速杉ハヤト
速杉ハヤト | |
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読み | はやすぎ ハヤト |
登場作品 | |
声優 | 佐倉綾音 |
デザイン | あおのゆか |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
誕生日 | 2007年10月17日 |
年齢 | 10歳 → 11歳(41話以降) |
身長 | 145cm |
体重 | 36.5kg |
血液型 | A型 |
職業 |
小学生 シンカリオン運転士 |
所属組織 | 新幹線超進化研究所 |
所属部隊 | 東日本指令室 |
速杉ハヤトは『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』の主人公。
概要
シンカリオン・E5はやぶさの運転士。鉄道が大好きな少年。
鉄道知識に造詣が深く、そのマニアっぷりは大人顔負け。日常的に物事を鉄道に例える癖があるが、例え方がマニアック過ぎて逆に言っていることが伝わりづらいことも。
父・速杉ホクトのタブレットに入っていたゲームアプリに偽装したシミュレータ「シンカリオン・シム」をプレイしていたため、運転士としての技量は高い。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。2019年7月のイベント「灯せ!! 絆の進化理論」期間限定参戦。イベント報酬のパイロットパーツはボイス付き。
- 担当声優の佐倉綾音氏は同作品のオリジナルキャラクター・ベルタ・ベルンシュタイン役を経て、初の版権キャラクターでの出演となる。
- スーパーロボット大戦30
- 家庭用作品初参戦であり、今回は劇場版設定。音声も新規収録。
- DLC「エキスパンションパック」にて追加参戦。
- 同作のDLCの例に漏れず異世界から転移してくる扱いなのだが、世界の違いなどお構いなしに鉄道例え話は健在。
- 固有スキル「シンカリオン適合者」が強力だが、最大発動のためには大量の気力を必要とする割に気力系の精神が「勇気」に含まれる「気合」しかないため、闘争心等の追加育成は真っ先に行いたい。
- 余談だが、神隼人2人に続いて同作3人目の「ハヤト」となる。
パイロットステータス
精神コマンド
- 30
- 加速、必中、不屈、熱血、希望、勇気
- 勇者王に近い、典型的なスーパー系。真っ先に習得する「加速」は新幹線パイロットらしいイメージ。
- 「希望」はサブパイロット二人が攻撃系精神を習得しない事もあり、使っている余裕は少ないか。
特殊スキル
- 30
- シンカリオン適合者、底力L5、ガードL2、ダッシュ
- 「シンカリオン適合者」は気力上昇に応じて機体の照準値・運動性・クリティカル率が上昇するスキルで、気力170以上で最大効果が得られ、照準値・運動性が+20、クリティカル率15%上昇。それとは別に、気力130以上で被ダメージが0.9倍、気力150以上で与ダメージ補正1.1倍になる効果も存在する、効果特盛スキル。後述のエースボーナスでさらに強化される。過去作におけるゼロシステムをイメージすると近いか。
エースボーナス
- 特殊スキル「シンカリオン適合者」の効果が強化される
- 『30』で採用。適用後の能力は、気力170の最大効果で照準値・運動性+30、クリティカル率+20%上昇。気力130以上の被ダメージ補正が0.8倍、気力150以上の与ダメージ補正が1.2倍。
- 純粋にスキルが強化されるエースボーナスで、条件は厳しいが気力150以上で強力な与ダメージ補正を得られるため可及的速やかに習得したい。
人間関係
速杉家
- 速杉ホクト
- 父。似た物同士であり関係はとても良好。ホクトはハヤトを強く信頼し、同時にハヤトはホクトを父として尊敬している。
- 速杉サクラ
- 母。ハヤトが何をしているかはホクトから伝えられており、戦いに赴くハヤトをあえて何も知らないふりをして接する反面彼の事を心配している。後に互いに真実を知っていたことを認識した際にも悩めるハヤトに喝を入れ元気づけている。
