イッシー・ハッター
イッシー・ハッター軍曹(Isshi Hatter)
- 登場作品:電脳戦機バーチャロン マーズ
- 声優:光吉猛修
- 種族:地球人(サイボーグ?)
- 性別:男
- 所属:MARZ
- 階級:軍曹
本来この作品は一人称視点で進むゲームである為、スパロボ独自のキャラ付けがされている。基本的な性格は正義感が強く、熱血漢のお調子者である。
VRが実用化された後の電脳暦の社会、限定戦争の現場において抜群の戦歴を誇るVRパイロット。所属組織も、VCa2年まで在籍していたDNAを皮切りに、以後、SHBVD(Special Heavy Battle Virtuaroid Division、特殊重戦闘VR大隊)、国際戦争公司(戦闘教官として)、MARZ捜査官……と、多岐にわたっている。その経歴を生かして、各所に独自の人脈を持っているとの噂もある。性格は直情径行、自己確信性の強い行動派である。そのあまりに強い思いこみゆえ、実戦の現場においては取りこぼしも多い。
VCa2年のサンド・サイズ戦役では性能に劣る廉価版第一世代VRである10/80で、格闘戦に特化した第2世代VRアファームド(型番不明)を格闘戦で撃破するなど、格闘能力に秀でており、同戦役でSHBVDに移籍した際には、本来格闘戦向きではない重戦闘VRライデンにブースター付戦斧と円盾を装備させて参加している。
だが、VCa2年のサンド・サイズ戦役以降、生身の彼の目撃談はない。同戦役終盤において重傷を負いVRと一体化したサイボーグになっているという説もある。彼のガールフレンド(自称)ブロンコ嬢は、これを一笑に付して否定しているが。
なお、この名前は本名ではない。「Issy/H-AT/R_sgt」という、DNA在籍時代の登録コードを音読する際の「イッシーハッター軍曹」が、そのまま通り名として呼ばれている。つまり軍曹も通り名の一部であるため、実際の階級とは一致していない場合がある。例えばMARZでは階級は「~査」と表されるため、少なくとも軍曹ではない。
ちなみに、モデルとなっているのは原作のプログラマーの1人である石畑義文氏。彼の苗字「石畑(いしはた)」をもじったものである。PS2版電脳戦機バーチャロンの説明書のコメントによれば、開発当時、石畑氏はアファームドによる近接戦闘にこだわり、撃破された際は「ガッデーム!」等の叫び声を上げるなど実に楽しそうなテストプレイ風景が、近接戦闘の実装に懐疑的であったプロデューサーの亙氏をも納得せしめたという逸話がある。
また、声を当てている光吉猛修氏もセガの開発スタッフで、「レンタヒーローNo.1」の主題歌「君は人のためにレンタヒーローになれるか」をメイン交代で歌った影山ヒロノブ氏より「日本一歌のうまいサラリーマン」の称号を賜るほど歌唱力にも定評がある。同社の対戦格闘ゲーム『バーチャファイター』シリーズの影丸の声も当てていたり(初代のみ結城晶も)、アニメ版の主題歌「愛がたりないぜ」を歌ったりもし、ついにはハッター軍曹専用ソング「鋼鉄の戦士」が作られ、それを自ら歌った。
チーフやフェイ・イェンなどはスパロボに参戦するにあたって設定に手を加えられている、ややスパロボオリジナルなキャラであるのに対し彼だけがバーチャロンシリーズのほぼそのままな正統なキャラクターだったりする。
原作では捕らえられている彼を救出する場面で出会う。なお、失敗すると生体反応が確認されなくなるがゲームは進み、また、救出できても後に再起不能にされることもあるが必ず復活して再登場する。原理は不明。
プレイヤーを「友」と呼び、一定の期間パートナーとなり同行してくれるが、任務の目的をひた隠しにするMARZに愛想を尽かして出奔。赤く塗り替えたアファームド・ザ・ハッターと共に、ダイモンの侵攻そっちのけで戦場を引っ掻き回す。最終盤では条件を満たすとこちらの援護にも登場。
登場作品と役柄
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- αナンバーズのタフガイ。別世界に来たことに当初は困惑していたが、その後は深く考えていないようである。そして何時の間にやら意気投合していることに…。気迫を使えるのが大きな特徴で、不屈の場合は敵の状態変化攻撃を無条件に受ける事になるが、回避し続ければ効果は持続する為、一長一短である。ちなみに、覚える精神コマンドがマクロス7のガビルと全く同じである。当然というべきか格闘能力は非常に高いが、一方で命中が低めであるため育成でテコ入れするか、必中や感応による補助が欠かせない。
