アル・アジフ
アル・アジフ | |
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外国語表記 | Al Azif |
登場作品 | 機神咆吼デモンベイン |
声優 |
神田理江(全年齢対象作品) 朝宮咲(『斬魔大聖』) |
デザイン |
Niθ(原作) 橋本秀樹・桜井正明(アニメ版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦UX |
SRWでの分類 |
パイロット サブパイロット |
プロフィール | |
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分類 | 魔導書(魔導書の精霊) |
性別 | 女 |
製作時期 | 西暦730年 |
製作者 | アブドゥル・アルハザード |
製作地 | ダマスカス |
外見年齢 | 12歳程度 |
所有魔術師 | 大十字九郎 |
アル・アジフは『機神咆吼デモンベイン』のヒロインの一人。
概要
見た目は幼い少女だが、その実態は狂えるアラブ詩人アブドゥル・アルハザードによって西暦730年に書かれた魔導書「ネクロノミコン」の原典、「アル・アジフ」の精霊。
「アル・アジフ」とはアラブの言葉で「魔物の咆吼」を意味する[1]。
性格は傲慢不遜で尊大そのものだが、正義感は強い。魔導書として戦いに明け暮れてきたため年齢の割に世間知らずな一面もあり、内面は外見通り子供っぽい。一人称は「妾(わらわ)」、二人称は主に「汝(なれ)」、その複数形は「汝等(なんじら)」。
遥か昔から数多の「主」と共に邪神やその下僕と戦い続けており、本編冒頭にて主を喪った状態でマスターテリオンと交戦するも、所有していた鬼械神「アイオーン」を完全に破壊されて自身もまたアーカムシティに落下。その身を狙う秘密結社ブラックロッジに襲われるが、偶然出会った大十字九郎の才能を見出し、強引に契約を結ぶ。
絶大な力を有する反面、下記のアイオーンの項目にあるように魔術師の魂をも消費し尽くし死に至らしめる存在であり、魔術師を消耗品、自らを武器と割り切ることで長い間戦い続けてきた。しかし、かつての「主」達とは違い、自分のことを魔導書ではなくどこまでも「人間」として扱い接してくる九郎に対して当初は戸惑いながらも次第に好意を抱いていく。しかし、同時に今まで死なせていった「主」達に対する強い後悔の念にも苛まれていくようになり、そのことが彼女の行動を大きく変化させていくこととなる。
マスターテリオンとの戦闘でのダメージにより、魔導書としての記述の一部が「断片」としてアーカムシティ内に散逸してしまっており、作中ではブラックロッジとの戦いに並行してその回収も行うことになる。実体化した「断片」は女性の姿をとることが多く、しかもなぜか本人に似ず豊満なスタイルの持ち主ばかりになる。九郎を「マギウス・スタイル」に変身させた際は2頭身程度にデフォルメされた姿「ちびアル」になる。ちびアルの際は声調も相応に幼くなる。デモンベイン搭乗時も九郎はマギウス・スタイルになるが、アルは本来の姿のまま。
なお、彼女はあくまでも「『アル・アジフ』という魔導書の精霊」であって、彼女自身の名前が「アル・アジフ」と言うわけではない。しかし、本人がそれ以外に名を持たず、特に気にもしていないため、九郎などが勝手にそう呼んでいるだけである[2]。つまり、敵対している「『ナトコ写本』の精霊エセルドレーダ」とは違い彼女は自分の名を持っていない。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。アニメ版設定。担当声優の神田氏は本作でSRW初参加となる。デモンベインのサブパイロット。
- 原作通り後半でしばらく離脱してしまい、その間はデモンベインが著しく弱体化する。なお原作ゲームでは離脱後比較的すぐ復活するのだが、本作ではシナリオの都合上、三ヶ月以上も復帰まで間が空く事に。