- 速杉ハルカ
- 妹。鉄道ヲタクであるハヤトの言動に時折呆れる素振りを見せるが兄妹仲は良好。
新幹線超進化研究所
- シャショット
- 相棒。時折ソリが合わないこともあるが基本的にいいコンビ。
- 男鹿アキタ
- 戦友にして同じくシンカリオン運転士。当初はあまり良い出会いではなかったが、ハヤトの「人の夢を守る」という夢に共感し、良き友人となる。
- 大門山ツラヌキ
- 戦友にして同じくシンカリオン運転士。クールなアキタとは対照的な熱血漢であり、時に翻弄されるが良き友人。
- 三原フタバ
- 上司。シンカリオン運転士になって当初からの付き合いであり良き信頼関係を築いている。
- 出水シンペイ
- 上司。当初は子供を戦わせまいとハヤトが戦うことに否定的だったが、ハヤトが正式に超進化研究所所属になってからは信頼を置いている。
- 月山シノブ
- 山形分室のシンカリオン運転士。先にアキタが出会ってそれを経由し顔合わせをしており度々共闘している。
- 発音ミク
- 北海道支部のシンカリオン運転士。当初は雪国での戦い方に慣れていないハヤト達を批判していたが、彼女に看病してもらって以降は親しくなる。アズサ以外では初めての異性の友人である。
- 清洲リュウジ
- 東海名古屋支部のシンカリオン運転士。当初は彼が責任感故にハヤト達にキツく当たっていたことと、ホクトの意向を知ったこと、そしてリュウジがハヤト達よりも高レベルの実力者であるもありあまりいい関係ではなかったが、ハヤトに互いを信じる大切さを教えてもらって以降は心強い味方となる。ハヤトにとっては目上の兄貴分であり超えるべきライバルでもある。
- 清州タツミ
- リュウジの弟。リュウジに空手を教わった際に基礎は彼が教えた。後にシンカリオン運転士になった際もその仲裁に馳せ参じる等彼もまた良き友人。
- 大空レイ
- 九州門司支部のシンカリオン運転士であり後輩。彼からは強く尊敬されており、アキタとツラヌキ共々「師匠」と呼ばれている。当初は「新幹線は地上を走る乗り物」という固定観念から抜け出せずに800とのリンク合体と彼の弟子入りを拒否したが、彼の宇宙飛行士になるという夢に心打たれて正式に彼の師匠となる。
- 霧島タカトラ
- 西日本指令室京都支部のシンカリオン運転士。彼と五ツ橋兄弟を復縁させるために出会い、「シンカリオンの戦い方の伝統を作った開祖」として強く尊敬された。
- 五ツ橋ギン、五ツ橋ジョウ
- 同じく西日本指令室京都支部のシンカリオン運転士。タカトラとは真逆の新しいものを取り入れるやり方でハヤトと交流を図るが、再びタカトラと衝突した際にハヤトから直接説教を受け以後改心する。
- 新多シン
- 続編「シンカリオンZ」の主人公であり、自身の機体を基にした改修機に乗り込むシンカリオン運転士。とある事情により戦いに迷いを感じていた彼に激励叱咤を送る。シンも先輩として、そして同士としてハヤトを慕っており出会ってすぐに仲良くなった。ちなみにハヤトの基本的に誰にも共感されない鉄道例え話に唯一共感した人物である。
キトラルザス
- セイリュウ
- ライバル。当初は所属や立場の違いから敵対し、その際にハヤトとE5に強い敵対心を持つようになる。その後は様々な戦いの末に和解し、新幹線好きという共通点を持った友人となった。
- ドクター・イザ
- 敵組織のトップ。様々な困難を乗り越えてきたハヤトに対してコンタクトをとってきた。これがハヤトがキトラルザスに対して興味を示すきっかけとなる。
- ビャッコ
- イザの一件で対話を試みた敵幹部。ハヤト自身はキトラルザスに理解を示そうとしたがビャッコはそれを拒否した。その後戦いの末に和解を果たすものの、ハヤト達を庇ったのが裏切り行為と見なされてしまい粛清されてしまう。
- ゲンブ
- セイリュウ達の「家族」。様々な戦いの末にハヤト達人間との和平の道を目指すようになるが、敵の謀略により肉体操作を受けてしまいハヤトの手により討たれる道を選ぶ。この事実はハヤトの心に重く伸し掛かると同時に今後の戦いへの決意を強く固めた。
