アンチ

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アンチ
外国語表記 Anti
登場作品 SSSS.GRIDMAN
声優 鈴村健一
デザイン 坂本勝(人間態)
西川伸司(怪獣態)
初登場SRW スーパーロボット大戦30
SRWでの分類 機体
パイロット
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生態
(怪獣態)
別名 臥薪嘗胆怪獣
分類 オートインテリジェンス怪獣
全長 65m
重量 5万5千t
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プロフィール
(人間態)
性別
生年月日 2018年9月9日
年齢 0歳
身長 133cm
体重 30㎏
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アンチは『SSSS.GRIDMAN』の登場怪獣

概要

第3回「敗・北」から登場。新条アカネの手によって、打倒グリッドマンのために造られた怪獣の一体。謂わば「アンチグリッドマン」と呼べる存在。

相手の能力をコピーする力があり、グリッドマンが仲間の力を受け強化されるほど、更にそれを学習して力を増していく。初登場時はアカネに可愛がられており、一度はグリッドマンに勝利するものの、敗北後は掌を返され、ずさんな扱いを受けるようになる。それでもなお自身はアカネの身を案じ、グリッドマンに憎悪を向けながら、彼と他の怪獣の戦闘中に幾度も乱入して戦いを挑むなど、明確な自我を持つようになる。

非戦闘時は白髪と赤い瞳、首に巻かれた長いマフラーが特徴の少年の姿を取る。人間態・怪獣態共に人間と意思疎通が可能だが、自身が製作された目的である打倒グリッドマン以外に興味を示さず、融通が利かない。なお、人間態でも丸鋸状の武器「アンチサーキュラー」を使用して戦うことができる。また、グリッドマンと同様に変身時間に制限があり、活動限界が迫ると額の発光体が明滅して人間態へと戻る。

人間態時では腹を空かせている描写が多く、六花や彼女の母から食べ物を奢られたこともある(ちなみに食事の際は箸やスプーン等の知識が無いため、そのままかぶりついている)。そのことや裕太を襲撃した件などで六花や新世紀中学生達と顔見知りになり、関係を築いていく。

グリッドマンとの戦いに敗北し続けた末、アレクシスには用済みと見なされ襲撃され、グリッドマン同盟からも敵として見做されなくなり、アカネからも失敗作と断言され、自由に生きるよう告げられる。苦悩の果て、己の存在理由を再確認するために「グリッドマンを倒すためにグリッドマンと共に戦う」という結論の元、怪獣という規格から離れ、自身の持っていたコピー能力から新たなるグリッドマン「グリッドナイト」への変身能力を獲得。

その後はグリッドマンと共に再生された怪獣軍団を倒し、ゼッガーからアカネを救出する。しかし、その際にアレクシスに刺されてしまい戦闘から離脱するが、最後の力を振り絞り「電光超人」へのアクセスフラッシュに加わった。なお、このアクセスフラッシュによって一時的に致命傷を負った肉体から解放されたことで、死亡を免れた。

全てが終わった後、一命を取り留めた彼は公園のベンチで怪獣少女アノシラス (2代目)に介抱される。そして、成長したアンチは彼女と共に「グリッドナイト同盟」を結成。自ら「ナイト」と名乗り、様々な世界で怪獣と戦っていくが、それはまた別の物語である。

各形態

バスターアンチ
バスターグリッドマンをコピーした砲撃形態。腹部が巨大な顎に変化しており、グリッドマンの砲撃に対抗するために牙状のミサイルを手に入れた。
スカイアンチ
スカイグリッドマンをコピーした飛行形態。空中戦が可能になったグリッドマンに対抗して、脚部の巨大なスラスターで飛べるようになり、デコイを生み出すことができる。
グリッドナイト
グリッドマンを倒す為にグリッドマンを守る」という決意と共に変化した最終形態。カラーリングと頭部の形状を除けば、グリッドマンにそっくりな姿をしている。

登場作品と操縦者

単独作品

スーパーロボット大戦30
初登場作品。登場から暫くは原作通り敵怪獣として対峙。一時的に怪獣形態でスポット参戦し、グリッドナイトに変化後同名義で味方になる。
最終盤の展開が異なっており、致命傷を負うことはないがそのせいでアクセスフラッシュに参加するという展開がなくなってしまった。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

