ジョシュア・ラングレン
ジョシュア・ラングレン(Joshua Rundgren)
レイ・ラングレンの弟。
義姉であるシノの死後に行方不明となった兄レイを探しており、登場話にて再会したレイに帰れと言われながらも、再び兄と出会うために同話で出会ったヴァン達に同行することとなる。レイに血塗られた復讐をして欲しくないと思っており、その理由からレイがカギ爪の男へ撃った銃弾を体で止めた事も。
当初はウェンディを探すために女子トイレを徘徊したり、ヴァン一行に置いて行かれて病院で騒ぐなど、明朗快活で裏表がないがマイペースで空気の読めない言動が目立った。良く言えば天然、悪く言えばバカ。また周りがぐうたらだらけな為か掃除が得意で「ピカピカジョッシュ」の異名を持つ。彼がこんな性格になったのは兄が無口だからだと言われている。
しかし、終盤はダン・オブ・サーズデイを宇宙に上げるのに貢献したり、視力を失ったレイのサポートをするなど、作中の人物の中でも大きく成長していく事になる。戦いが終わった後、ヴォルケインのサルベージを開始。どれほどの時間がかかっても必ずヴォルケインを救助する意志をヴァンに打ち明けた。
彼は天然だが頭が良く、レイやシノとともにヨロイの研究をしていたので基本的に一行の中でメカニックの役割を務めている(機械工作に関しては「掃除よりも簡単」とのこと)。ヴァン達の中で唯一幸せの時の原理を理解し、宇宙についても知っていた。ヴォルケインをヴォルケイン改に改修するのを手伝ったりもしている。
彼の衣服にはかなりの数の道具が収められており、それを着ながら身のこなしは軽く、運動神経はかなり良い。
ちなみに「カギ爪の男のスパイ」という初期設定が存在していたらしい。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦K
- 原作アニメと違いウェンディと同じ時期にヴァンと出会う。一応は部隊のメカニックの一人としてそこそこ活躍もするが、兄とのエピソードの大幅カットや、最大の見せ場であるカギ爪の野望を阻止するシーンをムッターカに取られたり、更に兄が普通に生き残り視力も低下しない事もあってか、成長の跡が全く見られない。大抵は要所要所で空気の読めない発言をしてはメンバーに手厳しく非難されるのが主な役目。ただ、アークエンジェルが葵博士からセレーネ達の救援を頼まれた際には部隊中ただ一人セレーネ達の救援に向かう事を主張したり、乙姫がミールの元へ戻る際はどうにかして助けられないのかと必死に訴えたりする場面もある。主な見せ場といえば、そのくらいである。
人間関係
- ヴァン
- ジョシュア自身は友人と思っているが、ヴァンはかなりウザがっている。最終話でもヴァンから友人扱いを否定されたが、別れ際の言葉と態度を見る限りヴァンの方も最終的に友人扱いされることを悪くないと思うようになった模様。
- レイ・ラングレン
- 兄。冷徹な人間となりながらも弟の身を案じたり、最終的に弟の言葉を受け入れたりと弟想いの面が垣間見えていた。一方のジョシュアも当初は兄を止めようとはしたものの、「言っても聞かないから」と兄の行動を受け入れることにし、ヴォルケインを改造することに。
- ウェンディ・ギャレット
- 基本的に他の人と違い彼に友人関係を持っている数少ない人物。
- シノ
- 義理の姉だが彼女に好意を持っていたらしく、兄のレイをうらやましく思っていた。
- ユキコ・スティーブンス
- レイの事を何かと気にかけていた彼女だったが、そのかたわらジョシュアのことも心配していたようで、いつの間にか仲が深まっていた。最終話付近でもジョシュアの救助に駆けつけたり、それを断った彼を手伝い、バースデイへのエネルギー供給を断つ工作を手助けしたりもした。一連の事件が決着した後も、ジョシュアを手伝いヴォルケインの引き揚げに協力することを決めたようだ。
- ネロ、ホセ、バリヨ、カルロス
- エルドラソウルの整備・塗装などにこき使っている。
- プリシラ
- 整備の相談をするために彼女のシャワーを平然と覗こうとして呆れられ、友達いないでしょ?と言われてしまった。
他作品との人間関係
- 皆城総士
- Kでは彼とも友達になりたがるが、全く相手にされない。
- サコン・シロウ
- Kの劇中ではメカニックとして彼の手伝いをする事が多い。
- 藤村静流、コトナ・エレガンス、セイジュウロウ
- Kにて彼の空気の読めなさに辟易している主な人物。
- ミスト・レックス
- 劇中では空気が読めない言動でユーザーからの不評を受けたミストも、ジョシュアの突拍子もない発言には思わず閉口してしまう場面も見受けられた。
名台詞
- 「何で!何で僕を置いて行くんですか!ヴァンさん!!」
- 14話にてヴァンにお置いて行かれる夢を見て病院で叫んだ寝言。となりのおじさんにうるさいと言われ、最終的に全身を縛りつけ猿轡をされてもなお叫んだ為、おじさんに尊敬された。ちなみにヴァンは喜んで置いて行った。
- 「水着王国には、下着ってないんでしょうか」
