ジャン・ロック・ラルティーグ

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ジャン・ロック・ラルティーグ
外国語表記 Jean Roque Raltique
登場作品 ふしぎの海のナディア
声優 日高のり子
デザイン 貞本義行
種族 地球人(フランス人)
性別
星座 獅子座
年齢 14歳
髪色 茶髪
血液型 O型
所属 民間人→ノーチラス号乗組員
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ジャン・ロック・ラルティーグは『ふしぎの海のナディア』の登場人物。

概要

丸眼鏡と蝶ネクタイがトレードマークの少年。発明好きで、世界中を飛び回る飛行機を造る事を夢見ている。勇敢で前向きな性格をしている反面、少々鈍感な部分もある。なお、かけている眼鏡は、父親の形見である。

両親を亡くしてからは叔父に引き取られ、ル・アーヴルで暮らしていたが、パリ博覧会に参加した際にナディアと出会い、冒険に巻き込まれることとなる。

冒険の中でナディアとは相思相愛となっていくが、ガーゴイルによってナディアを連れ去られてしまい、ネモ船長達の発掘したN-ノーチラス号でナディアを取り返すために戦った。

最終決戦ではレッドノアへ乗り込み、ネモ船長たちと共にガーゴイルと対峙するが、正気に戻ったナディアからブルーウォーターを奪うための見せしめとして殺害されてしまう。しかし、ナディアがブルーウォーターの力を解放した事で蘇生し、ナディアと共に地球へ帰還した。

エピローグで語られたその後によると、7年後にナディアと結婚し、息子を儲けており、相変わらず叔父と共に発明を行う日々を送っている模様。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦X
初登場作品。NPCだが、中断メッセージで声付きで登場。シナリオでは主に整備班として活躍する。

人間関係

ナディア・ラ・アルウォール
ひょんな事から出会い、やがて相思相愛の仲に。
ジャンJr.
最終回エピローグに登場。容姿はジャンそっくりで、やや褐色の肌や瞳の色はナディア似。声はジャンと同じく日高のり子氏が演じている。
ドラマCDでは「Jr.(ジュニア)」と呼ばれており、ジャンJr.と言う名前はゲームで確定した。
ラウル・ロック・ラルティーグ
父親。海獣に襲われて消息不明となっている。後に乗り込んでいた商船がネオアトランティスの潜水艦に撃沈され、その時に死亡した事が判明する。
叔父・叔母
両親を失ってから彼に引き取られた。叔父とは発明仲間。
マリー・エン・カールスバーグ
ネオ・アトランティスにより身寄りを失くした彼女を保護する。
グランディス・グランバァサンソンハンソン
ナディアを狙う彼女達を敵視していたが、和解し行動を共にする。
ハンソンとは同じく発明が趣味であることから気が合う仲となり、サンソンからは「男の生き方」を教わった。
メディナ・ラ・ルゲンシウス・エレクトラ
姉のように慕っている。
フェイト
ノーチラス号の乗組員の1人。彼に壊れた眼鏡を直してもらうが…。

ネオ・アトランティス

ガーゴイル
ネオ・アトランティスの首領。彼からは「勇敢な少年」と見られている。

名台詞

「僕はジャン。ジャン・ロック・ラルティーグっていうんだ。君を空に連れていける男さ」
第1回より。飛行船を見ながら、「空を飛べたら(故郷を)探しにいけるかもね」とキングに語りかけるナディアへの名乗り。
「ダメだ!」
「とても行けやしないよ…行っちゃ、いけないんだ!……もう、会えないんだよ…マリー、分かってよ…」
第5回より。ネオ・アトランティスによりに殺されたマリーの両親と飼い犬をナディアと共に手厚く葬った翌朝、マリーに亡くなった事を告げるも、「死」を理解できず、「マリーも一緒にいく」と言うマリーへの説教。
「フェイトさん! フェイトさん! フェイトさん! フェイトさん…! フェイトさん…フェイトさん! フェイトさぁん! フェイトさん…フェイトさん……う……フェイトさん……。うわあぁぁぁああああ!!」
第15回より。ノーチラス号がネオ・アトランティスの嘘の情報に踊らされたアメリカ艦隊の襲撃で被害を受けた際、発生した有毒ガスによって全滅を防ぐためにネモの指示によって機関室内に閉じ込められてしまったフェイト。
死を覚悟した当初はフェイトはネモの判断を肯定したが、死の恐怖に耐え切れずに泣き叫んで最期を迎えてしまう。ジャンがフェイトの名前を何度も叫び、何度も扉を叩きつけ、慟哭する姿…そういった一連のシーンは目を背きたくなる程に痛ましいモノであった
「この船は、ネオ・アトランティスと戦争を…殺し合いをしてるんだ…!」
同上。これまでノーチラス号の科学力を妄信してきた彼が、フェイトの戦死によってネオ・アトランティスと殺し合いの戦争をしている現実を突き付けられた事に対して。
「と…父さん…」
第16回より。エーコーがワインをかけている墓が父のものと知り、呆然となる。
「ナディア、実は僕…始めてだったんだ…」
ナディア「え…?」
「女の子としたりするの…ナディアは始めて?」
第26回より。夜の海岸でナディアとキスを交わし、ナディアに聞いた感想。しかしこの後…。
「違うよ、ナディア……『僕らの故郷』さ」
「君の生まれた星だよ。僕らは同じ、地球人じゃないか」
最終回より。地球を見ながら「あなたの生まれた星」というナディアに対して。