- スーパーロボット大戦K
- ヤーパンの天井内のゲームセンターに、救援を求める通信が混線する形で初登場。その後『SEED DESTINY』前半に相当する期間の後、イスペイルに捕まって処刑されそうになった所を救出されたのが縁で一時的に行動を共にし、後に再会して共に戦う。今回はチーフよりも彼の方がかなり目立っており、様々なキャラからハッターさん、軍曹など呼ばれる。ラスボスの特殊台詞も彼にはありチーフには無い事から、チーフに代わってバーチャロンチームの主役格として扱われている節がある。なお、上記のバーチャファイターネタらしき台詞もあったり、他作品のキャラのお決まりのセリフを使ったりと、ネタの面でも話題に事欠かない。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
パイロットBGM
- 「Burning muscles ~Ichiban☆boshi」
人間関係
- チーフ
- スパロボにおけるバーチャロンチームのリーダー格。ハッターとは対照的に無口で冷静沈着。ある意味バランスが取れている。
しかし、原作でハッターがMARZを離反している関係上、後に敵対関係に陥る可能性もある。彼の性格上、間違いなくハッターを「指導」するのだろうが。
他作品の人間関係
- 勇者ロボ軍団
- 第3次αでは彼らとすぐに親しくなり、友情を結んだ。
- 兜甲児、葵豹馬
- 第3次αではフェイとの掛け合いを「いい漫才コンビ」と、SRWの元祖漫才コンビである彼らから評された。
- 光司鉄也、ディアッカ・エルスマン
- ハッターにセリフを取られた被害者。
- ラクス・クライン
- Kにて仲が良くなる。ちなみにハッターは彼女にものすごくデレデレしていた。
- イスペイル
- Kにて処刑されそうになる。その為少し因縁関係がある。
- シェルディア・ルージュ
- 処刑されそうなところを助けてもらう。
名台詞
- 「サーンキューーーー!!ベリ・マッチ!!」
- ジグラットから救出した時のセリフ。SRWでもトドメなどでよく聞く。
- 「納得出来る回答を求めたい!」
- 任務内容について情報提供を拒否する司令部に対してのセリフ。この時に生じた疑念がのちに…
- 「グレェイトッ!パーティに間に合ったぜッ!!」
- 断じて任務はパーティではない。指導を要する。
- 「火星なんて 企業国家や戦争屋がダイモンとつるんで牛耳ってる以上 何も変わるわけは ないっ!!」
「だから俺は決心したっ かき回す…なにもかも かき回す、かき回す、かき回す!!」
「もちろん、俺一人の力など、たかが知れている。だが、それとても 貴様を粉砕するっ!!!ぞっ!!!」 - MARZ造反時のセリフ。荒ぶる魂を止める手立ては無い、ということか…(司令部談)
- 「たてっ!」
「たてたてたてーっ!」
「その程度かっ!?」
「終わったなぁぁぁっ!」 - 敵対時、こちらが被ダウンするごとに。
- 「友の命は我が命。毒蛇共!やるならやれ!俺から先に!」
- マイザーΔ(デルタ)を駆る薔薇の三姉妹(毒蛇三姉妹)に因縁を付けられ襲われるマーズ主人公を助けに入る際のセリフ。
- 「Yes!」
- トドメなどで何かと聞く機会が多いセリフ。SRWでも同様。
- 「友よー!!」
「このハッター、一命を救われた恩義は忘れない。助太刀させてもらう!!」 - 電脳虚数空間に突入したマーズ主人公が絶体絶命のピンチに陥ると(どこからか)救援に現れる。
- 「さあ友よ、行ってくれ…。ここから先は、そちらが主役だ。なんとしてでも、勝利をつかめ!」
「そして、自分だけの… something wonderful…!! を見つけてくれ!」
「畜生、眩しいぜ…!!」 - そして、最終決戦の前には上記のセリフを残して去っていく。
スパロボシリーズにおける名台詞
- 「兄弟!俺は頭が混乱してきたっ!どうします?どうしましょう!?」
- 第3次α登場時、状況が把握出来ずパニック状態に陥る。まあ落ち着け。
- (くっ、兄弟…この期に及んで、またそのスタンスか…!)
