サラマンディーネ

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サラマンディーネ
外国語表記 英語表記:Salamandinay
登場作品 クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
声優 堀江由衣
デザイン 小野早香
愛称 サラ
サラ子
種族 アウラの民
性別
髪色
髪型 ロング
瞳の色
軍階級 近衛中将
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概要

多数のドラゴンを引き連れてアルゼナルへと転移してきた謎の美女。 「永遠語り」を歌いながら焔龍號の収斂時空砲でアルゼナルを半壊させるという鮮烈な登場を果たす。

その正体はエンブリヲによって滅ぼされた地球に住む住民「アウラの民」。フレイヤ一族の姫。文武両道を地で行く聡明な女性で、遺物から過去文明の状況を想起(一部、多大な誤解はあるが)し、ほぼ完璧に復元・発展させるなど並外れた知識を持つ。龍神器の開発者。人当たりも非常に良く、民の規範として尊敬を集めている。アウラの民では上位から3番目の地位にいると思われ(日本の様式では左側(相対している者から見て右側)にいる方が格式が上のため。彼女は上から2段目の右側の位置にいる)、軍事ではトップだと推測される。

龍神機の起動実験を兼ねた初戦で圧倒的な力を見せていた焔龍號に対してヴィルキスで互角に戦って見せた上に、「永遠語り」を歌うアンジュに関心を持ち、真なる地球に転移してきた彼女達が自分たちアウラの民の上層部に連れられて来た際、他の面々がアンジュを危険視し、処刑を主張する者もいる中(アンジュはこれまで多くのドラゴンを殺してきたのでミスルギの人々と違い当然の反応である)、敢えて彼女達の身柄を引き受ける。そして、自分たちアウラの民のこと、なぜアンジュたちのいる世界に転移し、ノーマと戦うことになっていたのかを語る。

刀剣の扱いに慣れており、焔龍號のコクピット内にも刀を持ち込んでいる。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦V
初登場作品。第21話で「???」名義でエンブリヲと共に顔見せし、第27話にて本格的にストーリーに絡みだす。原作と違いアルゼナルへの襲撃は行わない。正式参戦は西暦世界ルート32話からで、ここからの会話でドラグニウムに関する驚くべき事実が明らかにされる。
原作同様に聡明な面を見せながら、同時にポンコツな愛らしい面も描かれている。

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

V
集中必中不屈気合勇気
彼女の人となりを表現したかのようなラインナップ。焔龍號のカスタムボーナスを取得するまで改造し、補強してあげると大暴れしてくれる。惜しむらくはヴィルキスと同じような運用ができないことか。

特殊技能(特殊スキル)

V
指揮官L3、見切りL2、ガードL2、援護防御L2
指揮官が今作で習得する中で唯一L3止まりのキャラ。カスタムボーナスを生かした戦い方をするなら、フルカウンターとアタッカー、援護攻撃は是非欲しい。徹底した燃費削減を目指すならEセーブも悪くない。

固有エースボーナス

自軍フェイズ開始時、隣接味方ユニットの気力+3
V』のボーナス。本作における激励の縮小版のような仕様。

人間関係

大巫女(アウラ・ミドガルディア)
アウラの民のトップにして、主君。
アウラ
アウラの民を生み出した創造主であり、原初のドラゴン。彼女の救出を目的としている。
アンジュ
対面当初こそ敵意を向けられていたが、交流を重ねていくうちに人とドラゴンを超えた絆で結ばれた親友同士となる。なお、名前が長く言いづらいという事で「サラ子」のあだ名を付けられた。どんな世界にあろうとも(ノーマやドラゴンでなくても)互いが存在している限り必ずアンジュと巡り会う運命をもっているらしい。
ちなみにあだ名をつける前は「サラマンド」「サラマンデー」「サラマンマン」「サラマンドリル」「サラマンデンデン」などと呼んでいた。
ナーガカナメ
側近。特にナーガからは恋愛感情に近い目を向けられている。
ヒルダ
アルゼナル総司令。彼女との話し合いの末同盟を結ぶ。彼女からは「ドラ姫様」と呼ばれた。
リィザ・ランドッグ
同胞。本名リザーディア。ミスルギ皇国にスパイとして潜入し、近衛長官に収まっている。
ラミア
自らが守る民の一人。彼女の生き別れた娘ミィが生きて戻ってきたことを伝える。 
ヴィヴィアン
真なる地球に転移してきた彼女を母親のラミアに会わせる。
エンブリヲ
アウラを奪った張本人にして、倒すべき敵。

