オズメル大将軍

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
オズメル
登場作品 合身戦隊メカンダーロボ
声優 津嘉山正種
デザイン 岡迫亘弘
初登場SRW スーパーロボット大戦COMPACT3
SRWでの分類 パイロット
テンプレートを表示
プロフィール
分類 ヒューマノイド(人造人間
性別
製作者 ヘドロン皇帝
製作地 ガニメデ星
所属 コンギスター軍団
役職 大将軍
テンプレートを表示

オズメル大将軍は『合身戦隊メカンダーロボ』の登場人物。

概要

コンギスター軍団の幹部の1人で、ヘドロン皇帝が最も信頼する腹心の部下。

他者には窺い知れないヘドロン皇帝からの命令を唯一聞く事が出来るメッセンジャー的な役割も担い、皇帝に催眠洗脳されたガニメデ星の住人をサイボーグ兵へと改造、軍備拡張に貢献した後コンギスター軍団の軍団長へと就任した。

所謂「美形悪役」の範疇に入る端正な顔立ちをしている反面、常に己を「皇帝の覚えめでたき忠臣」と自画自賛するほど自惚れが強く傲慢で、自分以外の存在を露骨に見下し失態の責任を部下に擦り付ける悪癖も持ち合わせている。取り分け、直属の部下であるメデューサ将軍とは口論が絶えない。

組織を束ねる司令官の資質に著しく欠けている一方で、圧倒的な軍事力を有効活用して大規模な侵略活動を企てる作戦立案者としての能力は非常に高く、戦い自体が敵将である敷島正造博士との頭脳戦の様相を帯びるケースも多々見受けられた。

当初こそ侵略対象たる地球の科学力を問題視せず、メカンダーロボすら「下等生物が造った玩具」程度の認識で侮っていたが、メカンダーの前に連敗を重ね続けた事で次第に余裕を失い、遂には追い詰められていく。

実はヘドロン皇帝によって創り上げられたヒューマノイド(人造人間)だが、本人はそのことを知らない。

最終決戦時にジミー・オリオンとの一騎打ちに敗れて死亡した。

登場作品と役柄

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT3
初登場作品。原作ではメカに乗ることはなかったが、本作ではグレープロボに乗り込む。

人間関係

ヘドロン皇帝
主君にて創造主。
メデューサ将軍
仲が悪く、作戦面で言い争う事も多い。
彼女との舌戦では階級差を強調してマウントを取ろうとするなど、己の狭量振りを露わにする場面も珍しくない。
ユルンガス博士
第14話に登場する科学者。富士火山帯へ大量のマグマ列車を送り込み自爆させる事で、連鎖反応的に噴火を誘発して東京壊滅を目論む「ブラックホール作戦」の陣頭指揮を執る。元々オズメルの指揮下に加わる予定だったが、ヘドロン皇帝からの勅命を受け幾つかの惑星を消滅させる任務に従事していた為、オズメルとの合流が遅れてしまった。
基本、部下には辛辣なオズメルが絶大な信頼を寄せるほど有能だが、皇帝からの栄誉を独占しようとするユルンガスの野心までは見抜けなかった模様。最期は自身が持ち込んできた惑星消滅兵器ムカデックと共に爆死した。SRW未登場。
ジミー・オリオン
宿敵。彼がガニメデ星の王子であることは知らなかった模様。

