テレサ・テスタロッサ

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テレサ・テスタロッサ(Teresa Testarossa)

潜水艦「トゥアハー・デ・ダナン」の艦長。愛称はテッサで小説の地の文でもこの表記。

ウィスパードであり恐ろしく頭が良く指揮能力にも長ける有能な人物だが、普段はとてもそうとは思えないほどのドジっ娘。
特に運動神経は壊滅的で、何もないところで転んでしまうのが日常になっているほど。ただし水泳(特に潜水)だけは非常に得意。
普段は穏やかで天然ボケ気味な年相応に幼い部分を持つ少女だが、軍人社会に揉まれてきたためしたたかな一面も併せ持っている。

幼少期からのウィスパードとしての能力を発揮しており、双子の兄であるレナード・テスタロッサとともにECSの基礎理論を確立した。
だが、自らの作った理論を応用した核ミサイルが大量の犠牲者を出してしまったことを知り、ミスリルへと入隊。贖罪のためあえて科学者としてではなく自ら陣頭に立つことを選ぶ。
当初は年若い少女が上官ということで部下たちから反発され嫌がらせすら受けることもあったが、いざ実戦となった際にすさまじい能力と胆力を見せつけて信頼を獲得。
今では部下たちからも半ばアイドル視され絶大な信頼を寄せられており、彼女も部下たちをとても大切にしているため隊の結束は固い。

ウィスパードとしての能力は兄に比べると数段劣るため劣等感を感じており、彼には出来の悪い妹と呼ばれる事もある。
元々は仲は良かったが劣等感やさる事情もあって不仲気味になり、彼がアマルガムに所属していることを知ったことで完全に決別した。

何故か寝ぼけると極端に気配が薄くなり、歴戦の兵士である宗介やマオですら反応できなくなる。
そのステルスっぷりは2時間おきに目を覚ます宗介の寝床に気づかれないまま潜り込んでみせるほど(ただし本人に自覚はない)。

登場作品と役柄

搭乗機が潜水艦という性質上、JとWではスポット参戦のみ。第3次Z時獄篇ではたびたびスポット参戦した後、終盤に加入する。トゥアハー・デ・ダナン単機大気圏突破という空前絶後のイベントを経て、自軍に加わるのである。序盤~中盤は海を、終盤は星の海を駆ける。

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
PV第1弾に登場。海がステージの舞台で何度か現れては自軍を援護してくれる他、首脳陣に混じって事態の推理を行うなどJやWに比べると出番は極めて豊富。終盤には上記の通り、宇宙用に改修されたダナンと共に、スパロボでは初の自軍への正式加入を果たす。正式加入後もダナンの武器性能はそのままなので、即戦力となってくれる。今回は長期間攫われることはない。またルートによってはファイヤバグに姫として付け狙われることになる。
マデューカス共々ダメージ上昇系のコマンドがないため火力では一歩譲る。アクエリオンEVOL同様の射程外から再攻撃作戦が有効。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
初参戦作品。長射程の援護に加え、祝福を覚えるのでサポート向き。
スーパーロボット大戦W
かなめ共々よく攫われるが、先に帰ってくる。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

潜水艦乗りということで射撃・命中に優れる。特筆すべきはSPの高さで、参戦作品ではいずれも上位に食い込む。一方防御の方は壊滅的に低く、一発の被弾が命取りとなる。時獄篇では成長タイプが「射撃型・防御」だが、元が低いため養成無しでは危険。

精神コマンド

J
加速ひらめき祝福狙撃補給
W
加速ひらめき祝福感応補給
第3次Z時獄篇
分析必中鉄壁祝福突撃

特殊技能

J
ヒット&アウェイ底力L4指揮L3援護攻撃L2援護防御L3
W
ヒット&アウェイ底力L4指揮L3
第3次Z時獄篇
指揮官L4、底力L5、援護攻撃L2、ヒット&アウェイガード闘争心