他作品との人間関係

流竜馬
竜の名前を持つ男。『V』において、ドラグニウムの戦士として敬意を表している。彼女達と竜馬達の間には意外な関わりがある為縁があり、彼を隼人弁慶と並び「ゲッター線の力に溺れる事無く生命を貫く人間」と認めている。彼からは「竜の姫さん」とも呼ばれている。
ナイン
自軍部隊に合流してすぐに交流を持つようになり、密かにヴァングレイ後継の製作にも協力している。

名台詞

「何ゆえ、偽りの民が真なり星歌を…」
「時が満ちる、か…」
「真実は、アウラと共に…」
11話。アンジュの前に姿を晒し、多くの意味深な言葉を残す。
「ようこそ、真なる地球へ。偽りの星の者達よ」
15話。アンジュとタスクの前に再び姿を現して。
「地球が二つ…あったとしたら?」
同上。タスクから状況を説明して欲しいと言われて。ここから全ての戦いがエンブリヲにより操られていた事を知る。
「許しは請いません。私の世界を守るためです。あなたも同じ立場なら、同じ選択をしたのではありませんか?皇女アンジュリーゼ」
「あなたのことはよく聞いていました。リザーディアから。近衛長官リィザ・ランドッグ…と言えばわかりますか?」
同上。龍神器の起動実験を兼ねて、アウラ奪還の障害になりかねないアルゼナルを襲撃したことをアンジュに明かし、彼女にそのことを非難されての返答。詫び代わりとしてなのか、かつての彼女の身近に自分たちのスパイが居たことを明かす。これを聞いたアンジュは激昂し殴りかかろうとするが、彼女はこれを軽くあしらい、「あなたは何も知らなかっただけ」とアンジュを絞め落とすのだった。
「ではこれからどうするのですか? 真実を知りながら何処へもいけず、何もしないつもりですか?」
16話。シャワーを浴びながら、戦いの真実を知りながらもアウラの民たちと共に戦う事を渋るアンジュに対して。
「なんと愚かだったのでしょう…あなたを私の所有物にだなんて。…教えられました。自分の未熟さを。皆を護って危機も止める…指導者とは、そうあらねばならないのだと」
「私も、あなたの友達になりたい。共に学び、共に歩く友人に」
同話。エンブリヲによる攻撃をアンジュの機転により焔龍號の収斂時空砲とヴィルキスのディスコード・フェイザーにより打ち消す。二人の知らない『必ずめぐり合う運命』に導かれてこの世界で出会い、友になった瞬間でもあった。
「借りを返しに来ましたよ、アンジュ」
20話ラスト。ミスルギ皇宮から脱出するアンジュとモモカ。エルシャとクリスに襲われる二人の前にリィザが開いたシンギュラーを潜ってサラマンディーネら三龍號が現れる。
「逃げた女に追いすがるなど…無様ですわね、調律者殿」
エンブリヲ『ドラゴンの姫か…』
「焦らずとも、すぐにアンジュと共に伺いますわ。その首…貰い受けに!」
ラァーーーーーー!!
22話。エンブリヲに操られるエマに銃を向けるヒルダを制止し、毅然とした態度で宣戦を布告する。更にを浴びせ、エマの精神支配まで解いて見せた。
「司令官殿、エンブリヲは形振り構わず、アンジュを探している様子。その目を躱し、アンジュを助け出す事が出来ますか?貴女に」
「彼女は帰ってきますよ、必ず…」
ヒルダ「な、なんで分かるんだよ!?」
「友ですから」
同話。エマの精神支配を解いた後、焦るヒルダに向けて諭す。「アンジュは必ず戻ってくる」、と。
「3割引きで撃ちますから、ご安心を!」
24話。幽閉されているアウラの元へと辿り着くものの、追撃もありなかなか解放出来ないでいた。最後の手段として収斂時空砲を使う事を決め、威力が強すぎないかと忠告したアンジュに対して、かつて自分が言われた言葉を返す。
「だから無理やりかどわかし、暴力で支配した…と。恥ずかしい男ですね、調律者よ!」
最終話。アンジュに向けて「私が導かねば幸福にはなれない」とささやくエンブリヲに対して。

