クロッペン
2014年5月26日 (月) 12:34時点における125.14.178.114 (トーク)による版
クロッペン(Kloppen)
- 登場作品:未来ロボ ダルタニアス
- 声優:市川治
- 種族:エリオス星人(クローン)
- 性別:男
- 所属:ザール星間帝国
- 役職:総司令官
冷酷非情な性格で、また常に仮面を被っている。 この仮面を含める格好は当初は黒を基調としたものだが、中盤から金を基調としたものとなる。また、仮面が変わって程なくして素顔を見せて自らが本物のハーリン皇子と名乗り、楯剣人の父・隼人こそ自身のクローンと断じて逆賊扱いにする。
しかし、実はクロッペンこそがハーリン皇子(隼人)のクローンであり、その事をナミールが残したビデオから剣人達に知られてしまい、後に皇帝により切り捨てられた挙句、部下からも見捨てられ失脚。
そして自身を生体部品としてではなく人間として扱った剣人に感銘を受けザール星間帝国に反旗を翻すこととなった。最期はカブト将軍の攻撃により瀕死となり、瀕死の隼人を救うために自らの内臓を差し出して死亡した。
長浜ロマンロボシリーズにおける「真相を知らず黒幕に操られてきた悲劇の悪役」に相当するポジションのキャラであり、声優も彼らと同じ市川治氏が演じている。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦D
- 顔グラフィックは後期のゴールドの仮面になっており、素顔のグラフィックも存在している。中盤辺りから戦闘する機会を経た後、一度だけ味方NPCとしてスポット参戦する。搭乗機のデスターク3は強いので撃墜される心配はほとんどないが、経験値を奪われないように注意。最後は原作通り自身の臓器をハーリンに移植する事となり、息絶える。(彼を瀕死にしたのは原作とは異なりズール皇帝)彼の最期のシーンはDの中でもかなり熱い部類に入る。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 顔グラフィックは前期版。後述のイベントがないためか、今回は素顔のグラフィックは用意されていない。今作では上司であるドルメン大帝が登場するものの、逆に楯隼人(ハーリン)が登場しないため、彼の正体に関するイベントなどがない。Dに比べるとかなり不遇。
人間関係
- 楯隼人
- 自身のオリジナル。
- 楯剣人
- 好敵手。
- ドルメン大帝
- 主君。後に真実を知り、反逆する。
- ネシア将軍 / カブト将軍 / ボイダー将軍 / ミズカ将軍 / プロザウルス将軍
- 部下。後にハーリンのクローンと知られた際には揃って掌を翻されることとなる。
- ナミール博士
- エリオス王国出身の生態学者でエリオス滅亡後はザールに付く。当初はクロッペンと共に隼人がクローンだと陥れるものの、後にドルメン大帝の命令により口封じとして抹殺する。しかし、このことを語ったビデオを残しており結果、墓穴を掘ることとなった。
他作品との人間関係
- ガルーダ、プリンス・ハイネル、リヒテル
- 直接の絡みこそないものの、共に長浜ロマンロボシリーズにおける同じポジションのキャラであり、声優も同じである。
- ズール皇帝
- Dでは主君だが、後に真実を知り、反逆することに。
- ロゼ
- Dで競演。同じギシン星間連合に属する。
名台詞
- 「き…消えてる…!」
- 第40話より。剣人との決闘時、自身の右腕に刻まれた王家の紋章が消えたことに対して愕然として。
- 「ふははは…!消えた…消えた!麗しき皮膚の色が!エリオスの紋章も消えた…ふふふ…消えぬのは私に押されたクローンの烙印だけだ!」
- 第41話より。自室で自暴自棄になり、一人鏡に映った己を見つつ、杯を呷りながら。クロッペンは杯の中身を飲み干すと、ぶつけようのない怒りを鏡の中の自分にぶつけるかの如く杯を鏡に叩き付けるのだった。
- 「なぜだ?なぜだ!?奴は自らがクローンの血筋であると言われた時でさえ、臆する事無くザールに立ち向かってきた…」
「なぜだ!?なぜ戦える!?人であって人でないクローンの血を恥じようともせず…!」
「ええい、私には分からん!」 - 第41話より。モニターでダルタニアスの戦いぶりを確認していたクロッペンは、ある疑問にとらわれる。
- 「ああ…あ…ドルメン大帝!それが幼き頃より仕えた私への言葉か…!」
- 第41話より。改めてドルメンを問い正すクロッペンに、ドルメンは冷酷に言い放った。「お前はハーリンの体から芽生えた生体部品に過ぎぬ」と。残酷な言葉にクロッペンは頭を抱えうずくまる。追い討ちをかけるかのように「クローンに人間の価値などない」「正体が割れたお前は、ザールにとって最早何の価値もない」と辛辣な言葉を叩き付け、去ってしまう。絶望に打ちひしがれたクロッペンは、ドルメンへの怒りを燃え上がらせる。
- (人として許せる…?すると奴は、この私をクローンとしてではなく、人として見ているのか!?)
