バラオ

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妖魔大帝バラオ(Barao)

妖魔帝国の帝王。
当初はバラオ神殿に鎮座するバラオ像に封印されており、祭祀長ベロスタンが発する呪文に呼応して化石獣を誕生させていた。石像状態の時には意思や感情らしきものを示す事は無かったが、第27話で失敗続きのプリンス・シャーキンに制裁を加えた事で初めて怒りを露にする。シャーキンの死と共に神殿が崩壊する中、ベロスタンが捧げた祈りで復活。以降は新幹部・巨烈兄弟と、新戦力である巨烈獣(合体獣)を率いてライディーンを大苦戦に追い込む。

下半身が「妖魔島」と呼ばれる闘技場を兼ねた小島になっており、当初は巨烈兄弟が各々制作した巨烈獣同士の対決のジャッジを務めていた。
切り札である妖魔巨烈獣バラゴーンが敗れた後、地震や津波などの天変地異を巻き起こしながらムトロポリスに向けて進撃を開始。ライディーンを強力な念動力などの絶対的能力で追い詰めるが、レムリアが『ラ・ムーの星』を発動させ、それを受けて超巨大化を遂げる程のパワーアップを果たしたライディーンと、一進一退の攻防を繰り広げる。戦いの最中、ゴッドバードによって闘技場を破壊された事で「妖魔島」を失うが、その際に樹木の生えた臓物のような真なる下半身を晒した。
最期は、一瞬の隙を突いて懐に飛び込んだ巨大ゴッドバードに身体を斬り裂かれ消滅した。

劇中序盤では「バオラ」「大魔妖帝」とも呼ばれており、呼称に統一感が無かった。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦S
スーパー系でのみ行けるマップ「勇者ライディーン」にて、シャーキンを蘇らせるシーンにのみ登場。倒される事もなく、それっきり忘れ去られる。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
ユニットとして初登場。命中率が非常に高い強敵。
スーパーロボット大戦IMPACT
ユニットは「妖魔大帝バラオ」の表記。サイズLL、能力値も桁違いに高いのだが、射程が5と短いのが欠点。遠距離からチクチク攻めるか、接近して必殺技の連携で倒そう。なお、本作では自軍が自力で倒したことになっているのでレムリアは死亡しない。

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
名前だけ登場し、第2次αとの期間に倒されたことが語られている(サブシナリオ)。その際に原作同様レムリアが犠牲となってしまっている。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
中盤、妖魔帝国との最終決戦にて敵ユニットとして登場。その巨大さが再現されており、前述の「樹木の生えた臓物のような下半身」などを潰していかなければならない強敵。

単独作品

スーパーロボット大戦MX
原作終了後設定での参戦ゆえ登場こそしないが、今回のキーアイテムである『ラ・ムーの星』絡みで頻繁に名前が挙がる。最終決戦の様子は、クロスオーバー対象である『ラーゼフォン』の登場人物達にも把握されていた。

装備・機能

武装・必殺攻撃

眼光
超破壊光線
COMPACT2では「超妖魔光線」表記。
カタナ

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

2L(LL)

パイロットステータス設定の傾向

特殊技能(特殊スキル)

底力L9

人物関係

プリンス・シャーキン
部下。「妖魔帝国の父」として、彼からの敬愛を受けている。
ベロスタン
部下。第8話で彼に「バラオ」と呼ばれて以降、名称が正式なものに落ち着く。
激怒巨烈
部下。功を焦って暴走しがちな彼には制裁を加える事も多い。
豪雷巨烈
部下。彼の幹部としての手腕を激怒以上に評価しており、作戦の内容次第では決闘無しで任務に就かせている。
ひびき洸
宿敵。
ひびき玲子(レムリア)
ラ・ムーの星の存在が妖魔帝国を破滅に導くものと確信し、その力を発動させる事が可能な彼女を徹底的に狙う。

他作品との人間関係

エレ・ハンムエイブ・タマリ
IMPACTでは妖魔巨烈獣バラゴーンを誕生させた事で、彼女達から死者の魂すら利用する所業を批難されるも、これを一蹴する。

名台詞

「シャーキンよ、お前の死を決して無駄にはせぬ…安心して眠るがよい…」
「妖魔帝国は永遠に続くのだ…ライディーンを倒し、悪魔世紀を花咲かせるその日まで…」
第27話ラストで封印されていたバラオ像から復活を果たし、妖魔帝国の逆襲を宣言する。
「今こそ蘇れ…ヒマラヤの奥深く眠れる兄・豪雷巨烈よ、蘇るのだ…!」
「ゴビの砂漠に眠れる弟・激怒巨烈よ…!」
巨烈兄弟を召喚する際の台詞。これにて、ライディーン抹殺の下準備は整った。
「それほど手柄を立てたいなら先ず見せるがよい。双方秘蔵の巨烈獣を戦わせ、勝った者に与えるとしよう」
「…ライディーン殺しの大任をな!」
第28話でライディーン討伐権を巡って争う巨烈兄弟を制し、双方の巨烈獣を使ったゲームを提案する。
「ムートロンだ。ムー文明の神秘のエキス、全能の神ムートロンの力だ!」
「よいか!悪魔世紀実現の為、何としてもムートロンを手に入れるのだ」
コーカツに破壊されたライディーンと、戦死した洸を復活させたムートロンの底知れぬパワーに脅威を感じ、その奪取を改めて巨烈兄弟に厳命する。
「妖魔族1万2千年の呪いを込めて、今ここに鋼より強き我が爪と我が髪を以って、妖魔の守り竜を生み出さん…出でよ、バラゴーン!」
第49話で自らの肉体の一部を用いて、妖魔巨烈獣バラゴーン復活の儀式を執り行う。
「豪雷よ、激怒よ、お前らは死んでも戦うのだ!妖魔の守り竜として!!」
復活したバラゴーンに更なる力添えとして、巨烈兄弟の怨念がこもった生首を与える。
「おのれライディーン!今こそ妖魔の威力、バラオの底力を見せてくれる!天を焦がし地を割いて…」
「ライディーンめを、八つ裂きにしてくれる!!」
切り札であるバラゴーンをも倒された事でバラオの怒りは頂点に達し、ムトロポリス目指して怒涛の進撃を開始する。
「フフフ…勝負は最後の最後まで分からぬものよ……ぬぬッ!?」
最終決戦でゴッドバードを海中に叩き落し、己の勝利を確信する。しかしその直後、海中からのゴッドバードの奇襲によってバラオは妖魔島を失う事に。

スパロボシリーズの名台詞

(一万二千年前…あの時は不覚を取ったが、今回は奴らが動く兆候は無い…もう失敗は許されんのだ…!)
IMPACT終盤で決戦を前に呟いたモノローグだが、バラオが敵対関係にあるアインストの動向に、危機感を抱いていた様子が窺える。
「死者の眠り!?笑わせるな!」
「我が大妖魔帝国、そしてこのバラオの勝利の為!その為に使われる命ならば、豪雷も激怒も喜んでおるわ!」
巨烈兄弟の魂を利用してバラゴーンを誕生させ、上述の台詞で自らの所業を正当化する。
「何故だ…あの者たちが…居ないというのに…何故…またしても敗れるのだ…!」
「今度こそ…悪魔世紀の実現がぁぁっ…」
IMPACTでの断末魔。最後までアインストの影に怯えつつ、バラオは砕け散った。

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