ピート・リチャードソン

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ピート・リチャードソン(Peter Richardson)

大空魔竜のメインパイロット。

アメリカ海兵隊あがりの元トップガンで、大空魔竜戦隊の中でもクールかつ徹底した現実主義者。

その為、サンシローらのクルーと衝突する事も多く、19話で登場した弟のトムに対しても厳しく振る舞っている等、他者からは冷たい印象をもたれがちであるが、この辺りは過去に貨物船の船長だった父親が自分ら家族を船に招待した事で隙が出来てしまって酔いつぶれるという失態を犯し、結果的には船が沈んで両親を失ってしまったというトラウマから来ている。

しかし、本来の心優しい面を忘れた訳ではなく、地球を守る使命感の為に敢えてクールさを演じている面もあり、トムに対しては今も本心では強く想っている故の厳しい態度であり、サンシローら仲間に対しても和気藹々と過ごす場面が何度も見受けられる等、互いの信頼も厚い。

口癖は「ナンセンス」。考古学に関しても知識を持っている。

登場作品と役柄

新スーパーロボット大戦
初登場作品。第1話より参戦。考古学の知識があることから、ムーの遺跡に興味を持っていた。地上編EDではちゃっかりとムーの遺品を回収していた。中盤戦で大空魔竜が故障し、しばらく戦いから遠ざかるため、再加入時にレベルを上げたくなるが、最終話は基地マップのため出撃できず、離脱同然の扱いとなるので、経験値は最小限にしておきたい。
第2次スーパーロボット大戦α
原作同様に大空魔竜のメインパイロット。他の艦長と違って指揮官技能を持たないが(艦長は大文字博士であり、彼はあくまでメインパイロットである為)、精神コマンドは前線で使っていくのに必要な物を揃えている。ストーリー序盤は使命感故にラドラを逃がした竜馬を咎めたり、バームへ向かったエリカをスパイとして撃ったりしたが、ハレックの死をきっかけに考え方が変わっていく描写がある。また、意外にも部隊名考案イベントに参加しており、『ベストガイ』なるネーミングを提案している(元ネタは和製『トップガン』として制作された邦画のタイトルで、ピートの経歴に絡めたスタッフのお遊びと思われる)。
第3次スーパーロボット大戦α
能力的には前作と同じだが、前作での経験を経て性格が幾分、柔和になっている。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

αシリーズにおける大空魔竜(特にガイキング分離後の首なし形態時)の武装は、大半が格闘寄りに設定されている為、ピートの育成は格闘防御を重視した方が無難であろう。射撃は特にPPを注ぎ込まなくても、意外と高い数値を出してくれる事が多い。

精神コマンド

探索信頼集中加速激励熱血
第2次α第3次α
必中根性鉄壁気合熱血狙撃

特殊技能(特殊スキル)

底力援護攻撃超能力

小隊長能力(隊長効果)

第2次α第3次α
ダメージ-10%

パイロットBGM

「大空魔竜ガイキング」
全ての参戦作品に採用されているOP主題歌。

人間関係

ツワブキ・サンシロー
仲間にしてライバル的な関係にある。性格は正反対で、しばしば対立する事もあるが、仲間としての絆は強い。
大文字洋三
大空魔竜の艦長だが、ゲームではメインパイロットをピートに譲っている。
ヤマガタケ
仲間。性格上、サンシローと同じくピートに反発する事もあるが、サンシロー同様に仲間としての信頼関係にある。
フジヤマ・ミドリサコン・ゲンファン・リーハヤミ・ブンタ
仲間。
トム・リチャードソン
弟。SRW未登場。現在のピートにとっては唯一の肉親で、大空魔竜にやって来た彼に対して冷たい態度を取りつつも、本心では弟想いであった。
デビッド・リチャードソン
松本めぐむ(現:尾瀬あきら)の漫画版に登場した弟。ブラックフォッグと名乗ってゼーラ星人を地球に受け入れさせる為、暗黒ホラー軍団に協力していた。
ピートの両親
父は貨物船の船長で、かつて家族四人で父の船に乗って旅行をしたが、酒に酔いつぶれてしまった事で突然の嵐に対応できずに船は沈没し、父と母を失ってしまう。そしてこの事が原因で情よりも任務を優先させる他者からは冷たいと言われる性格になってしまった。