- また、なんと部隊のメンバー全員がいる場で九郎に告白する羽目になっている(完全にシリアスな場面だったので誰も気にしていないが)。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- PS2版設定。2019年10月のイベント「地上の星々が紡ぐ叫びと祈り」期間限定参戦。今回は九郎と二人一組のメインパイロット扱い。イベント報酬のパイロットパーツはボイス付きとなる。
パイロットステータス
精神コマンド
- UX
- 集中、加速、直撃、激励、再動
- 序盤はSU出撃することも多く、もっぱら加速要員として活躍する。集中はあまり有効ではないが、加速だけだとSPが余るので適度に使っていきたい。
- 実のところ、精神コマンドだけ見ると離脱時に代わりに乗るエルザの方が完全に戦闘特化でデモンベインと相性が良い。
- 後半では激励や再動を覚え、優秀な支援役となる。ちなみにSPの問題で「再動」は習得当初は使用不能だが、レベルを上げればすぐにSPが90に届くので大した問題は無い。
- X-Ω
- 不屈、気合、加速
- 「九郎/アル」名義。
特殊スキル
- UX
- 魔導書
- 「魔導書」のスキルレベルが上がるごとに、デモンベインのMPの最大値と回復量が上がる。最高位の魔導書という設定の表れか、同レベル帯のアンチクロスが持つ「魔導書」と比べてもレベルが高く、おかげで序盤から潤沢なMPを確保できる。断片集めの関係か、ストーリーの進行に応じて技能LVが上がる。
人間関係
契約者
- 大十字九郎
- 本編での契約者。魔術師としての素質と相性の良さを見抜き、施しを行う。後に主従関係を超えた関係を築く。
- アズラッド
- SRW未登場。前日譚にあたる外伝『機神胎動』での契約者。
- 復讐のための力を求めアルと契約。度重なるアイオーンの招喚により生命力を使い果たして死亡するが、続編『機神飛翔』において一時的な復活を果たし、アイオーンと共に参戦する。
- エドガー
- SRW未登場。前日譚にあたる外伝『軍神強襲』での契約者。
- 性格はともかく純粋な「魔術師としての資質や技能」そのものは、九郎やアズラッドも含めた歴代契約者でもトップクラスだった。
アル・アジフの断片
欠落したアル・アジフのページが実体化した存在。女性の姿をとる事が多いが、怪物や魔術道具としての姿が本性。本体のアルとはある意味親子のような関係。
- クトゥグア
- アル・アジフの「クトゥグア」に関する記述が書かれたページ。全身を炎に包んだ巨大な四足の獣。
- イタクァ
- アル・アジフの「イタクァ」に関する記述が書かれたページ。全身に暴風とダイヤモンドダストを纏った白銀の竜。
- アトラック=ナチャ
- アル・アジフの「アトラック=ナチャ」に関する記述が書かれたページ。蜘蛛と人のキメラのような怪物。ヒトの姿を取る際は、ピンク色の髪に蜘蛛の意匠を汲んだレオタード姿の妖艶な美女の姿をとる。その美貌と妖気で男女問わずアーカムシティの住人たちを誘惑し、蜘蛛の糸で捕らえて精気を奪っていた。
- ニトクリスの鏡
- アル・アジフの「ニトクリスの鏡」に関する記述が書かれたページ。ヒトの姿を取る際は、紫水晶色の瞳と緑色の髪に褐色の肌をし、ナイフよりも長く鋭い爪をもつ、名前の由来でもある「女王ニトクリス」の姿をとる。
- 『UX』では孔明リ・ガズィの作戦で反乱軍の拠点ごとコピーし、ホウジョウ軍をはめることに成功。
- 原作ゲーム版ではナイアに確保され細工を施された後、ライカの教会の孤児アリスン(SRW未登場)の手に、ナイアから「魔法のコンパクト」として渡される。
- バルザイの偃月刀
- アル・アジフの「バルザイの偃月刀」に関する製法などの記述が書かれたページ。他のページモンスターのような人間態をとらず、剣の姿でいろいろなものを斬りまくって暴れたのち九郎とエルザの連携で倒され、ページの断片になるところまでは『UX』と同じだが、原作ゲームでは回収される直前にウェストに奪われ、ニトクリスの鏡ではなく彼(?)がデモンペインの動力源にされる[3]。ちなみに覇道財閥の地下基地の秘密倉庫には、アル・アジフの記述が実体化したものではなく現実に鍛造された『偃月刀の現物』も存在し、アルの戦線離脱中に九郎が武器として使用している。