名(迷)台詞

「それがどうした? 我が戦力は蚊に刺された程の影響も無い。寧ろ我が軍団を鍛える絶好の機会ではないか。ハハハ…!」
第1話で3体のメカ獣クマンダーを失った事に因り、メカンダーロボを擁する地球防衛軍へ初黒星を喫したオズメルの采配を軽く皮肉るメデューサ将軍へ、全く意に介さず高笑いしながら次なる戦略を画策する。
「メデューサ、有り難く思え。私が助け舟を出したから、お前はあれ以上のお叱りを受けずに済んだんだ」
第3話でメデューサがヘドロン皇帝から敗北の責任を追及された際、仲裁役を務めて皇帝の怒りを鎮めた…のはいいが、「デキる上司像」をアピールしてマウントを取ろうとするオズメルの滑稽さも浮き彫りにした迷台詞でもある。
「メカンダーロボ? フン、名前だけは勇ましいな」
第5話より。地球防衛軍に潜入中のコンギスターCIA部員JA2が齎した情報に因り、初めて「合身戦隊」と「メカンダーロボ」の名を知るも然して興味を示さず一笑に伏す。
「どうせメカンダーロボとやらを考え出したナントカ科学者の類だろう。それよりも地球防衛軍の動きの方はどうなっている?」
直後、JA2から「ミスターX」の存在を告げられるが、こちらにも関心を寄せず上記の反応を示す。一応、オズメルの推察は当たっているのだが、「ナントカ科学者」というアバウトな表現が珍妙な可笑しさを醸し出している。
「最後まで確認したのか、己の目で! 基地が沈むのを見たのか?」
「レーダーはレーダー。第一線の指揮官としてのお前が、確認もせずにノコノコ帰ってくるのが気に入らん!」
第6話でキング・ダイヤモンドを撃沈したものと思い込み意気揚々と帰還したメデューサの不手際を責め立て、彼女からの「レーダーで機影が消失するのを確認した」との反論を一蹴する。この回では「慎重なオズメル」と「迂闊なメデューサ」という通常回とは逆転した対比の構図が際立っており、何時に無くド正論を吐くオズメルの上官らしさも印象的。
「うぬッ、無能な! メデューサ、役立たずはメカンダーロボと共に死ぬがいい!!」
同話にて弾薬補充を済ませたメカンダーから怒涛の猛反撃を喰らい、追い詰められたメデューサの醜態を目の当たりにして激昂し、彼女が搭乗しているニュードム(SRW未登場)をメカンダー諸共オメガミサイルで爆死させようと自ら遠隔操作する。
「東京を死の灰にしてしまうのさ…ま、面白い事になるから黙って見ていろ」
「お前はメカンダーからムカデラーを守るだけで良い。その程度の事なら出来るであろう?」
第8話より。東海村および豊橋市の原子力発電所[1]から強奪した原子炉をムカデラー1号と2号に搭載し、東京駅付近で原子炉を稼動させる事でオメガミサイルを誘導してメカンダー共々首都消滅を目論むが、作戦の詳細を明かす事無くメデューサを小馬鹿にする辺り、相変らずの狭量さも露呈している。
「これが私が作り上げた舞台だ」
「しかしメデューサ、『舞台装置は良くとも踊り子が下手だ』と言われぬように、お前にやって貰わねば成らぬ」
第11話で日本へ戻るキング・ダイヤモンドの帰還ルートをスエズ運河と予測し、スエズ周辺に張り巡らせた「舞台装置」の説明を「踊り子」たるメデューサに行なうが、この痛烈な皮肉は後々ブーメランと化してオズメル自身へ跳ね返ってくる事に。
「私はお前の部下がメカンダー共に何百何千殺られようが、悲しくも無ければ興味も無い」
「見ているがいい、私の作戦を。全知全能の神ヘドロン皇帝直々の使者、このオズメルの闘い様を…」
第12話より。文字通り「高みの見物」でメデューサの失態を冷笑した後、彼女からの批難を意に介さず自身が皇帝から特別視されている存在である事もアピールしつつ、ビッグハリケーン(SRW未登場)に因る日本壊滅作戦を最終段階へと移す。
玉座にふんぞり返って鼻筋を指で弄りつつニヤけ面を浮かべ、皇帝の威光を笠に着た台詞を口にするオズメルを目の当たりにすれば、そりゃメデューサでなくとも「イラッ」とくるだろう。
「申し訳有りません、ヘドロン皇帝陛下! 今度こそ、今度こそ必ず…!!」
第12話ラストでオズメルの作戦失敗に激昂した全知全能の神からの制裁を受け、苦悶に呻きつつ汚名返上を誓う。
明確な形でオズメルへの懲罰が描かれるのは今回が初めてだが、頭を抑えつつ跪くその姿は何処ぞの男爵を彷彿とさせる。
「何ッ!?…くそぅ、ヘドロン皇帝陛下のお声掛かりが無ければ、お前などとっくに叩き殺しているものを…!」
第15話より。前回に於ける「ブラックホール作戦」の失敗やユルンガス博士の戦死を巡ってメデューサと口論を繰り広げていた際、「皇帝の眼前でケリをつけましょうか?」と挑発してくる彼女の返答に、常日頃から抱いていたメデューサへの殺意を思わず口走る。皇帝に特別視されている存在がオズメルだけではなく、メデューサも含まれている事を窺わせる台詞である。
「何、大作戦だと? …フッフッフ……」
「今更、奴らに何が出来る? 小賢しい合身戦隊メカンダーロボとやらが、蜂のように暴れる程度ではないか」
第17話より。日本アルプス山中で大規模な作業を行なっている地球防衛軍の動きをコンギスターへの反抗作戦と見做し、警戒するメデューサからの進言を上述の台詞で一蹴する。この期に及んで、その「合身戦隊メカンダーロボとやら」に連敗を重ね続けている現状から目を逸らすかの如き楽観的思考や、直後にヘドロン皇帝からも大作戦展開の可能性を示唆され慌ててメデューサへ出撃を命じる「熱い掌返し」などには、一週回って苦笑を禁じ得ない。
ジミー「逃がさんぞオズメル!貴様のために尊い命を犠牲にされた多くの地球人と、そして俺の母への償いをしてもらうぜ!」
「母への償い…?お前がメデューサの息子ジミー・オリオンか!丁度いい、地獄への道連れにしてやる!」
第34話より、崩壊する空中要塞都市から脱出したところをジミーに追い詰められて。
既に頭部の半分は内部メカが剥き出しになっており、満身創痍の状態だった。
銃による一騎打ちをするも、あえなく敗れ去った。

SRWでの搭乗機体

グレープロボ

脚注

  1. 本作の世界観では現実通り茨城県に存在している一方で、愛知県にも架空の原発が有る設定と成っている。