ガイキング (LOD)
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ガイキング | |
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外国語表記 | Gaiking |
登場作品 | ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU |
メカニックデザイン | 大塚健 |
分類 | 炎の巨人 |
全長 | 70 m(角を含める) |
動力 | ハイドリュート |
装甲材質 | ゾルマニウム |
開発者 | ドーベル・アージェス |
所属 | 大空魔竜 |
主なパイロット | ツワブキ・ダイヤ |
ここでは『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』に登場したガイキングについて説明する。
『大空魔竜ガイキング』に登場したものについては「ガイキング」を参照。
概要
胴体と頭部を構成する大空魔竜頭部、それ以外の上半身を構成するパート1、下半身を構成するパート2が合体することで完成する。また、パート1・パート2は小型戦闘機「バンザ」を合体させる事で単体のパーツ状態で戦闘をする事も可能。異世界ダリウスの金属「ゾルマニウム」を装甲材に用い、神秘の火力エネルギー「ハイドリュート」を乗り手の心の炎で増幅させ動力源としている。ただし、大空魔竜が乗り手を選ぶ関係上、素質を認められない者は操縦することが出来ない。
試作型の巨人ライキング、バルキングの開発を経て建造された機体で、パイロットの安全性を考慮し、暴走の危険回避の為に二大巨人よりスペックを抑えた設計がされている。また両機にはない特徴として艦載機との合体による能力向上、緊急用特殊戦闘形態「フェイス・オープン」の搭載、レバーによる操縦以外に乗り手の動きを機体にシンクロさせる操縦システムなどが挙げられる。そして大空魔竜と同様に、仲間達と共に戦う強さでダリウス軍に立ち向かってゆく。
ライキングのパート1、バルキングのパート2との合体により、ガイキング・ザ・グレートへと最強合体する。
ダリウス軍の襲来の中、大空魔竜との再開を果たしたツワブキ・ダイヤがその戦いの流れの中ガイキングの乗り手に選ばれてからは、ルル・アージェスら大空魔竜隊と共に戦う「仲間」として様々な困難に立ち向かい勝利を勝ちとってきた。
強化装備形態
- スカイガイキング
- ガイキングの背部にスティンガーが合体する事で完成する高速戦闘形態。
- スペリオルスカイガイキング
- ガイキングの背部にスペリオルスティンガーが合体する事で完成する高速戦闘形態。劇中ではカイキンクと合体しスペリオルスカイカイキンクとして活躍したのみで、ガイキングと合体するシーンはなかった。
- バスターガイキング
- ガイキングの腕部にサーペントが合体する事で完成する長距離射撃形態。ガイキングの炎を集束させ撃ち出すサーペントバスターが必殺技。
- ダイバーガイキング
- ガイキングの大空魔竜フェイス部にクラブバンカーを咥える形で合体することによって完成する水中戦闘形態。ダイヤがカニタンクと名づけた要領でカニキングと呼ばれたこともある。
- スカイバスターガイキング
- スカイガイキングが火力の底上げをするためサーペントと合体した形態。SRW未登場。
- トリプルガイキング
- すべての艦載機と合体した緊急事態突破形態。ダイヤは「スカイバスターカニキング」と命名しようとしたが却下される。SRW未登場。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 初登場作品。必殺攻撃のEN消費量が多めに設定されており、後のグレート化も考慮すれば、ユニット・パイロット共に対策を講じなければガス欠は免れない。とはいえ、フェイス・オープンや艦載機との合体機構は全て攻撃技扱いとされているため死角がなく、武装数は参戦ユニットの中でもダントツの数を誇っており(合体攻撃を含めた武器一覧が2ページにまたがるのは本機とストライクフリーダムガンダムくらい)、剣装備・盾装備とグレートのピーキーぶりに比べれば扱いやすい部類だろう。
- スーパーロボット大戦L
- EN消費の全体的な見直しにより継戦能力が上がった。対ボスにぴったりな攻撃力もそのまま。というか、既にスーパーロボットとして性能が完成しているので、グレートにしなくても充分にやっていける。クラブバンカーと使いやすくなる。本作ではダイヤ初登場からしばらくはカイキンクで頑張る事になるが、カイキンクの改造はそのままガイキングに引き継がれるため無駄が無い。格闘するたびに腕が壊れる(演出のみ)カイキンクと違い、この形態のありがたみがひしひしと分かる。
装備・機能
武装・必殺武器
内蔵兵装
- デスパーサイト
- 両眼から照射される圧縮デスパライザー電撃波の超高速熱線。連続照射で雑魚鉄獣をまとめてなぎ払ったこともある。
- SRWでは見た目の通り射撃武器として実装。モビルスーツ系ユニットのバルカンよろしく一番弱い威力に設定される事が殆どで、ダイヤの格闘寄りの能力もあり、最低限の反撃用武器である。
- ゼクターフック
