マイトガイン

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マイトガイン
外国語表記 Might Gaine
登場作品 勇者特急マイトガイン
声優 中村大樹
デザイン 大河原邦男
全高 25m
重量 104.7t
最大モーター出力 450,000HP
最高走行速度 680.0km/h
ジャンプ力 750.8m
AI ガイン(操作担当)
合体形態 グレートマイトガイン
所属 勇者特急隊
パイロット 旋風寺舞人(出力担当) → 無し
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概要

旋風寺コンツェルンが総力をあげて開発した勇者特急隊の完成第1号。化石燃料が枯渇している設定を反映し、電池を備えた電動モーターで動いている。

AIを搭載したガイン旋風寺舞人が操縦する超電導ジェット機マイトウイング、巨大SL型メカ・ロコモライザーが「レッツ・マイトガイン」の掛け声で合体して完成する。合体挿入歌が存在する事もあり、マイトカイザー登場までは合体バンクが常にフルバージョンとなっていた。

合体完了後、ポーズを決めながら「銀の翼に希望(のぞみ)を乗せて、灯せ平和の青信号!勇者特急マイトガイン、定刻通りにただいま到着!」と名乗ってから戦闘を開始。

戦闘終了時は勝ち名乗りなどはないものの、動輪剣を納刀し、額のシグナルが光る演出が取られている。

頭部マスク下のコクピットに舞人が座り、ガインと共に操縦する。後半、舞人がマイトカイザーに乗り換えてからはガイン一人で合体、操縦できるように改修されたが、マイトカイザー登場後も何度か舞人が搭乗した。ガイン単独で合体する時は「チェンジ・マイトガイン」の掛け声で合体。

ガインが操作系統、舞人が出力系統を担当しているため、舞人が怪我などでレバーを操作できなくなると出力がガタ落ちする欠点がある。ガイン単独で合体可能になってからも、舞人が搭乗すると、この欠点が再発することから、リミッターを兼ねているのかもしれない。

当初はスラスターを噴かせた大ジャンプ程度の飛行能力しか持っておらず、それが災いして、飛龍に敗北している。改修後は飛行も可能となり、グレートマイトガインの合体バンクや空中要塞に突入する際に飛行している。とはいえ、飛行能力は低い為、グレートマイトガインに合体しない限りは基本的に地上戦で運用される。

他の勇者特急隊のような列車形態は持っておらず、長距離移動の時などはロコモライザーにガインとマイトウイングを格納して移動する。

ブラックノワールを撃破した際にロコモライザー、マイトウイングが空中要塞の爆発に巻き込まれて喪失した(ガインと舞人は脱出)。

構成機体

ロコモライザー
胴体・足・頭部を構成する。
巨大蒸気機関車型サポートメカ。地形を問わず、あらゆる場所を走行することが可能で、地球上のどこへでも3分以内に駆けつける[1]後部にトレインモードのガイン、マイトウイングを搭載可能。
ウォルフガング曰く「SLの化け物」と称しており、移動には線路2路線分を必要とする程の巨体を誇る。
ガイン
左腕部を構成。超AIを搭載し、マイトガインの人格でもある。
マイトウイング
右腕部を構成。
新幹線型に変形する超電導ジェット機であり、化石燃料が枯渇した世界観であるため希少な航空戦力。旋風寺舞人が操縦するが、マイトカイザー登場後は無人操縦が可能になった。最終決戦後にハネムーン用に複座式になって新造されている。
デザインモチーフは「400系新幹線つばさ」。

登場作品と操縦者

単独作品

スーパーロボット大戦V
初登場作品。正式参戦は第11話。メインパイロットは舞人、サブパイロットにマイトガイン本人が設定されている。
合体形態が控えている為なのか、縦一文字斬り以外の威力はパッとせず性能もやや控えめ。
戦闘アニメでは大張正己氏原画によるカットインが用意されている[2]
ちなみにマイトガインはサブパイロット専用キャラとしては珍しく、SPがガインと同値でメインパイロット仕様のままとなっている。(似たような古代ティエリアはサブパイロット時はSPが減る)
スーパーロボット大戦X
参戦は第15話創界山ルート。新たに原作アニメをトリミングした合体ムービーが用意された。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

マイティバルカン
胸部左右のライト部分から発射する機関砲。ほどではないが、使用時には技名を叫ぶ事も。
マイティディスチャージャー
脇部分から水蒸気を放出し、煙幕を張ったり消火活動に使用する。基本的に攻撃用ではないためかSRW未採用。
マイティサーチャー
胸部に装備した強力なライト。劇中では暗所で使用するも、粘着弾で使用不能にされた。SRW未採用。
マイティスライサー
バックパックから取り出す動輪型カッター。フリスビーのように投げて攻撃する。
マイティカッター
右腕から出すマイトウイングの尾翼を転用した小型カッター。SRW未採用。
マイティキャノン
左右の腰に装備するキャノン砲。玩具ではロコモライザー時にはロコモバスター、ガインの足に装備してガインバスターとする事が出来た。劇中ではロコモバスターとしての使用のみであり、SRWでも未採用。
シグナルビーム
頭部のシグナルから発射するビーム。赤と青のビームが絡み合いながら敵を撃つ。使用の際には人差し指と中指をシグナル付近に当てるポーズを取る。
動輪剣
左右の腰に内蔵する両刃剣。鍔部分に動輪が組み込まれている。必殺技の際には鍔を展開し、動輪を回転させて刀身にエネルギーを蓄積させる。この時動輪剣の刀身が金色に輝く。
『V』での通常版は袈裟切りから続けて横一文字に切り裂くモーション。
マイティシールド
マイトウイングの翼を展開してシールドにする。
シールドと言えば聞こえは良いが、実際には同じく翼をシールドとするZZの様に腕部からパーツとして独立している訳ではなく変形機構により収納されていた部位を展開しただけなのでぶっちゃけ腕でガードしているだけである。