その他
- 上田アズサ
- ご近所さんにしてクラスメイト。彼女の自信過剰な部分をやや鬱陶しがっているがそれでも関係は悪くない。一方彼女からはハヤトの新幹線ヲタクである部分をウザがられているが特に気にも留めていない。本編では徹底して「上田アズサ」とフルネームで呼んでおり、アズサ本人も特にその事は気にしていない。
コラボレーション
- 洞木ヒカリ、洞木コダマ、洞木ノゾミ
- 第31話(エヴァコラボ回)で共演。新幹線が名前の由来であるだけに、彼女たちと意気投合する。
- 碇シンジ
- 同じくエヴァコラボ回で共演。シンカリオン 500 TYPE EVAに乗る彼と共に、巨大怪物体「キングシトエル」と戦う。また、劇場版でも共闘した。
- ゴジラ
- 劇場版「未来からきた神速のALFA-X」で対決。
他作品との人間関係
スーパー系
- 剛健一
- 『30』にて共演。父を心配するハヤトに同じく家族愛が強い者同士彼を心配していた。
- 友永勇太
- 『30』では同年代同士仲がいい。ハヤトのほうが年上なので先輩として慕われている。
- 蒼斧蛍汰
- 『30』ではジャンルは違えどオタク仲間として、ハヤトの鉄道オタクに理解を示していた。
- 神隼人 (OVA)
- 名前が同じ「ハヤト」仲間。『30』では竜馬からは同じハヤトでも速杉ハヤトは素直で大違いと言われた。
リアル系
- キリコ・キュービィー
- 『30』では舞台となる世界に転移した際に初めて出会う。例の如く彼を電車で喩えており、気にかけていた。
名台詞
本編
- 「任せて!俺は時間と言った事は守る男だからね!」
- 口癖であり信条。実際、ハヤトは基本的に有言実行型であり約束を破った事は殆ど無い。
- 「始発駅から乗るのが新幹線ファンのたしなみってもんだよ!」
- 1話、ホクトと一緒にE5系に乗る約束を果たしてもらおうとした際にホクトに「大宮から乗ればいい」とツッコまれた際の返答。彼の筋金入りの鉄道ヲタクぶりがこの台詞だけで見て取れるだろう。
- 「よくわからないけど…もし、俺にお父さんを助ける力が本当にあるんだったら…」
「俺、お父さんの役に立ちたい!」 - 同上、ホクトを追って偶然超進化研究所の大宮支部に迷い込み、これまた偶然にもE5はやぶさの適合率が基準値に達していることを知った際の台詞。状況はまだいまいち呑み込めていないが、それでも自分の力が父の役に立つならと躊躇なく協力を申し出る。
- 「主人公の父が組織の責任者をしている基地へと赴き、そこでロボットに乗れる適正があることを知り乗り込むことになる」という構図は後に公式コラボをする「新世紀エヴァンゲリオン」のオマージュであるが、父と険悪な関係で乗り気ではなかったが強迫観念から乗る決意を固めたシンジと、父との関係が良好で自ら名乗り出たハヤトと見事に対になっている。
- 「…さっき、真剣にライフルを撃っているアキタを見て思ったんだ。『もう夢に向かって進んでるんだ』って。」
「それに比べて…俺は、新幹線が好きで…シンカリオンに乗れることが嬉しくて…それだけでシンカリオンに乗ってるんだ。そんなのアキタの散言ってた通りだよ…」
「…でも、今はわかった。俺がシンカリオンに乗って本当にやりたいのは、『皆の夢を守ること』だって!」
「初めてシンカリオンに乗った時、切っ掛けはお父さんの力になりたかっただけなんだけど…俺、鉄道博物館や大宮の街の人達を守れちゃったんだよ!」
「それって、俺やお父さんの夢を守った事にもなったんだ!もっと大きく言えば、街を守ることって、誰かの夢を守ることなんだよね!」
「誰かが街を守るから、誰かの夢が繋がっていく!だからさっきのアキタみたいに皆が輝けるように、俺は戦いたい!それが今わかった俺の夢だ!」 - 4話、秋田で出会った新たなシンカリオン適合者・アキタと知り合った際に、彼に「道楽でシンカリオンに乗っている」と指摘され、その言葉について考えた末の答え。確かに最初は成り行きと父の為だったかもしれない。それでも自身が街を守ったことで誰かの夢が守られた。ならば自分の夢は誰かの夢を守ることであると自覚しアキタに決意表明をする。年齢に反してハヤトが大人びている考えを持っていることがわかる長台詞であり、この言葉はアキタにもシンカリオンに乗って戦う決意を固めさせるきっかけとなった。