- αナンバーズへの自己紹介時、自らについて多くを語らないチーフに業を煮やしたモノローグ。
- 「この場の、この重たい空気が読めないか!?俺は耐えられん!耐えられない!このままじゃ泣いちゃうゾ!」
- 依然として名乗る気配の無いチーフへの哀願。結構繊細な神経の持ち主である。
- 「…どこかの誰かと比べて随分とこう、たおやかな…いや、つまり…女らしいな」
- 第3次αで救援に駆けつけた光竜&闇竜へ、デレ度全開で発した呟き。比較対照にされた相方からは当然の如く不評を買う。
- 「恐れることは無い!所詮この世は泡沫の…セーブリセットリロードだっ!」
- 戦闘中セリフ、瀕死時。ゲーム出演キャラとして超特別指導に値する問題発言。
- 「グゥレイト!」、「OK!」
- ハッターの口癖。Kではそれぞれよく似た台詞を言う人物が出てしまい、結果的に2人の台詞を奪ってしまう形となった。
- 「南無~」
- バーチャファイターネタその1。影丸の台詞まんまである。
- 「愛が足りないぜ!」
- バーチャファイターネタその2。こちらはアニメ版の主題歌「愛がたりないぜ」から。
- 「デェイト~ナァ~」
- セガのレースゲーム『デイトナUSA』ネタ。光吉氏は実際そのテーマ曲を歌っていた。
- 「RollingStart♪」
- 同上。他社作品に出向しながらも自社作品ネタをアピールする自重の無さが実にセガセガしい…もとい、すがすがしい。
- 「霊帝ケイサル・エフェス!貴様を粉砕するっ!ぞっ!!」
- 第3次α最終話の逆襲時に於けるケイサル・エフェスへの特殊戦闘台詞。他の2人と異なり、台詞のバリエーションはこれのみ?
- 「なにぉおおおお!これしき、痛いだけだ!!」
- Kにて処刑されそうな時に言った台詞。バカスカ撃たれておいて痛いだけ、だと言ってアンジェリカに「どんな神経しているの!?」と言われる。
- 「地球連合だの、プラントだの縁もゆかりもないフリーダム!」
- 救助された後に所属している組織を聞かれ言い返した台詞。…自由の名を冠するガンダムとかけたネタかどうかは不明。
- 「友よ!待たせたな!ハッター軍曹、只今参上ッ!」
- 中盤に再び合流したその際に部隊のメンバー達は彼と再び会えたことを喜ぶ。
- 「少年よ!勝つと思えば負ける!だが負けると思えば絶対に勝てない!ボーイズ・ビー・アンビシャス!平常心でかかってきなさいっ!」
- レドンに対して言った台詞。慢心しても、臆してもいけないと相手に諭す。フォースに置いて教官だった頃を彷彿とさせる。
- 「禿同だ!ショウ・ミー・ザ・攻略法!」
- Kより、タングラムに対して。「禿同」とは「激しく同意」の意味のネットスラング。…まあ、皆がこの「禿同」の意味を知ってるかどうかは不明だが。
- 「友よ……みんな最高だ!!愛してます!!」
- Kの最後の別れの時の台詞。彼らには記憶を消される掟があり、ハッターはみんなの事を忘れても本当に大切な者は忘れないと言って最後の別れをする。