- シャンタク
- アル・アジフの「シャンタク」に関する記述が書かれたページ。ニトクリスの鏡のようにナイアの手元に確保されていた模様だが、他のページモンスターのようにアーカムの怪異として暴れる機会はなかった。
- 原作ゲームではどのルートでも、ブラックロッジの覇道地下基地襲撃を退け、デモンベインが反撃に移ろうとするタイミングで、ナイアの手によってアルのもとに戻される。「外なる神々」に関する断片を入手し完全体に戻ったアル・アジフが使用。鬼械神用の飛行ユニットで、鱗状の模様の翼が特徴。
- ロイガー&ツァール
- アル・アジフの「ロイガーとツァール」に関する記述が書かれたページ。原作『機神咆吼』の特典OVAに登場。アルの分身にしては珍しく、双子のようにそっくりな華奢な少女たちの姿をしている。
- ド・マリニーの時計
- アル・アジフの「ド・マリニーの時計」に関する記述が書かれたページ。角川スニーカー文庫の公式外伝小説に登場。不思議の国のアリスの時計ウサギの意匠を汲んだ少女の姿をしており、時間操作(エピソード中では主に時間巻き戻し)の力を持つ。
- ちなみに九郎の通っていたミスカトニック大学の時計塔にはド・マリニーの時計の「現物」が組み込まれており、アーカムシティの危急の際には大学一帯の時空間を捻じ曲げて保護する結界のような役割を果たす[4]。
その他
- アブドゥル・アルハザード
- アル・アジフの執筆者である狂えるアラブ詩人。アルにとって父のような存在。
- 覇道瑠璃
- 犬猿の仲。当初は本気で対立していたのもあったが、関係が改善された後もそりが合わず度々口喧嘩に発展する。
- 彼女のルートでは戦闘不能に陥った九郎が復活するまでの間、互いに手を取り合って戦うこととなるが、九郎と彼女の仲に強く嫉妬する。
- ライカ・クルセイド
- 九郎と暮らし始めてからは共に食事をたかることに。彼女からは「アルちゃん」と呼ばれ、孤児ら同様可愛がられる。
- 彼女のルートでは九郎と彼女の仲に多少は嫉妬するものの、その強い絆を認め、羨ましがっていた。
- マスターテリオン
- 宿敵。
- エセルドレーダ
- マスターテリオンの所有する魔導書「ナコト写本」の精霊で、アルの対とも呼ぶべき存在。終盤は彼女とぶつかり合う。
- ダンセイニ
- アルの召喚した使い魔。「ショゴス」という奉仕種族で、ゼリー状の不定形な身体を持つため様々な姿に変化でき、主にアルのベッドとして扱われる。「てけり・り」としか喋れないが、意思疎通は問題なく可能。
- エンネア
- 九郎が保護した少女。事あるごとに挑発され、しょっちゅう喧嘩に発展する。
- マコト
- 色んな意味で彼女に狙われることに。
- 『二闘流』九朔
- 続編『機神飛翔デモンベイン』に登場するキャラ。アナザーブラッドを追い九郎らと共闘する。そして、九郎やアルと意外な関係を持つ。九郎に対して反発するのとは対照的に、アルには素直。
- 『UX』でもエンディングにてその存在が示唆されている。
- アナザーブラッド
- 続編『機神飛翔デモンベイン』に登場するキャラ。「血の怪事件」を起こし、九郎や九朔と敵対する。そして、彼女も九朔同様に、九郎やアルと意外な関係を持つ。こちらはとある事情からアルに対して憎悪を抱いており、その存在を消し去ろうと執拗に狙って来る。
- 『UX』でもエンディングにてその存在が示唆されている。
- リトル・エイダ(LA)
- 外伝小説『軍神強襲』に登場するキャラ。覇道鋼造がアル不在の状態でもデモンベインを動かす手段として作り上げた魔導書「ネクロノミコン・機械語写本」が精霊化した存在。
- アルの原型が「本」であったのに対し、彼女の原型は「無数のパンチカードの集合体」である。アルのページから生まれた怪異達と毛色は違うが、彼女も「魔導書ネクロノミコン」として、その原書であるアルと対面した際には「我が原書(はは)」と呼んでいる。
