹介の仕方をされていたが、何らかの事情により路線を大幅変更された経緯がある。谷口監督作品で兄貴、というクーガーを思わせる言葉から連想するに、彼の元々担当するはずだった声優は上記の津久井氏であった可能性が高い。
- キャスト陣(スタッフではないのがポイント)もそれを示唆する発言をしており、時間帯の重複(再放送ではない限り同時間帯内の出演は出来ない)によって煽りを受けたとも取れる。
- 『R2』前半の中華連邦戦時点のキャラクターしか登場しない『Another Century's Episode:R』では、ルキアーノが作中最後の『コードギアス』出典の敵キャラクターである。