他作品との人間関係

スーパー系

剛健一
では軍人としてのプライドから訓練を受けてきたとはいえ、立場的に民間人の健一をサンシロー同様に素人扱いして彼を憤らせる場面があり、第2次αではエリカがバーム星人だった事が露見した事で異星人への敵愾心を強めたピートを彼が窘める。
竜崎一矢
エリカをスパイ扱いした為に対立。激怒した彼から殴られる羽目に。その後もハレックを逃した事を咎めたが、直後のハレックの一件によって認識を改めた事により和解した。
エリカ
彼女がバーム側へ戻ろうとした際、銃で撃つことになる。幸い弾は外れたとはいえ、翼が露わになった為にスパイである事をますます確信して一矢との激しい対立に発展する。
ガーニィ・ハレック
直接は会ってはいないが、当初は倒すべき敵という認識でハレックを逃がした一矢を非難していた。後に、彼の壮烈な死を見て「異星人は倒すべき敵に過ぎない」というこれまでの見方を改める事になる。
レミー島田
第2次αでスキンシップを図ろうと迫る彼女に狼狽していた。
三輪防人
第2次αの序盤では「異星人=敵」という彼と似た考え方であったが、実際に会ったときは彼のやり口に呆れていた。原作でも異星人を倒すべき敵と捉える思考や規律を他人にも強いる面でピートと三輪は共通しているものの、三輪のように個人的な欲望で動いたり、民間人を見下すような事は無い。
結城沙羅
第3次αでは嘗てシャピロと恋人関係にあった彼女への尋問を行い同席していたを激怒させるが、彼女の毅然とした決意表明に疑惑の念を捨てる事を約束した。
カララ・アジバ
ソロシップ内での彼女の立場を「捕虜」と表現するも、即「協力者」に訂正。封印戦争を経て異星人に対する彼の価値観が大きく変わった事を示すシーンである。

ガンダムシリーズ

ジュドー・アーシタ
アイビスルートではエリカへの発砲の件で、彼から「プルプルツーのように嘗ては敵だった者とも分かり合える」と非難されるが、「そんな特例に構ってられるか」と一蹴し、険悪な雰囲気に。この時期のピートのキャラを象徴した一幕である。

バンプレストオリジナル

アイビス・ダグラス
第2次αではスレイとの初対決に敗れた事で周囲に当り散らす彼女へ、αナンバーズからの除隊勧告を突きつけ厳しく非難するが、ツグミの口から語られる過去を知り、密かに彼女の復活を支持するようになる。
因みに、彼女達が参加していた『プロジェクトTD』の存在を認識していた様子。

名台詞

「ガイキングはリモコンで操作します。だから、素人でも操縦できるんじゃないですか」
いち早くガイキングのメインパイロットになる事を大文字博士に強要するサンシローに対し、サンシローの要望を受け入れる事を大文字博士に進言するものの、続けて言い放った嫌味。
「君には才能が無い。ガイキングの十分の一の性能も引き出せ無かったんだからな」
2話で暗黒怪獣ブラックモンスターに手も足も出なかったサンシローへの非情な台詞。
「甘いな!サンシロー。奴らと我々の間にある物はただ激烈な戦いだけだ!」
3話より。ダリウス大帝を憎む暗黒鳥人803号に命を助けられたサンシローに対し、あくまでも敵の罠で信ずるべきでは無いと言い、それに反発するサンシローへの台詞。サンシロー自身はこの後に洗脳された803号と対峙してこの言葉を思い出し、ピートの言う通りだったと唇を噛み締めるが…
「ムー大陸には小さい頃から憧れていたんだ。それが今この目で確かめられるかもしれないんだぜ」
6話より。ムー大陸の調査に浮き足立った際の台詞。クールなピートの意外な側面が見受けられる場面である。
「そうです。暗黒ホラー軍団の攻撃目的はなんなのか。もし、大空魔竜以外にあって一般市民が犠牲になったりするといけませんからね」
16話で暗黒ホラー軍団の動向が読めない中、敢えて大空魔竜を海上に姿をさらし、敵の目を大空魔竜に引き付ける作戦を大文字博士に提案した際、ピートが博士に言った作戦立案の理由。敵味方問わずクールで非情な面を時には見せつつも地球や民間人を守るという使命感は貫いているピートの姿勢が表れている台詞で、「闘将ダイモス」の三輪長官とは対称的である。
「僕だったら絶対こんな失敗はしないぞ! 僕だったら…!」
19話で弟トムの語った回想シーンより。父の失態によって船が沈没し、両親を失ってしまった場面での台詞で、過去の悲劇がピートを情よりも任務の確実性を優先させる性格にしてしまった事が窺える。
「情に溺れる事が状況判断を狂わせ、取り返しのつかない事を招くんだ!」
大空魔竜の新兵器ジャイアントカッターで暗黒怪獣を攻撃しようとした際、暗黒怪獣に捕らわれているトムの乗ったバゾラーが巻き添えになる事を危惧したサンシローへの反論。この場面では過去に両親を失った事故の場面が登場し、過去のトラウマが未だピートの心に強く残っている事が感じられる。しかし、ジャイアントカッターで暗黒怪獣を切り裂いた際は弟を巻き込まないように必死になった。
「と、と…取り舵って!?」
31話でゲストキャラであるポー船長が大空魔竜の指揮を執った際、取り舵一杯と命ずるポー船長に戸惑って発した迷言。確かに大空魔竜には舵が無いので仕方ないのだが、この話のピートはかなりキャラクター崩壊している。
「復元するだけでも三ヶ月かかったんだぞ」
37話でハニワ軍団に襲われる夢を見たサンシローがピートのコレクションであるハニワを破壊したのに怒っての台詞。ピートの考古学マニアとしての造詣振りが窺える。