- 「俺がもっとしっかりしなきゃ…父さんが…速杉指導長が…安心して京都に転勤できないんだ!!」
- 7話、ついに3人揃ったシンカリオン運転士だが連携がうまくいかず、更にホクトの転勤が決まった後の戦闘での台詞。これまで自分が運転士として戦ってこれたのはひとえに父の支えがあったから。だがその父とは離れて暮らさなければならない。そうなると今後仲間を支えていくのは自分でなければならないという決意の元に叫んだ。
- この台詞は国民的人気アニメ「ドラえもん」の人間側の主人公・野比のび太がドラえもんを安心させるべくこれまでひみつ道具でこらしめてきた剛田武を単独のタイマン勝負で打ち負かす際の台詞のオマージュであり、状況こそ違うが決意表明として使われている。
- 「シンカリオンに乗る人に悪い人はいないよ。」
- 13話、一見すると特に根拠のない自信に見えるが本作・続編含めて1度でもシンカリオンの運転士を務めた人間は敵対したり悪意が暴走したりしたことはあっても外道に堕ちた者は一人もいない為本シリーズを象徴とする言葉となっている。
- 「いつかシンカリオンになったりしないかなぁ…!」
- 17話、京都へ行った際に他の仲間達が京都を満喫する中、ただ一人駅に残り新幹線を満喫し、エヴァンゲリオンコラボ新幹線・500系Type EVAを見た際の感想。まさか本当にシンカリオンになるとは…
- ちなみにこの回はType EVAが登場した際にテレビ放送版は「残酷な天使のテーゼ」がBGMとして採用されている。
- 「リュウジは誰も信じることができないんだ!」
「さっきわかったんだ。…俺は、皆を信じて任せた。皆も俺を信じて繋いでくれた。だから!俺もいつも以上の力を発揮できたんだ。」
「リュウジは俺達を守る為に一騎打ちを挑んだんでしょ?でも、お互いを信じてないと何もできないよ!」
「リュウジの心は俺達を信じる準備さえ出来てないんだ!そんな奴の助けなんて必要無いよ!!俺達だけの力で勝ってみせる!」 - 19話、圧倒的な力を見せるセイリュウの操るブラックシンカリオンに次々と倒れる仲間達。リュウジは責任感と彼等を守るために単独で一騎打ちを挑み、そんな様子を見てハヤトは連携を拒否する。連携する際に最も重要な「互いを信頼する心」の準備が出来ていないリュウジに対してあえて冷たい言葉を吐き捨て仲間を鼓舞するハヤト…そんな様子にリュウジの心も遂に動き、仲間に的確な指示を出して勝利に繋げるのだった。
- 「新幹線は止まらないよ!!」
「新幹線は…夢を持って都会に出る人の為…街を発展させる為…皆の暮らしを守る為…そして!離れた家族に会いに行く為…」
「沢山の人の夢を乗せて…ずっと止まらずに走ってきたんだ!」
「そんな新幹線が大好きだから…俺も皆の夢を守る!俺は絶対に止まらない!!」 - 27話、ブラックシンカリオンとの再戦にて、多くの仲間が繋いでくれたバトンを見事繋ぎオーバークロス合体を果たし、互いに全力を出し戦った際の台詞。自身を止めようとするセイリュウに対し、仲間の気持ちを背負い止まらない事を誓うハヤト。互いの譲れない気持ちはこの後の必殺技のぶつかり合いへと繋がっていく…。
- 「…シンカリオン同士で戦って…嬉しくなんかないよ…!」
「セイリュウ…君はどうしてシンカリオンに乗ってるの?」
「君も…シンカリオンの事が…好きなんじゃないの!?」 - 同上、互いに全力を出したグランクロスのぶつかり合いの末に勝利し、敗北の味を噛みしめながら「勝てて嬉しいか」と皮肉をぶつけられた際の返答。ハヤトにとっては仲間達の想いを繋げる為に戦ったわけであり己の快楽の為には戦っておらず、まして大好きな新幹線同士が殺し合いをしたことを喜べるわけがない。この台詞はセイリュウの心に大きな物を残し、彼のその後へと大きく関わっていくことになる。