必殺技

動輪剣・縦一文字斬り
スラスターを噴かせて天高く舞い上がって敵を一刀両断する必殺技。トドメを刺すと敵の爆発後、地面に突き刺さっていた動輪剣を抜いて納め、額のシグナルが光る。SRWでは原作同様に敵が怯む描写も再現されている。戦闘アニメの都合上、戦艦まで律儀に艦首を上げて反応してくれるのはご愛嬌。
強力なものの飛び上がって斬り降ろすとモーションが非常に単純なため、僅か3話でケンゴー(SRW未登場)の燕斬りに敗北し、シュタルク4126に至ってはこの技の対策として真剣白刃取りをする機構を備えていた。
動輪剣・横一文字斬り
こちらは飛び上がらず、横薙ぎにする必殺技。主に高く飛び上がれない状況で使用する。SRW未採用。
動輪剣・十文字斬り
縦一文字斬り同様に飛び上がり、縦一文字斬りをすると見せかけて横薙ぎにしてから縦に斬る必殺技。真剣白刃取りをするシュタルク4126に対して、機転を利かせて編み出した技であり、大ジャンプの勢いを横切りで無駄にしてしまうためか、上記二つに比べて威力は低く、トドメはバトルランチャーに譲っている。SRW未採用。
ダブル動輪剣
原作最終話でブラックノワールを倒した技。サリーのイノセントウェーブを受けて動輪剣二本を連結させ、そのエネルギーで敵を両断する。
『V』ではグレートマイトガインの武装となっている。

合体攻撃

インパルスアタック
マイトカイザーとの連携攻撃。同時に跳び蹴りをあびせる。
Vにおいてはマイトガイン→カイザー→グレートと入れ替わりで乗り換える形となり2体が共闘する場面が無く、分離も出来ないため未実装。
ジョイント・ドラゴン・ファイヤー
勇者特急隊の全ロボが列車形態で連結し、ドラゴン型の炎に包まれながら突撃する五体連結攻撃。『X』で実装[3]

特殊能力

盾装備
シールド防御を発動。

移動タイプ

サイズ

M

カスタムボーナス

最大EN+50、移動力+1。「動輪剣」と名の付く武器の攻撃力+200。

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

VX
加速必中不屈友情気合熱血
AIであるガインと同じ構成。

機体BGM

「嵐の勇者(ヒーロー)」
『V』で採用。限定版では歌付きになる。

名台詞

「銀の翼に希望(のぞみ)を乗せて、灯せ平和の青信号! 勇者特急マイトガイン、定刻通りにただいま到着!」
登場時の名乗り。グレートマイトガインに合体してもこのフレーズで通した。
マイトウイングとガインがそれぞれ新幹線「つばさ」「のぞみ」をモデルにしており、マイトガインの頭部(鉄道帽モチーフ)には信号がついているという特徴を、うまく口上に織り込んでいる。
なお定刻通りというのは、ロコモライザーを呼び出す際に舞人のブレスレット型指令器「ダイヤグラマー」でダイヤを引いて到着時間を決めているため、その運航ダイヤ通りだということである。
『V』ではもちろんDVE。
「心配するな。舞人に闘志がある限り、私は何度も立ち上がってみせる…!」
第15話より。ショーグン・ミフネ配下のカラテロボ相手に窮地に陥るも、気力で立ち上がった際の台詞。
ゲームでは、「心配するな」を抜いて瀕死時の台詞に採用されている。
「やめろ、ブラック! 私とお前はひとつ。お前と闘う事は出来ない!」
「舞人…、私には出来ない」
「よせ! 目を覚ましてくれ、ブラック!」
第16話より。兄弟機同然のブラックガインがホイ・コウ・ロウにより洗脳され、ブラックマイトガインとして闘うことに躊躇する。
『V』でもブラックマイトガインとの特殊戦闘台詞として採用。
「相変わらずわけのわからない女だ!」
第36話より。カトリーヌ・ビトンの「シンデレラに憧れ、カボチャの馬車を作るためにヌーベルトキオシティに巨大カボチャを作る」という夢を聞いた直後の糾弾。8話の納豆事件では舞人に追従した形だが、遂に自分で言い始めた。
『V』では名指しが追加され、特殊戦闘台詞に採用されている。