- 第17話で水着王国の存在を知った後にヴァンに尋ねた馬鹿馬鹿しい質問で、ヴァンには寝ろと一蹴される。シリアスな雰囲気で質問している所が視聴者の笑いを誘う。
- 「ヴァンさん…こういうのって、ハッピーエンドと言うんでしょうか?」
- 第17話ラストのあんまりなオチに対して。またもシリアスな雰囲気で質問し、ヴァンに「寝ろ」と一蹴されるが、この展開は許せなかったらしく「しかし!」「ハッピーエンドなんですか!?」と食い下がっていた。
- 「ヴァンさん大変です!みんな宇宙を知りません!!」
- ダンを宇宙に打ち上げる話になった時に言った台詞。文字通りみんな宇宙を知らず(ヴァンも知らなかった)、結局一から説明した。が、分かりやすく噛み砕いて説明したにもかかわらず全く理解せず、「放り投げりゃいいんだろ?」などと言ったネロに対しては「バカァ!!」と珍しくちょっと切れていた。
- 「兄さん僕を道具として扱っても構いません…だから一人で行くなんて言わないで!!」
- 自分の大切な兄を守りたい為に兄を必死で説得する。レイは聞きいれてくれた。
- 「違います!兄さんと一緒に生きる為に行くんです!…兄さんが選んだ事が正しかったのか見届けるために!そして、これから兄さんが正しい道を歩くために!僕は兄さんを…助けたいんです!!」
- レイの危機に、自ら仲間達に一人兄に着いて行く事を伝え、ユキコから「あの人(レイ)と一緒に死ぬ気?」と問われた際に返した言葉。その顔つきと言い、彼なりの覚悟が表れている。
- 「兄さんの死は無駄じゃない…僕が無駄にはさせないっ!!」
- レイの死後、カギ爪の男の計画が続行可能と聞いた後、部屋で監禁されていた時に激情にかられて叫んだ台詞。この時のジョシュアはその前にもカギ爪の男を怒りの表情で睨みつけるなど、今までの天然な彼からは想像が出来ないほどに怒りを露にしていた。しかし彼は復讐の道を選ばず、別の道を選び世界を救う。
- 「僕は世界を守りたい、兄さんが救ったこの世界を!」
- レイが命を賭けて稼いだ時間で、カギ爪の男の計画を止めた。
- 「そんな……友達じゃないですか。」
- 全ての戦いが終わり、ダンのアフターケアを済ませた後、ヴァンに「世話になったな」と言われて。何かと馴れ馴れしい言動の多かったジョシュアだが、様々な苦難を経た後なのでこれまでとは重みの違う一言である。
- もっとも、当のヴァンからは「お前が言うとなんかムカつくな」と言われてしまったが……
スパロボシリーズでの名(迷)台詞
Kではどうも空気が読めない台詞が目立ち、これがユーザーの不評を買ってしまうことも多々あった。
- 「そうですよね!お腹が空くと怒りっぽくなりますもんね!」「怒ると胃にも肌にも悪いですから後で教えてあげないと」!
- Kの序盤にアンジェリカ・シャルティールがシェルディアに嫉妬して機嫌が悪くなった際、ジョシュア本人は機嫌が悪い理由が全くわからずに疑問に思っていたところをヴァンに「腹でも減ってるんじゃねえのか?」と言われて、口にした台詞。
- 「アンジェリカさんのお父さんが敵って事は……」
「アンジェリカさんも敵の仲間なんですか?」 - Kの中盤にエルリックの身体を乗っ取ったガズムが部隊に通信を入れ、一同が困惑する中言い放った台詞。思わずミストも「何でそうなっちゃうんだよ?!」と怒気を込めたツッコミを入れざるを得なくなった。いくらなんでも突拍子のなさすぎる無茶苦茶な発言であるが、同様に兄が敵の仲間だったことが発覚したウェンディに対しては原作、スパロボ問わずそのような疑惑は一切差し挟んでいない。なおガズムがレムの体を乗っ取っていた場合は当然シェルディアに対してほぼ同じ事を言う。
- 「兄さん、道に落ちてたんですか?」
- Kの終盤に無敵団に道に落ちていたレイを拾ったと言われて。実の兄を落し物扱い…。無論、レイからは直後に「そんなわけないだろう…」と突っ込まれた。
- 「やったー!兄さんが仲間になった!」
- 上記の場面の後、レイが自軍への同行を了承した際の台詞。この直前、レイを必死に説得していたのにこの一言で台無しである。大きな成長を見せた原作と違って、まったく成長していない…。
- 「でも、肝心の攻撃も効きませんでしたし…」
- Kの33話前編の戦闘終了後にて。ル=コボルにリグレット・バスターが通用せず、レムあるいはエルリックを救うチャンスを逃してしまったことでミストとヒロインが落ち込み、それでも空元気を見せる二人を前に言い放ったあまりにも現実をストレートに突きつけた一言。結果、ミストとヒロインはこの言葉でまたショックを受けてまた傷付いてしまい、当然その直後にジョシュアは周囲からは激しい非難を浴びてしまう。
確かに空気が読めてないと言えば読めていない台詞ではあるのだが、リグレット・バスターがル=コボルに通用しなかったのは事実であり、さらにプラネット・クライシスの発動が迫っている事を考えると、一刻も早くル=コボルを倒す為の新しい策を講じなくてはならないのもまた事実である。ジョシュアは結局事実をはっきりと言ってしまっただけなのだが、結果的には「空気が読めていない」台詞ともなってしまったのである。そういった意味では、ジョシュアも少々気の毒である。