光弾
全身の発光器官から放つ光弾。弾幕のように連射できる。
破壊光線
光弾を巨大に収束させて放つ。
『30』では光弾も光線も両方とも「破壊光線」名義で登録されている。光線版は気力制限がかかっている。
グリッドマンキャリバーに敗北したことで、コピー能力によって得た刀状の鉤爪。
アンチサーキュラー
人間態で使用する丸鋸のような武装。

必殺技

バージョンアップ攻撃
『30』で採用。バスターアンチになってミサイルを発射し、命中するとスカイアンチになって上空から破壊光線で追撃する。

移動タイプ

飛行可能形態であるスカイアンチは技演出のみ採用のため、システムとしては飛べない。

サイズ

1L

カスタムボーナス

アンチの出撃時の気力+10。EN+100、移動力+1、装甲値+100
30』で採用。グリッドマンと同様の強化。

パイロットステータス

怪獣形態とグリッドナイトで能力は共通。

精神コマンド

30
根性不屈気合必中熱血
「根性」「不屈」と原作のしぶとさを再現したようなラインナップが並ぶ。

特殊スキル

30
底力L7、闘争心L3、援護攻撃L2、ガードL3、反骨心

エースボーナス

自分よりもレベル、または技量の高い相手に対して与ダメージ1.1倍、被ダメージ0.9倍。
30』で採用。
「反骨心」と条件が合致するため技量を育成したキャラで挑むと見た目以上にダメージがよく入り、よく耐える。
レベル条件のほうは後半になると99まで育つため、こちらで発生する事はまず無い。
味方加入時もこの能力が引き継がれるため、敵との技量差には気をつけたい。

人間関係

新条アカネ
製作者。臥薪嘗胆という名前をつけたにも関わらず、負けるたびに彼女からの当たりが強くなっていってしまうが、アンチ自身は自分を生み出した「母親」とも言える彼女の事を離反後も案じており、「ナイト」を名乗る様になってからも心の奥底で想い続けている。
アレクシス・ケリヴ
アカネの協力者。用済みとなったアンチを、アカネの頼みで始末しようとした。

グリッドマン同盟

グリッドマン
自身の倒すべき仇敵。彼に敗北するたび、強化されていく彼をコピーし後追いを続けていたが、彼の側からは敵と見做されなくなってしまう。やがて苦悩の果てに彼を守ることを決意、以降は共闘関係となる。最終話では一時的に彼と融合した。
響裕太
人間態の時に一時的に彼の命を狙う。
宝多六花
人間態の時によく会い、たびたび世話を焼かれる。
サムライ・キャリバー
新世紀中学生の一人。アンチを気に掛けており、彼の成長を認める。
マックスボラーヴィット
新世紀中学生の面々。特にボラーはしつこいアンチを嫌っていた。

その他

六花ママ
ジャンクショップを訪れたアンチに食事を出した。
怪獣少女アノシラス (2代目)
彼女に介抱され、以降は「グリッドナイト同盟」として行動を共にすることとなる。