迷台詞

「最初は誰としたの?」
「ナディアの傍に…それじゃサンソンと…」
「まさかハンソンじゃ…!」
「それじゃ航海長?」
「そうだ、操舵長だ」
機関長?」
測的長?」
「水準操作員?」
「わかった、科学部長だ」
第26回より。ナディアに「(キスしたのは)2度目よ」と言われ、驚愕したジャン。慌てて聞いた後、「あたしの傍にいた人よ」と言う返答に、次々と男性陣の名前を挙げ、ナディアの怒りを買う。朴念仁ここに極まれり。
ネモの名前を挙げないのは、この時点でのネモの素性を考慮してなのだろう。
「僕はなんて、バカなんだぁぁぁぁ!!」
直後、「ジャンのバカ!」と言ってナディアが去って行った後、ナディアとキスしたのは毒キノコにより意識が混乱していた時と気付いた後の叫び。
(し、しまった! また熱いリビドーが…! あぁ、偉大なる科学の力も、所詮は大自然の力の前にはもろく崩れ去ってしまうものなのか…)
ドラマCD『Bye Bye Blue Water』第26、5話「御期待ください!」より。熱帯夜にナディアが衣服を脱ぎ、絡みついてくるという事態を前に、リビドー(欲望、性的衝動)を押さえきれないジャンは計算式を唱えたりしてリビドーを抑えようとするも、ナディアの寝息により再び興奮してしまう。その後もやきもきするジャンは「このままでは僕という人間がダメになってしまう」と起き上がり、トイレに行って頭を冷やすことにするのだった。
…一方、寝相が悪いふりをしてジャンに迫ったナディアはこの様子を見て「意気地なし…」と嘆いた。
「もう困ったな。うっとおしいんだから」
「ナディア、うるさいから捨てちゃお」
カセットコレクション『やったらこうなっちゃったナディア』「泣き虫ナディアちゃん」より。
「おはよう」と声を掛けても泣き、謝っても泣くナディアに困惑するジャン。通りがかったネモに「女の子を泣かせてはいけないな」と怒られ、それでもネモやキングまで怖がり泣きじゃくるナディアに思わず出た一言。業を煮やしたジャンは、ナディアを縄で縛り、2行目の台詞と共に海に捨ててしまう。ジャンのキャラも相当ぶっ飛んでいる。
お姉様、私やります
必殺、竜巻キーーック!!
同上。「ジャン、女の子になってグランディスにしごかれる」より。ナディアに「男らしくないジャンなんて大っ嫌い、女の子にでもなっちゃえばいいのよ」と言われて、グランディスに相談した直後の一言。制作会社が同じ『トップをねらえ!』からの声優ネタ
この後、ナディアと対峙した後、ネモ(コーチと呼ぶ)に「深海怪獣から地球を救え」と命令を受ける…。

スパロボシリーズの名台詞

「確かにナディアはワガママ放題で皆さんに迷惑をかけている思います。でも、誰かがナディアを受け止めてあげなきゃナディアは壊れてしまいます」
X』第13話「ナディアの家出」より。ナディアがアンジュと口論し、アンジュから「ナディアを甘やかしている」と言われるも、ジャンは「やり方を変えるつもりはありません」と反論し、上記の理由を話す。
確かに後に本作と世界観を同じものにする予定だった後のガイナックス作品で、ワガママ放題だったものの受け止めてくれる誰かがいなくなり、遂には壊れてしまったナディアによく似た彼女の事を考えると、ジャンの懸念は強ち間違ってはいなかったと言える。
「アンジュさんの言ってる事はその通りだと思います。でも、僕は信じています。ナディアがいつか変わるのを。だから、その日までナディアに対する不満は全部僕にぶつけてください!」
上記の続き。ジャンが「パリでの出会い~アル・ワースに来るまでの間のショックの連続で現実をうまく受け止められていない」と語るも、アンジュからは「受け入れられないのはあの子自信の弱さと思うけど」と指摘。それでもジャンはナディアが変わることを信じ、決意の強さを見せる。この剣幕にアンジュやセシリー、ノレドもナディアの事を任せ、ジャンを応援する。
「僕…色々な世界の色々な技術に触れて、ますます科学の力が…人間の生み出す力が好きになりました」
第31話対ドアクダールート「ネモの秘密」より。

搭乗・関連機体

ノーチラス号、N-ノーチラス号
乗組員。
ブラックキング
キングを模したロボットで「アイアンキング」の一体。

余談

  • 作品の主人公はナディアだが、第1回がジャンの視点から始まる他、活躍も多く描かれていったためか「主人公がジャンでヒロインがナディア」という捉え方をするファンも少なくない。
    • また、ゲーム作品では彼をプレイヤーもしくは彼の視点で進む作品もある。
  • ジャンを演じた日高のり子氏は「自分がジャンの立場だったらお前なんか勝手にしろ!と思うシーンが沢山あった」と感想を述べていた。