- 「ぁあーもぉ!!いい加減にしてよぉ!!」
「確かにN700AやE5系は最新の技術が詰まっててかっこいいよ…!0系も100系も200系も、今は新幹線の伝統だけど、当初は最新型だったんだ!」
「最新のものは伝統の上にしか生まれないし、伝統は最新の者があるからいつまでも色あせない。」
「古いとか新しいとかじゃなくてッ!どっちも大事なんだっ!!」 - 35話、巨大怪物体が目の前にいるというのにいつまでも伝統と最新技術で不毛な言い争いをするタカトラと五ツ橋兄弟に対する怒号。温厚なハヤトも流石に堪忍袋の緒が切れ、これまでの彼が嘘かのようにブチキレて伝統と最新の双方の大切な部分と双方を補っている部分を力説する。流石にこの気迫にタカトラ達も己を見つめ直し、ついにトリニティー合体を果たしたのだった。
- 「俺…シンカリオンが…新幹線が、全てを繋いでくれてるんだと思ってた。」
「シンカリオンのおかげでゲンブと対話できて…新幹線のおかげで仲良くもなれた。…でも、そんなゲンブを…俺は…」
「そして今度はシノブまで離れていく…」
「フタバさんはああ言ってくれたけど、違うんだ…!俺はシノブに何も言えなかっただけだ…。」
「ただ「新幹線が好き」っていうだけで…シンカリオンの運転士になったような俺が…どんな相手とも戦わないで対話ができるって思いあがって…」
「新幹線を…シンカリオンを好きになってくれた仲間を…そんな俺が、シノブを引き留めることなんか…」
「俺…どうしたら…!!」 - 45話、アズサに対しての台詞。この台詞よりも前の戦闘でハヤトは、1度は分かり合ったキトラルザスのエージェント・ゲンブをやむなく手にかけてしまい、それから立て続けにシノブが家庭の事情で運転士をやめなければならなくなった際にここまで踏ん張っていたハヤトの心はついに限界を迎えてしまい、両親や妹にさえ見せてこなかった弱い部分を全てアズサにぶちまける。しかしアズサはそれを邪険にせず、ハヤトの気持ちを受け止めて優しく励ましてくれた。ハヤトもそのアズサの優しさに触れて奮起し、自分がしたいことまで止まらないことを改めて誓うのだった。普段は凸凹コンビだが、互いに強く通じ合っているアズサとの絆がよくわかるシーンである。
- 「ごめん、俺は…セイリュウにわかってもらえる説明はできない。」
「でも、これだけは信じてほしい。俺達は、ゲンブの敵じゃない!」 - 47話、三度ブラックシンカリオンとの決戦となった際のセイリュウとの対話での一言。ゲンブの仇であるハヤトへの復讐に燃えるセイリュウとの話し合いの場を得る。何故ゲンブを殺したか問うセイリュウに対しハヤトは言った。「ゲンブは同じシンカリオン好きな俺達の仲間だ」と…。
- 「「好き」って…その人を現す物、かな。」
「E6の運転士アキタは、ビームライフルが好きだ。だからあんなに射撃が上手くて冷静なんだと思う。」
「E7の運転士ツラヌキは、土木業や地形が大好きなんだ!いつも力強く戦ってるのはそういう人柄だから。」
「E3のシノブは、忍者そのもの。すばしっこくて神出鬼没。」
「ミクは剣道の達人!剣術の知識と技術が豊富なんだ!」
「そしてリュウジ、彼は空手が好きで俺に戦い方を教えてくれた。」
「レイにもタカトラにもギンにもジョウにも、好きな物がある。好きな物があるから皆の違いがわかるし、皆の良さもわかる。」
「「好き」っていうのは…その人のことをわかりやすく教えてくれるものなんだと思う!」
「ゲンブは俺と同じで、シンカリオンも新幹線も大好きみたいだった!あと、アキタの家のケーキも…」
「セイリュウ…教えてよ。君の好きなものは何?それがわかれば、もしかしたら俺達は…戦わないで済むかもしれない。」 - 同上、セイリュウに「好き」が何かを聞かれて己の価値観を仲間の好きな物を交えて説明する。ゲンブの一件があって以降、ハヤトは己の戦いについて悩みができていたが、それでも人間とキトラルザスとの共存を諦めたくはなかった。何より、同じ新幹線が好きな者同士でこれ以上無益な戦いはしたくない。だから彼に歩み寄ろうと、彼の「好き」を知ろうとした。