他作品との人間関係
スーパー系
- ジョセフ・カーター・ジョーンズ
- 『UX』で共演。主である九郎と仲がいいので必然的に良く絡む。
- ゴゴール
- 『UX』世界における異星からの侵略者であり、人類に仇なすものとして敵対。最終決戦では自らの再生のために仲間を喰らった禍々しい姿を、邪神に近い存在になったと断言する。
リアル系
- 孔明リ・ガズィ
- 『UX』中盤のバイストン・ウェルルートにて、彼の考案した「魔導遁甲・空城の陣」に協力し、見事にホウジョウ軍の奸計を打ち破る。
- フェストゥム、ELS、バジュラ
- 『UX』では最初はいずれも人類に仇なす異形として敵対視。後に対話の可能性があることを知ると、対話の方向性を自軍と模索する。
- 電脳貴族
- 『UX』では神を嘯くマクロス・ギャラクシー船団の黒幕たちを「数多ある邪神の中でも最悪の部類」と吐き捨てる。
名台詞
- 「我が名はアル・アジフ! アブドゥル・アルハザードによって記された、世界最強の魔導書なり!」
- 九郎との契約時の台詞。彼女の尊大さを象徴する台詞と言える。事実最高位の魔導書なので、それほど過大な発言でもないが。
- 「識を伝え式を編む我、魔物の咆吼たる我」
「死を超ゆる、あらゆる写本(子)の原本(母)たる我、『アル・アジフ』の名に於いて問う」
「鋼鉄(はがね)を鎧い刃金を纏う神、人の造りし神、鬼械の神よ。汝は何者ぞ」 - デモンベインを初起動した時の台詞。原作では格納庫内で搭乗する直前の台詞だが、アニメではこの台詞と共に地上に招喚した。また、アニメでは何やら奇怪な動きをしながら述べる。
- ちなみに、この時のアルはマギウス状態のちびアルだったが、声音は通常のものになっている。『UX』ではこの直後の台詞まで含めて本作初のDVEであり、初っ端から非常に長い。
- 「油断大敵だぞ。 機械人形如きに遅れを取っているようでは……」
- 序盤、マギウス・スタイルとなった九郎を圧倒するエルザをアトラック=ナチャで捕縛して。そしてエルザの胸の上で仁王立ちしてこの台詞を言うが……(後述)。
- 「勝手に死ぬな。それと勝手に死なすな。無責任過ぎるぞ」
- 終盤、ベルゼビュートの攻撃によってデモンベインもろとも自身も吹き飛んだと確信した九郎が見たのは、消滅したはずの愛しき魔導書―――アルだった……。
- 九郎「……奇跡だ」
アル「否。それは違う。……汝は闘った。マギウスの力を失い、デモンベインを失い、それでも汝は戦った」
「絶望的な戦力差だった。瞬滅されてもおかしくはなかった。総てを諦め投げ捨てても、誰にも責めることなど出来はしなかったろう」
「だが汝は戦った。戦い抜いた。戦って戦って戦って……今の今まで堪え続けたのだ。彼奴等を前に一歩も引かず。だから……」
「妾が間に合った」
九郎「アル―――――――――――――――ッ!」
アル「そういうことだ! これは奇蹟などではない! 確実に汝がもたらした、当然の結果としての勝利だ! 我が主、大十字九郎!」 - 復活直後の会話。闘い闘い闘い抜いて、絶望的な闘いになお闘い続けた九郎が呼んだ奇蹟。それを彼女は奇蹟などではないと嘯く。必然の勝利だと。光の粒子が、最強の魔導書がデモンベインに流れこむ。今こそ魔を断つ剣は真の三位一体を取り戻したのだ。
- 『UX』では九郎がこれの対になるセリフを第一部クライマックスで述べている。
- 「それは違うぞ。無貌の」
「幻ではない。喩え宇宙が覚えておらずとも、総てが消えゆくとしても、意志は其処に在ったのだ。其れを消すことなど如何なる存在にも出来ぬ。妾にも、神たる汝にも、時たるヨグ=ソトースにも、全たるアザトースにも。決して。決して」
「意志は確かに存在するのだ。そしてその意志が、未来を創っていく。此奴等の様に―――」 - 原作瑠璃ルートトゥルーエンディングより。消え去る因果の中で、溢れる無限光の中で、邪神へ間違いを糺す魔導書は消えていった―――