(奴は私を今も人間と見ている。奴がクローンの血筋と言われても、なおかつ強かったのはそれだ!己を人間以外の、何者でもないと信ずるその力だ!)
(それが奴をして、私を人間として認め、戦いを挑んでくる…)
「ふ、はははっ!」 - 第41話より。近衛兵が自身を手土産にアダルスに投降しようとしてきた際、剣人は兵達を全員捕虜にすると宣言。焦るリーダー格の兵に対して「俺にとっちゃクローンであろうとなかろうと関係ねえ!人として許せるか許せねえかだ!」と啖呵を切る。その言葉に衝撃を受けたクロッペンは、真に反逆の決意を固める。
- 「遅い、遅すぎたぞボイダー!私はもはや総司令官ではない。クローンとして生まれた男、それ以外の何者でもない!」
「私はこれから、私の心が命ずるまま生きたいように生きる!」 - 第42話より。ボイダーの隙を突き司令室に乗り込んだクロッペン。ボイダーは命乞いをするが、クロッペンはそれを拒否。進退窮まったボイダーはクロッペンを銃撃するが、クロッペンはそれをかわすと剣をボイダーの胸元に投げ放ち、引導を渡した。
- 「思い知ったかボイダー!貴様のおかげでドルメンとのつながりも未練なく断ち切れたわ!」
- 第42話より。絶命したボイダーを見て吐き捨てる。
- 「楯剣人よ、最早これ以上、お前と戦う事はあるまい。私には新しい敵が現れた。その名はドルメン!」
- 第42話より。ボイダーの戦闘母艦を乗っ取ったクロッペンは兵達を全滅させ、ツインボーグ・ジンジャー(SRW未登場)に苦戦するダルタニアスを援護する。
- 「ドルメン、お前の操った人形は望みどおり死んだが、復讐を心に秘めた鬼として地の底で生まれ変わった!」
「ドルメン覚悟!お前には一太刀、浴びせてやる!」 - 第42話クライマックス。反逆の意志を固めたクロッペンは、奪取した戦艦で地球を後にするのだった。ドルメンに反逆の刃を突き立てる決意とともに…。
- 「私の体を使うのだ…それしか二人が助かる道は…無い…!」
「ハーリンよ…私は今…お前から貰ったこの体を返してやるぞ…
だが、私は死ぬのではない…お前と一緒に生きるだけだ…
ハーリンよ…生きろ…生きてくれ…私とともにドルメンを倒すのだ…!
全銀河に栄光あれ…! 全銀河の盟主、エリオス帝国の皇太子、ハーリンに栄光あれぇぇっ…!!」 - 第45話での最後の台詞。剣人は彼の意思を汲み、クロッペンの内臓を真のハーリンである隼人に移植することを決める。
- なお、偶然にも別作品に登場するクロッペンと声優が同じキャラクターの最期の台詞もまた「~に栄光あれー!」である。
スパロボシリーズでの名台詞
- 「ロゼ、私と同じ、哀れなバトルマシンよ」
- D、「反逆のクロッペン」でのロゼとの戦闘前会話。迷いながらもなお戦おうとするロゼにかつての自分を見たようだ。
- 「地球人たちよ。これで旧エリオス領の反乱は大きくなるだろう。だが、そんなものでは、ズールには届かぬ」
甲児「勘違いするなよ、クロッペン。オレたちが来たのは、てめぇを助けるためでも、てめぇを仲間にするためでもないんだからな!」
「フフッ、地球人よ、名はなんという」
甲児「オレは、兜甲児だ!」
「兜甲児、私もそんなつもりはない。さらばだ、地球の戦艦で戦いし者たちよ。私はこの命あるかぎり、ズールに対して戦いを挑む。私の戦いは、始まったばかりなのだ!」 - D、「反逆のクロッペン」にて。ザール艦隊を全滅させた後のやり取り。
- 「奴らの行動は一見、無謀に見えて我らの痛いところを突いているのだ」
- GC(XO)より。ポセイダルの本拠地スヴェートを奇襲作戦で急襲して真のポセイダルを倒し、ペンタゴナを解放したホワイトベース隊を評して。SRWにおいて、大抵の場合よくて分艦隊規模の戦力しか持たない自軍部隊は、必然的にこういう戦法を取らざるを得ない場合が多い。