- 「橋だ!」
「捕縛フィールドの線路を俺達で切断する!それを橋にして、あの火の中に突っ込むんだ!」 - 第59話、セイリュウの負い目にならないように自らシンカリオンに討たれるべく現れたスザクを救出すべく思いついた奇策。ハヤトもスザクがセイリュウの「家族」を助けたい気持ちは同じであり、この機転により見事スザクの救出に成功する。
- 「…それは、違うと思います。」
「…俺は、シンカリオンに乗ってから…お父さんや出水指令長達が…何年も前からいろんな思いを乗せてシンカリオンを作ってきたんだって知りました。」
「それを知れば知るほど…最初に乗った時より、シンカリオンの事をもっと好きになった…」
「超進化研究所の皆も…そして、アキタやツラヌキ達との友情も…強くなった気がする。」
「過去は過去の為にあるんじゃないんだ。今と未来を繋げる為にあるんだ。…だって新幹線も同じでしょ?新型を作るには…新幹線の歴史を知らないとね。」
「俺は諦めない!シャショットは何としても元に戻す!…この気持ちが見つかっただけでも、ここに来た意味があった!」 - 64話、先の戦闘で機能停止してしまったシャショットを再起動する為、そしてドクター・イザの真意を知る為にホクト・出水と共に地下世界へ赴いた際の台詞。地上ではエージェント・カイレンとチームシンカリオンとの戦いが始まっており、それを止めるべくイザに新たなE5・E5MkⅡを託され、「過去に囚われるな」と言われた際にハヤトはこう返す。今と未来を繋げる過去を更なる未来へ繋げる彼の気持ちに大人達も同調し、ハヤトは戦いへと赴いていく。
- 「笑えないよ…!新幹線を好きな人に、シンカリオンを好きな人に悪い奴はいない。…でもその気持ちを馬鹿にする奴は…絶対に許さない!」
- 同上、MkⅡを駆り戦線に参加した際の台詞。直前にセイリュウはカイエンを説得しようと人の「好き」を語るも、カイエンの価値観では人が何かを好きになる感情は下らないと吐き捨て、尚且つ「私が「好き」を理解したならば笑ってもいい」と挑発される。他人の趣味嗜好と夢を馬鹿にしたともとれるこの発言にハヤトも堪忍袋の緒が切れ、両者の決別の道は決定的なものになってしまった。
- 「…俺って、都会の事しか知らないんだね。鉄道の本とか読んで色々知ってるつもりでいたけど…まだまだ何も知らないんだなぁ…。」
- 73話、キトラルザスの生き残り・キリンにシンカリオンの力による2種族同士の共存を持ちかけられた日の夜、サクラに対する台詞。かつての戦いで人とキトラルザスとの共存に少しずつ歩んできたハヤト達であったが、キリンの境遇などを聞き自分はまだ何も知らないと思い悩んでしまう。しかし、サクラはそんなハヤトの気持ちに親身になって向き合い、異なる土地の価値観を持ちかけ彼を励ますのだった。
- 「キトラルザスと俺達が一緒に住めるのは、俺も賛成だよ。セイリュウやスザク達こうやって俺達と過ごせてるんだから。きっと上手くいくと思う。」
「…でも、その為に必要なのってシンカリオンじゃないと思う。」
「確かに俺達はシンカリオンのおかげで分かり合えた。…でもあの時って、お互いの事がわからなかったり、誤解があったりしたから…それを乗り越える為に必要だったんだ。」
「今は俺の近くにセイリュウもスザクもいる。もうシンカリオンが無くても共存の道は探せると思うし、そのやり方の方が…俺は好きだ!」
「…でもね、いくら新幹線好きだからって全国すべてを網羅するのがいいのかはわからない。」
「確かに都市と地方の差はある。けどそれって、俺達が地方の良さ、…もっと言うと、都会の便利さや土地の豊かさとは違う良さをまだ知らないだけな気もするんだ。」 - 同上、シンカリオンによる種族の共存を謡うキリンに対する返答。これまでの戦いと前日のサクラの言葉によりハヤトの中ではしっかりと答えが出ていた。もうシンカリオンが無くても異種族同士は言葉で共闘をすることができる。仲間達もその考えに同調し、互いの交渉は決裂。キリンはハヤトに望みを捨て、武力制圧の道を取ってしまう…。