エースボーナス

指揮範囲内の味方ユニットの獲得経験値、獲得資金1.2倍
なかなか有用なボーナスなのだが、肝心の参入が終盤も終盤の55話。それまではスポット参戦ばかりなので撃墜数が稼ぎ辛く、2周目以降で獲得しても生かせる場面が少ない、と微妙に不遇。

人間関係

バニ・モラウタ
一番仲の良いボーイフレンド。彼もミスリル研究部所属のウィスパードだったが、ささやきに乗っ取られて自殺してしまう。SRW未登場。
相良宗介
部下。片思いの相手。
メリッサ・マオ
階級や年齢を越えた対等の友人。しかし、彼女がテッサの部屋に残したゴミと行動が思わぬ悲劇を生むことに…。(後述)
リチャード・ヘンリー・マデューカス
副官。父親の元戦友という関係で親代わりのような人物でもある。やや過保護気味。
アンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニン
部下。後に離反される。
千鳥かなめ
同じウィスパードの友人。宗介のことで争った時期もあった。
レナード・テスタロッサ
双子の兄。テッサのことを「出来の悪い妹」と呼ぶアマルガム幹部。
ダーナ
ダナンの制御AI。ダナン共々、テッサに取ってはある意味で娘とも言える存在。
キリー・B・セイラー
「踊るベリー・メリー・クリスマス」で一時期行動をともにしている。
クララ・マオ
マオとクルツの娘で、彼女を「クララ」と名付けた。

他作品の人間関係

リアル系

ホシノ・ルリ
J・Wにて共演。度々信頼する様子を見せる。
ウリバタケ・セイヤ
Wでは月面にいる彼から宗介を通じてXエステバリス改の改良案を依頼され、完成に漕ぎ着けさせた。
グレイス・オコナー
ACE:Rでは彼女に千鳥諸共拉致される。
紅月カレン
第3次Z時獄篇ではかなめと共に友人になる。

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ

バナージ・リンクス
第3次Z時獄篇で、ビンゴ大会の1等賞が自分のキスだと知った彼が後述のシン同様に、目の前に好きな女の子がいるにも関わらず狂喜乱舞される事に。
レイアム・ボーリンネア
第3次Zではミスリルを除く自軍部隊に顔を見せる前に彼女のような貫禄ある人物と思われていた。
ブライト・ノア
第3次Z時獄篇にて些細な理由で「負けたら裸で基地一周」という約束の下マオとの私闘に臨んだことを娘を持つ父親である彼から叱責される。

ガンダムSEEDシリーズ

シン・アスカ
第3次Z時獄篇で、ビンゴ大会の1等賞が自分のキスだと知った彼が、彼女がいるにも関わらず狂喜乱舞される事に。タケルとかも相当なので彼だけが悪いわけではない。

名台詞

「いいえ、私の部下は最高です」
癖のある部下ばかりで苦労しているなとミスリルの創始者マロリー卿に慰労されての返事。その声音と表情には嘘偽りを感じさせない。
「要するに――わたしはあなたたちのような、おりこうぶって気取ったクソ野郎(ファッキン・シット)が死ぬほど嫌いなんです。これでわかりましたか?」
ミスリル壊滅後、現れたアマルガムの一員でレナードの部下のファウラーに対して。普段の彼女からすれば絶対に出る事の無い台詞に、その場にいた部下たちも驚いていた。
尚、その後に部下の反応を見てどうやら、この台詞は無意識だったらしい。