名台詞

グリッドマン「お前は、人間なのか?」
「人間? ふざけるな、俺は怪獣だ!」
第3回。マックスグリッドマンとの格闘戦の最中、グリッドマンの投げかけた疑問に対し。
「俺は、お前を倒すために生まれた! お前を抹殺することが俺の使命!」
同話より。格闘戦から距離を取っての撃ち合いになりながら。この言葉にグリッドマンは「ならば、もう容赦はしない」と覚悟を決め、お互いに最大火力の必殺技をぶつけ合う。
「断る。俺はグリッドマンを倒すために生まれた。だから倒すのはグリッドマンだ」
第4回。「Arcadia」の面々を殺せとアカネから言われるが、断ったことでスマホを投げつけられる。
「グリッドマン!今日こそ貴様を倒す!」
グリッドマン「またお前か!」
「また俺だぁー!!」
第5回。ゴーヤベックと戦うグリッドマンの前に姿を現すが、余り相手にされず終わることに…。
六花「ねえ、ちゃんとお風呂入ってる?」
「お風呂?」
六花「うん、お風呂」
「…なんだそれは」
第6回。再び会った六花に体が臭いことを指摘され、彼女に風呂で体を洗ってもらう。風呂という概念を理解していないこの様子から、この時の六花には、彼は「(虐待などで)家庭に複雑な事情がある子供」と認識されたらしい。
「グリッドマンは見つからなかった」
同話より。生身の裕太襲撃後にアカネへそう報告するも、またスマホを投げつけられることに。
「何故だ、何故現れない、グリッドマン!」
第9回。バジャックが出現しているのに出てこないグリッドマンに疑問を抱く。
「俺は!グリッドマンを倒すために生きている!それが俺の全てだ!」
第10回。サムライ・キャリバーとの戦いに負けた際の悲痛な叫び。
「何故、怪獣である俺に命を与えた」
同話より。雨の中、アカネに問いかけるも、どこでも好きな所へ行けと突き放される。
「俺に与えられた命の意味を、俺は探す」
「俺は、お前を倒すために生まれ、お前を倒すために生きている!」
「お前を倒すために、俺は!お前と!共に戦う!」
同話より。ナナシBに襲われるグリッドマンを助け、自分の意思でグリッドナイトへと進化する。
「感じる!これは新条アカネの心そのものだ!」
同話より。グリッドナイトとなった今は相手の心が見えると、ナナシBの本質を見抜く。
「何も出来ないから、何もしないつもりか?」
第11回。再生怪獣軍団の出現後、入院した裕太の部屋を訪れて。
「だから俺はこの場所に来た」
「借りは返す…それが礼儀と教わった」
同話より。自分がここに来た理由を話し、キャリバーを歓心から大笑いさせる。
「…遅かったな、グリッドマン!」
同話より。疲労し窮地に陥った自分の前に現れたフルパワーグリッドマンへの言葉。
裕太「ありがとう、君がいなかったら勝てなかった」
「俺の一生の最後にお前を倒す。それまでは生きろ」
裕太「ああ!」
最終回。再生怪獣軍団撃破後の裕太との掛け合い。
「お前は怪獣じゃない!新条アカネだ!」
同話より。アレクシスの手で出現したゼッガーへ向けての叫び。
「アクセース……フラッーシュ……」
同話より。アレクシスの攻撃で重症を負い戦えなくなりながらも、左腕に宿ったアクセプターで電光超人へのアクセスフラッシュに参加する。

余談

  • 別名の「臥薪嘗胆」は「復讐を成功させるために苦労に耐える」という故事成語の四字熟語。名前のアンチ(Anti)は「対抗」を表す英単語であり、名前の全てがグリッドマンに対抗する怪獣としての在り方を示している。
  • デザインの元となった怪獣は、原作『電光超人グリッドマン』に登場していた「忍者怪獣シノビラー」。オートインテリジェンス機能を持ち、倒されてはパワーアップして復活してくるという要素が共通している。
    • 人間態のデザインモチーフはトランスフォーマーシリーズの創作作品『トランスフォーマー シャッタード・グラス[1]』(Transformers Shattered Glass)のロディマスであると言われている。
  • 「アンチ」という言葉には、作品や団体などを嫌っている層を貶めるマイナスの意味を持つ。そのため、誤解を防ぐという理由もあり、視聴者からは新条アカネからの当初の呼び名である「アンチくん」で呼ばれることが多い。
  • 本編完結後発売された小説『SSSS.GRIDMAN NOVELIZAIONS』において、このアンチと同系のインテリジェンス怪獣「黒アカネ」が登場する。
  • 脚本担当の長谷川圭一氏曰く、「アンチはアカネの中のヒーロー願望の表れであり、もう一つの人格」でもあるとのこと。「グリッドマンに憧れを抱きつつ、世界を維持するために敵視しなければならない」という複雑な心境が反映され、人間態を持つ怪獣として具現化されている。

脚注

  1. いわゆる「善悪逆転もの」で自警団チーム「ディセプティコン(デストロン※本来は悪)」が残虐非道な「オートボット(サイバトロン※本来は正義)」と戦う。

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