- 正しき出逢いを迎えるであろう、主とその恋人を祝するかのように―――
- このセリフはアルルートノーマルエンドの最後のモノローグと対になっている。
- 「愚かなり、アズラッド! 魔物の咆吼たる我、最強の魔導書【アル・アジフ】は、自らを手にする者全てを血を啜り、魂を喰らい、禍々しき力を蓄えていくのだ!! アズラッド、我が主よ! 妾を憎め! 妾を呪え! 然るのち、邪悪の書に触れた己の不明を、地獄で悔やむがよい!!」
- 前日譚『斬魔大聖デモンベイン 機神胎動』で死に瀕した主のアズラッドを前にしながら。本編中の彼女からは想像もできない完全に悪役の台詞だが、前述の通り「魔術師は消耗品、魔導書は武器」と割り切っているためである。アズラッドに対しては完全に割り切れなかったのか、どこか自分に言い聞かせているようなセリフでもある。
迷台詞
- 「九郎の所有物だ」
- 初めて教会を訪れたときにライカに九郎との関係を聞かれたときの答え。決して間違ってはいないのだが、おかげで九郎はライカからロリコンの烙印を押されることに。さらに…。
- 「ご、ご主人様ぁ…(ニヤリ)」
- このセリフで追い打ちをかける。九郎の言うように確信犯(もしくは悪ノリ)であることが即座に判明。
- 原作ゲームPC版では九郎はライカにこのあと十八禁丸出し(一部省略という名の自主規制付き)の変態じみた悪口を言われる羽目になってしまった。
- 続編『機神飛翔』ではよりにもよって教授陣が勢ぞろいしている状態で発言し、九郎は正真正銘のペドフィリアと評されたり、ペドは専門ではないとか散々な事を言われてしまう。
- 「にゃにゃぁぁっ!?」
「はぅぅぅぅ~~~~~~?」
「ぬぅぅぅぅ~~~~……お、おのれっ!」 - 上記「油断大敵だぞ~」の続き。エルザはアトラック=ナチャを怪力で引き千切り、その勢いで弾き飛ばされてしまう。「油断大敵だぞ」と言っておいてこのザマなので、九郎から「油断大敵だな、おい」と自分に跳ね返ってしまう。
- 「好きに生きろ」
- 瑠璃によって女装させられそうになっている九郎への反応、全く興味を示さなかった。
- 「フン、何を今さら」
- 九郎の人でなし発言に対して。全く持ってそのとおり。
- 「警告は無駄だったようだな。所詮、汝は生粋の性犯罪者よ」
- エンネアを助けた翌朝、九郎の腹の上で裸の上にワイシャツ一丁といった格好ではしゃぐ彼女を見て、九郎に放った辛辣なお言葉。そして九郎も彼女を異端審問官呼ばわりしたり…。
- アル「……変態め」
九郎「バレてるっ!?」 - エンネアを何とかどかして起き上がった九郎に放った辛辣な言葉。無理もない。九郎はエンネアの「大事な部分」を(不可抗力とはいえ)チラ見してしまったのだから。どうしてこうなった。
- 「めしー」
- 教会に入るなり九郎と共に発した一声。孤児らも加わって大合唱に発展することも。
- 「くにへ かえるのだな なれにも かぞくが いるだろう…」
- ニトロプラスのお祭り格闘ゲーム『ニトロ+ロワイヤル』において、『"Hello, world."』の愛原奈都美に勝利した時の台詞。元ネタは有名な某格闘ゲーム…同じジャンルだからってそのネタを使っていいのだろうか。パロディネタは元から多かった気がするが、同ゲームはニトロプラスオールスター的なお祭りゲームのため、特に自重していない。
- 「フ……上等だ……妾も一つ言っておくことがある。第一話にメタトロンのシルエットが映った気がしていたが別にそんなキャラはいなかったぞ」
- 『ニトロ+ロワイヤル』のアーケードモードをアルでクリアした時のED。パロディネタの極めつけに、有名な漫画『ギャグマンガ日和』のあるエピソードに引っかけてアニメ版の自虐ネタを行う。ライカさん泣いちゃうゾ。
スパロボシリーズの名台詞
- アル「人ならざる存在となっても、まだ尚、友と呼び続けるか…」
「ならば、九郎よ。妾たちの為すべきことはひとつだ!」