- 両肩に内蔵された特殊金属製のワイヤーフックを射出する。射程距離は200mでパンチャーグラインドの回収や牽制・拘束武器として使われる。
- SRWではガイキング単体の技の中ではフック単体で使用されることは無く、パンチャーグラインドの回収用としてのみ、グラインドのトドメ演出で登場する。
- カウンタークロス
- 両脚のヒザの部分に装備された十字型の星状のパーツを取り外して使う万能武器。元祖ガイキング同様に投擲武器として、また握り手の反対側の部分が少し伸ばした状態で斬撃武器としても使用できる。
- SRWでは単体の格闘武器として実装。また、これがあるためにガイキングは剣所持の能力を持つ。
- ボルトパライザー
- 頭部の角を接触させデスパライザー電撃波を浴びせる。元祖の「パライザー」ポジション。
- SRWでは何故かオミット。グレートになってもオミットされ、どの武器の演出でも一切出てこない謎のハブられようである。
- パンチャーグラインド
- 発射後前腕部のリングが回転し、超重力を発生させることで絶大な破壊力を生み出すのだが、撃てば飛んでいったきりという致命的な欠陥を抱えた、世にも珍しい(言い方を変えればより現実的と言うべきか)「戻ってこないロケットパンチ」。ゼクターフックや艦載機のサポートで回収することが必要で、度々腕のないまま戦闘を継続することもあった。
- SRWではマジンガーのロケットパンチよろしく有射程のP属性付き格闘武器として登場する。ゼクターフックによる回収はトドメ演出でしか見られないが、毎回きちんと回収しているらしく、ゲームでは「腕が無いまま戦闘継続」になる事は無い。
- キラーバイト
- 胴部大空魔竜フェイスを用いた噛み付き攻撃。
- SRWではガイキングの技としては登場せず、ガイキングが出撃していない時の頭部あり状態大空魔竜の技として登場するのみ。
- ザウルガイザー
- 胴部大空魔竜フェイスの両目から青と赤との螺旋状のビームを放射する超音波砲。命中させた相手の装甲を脆くする効果があるが、ゲーム中では再現されていない。また音波が乱反射するので接近戦では使えない。
- SRWではやはり見た目の通り射撃武器として装備。デスパーサイトよりも射撃武器の色が強く出ており、初期からあるガイキング単体の武装の中では唯一P属性を持たず、射程1に撃てず、そして何故か海適応がAである。射程が一番長く、反撃で活躍する。
- ハイドロブレイザー
- 増幅されたハイドリュートフレアをそのまま炎の奔流として撃ち出す必殺技。動力源を直接攻撃手段に転用しているためエネルギー消耗が激しい。ちなみに旧作では「水素火球」の意味でハイドロブレイザーというネーミングだったが、こちらは「ハイドリュートの炎」という意味合いになっている。ゲームではフィニッシュとして元祖さながらの魔球投げを披露。
- Kでは消費EN80とこの時点で異常な悪燃費を誇ったが、Lでは半分の40にまで減った。
- SRWでは必殺技として実装されているが、フェイスオープンが追加武装扱いになっているKはともかく、Lでは最初からフェイスオープンが使えるため、わずかに必要気力と消費ENが少ないだけでボスを相手にするにはまず使われない2番手の技となってしまった。
大空魔竜射出武器
- ガイキングランス/ガイキングスピア
- ゾルマニウム合金製のロングランス。カウンタークロスを柄の先端に装着すると十字型のカウンターランスになる。熱伝導により「炎の槍」として、切り付けや投擲に使用される。必要に応じ大空魔竜の尾部カタパルトから射出される。
- K・Lでは何故か、カウンタークロスのとどめ演出時に背中から取り出している。
- カウンターランス
- カウンタークロスを柄の先端に装着した十字型。
- ガイキングアックス
- ゾルマニウム合金製の両刃のロングアックス。アックスはシールドにマウントすることも可能。
- ゲーム中はオミットされているが、Kのパッケージイラストでは持っていたりする。
- ガイキングシールド
- 中央に大空魔竜のマークが装飾されている盾。炎を纏わせ投擲武器として使われたこともあった。必要に応じ大空魔竜の尾部カタパルトから射出される。
- K・Lではこれも背中から取り出している。
必殺技
- 真龍ハイドロブレイザー
- リー・ジェンシンの「真龍拳」を会得したダイヤが使用するオリジナル必殺技。「拳峰、リー・ジェンシン直伝!」の掛け声と共に真龍拳の型を取り、ハイドロブレイザーのエネルギーを両手で圧縮させて白熱球として放つ。「拳峰(けんほう)」とはリーの流派の称号だが、音が似ているので「拳法(けんぽう)」と誤解されることも多かったという[1]。実際にKでは戦闘シーンではきちんと「拳峰」と表記されている一方、戦闘前のマップ上の会話では「拳法」と間違えてしまっている。
- トドメ演出で突っ込んで烈火破砕掌で追撃、クローズドフェイズで〆。Lでは演出がパワーアップしており、ダイヤにかぶせてリーのカットインが入り、ダイヤの台詞に合わせて「リー・ジェンシン直伝 真龍 ハイドロブレイザー」の書き文字がカットインする。
