IFS
IFSは、の『機動戦艦ナデシコ』の作品設定のひとつで、『イメージ・フィードバック・システム(Image Feedback System)』の略称。
特殊技能としての「IFS」についても併せて解説する。
概要[編集 | ソースを編集]
『機動戦艦ナデシコ』の世界に存在するテクノロジーで、体内にナノマシンを打ち込むことで機械とのリンクを可能にし、頭でイメージした通りに動かすことを可能にするシステム。
劇中では主にエステバリスの操縦に必要なシステムとして登場おり、エステバリスが性能面において既存地球兵器を凌駕する一因であるが、体内にナノマシンを打ち込む事に対し生理的な嫌悪感を持つ者も少なくない。また、肉体面の相性もありIFSへの適合が不可能な場合もある。
火星では重機やフォークリフトの操作等にも用いられる等一般的に普及しており、原作では幼少時にミスマル・ユリカもごく普通に使用している。現代では使用できない事を踏まえると、時間経過でナノマシンが体外に排出されるか機能を停止する仕様になっていると思われる。
スーパーロボット大戦における扱い[編集 | ソースを編集]
ゲーム中では先天技能(専用スキル)扱いになっており、後からの習得や任意での上書きは不可能。パイロットの能力値(格闘・射撃・技量・防御・命中・回避)が気力の上昇に伴って少しずつアップしていく[1]特殊技能として一部シリーズ(主にエーアイ開発の携帯機シリーズ)で採用されている。
あくまで機体の操縦の為に必要な処置というだけなので本来能力が上がるような効果はないが、『イメージ通りの操縦が出来る』という点からパイロットのやる気(=気力)が操縦に直結するといっても過言ではないため、気力が上昇すると動きがよくなるというのはあながち間違ってはいない。
採用作品[編集 | ソースを編集]
スーパーロボット大戦J[編集 | ソースを編集]
気力 | 能力値 |
---|---|
110~119 | +2 |
120~129 | +4 |
130~139 | +6 |
140~149 | +7 |
150 | +8 |
スーパーロボット大戦W[編集 | ソースを編集]
『J』の時より基本効果が若干上がっている。さらに特殊技能の「気力限界突破」の習得で気力限界を170にすると、より能力値を伸ばせるようになった。
気力 | 格闘・射撃・ 防御・技量 |
命中・回避 |
---|---|---|
110~119 | +2 | +3 |
120~129 | +4 | +5 |
130~139 | +6 | +8 |
140~149 | +8 | +10 |
150~159 | +10 | +13 |
160~169 | +12 | +15 |
170 | +14 | +18 |
スーパーロボット大戦BX[編集 | ソースを編集]
従来よりもさらに効果が大きくなっている。今回は「気力限界突破」に加えてその上位版の「気力覚醒」も存在するが、効果の上限は170止まりになっている。
気力 | 能力値 |
---|---|
110~119 | +5 |
120~129 | +10 |
130~139 | +15 |
140~149 | +20 |
150~159 | +25 |
160~169 | +30 |
170以上 | +35 |
スーパーロボット大戦V / スーパーロボット大戦T[編集 | ソースを編集]
エーアイ開発以外のシリーズでは初採用。ただし上昇する能力値が命中・回避・技量のみに削減されている。
今回も「気力限界突破」の他強化パーツ等で気力上限が170を超えうるが、効果の上限は170止まり。
気力 | 技量 | 命中・回避 |
---|---|---|
110~119 | +2 | +2 |
120~129 | +4 | +5 |
130~139 | +6 | +8 |
140~149 | +8 | +11 |
150~159 | +10 | +14 |
160~169 | +12 | +17 |
170以上 | +14 | +20 |
主なパイロット[編集 | ソースを編集]
テンカワ・アキトをはじめとするエステバリスパイロットの他、ホシノ・ルリとラピス・ラズリが所持。
アオイ・ジュン、マキビ・ハリも有しているが、この二人は当該作品ではサブパイロット止まりの為効果はない。
ミスマル・ユリカは『J』・『W』ともに未所持だったが、『BX』にて初めて所持することになった[2]。
なお原作でIFSを打っていたムネタケ・サダアキは直後に幻覚症状に陥ったというのを反映してか、『BX』にてNPCパイロットとして登場した際にはIFSスキルを持っていない。
関連項目[編集 | ソースを編集]
- ナノマシン処理
- 阿頼耶識
- 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する同様のシステム。施術に制限が多い上に、命を失いかねないリスクもある。