迷台詞

「あら? 朝の交尾中でしたか。どうぞお続けになって」
16話。布団で簀巻きにしていたタスクと絡み合いになったアンジュを見て。素の表情で平然と言い放っているが、同時にこの場面を見たカナメが赤面してナーガが呆れた表情を浮かべている所から、別にアウラの民全体が「交尾」に対して大らかな感情を有しているわけではなく、単に彼女の反応がおかしいだけとわかる。後述の「古代の競技場」の件と併せて彼女の天然さを如実に表している。
「尻尾を噛むのは反則です!」
同上話。自らが作り上げた古代の競技場(という名のスポーツクラブ)でアンジュを戦力に組み込むべく、テニス、野球、カーレース、ゴルフ、卓球、クレーンゲーム対決が繰り広げられ、最後のツイスターにて苦し紛れに尻尾でタッチした際、アンジュから「尻尾を使うのは反則でしょ!?」とその尻尾を思いっきり噛まれる。
ギャグイベントにしか見えない光景だが、全力で互角の戦いを繰り広げたためか終わった後に笑い合うなど結果的に二人の距離は縮まった。
ちなみにこのシーン、『エースをねらえ!』や『巨人の星』『サイバーフォーミュラ』『プロゴルファー猿』といった名作アニメの露骨なパロディが続々と描かれていったため結構な話題を呼んだ。『V』にもあるが改変が加えられている(後述)。
「サラマンディーネです、ヴィヴィアン」
21話。怒りのままにテオドーラに斬りかかるロザリーとの間に割って入る焔龍號。ヴィヴィアンが「サラサラさん!」と反応した際に即座に訂正する。…やっぱり他人からしても長い名前は覚えづらいようだ。
「ダダ漏れタ~バン!」
ドラマCD『アンジュとタスク、ときどき犬』より。本音を聞きだすべくお手製秘密道具を取り出して。この際、サラマンディーネは某国民的猫型ロボットよろしく声色を丁寧に変えている。

次回予告

「オープンエンドに出ながらも、待たされ続けて幾年月。名前も正体も謎のまま、なのに来週出番無し。重要キャラですわよね、私。予告が一番喋ってるってどういう事ですの?」
11話予告。登場早々にしてやっぱりコレ。しかも明確なキャラが本編中で表現される前にキャラ崩壊した台詞が次回予告で出るという無茶苦茶な状況である
とはいえ実際、1クールの終盤でやっとの登場、しかも顔見せ程度の出番のためこう言いたくはなるかもしれないが…ちなみにサラの再登場は15話からとさらに待たされる事となる。
なお、エンブリヲは次回で初登場するがサラとは違い一度も愚痴らなかった。
アンジュ「アンコって全然短くなってないじゃない!?」
「あら?美味しそうですわよ?」
アンジュ「嫌よ! 甘ったるくてもっさりしてて、ライバルを名前で呼び合うってのにアンコって!?」
「そうですか…、ではキナ子で」
16話予告。本編にてあだ名に「サラ子」と付けられた事で「アンコ」のあだ名を付けようとしたが即却下。予告でも続けて愚痴るアンジュに更なるあだ名を付けるが当然ながら「喧嘩売ってんのかァ!!」と怒られた。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

「ゲーム…? 遊戯という事ですか…」
アンジュ「あんたのこのご自慢の闘技場…いわゆるゲームセンターって言って、ティーンエイジャーのたまり場なのよ」
「な、何と!?」
V』第32話西暦世界ルート「黒き神の歌」より。原作16話の再現だが他作品との兼ね合いもあってか原作には無かったツッコミが入り、サラマンディーネは大いにヘコんでしまった。
「アンジュ…。あなたは私の狭小な世界を広げてくれました」
アンジュ「渾身の作だったアレの正体を教えちゃった事?」
「…い、いい薬でした、あれは」
同上。戦場へと駆けつけた際に。結構気にしていた様子。
「それについてアウラは、こう言っていました。イスカンダルへ行け…と」
『V』シークレットシナリオ「シ者来訪」(出現条件を満たしていない場合は、第40話「星々の海原へ」)シナリオデモにて。アウラとの交信を終えキンケドゥから「時空融合を根本的に停止させる方法はないのか?」と問われた際の返し。
イスカンダルの名前が出たことと、宇宙世紀世界の住人であるアウラがイスカンダルを知っていることに古代は驚きを隠せないでいた。
「だ、だって…エルシャさんの料理…美味しいから…」
『V』ナデシコルート第44話「チドリカナメの罪」より。心底楽しそうにナイフとフォークを持ってエルシャのハンバーグを待ち構えていた。これにはナーガとカナメも引いており、それを見た彼女は「大巫女様には内密に」と赤面する可愛らしい姿を見せている。

搭乗機体

焔龍號
専用龍神器。サラマンディーネが過去の文明にあった記録から造り上げた特製の機体。額の装飾により呼び出す事も出来る。

余談

  • 名前は実在する両生類サンショウウオの英名及び火を司るトカゲのような姿をした四大精霊サラマンダーから取られている。
    • フィクションではサラマンダーは男性の形を取ることが多いため、更に女姓の形を取ることが多い傾向にあるウンディーネから字を戴いている。炎のような激情を彷彿とさせる武と水のように柔軟な発想と豊富な知識を持つことから、ある意味両方のいいとこどりをしたような名前である。