- 「言ったでしょ!?新幹線の線路は繋がっていくって!!」
アキタ「そうだ!北も!南も!」
ツラヌキ「東も!西も!」
シノブ「昔も!今も!」
フタバ「うん!たとえ今は走っていない地域でも、信じ続ければいつか必ず繋がることができる!」
アズサ「ハヤトは…皆は!種族も思いも、どんな隔たりがあっても、必ず繋げられる!セイリュウだってわかってんでしょーが!」
「だから!皆の所に帰ろう!」 - 74話、自らの…そしてキトラルザスとしての責任を取り単独でキリンと戦う決断をしたセイリュウを助けに来た際の台詞。もはやハヤト達にとってセイリュウはとっくに繋がった仲間であり、それを断ち切る事などできるはずもない。仲間達一緒の決死の説得によりセイリュウは再びハヤト達の仲間へと帰っていく。
- 「俺達に破滅なんてない!線路の繋がるところには、必ず何かが生まれる!それが新幹線!それが…シンカリオンだ!!」
- 同上、上記の仲間達の言葉を「戯言」と一蹴し、人類には破滅しかないというキリンに対する反論。既にハヤトにもう迷いは無い。彼等と繋がった今を守る為、キリンとの決戦が始まった。
- 「ありがとう皆…いくよシャショット!」
シャショット「行こうハヤト!これが最後の発進だ!!」 - 最終回、超進化研究所の地下を離れ地上の上空へ脱したキリンを追うべく、キトラルザス達によってナノマシンのレールが出来た際の叫び。多くの者達の期待を背負い、チームシンカリオンの最終決戦が開始する!
- セイリュウ「ハヤト…?」
アズサ「どうしたの?行くよ!」
ハヤト「…うん!」 - 同上、全ての戦いが終わり仲間達は其々の故郷に帰っていき、残ったのはアズサとセイリュウだけとなった。キリンもハヤト達の団結により倒され、世界は平和へと向かっていく。彼等の戦いはひとまず終わった。これから先、ハヤト達には新たな戦いが待っている。しかし、それでも彼等は止まらず突き進んでいくだろう。新幹線のレールはどこまでも繋がっていくのだから。ハヤトのこの返事を最後にシンカリオンの物語はひとまずの終わり…いや、終着駅を迎えるのだった。
劇場版
迷台詞
- 普段の彼は誰とでも仲良くなれるその壁を作らない性格で多くの者に慕われているが、その反面で鉄道ヲタクであるが故のディープな知識が周りを混乱させることもあり迷台詞も多数存在する。
本編
- 「アキタとツラヌキはゴミなのかもしれない。」
- 11話にて、巨大怪物体・プログレスクリーナーが吸引をやめた際にツラヌキが「俺達はゴミじゃねぇ!」と言った際のツッコミ。この台詞の後で推理されているように、実はプログレスクリーナーの特性を看破していた重要な台詞。しかしあまりにも説明不足なせいで、唐突にハヤトが二人をゴミ呼ばわりしたように取れてしまう。二人は侮辱されたと捉えてしまい激怒したが、当然である。
- 「ハハ…ほらね。」
- 21話にて、巨大怪物体に対抗すべくレイの駆る800つばめに連れられ初の飛行戦闘を行った際のヲチ。新幹線が好きすぎて今の今まで交通機関に飛行機の類を一切使ったことが無かったハヤトにとって空中を移動することは恐怖でしかなく、取り乱しまくった末にE5と共に地上に激突してしまう。その後の作戦でもすっかり空中戦がトラウマになってしまい、800とのリンク合体になかなか踏み込めない事態にまで至った。
- 「自由じゃない自由研究なんてそんなの自由研究じゃない…」
- 28話、夏休みに突入し夏休みの宿題の自由研究の際に担任の先生に自由研究の内容に新幹線関連を禁止された際の落胆。どうやら小学校に入学してから自由研究に夏休み・冬休み問わず毎年新幹線に関する自由研究を提出していたらしく、それが仇となって釘を刺されてしまう。無念。
劇場版
- 「おお~、来たぁ! 超激レア試験車両ALFA-X! 本当に、1号車と10号車のお顔が違う! 本当に、時速400km近い速度が出そうなお体をしてらっしゃる! あぁ未来の新幹線さま、ありがとうございます、ありがとうございます!」