迷台詞

「もちろんです。私はサブマリナー…つまり水商売の人です!」
ふもっふ『女神の来日・受難編』より。テッサがプールでおぼれたと勘違いして逆におぼれた宗介を介抱する際に、かなめにそんなことできるのかと聞かれた際の返答。明らかに悪い方向に意味が間違っている。
「合衆国海軍の応急処置マニュアルによれば、この場合は人工呼吸ですっ! 絶対にそうですっ!! 要救助者の気導を確保! 近い口に鼻をつまんで唇を重ねますっ! 恥ずかしいけど、挫けませんっ!! では失礼して…相良さん…。」
上記の台詞の後に人工呼吸を行うために介抱の仕方を周囲に力説するが、どさくさ紛れに宗介のファーストキスを奪おうとしているという魂胆が見え見えであり、当然かなめに髪を引っ張られて止められた。
なお、この時宗介は気絶しながらも唸っておりこの状態なら別に人工呼吸自体必要ない(ちなみに宗介はキスについては、呼吸停止した人間に対しての人工呼吸のことを「俺は様々な男たちとキスをしてきた」という程度の観念しかない)。
「もう食べられませんよぉ~…」
「構いません、発射しちゃいましょう♪」
ふもっふ『女神の来日・温泉編』より。先述の通りの気配の薄さで、寝ぼけて宗介のベッドに潜り込み、かなめに叩き起こされた際の寝言。
前者の台詞にかなめは「古典的な寝言ほざいてんじゃねえわよ!」と激昂し、後者の台詞には宗介が「何を?」と大まじめに反応していた。
「大好きなの。―だから、嫌いにならないで。」
短編「わりとヒマな戦隊長の一日」より。メリダ島での任務を終え、東京へ帰還しようとする宗介に前日迷惑をかけたことへの謝罪をした後の台詞。これだけなら名台詞のようだが、宗介は前日テッサが酔って自分に絡んできたことと彼女が部屋で飲酒していると言う噂から、酒が大好きだと告白したと勘違いし、「酒は健康に悪いからやめた方が良い」と説得しながら去って行った。あまりのアレっぷりに、テッサもこの後マオに「あの人本当にダメです」と愚痴っていた。ちなみに、テッサに酒を飲ませたのも、彼女の部屋に缶ビールのゴミを残したのもマオである。

スパロボシリーズの名台詞

かなめ「はぁ……今日はクリスマス・イブ……ついでにあたしの誕生日でもあるのに」
テッサ「そして、私の誕生日でもあります」
「私とカナメさんの誕生日は12月24日……まったく同じ日に生まれたんです」
W42話「帰るべきデイ・バイ・デイ」にて。原作におけるウィスパードの存在に関する伏線となっている。
(拒否されるなんて…。キリコ・キュービィー…忘れませんからね)
時獄篇のビンゴ大会にて1位景品である「テッサのキス」をキリコに拒否されて。意外と粘着質でプライドが高いところがあるのだろうか……?
テッサ「水陸両用の器用貧乏に負ける事があったら、私は二度と海に出ないつもりです」
マデューカス「無論、私もです」
時獄篇メリダ島ルート47話「大西洋の死闘」にて、ズゴック相手の戦闘前会話。旧式とは言え、ジオンの傑作機相手に器用貧乏とは随分な物言いである…。その器用貧乏追いつめられるスパロボもあるし、ゲッター3の立場があったものではない。
なお、その器用貧乏に取り囲まれると手も足も出なくなるのはここだけの話である。
「カナメさん、いきます!」
「トゥアハー・デ・ダナン、浮上!」
時獄篇終盤にて、アマルガムの部隊に包囲された際の指示(DVE)。各機を収容した後発令されたこの指示に答えてレディ・チャペルのかなめがシステムを起動。女神の名を冠された潜水艦が、星の海へと舞い上がる。
「所詮はナイーブなお坊ちゃんなんですね」
時獄篇 対シャア。兄のことを思い出したのか微妙に黒い。
マデューカス「後はジェミニスと地球連邦内のクロノを倒せば、人類は一つになるのですな」
テッサ「ええ。その後は、かねてから計画されていた例の……」
「いがみ合う双子」より。この直後にサイガスの艦隊が現れて会話が中断されてしまったため内容は不明。ミスリルが計画していたとなると……。

余談

  • 原作者によると、元々連載前のプロット段階においてヒロインは彼女だったらしいのだが、主人公の年齢を読者層と合わせたことにより、かなめに持って行かれたらしい。

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