- Lではガイキング・ザ・グレートの合体直前に追加されるが、合体前のガイキング・ライキング・バルキングも十分強いので、あえて合体しない方が戦力が増えるという戦略上のメリットも存在することから、この技にも活躍の機会は多い。ザウルカイザー共々一番射程が長く、こちらは援護攻撃で活躍する。
- フェイスオープン
- ガイキングの奥の手で、通常時の4倍の出力を発揮するブースト機構。顔面と胴部大空魔竜フェイスの装甲を展開・開放し放熱制御プレートを露出させることでガイキングの全火力を開放する。このとき口部の赤熱部がスリット状に浮かぶのは旧作を知る人へのファンサービス。乗り手からいたずらに炎の力を奪うだけでなく、コックピットが超高温状態に陥るため非常に危険な機能であったが、強制終了装置「クロースド・フェイス」によって、再び装甲を纏い通常形態へと戻ることが可能となり、切り札として運用することが可能となった。搭乗者の強い意志により持続時間も向上し、序盤では一回の使用で力尽きていたダイヤも、終盤は時間を見極めて効率的に運用していた。
- SRWでは当然の如く必殺技として登場。Kではガイキング登場から使用可能になるまで若干の間があるが、Lではガイキングの登場自体に若干の間がある代わりに最初から使用可能。クローズド・フェイスはトドメ演出で見られる。原作では様々な副作用から使用頻度を抑える工夫が必要な技だったが、SRWではENの消費のみでデメリット無く撃てるようにパッケージングされており、使いやすい。特に燃費が大幅進歩しているLでは気力が溜まれば雑魚にバンバン使っていっても問題ない。特に軽減バリア持ちの面倒くさい雑魚に。
合体攻撃
- ダブルデスパーサイト
- スティンガーと合体したスカイガイキングの必殺技。…ではあるが、この形態ならではでの明確な必殺技は劇中で登場していない。
- サーペントバスター
- 右前腕部を外し、サーペントと合体(というか換装)したバスターガイキングの必殺技。その姿はサイコガンを武器とする男、コブラを彷彿とさせる(ただしサイコガンは左腕に装備するもの)。Kではサーペントが消滅する関係上、バルキング入手後は使用不可になるが、Lでは最後まで使用可能。
- ストリームサイクロン
- クラブバンカーと合体したダイバーガイキング(カニキング)の必殺技。
- デスファイヤー
- キルジャガーとの連携攻撃で、デスファイヤーを放射する。
- スペリオルブースター
- スペリオルスティンガーと合体したスペリオルスカイガイキング(劇中ではスペリオルスカイカイキンク)の即興必殺技。エネルギーを纏って突撃する。
- 大回転コースタースイング
- ボリューションプロテクト形態の大空魔竜との連携攻撃。ゼクターフックで捕獲した敵をフルスイングから大空魔竜めがけて投げ飛ばし、絶叫コースターアタックで追撃。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- L
機体ボーナス
- L
-
- 初期:装甲値+150 CT補正+10
- 5段階:装甲値+200 CT補正+20
- 10段階:装甲値+250 CT補正+30
機体BGM
- 「GAIKING」
- OPテーマ。「ガイ、ガイ、ガイ、大空魔竜、ガイキング」というフレーズが身にしまる。
対決・名場面
- 対ノーザ・ドルマン (超強化型)
- 機体を強化改造しガイキングとの再戦に現れたノーザとダイヤの決闘。フェイスオープンを使用した超高速戦闘が視聴者の度肝を抜いた。ノーザがあと一歩までガイキングを追い詰めるが、ダイヤの気迫と「真龍ハイドロブレイザー」の前に敗れ去る。ちなみにこの決闘が描かれた13話は本作品中、最大の作画枚数を要した話数でもある。
関連機体
- カイキンク
- 地上製のパート1・パート2と合体した形態。
- バルキング
- 火力に優れた試作型。
- ライキング
- 機動力に長けている試作型。
- ガイキング・ザ・グレート
- 三大巨人の合体形態。
余談
- 本作品のガイキングは合体構造からシルエットまで旧ガイキングをほぼ踏襲しており、武装名も引き継がれたものが多いが、細部の設定を変更している他、新たな設定も加えられ、単なるリメイクに留まらない改変がなされている。
- 実は、本作が放送される前に制作されたパイロットフィルムでのガイキング及び、大空魔竜はオリジナルの意匠を残しつつも大胆なアレンジが加えられていた(この映像はDVD最終巻の映像特典で視聴が可能)。ちなみに本放送の初期OPはこのパイロットフィルムを再編集したものが使用されている。しかしテレビ放送の決定に伴い、アレンジ版デザインの線の多さ、スタッフ陣のオリジナルデザインへの思い入れの強さなど、さまざまな要因から不評だったこともあって、アレンジを最小限に抑えた現在のフォルムに落ち着くこととなった。ただしアレンジ版独自の武装である「ゼクトアンカー」は「ゼクターフック」として、頭部の意匠はガイキング・ザ・グレートの頭部としてそれぞれ形を変えて引き継がれている。
出典
- ↑ 東映アニメーション/ガイキング 情熱大・陸日誌 第5回(2006/03/07 三条陸)http://www.toei-anim.co.jp/tv/gaiking/tairiku/0603.html
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