スパロボシリーズの名台詞

「ふん、素人がそろって地球防衛とは、軍も地に落ちたもんだ」
における第一声。トップガンとしての彼のプライドの高さが窺える。
「やめるんだ!サンシロー!!ガイキングまで出てしまったら、誰が日本を守るんだ」
の第7話の分岐シナリオにて出撃しようとした、サンシローを止めたときの台詞。
「ブンタ、オレの尻は操縦席にくっついているわけじゃないぜ」
の地上編エンディングにて。激しい戦いの合間にちゃっかり艦外に降りていたようだ。
「フン…頭に血が上った奴のパンチが効くものか」
「…それともカラテファイターの力はその程度なのか?」
第2次αエリカへ発砲した事で、激昂する一矢に殴打されながらも返した挑発。
「フン…大文字博士に今回の件を報告しようと思ったが、やめておこう」
「エマ中尉の言うとおり、ここで戦力を削減するのはナンセンスだからな」
第2次αでアイビスの過去を知った後に発する台詞。憎まれ口を叩いて本心を隠すのは、ピートの常套手段。
「か、からかうのはよせ」
第2次αレミーに迫られた際の台詞。その狼狽ぶりは、傍らで見ていたサンシローも呆気にとられていたほど。
「一矢…お前のエリカを想う気持ちには負けたよ…」
「そして、あのハレックという男にも教えられた…」
「異星人と地球の未来は、戦い以外にもあるということをな」
第2次αアイビスルートに於けるハレック散華後の台詞。遂にピートが自らの見識を改める重要なシーンだが、ルートによっては会話の対象がサンシローに変化する。
「涼しい顔してよくやるぜ」
第2次αにて三輪長官からの通信を意図的に切ったミドリに対しての台詞。尤も、当のピート本人も顔が笑っていたが。
「嫌気が差したのなら、大空魔竜を降りてピッチャーに戻ったって構わんぞ」
第2次αEDより。封印戦争終結後、休む間も無く次の任務が待っている事を告げ、オフが当分お預けである事に愕然とするサンシローへ発した台詞。無論、彼が受け入れる訳など無い事を見越した上でのジョークである。
「こんな時代だ。確かに異星人の侵略は憎むべきだが、全ての異星人が敵だと思うのもナンセンスだ」
第3次α序盤、カララの表現を「捕虜」から「協力者」へと訂正した際の台詞。彼の異星人に対する価値観の変化に、ミドリ大文字博士も成長振りを認め、評価した。
「ハッ!神なんてモノが本当にいるのなら、お目にかかりたいもんだな」
クロスゲート・パラダイム・システムに関する考察で、その機能を「神の力」と比喩したサコンの言い回しが気に喰わなかったのか、彼の仮説を剥きになって否定する。
「OKだ!霊帝ケイサル・エフェスは大空魔竜が迎え撃つ!」
第3次α最終話の逆襲時に於けるケイサル・エフェスとの戦闘前会話。クルー達の戦意に促され、霊帝へ最後の攻撃を敢行する。
「そう思うのなら、お前の二つの夢…両方とも実現させてみせるんだな」
第3次αEDで念願の球界復帰が叶い、投手とガイキングのパイロットを両立させると意気込むサンシローへ釘を刺しつつ、ピート流の表現で彼の新たな門出を祝う。

話題まとめ

資料リンク

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