迷台詞

「だめだこいつら、話してわかる相手ではない!」
第14話より。ロボットを操るヤクザ同士の抗争を止めに駆けつけたマイトガインだったが、ケンカの邪魔とばかりに攻撃されてしまい嘆いた台詞。誠実なガインも「こいつら」と切り捨てるあたり、諦めムードが伺える。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

「がっかりした! 失望した! せっかく、心が一つになったと思ったのに!」
『X』イオリ編第26話「希望の翼」より。イオリとホープスの新たなドグマ「飛翔の壱式~参式:比翼天翔」誕生を見届けるも、直後にホープスの嫌味から口喧嘩が始まり、落胆した際の台詞。
この会話では、直前にワタル青葉とパートナー持ちのキャラクターが会話に参加しているが、軽く流している2人と比べガインの場合はショックが大きかった模様。
ガードダイバー「つまり私も…!」
バトルボンバー「俺も…!」
「全員がエースになれるチャンスがあるというわけか!」
中断メッセージ「エースとジョー」より。ちなみに、ガイン時はスポット参戦のみ、マイトガイン時はサブパイロットの為、マイトガインではエースになれず、唯一エースになれるガイン時でもエーストークが発生しないと悲しいことになっている。

対決・名場面

あれが噂のマイトガイン
発電所を襲うティーゲル5656に苦戦を強いられるガイン。手術中の父のため電気を盗むのを止めにきたサリーを助けた舞人は、手首のダイヤグラマーに向かって叫ぶ。「ロコモライザー!レッツ・マイトガイン!!」3機が合体し、噂の最強ロボが完成した!「これが噂のマイトガインなのか!?」「そう、そのとおり!」驚愕するウォルガングに舞人とガインが吼える「銀の翼に希望を乗せて、灯せ平和の青信号!勇者特急マイトガイン、定刻通りにただいま到着!」
マイトガインの最期
飛龍との一騎打ちに挑む、マイトガイン。力は五分と五分でも、飛行能力を活かした飛龍の空中攻撃に徐々に押されていく。それでも、舞人とガインは自分たちの信じる正義を貫くために、援軍を呼ばずに戦うことを選び、起死回生の縦一文字斬りを放つが、ヒリュウブレイザーとのパワー勝負に敗北。その衝撃で合体は解除され、ロコモライザーに至っては炎上する程の損傷を負ってしまう。

関連機体

マイトカイザー
合体グレートマイトガインとなる。
ブラックマイトガイン
第16話「ブラックガイン」に登場した、マイトガインをコピーして作られたロボット。
マイソガイソ
『ブレイブサーガ2』にてソドラ女王が、前作『新世代ロボット戦記ブレイブサーガ』を研究して作り上げた、マイトガインを当社比で22%上回るというロボット。
ジャークマイトガイン
『新世紀勇者大戦』に登場したマイトガインそっくりな邪悪獣。本物と異なり必殺技が使えず、ステータスもジャークマイトカイザーより低い。

余談

  • ガインはマイトガインの左腕に変形する。勇者シリーズの主役メカは合体ロボットのコアもしくは胸部パーツになることがほとんどのため、数少ない例外である。
  • 頭部マスクの下に舞人のコックピットがあり、ガインは左腕になる関係でマスクの下に「口」を持たない数少ない主役勇者。劇中でマスク割れした時もコックピットの舞人が剥き出しになっている。
  • マイトガインを構成するロコモライザーは超AIを積んでいないため、当然ながら作中で喋る事は一切ない。だが合体ソング『レッツ・マイトガイン!!』を歌っているのは露湖藻雷蔵、即ちロコモライザーと言う事になっている。もしこの通りならばロコモライザーの声優は露湖藻雷蔵=坂井紀雄氏と言う事になる。また『グレート・ダッシュ!!』で一緒に歌っている海蔵とはマイトカイザーの事。
  • マイトガインの合体変形のプロセスは『勇者王ガオガイガー』に登場するジェイアークことキングジェイダーに生かされている(※シリーズとの関係であり、同一世界観の意味でない)。
  • シリーズ主役としては初めて列車、汽車をベースとした勇者ロボであり、紺色のベースカラーや制帽を模した頭部など、全体的に列車の車掌をモチーフにした独特なデザインをしている。
    • 玩具販売などでは独特なデザインが購買層に受け入れられず苦戦した為、後のマイトカイザーは赤系のヒロイックなカラーリングになった。
  • GEAR戦士電童』に登場する「フルアーマー電童」が装備する「電童剣」は本機の動輪剣のパロディ。
  • 本編で敵側に3回もデータを採られている。ストーリー上仕方ないとはいえ、旋風時コンツェルンのデータ管理は大きな課題であろう。

商品情報

脚注

  1. 高松信司監督が企画書にこう書いたところ、これを額面通りに受け取ったサンライズ企画室側で時速36万キロというのが公式設定として書かれたという。
  2. 本人ツイッターでの発言より。
  3. うますぎwave 第577回にて、寺田プロデューサーが「PVには載せないが、ゲームには実装している」と明言。