- 劇場版より、自宅マンションのベランダから見えるALFA-Xの試験走行を眺めながら。感激のあまり両手を合わせて拝みだしている。
- なお家族旅行の荷物の準備をほったらかして眺めていたので、妹からツッコまれている。
- ハヤト「君の名は!?」
ホクト「速杉ホクト。今年で9歳になるわけで」
一同「えええ~~~!?」 - 劇場版より、口調や所持しているノートなどから、まさかと思いつつ少年に名前を問う。
- 劇場版の配給が東宝ということもあって、2016年に東宝が配給した大ヒットアニメ映画『君の名は。』のパロディになっている。さらにホクトという返答を聞いたハヤトの顔が『北斗の拳』のケンシロウ風になるというネタも続いている。なお「北斗」ネタは絵コンテ段階で一度削除されたが、作画段階で復活したものらしい。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
戦闘台詞
30
- 「だって、あのロボットのカラーリング、E235系の山手線に似てるし!」
「きっと、ダイヤをきっちり守って、朝から晩までたくさんの人を運ぶような真面目な人が乗っているんだよ!」
「あ…でも、山手線の黄緑6号よりちょっと緑が濃いかな…」
シャショット「こんな状況でも変わらないな、ハヤトは…」 - 無料アップデート追加シナリオ「開かれた扉」でスポット参戦した際の台詞。自身に続いて転移してきたロボットのカラーリングが緑というだけで、いつも通りの鉄道例え話が始まる。ちなみに、飛ばされてきた人は自称くそ真面目な男なので大正解。
- 「返事はないけど、言葉は通じたと思う!」
- その後、共に無人機に襲われる中、緑のロボットの人に呼びかけた後。切り替えが早い。ちなみにキリコはアストラギウス銀河の人間なので、互いに転移して来た直後のこの時は翻訳機も無いだろうし、日本語で話しかけても実際のところ言葉は通じていなかったと思われる。
- 「自動列車運転装置ATOはJRでは常磐線で初めて運用されたんだ!」
「その夢のシステムを悪い事に使うのなら絶対に許さないぞ!」 - 加入ミッション「出発!!新たな世界の冒険」における、無人機との戦闘前会話。人工知能であろうと彼にかかれば問答無用で鉄道例え話に化けてしまう。
- 「ブレイブポリスの新しい仲間かぁ…一機くらい電車から変形するロボットがいてもいいと思うけどな」
- サイドミッション「信じ合う仲間」にて、ビルドチームのお披露目を見て。
- 「よく覚えてないけど、俺、この世界に来る前に色んな世界に跳ばされたみたいなんだ」
「もしかすると、さっきの鉄道の勇者ロボはそこで見た記憶かもね」 - DLC艦内ミッション「夢の勇者ロボ」にて、ブレイブポリスに「鉄道刑事」がいたら、というアイデアを描いて勇太に見せる。
- その内容は勇者シリーズを連想させ、一つは新幹線形態のある兄弟ロボで左半身と右半身になって合体するというもの。こちらは以前実際に見た事がある。
- もう一つは三種類の新幹線がロボットに変形して合体、さらに蒸気機関車が変形したロボも追加合体するというものだが、これは勇者シリーズ第7作『勇者司令ダグオン』(未参戦)に登場するライナーダグオン並びにスーパーライナーダグオンの構成になっている。
- なお鉄道刑事を活躍させるために世界中に鉄道網を張り巡らせればいいとも発想している。こちらも兄弟新幹線合体ロボと同じ機会に目にしているので、その影響があるのかもしれない。
- 蒸気機関車モチーフの勇者ロボには勇者シリーズ第6作「黄金勇者ゴルドラン」(未参戦)に登場するアドベンジャーも居るが、こちらは全く触れられない。
- 「肩に新幹線…!あれがこっちの世界のシンカリオンなんだね!」
シャショット「違うと思うぞ、ハヤト…」 - キーミッション「禽-PHOENIX-」にて、ファイナルフュージョンしたガオガイガーを見て。
搭乗機体
- シンカリオン E5はやぶさ
- SRW未登場。最初の搭乗機体。
- シンカリオン E5はやぶさ MkII
- E5はやぶさの後継機体。