九郎「応よ! 一騎たちの友達を奪おうとする理不尽。俺たちでぶっ潰してやらぁ!」 - 『UX』第2部第29話「燈火-ともしび- 」での戦闘前会話。人ならざる存在と化した甲洋を必死に守ろうとした一騎達を見たアルは自分たちが何をすべきかを知った。
- 一騎達や甲洋の未来を奪おうとする理不尽をこの「魔を断つ剣」で断ち切るのみである。
- 「汝が如何なる存在だったとて、何も気にはせん。むしろ、もっと堂々とするがよい」
九郎「お前はもう少し謙虚にした方がいいと思うけどな…」 - 同上。エンドデモにて、人間とフェストゥムの独立融合体である乙姫をUXと同じく受け入れた。九郎はアルに突っ込みを入れたが、アルの考えに対しては同意した。
- 「悪意と裏切りに塗れた、偽りのカイザー…今その玉座から、引きずりおろしてくれよう!」
- 『UX』第3部第43話(ユニオンルート)「THE RETURN OF THE SORCERER」より。意気揚々と登場したアウグストゥスの地球皇帝発言に触発された地獄達に続いての発言。そのためか、地獄達の台詞を踏襲してアウグストゥスを「(偽りの)カイザー」と呼称している。
- 「我欲にまみれ、己の器すら見失うとは、愚かさを越えて滑稽ですらあるな!」
- 『UX』第3部第49話「侵略の終焉」に於ける九郎とハザードとの戦闘前会話より。「自分が宇宙の支配者となるのを見届けに来たのか」と嘯く、邪神にも劣らぬ醜悪さを纏う男に対し、嫌悪も露わに吐き捨てる。
搭乗・関連機体
- デモンベイン
- 制御系のオペレーターを担当。基本的にデモンベインの操縦には高位の魔導書たるアルが必要。
- デモンペイン
- デモンベインの偽物。奪われたアルの断片を動力にされている。
- アイオーン
- 本来保有する最高位の鬼械神。炎の力を使う場合が多く、攻撃力に長けた短期決戦用の機体であり、まさに「最強の魔導書」に相応しい最高位の力を持つ。アル・アジフと契約した様々な魔術師が乗った鬼械神であり、前述の通りパイロットに合わせて外見も細部が変化する。
- ……が、鬼機神全般の弱点として、魔力消費が極めて激しいという欠点がある。特にこのアイオーンは最高位であるためその消耗も半端ではなく、余程の才能がない限り術者は魔力と精神力を削られ続け、それでも魔力が足りない場合、術者の生命力を魔力に変換する霊燃機関「アルハザードのランプ」が強制的に術者の命を削って魔力を絞り出すため長期間乗り続けると確実に死ぬ。術者が消耗部品に過ぎない「術者殺しの鬼械神」でもある。
- 原作冒頭時点では術者を欠いた状態であり、リベル・レギスにあえなく破壊されてしまった(このシーンはアニメ及び『UX』でも再現されている)。
- 『機神飛翔』にてかつての操者であるアズラッドと共に復活、デモンベインと共闘している。
- デモンベインとデザインが酷似しており、機神胎動において分解し消えていくその装甲の下にはデモンベインと同じ素顔があった。
- 恐らく元ネタはグラスビー著『黒い鏡』に登場する使用者の正気を蝕み、正気を完全に失うと燃やし尽くすと云われる魔剣、コルヴァズの剣。
余談
- 魔導書ネクロノミコンおよびその原典であるアル・アジフは、クトゥルフ神話に連なる物語において元々存在する書物の名前で、本作オリジナルの設定というわけではない(作中に登場する他の魔導書も概ね同様)。
- クトゥルフ神話においてネクロノミコンを読んだ人物は、大抵ロクな目に遭わない。むしろ、ネクロノミコンを読んだせいで状況が悪化する事も多い。
- 現実にネクロノミコンが出版される事もしばしばあるが、それらはいわゆる資料本的なファンアイテム。らしく言えば危険な記述がない純度の低い写本ということで安全(多分)。ちなみに日本語訳版もある。
- 後世の作家はアラビア語で「書物」を意味する「キタブ(キターブ)」を頭に付けて、キタブ・アル・アジフと表記することもある。
- ニトロプラス原作のアニメ『Phantom ~Requiem for the Phantom~』並びに『そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-』ではそれぞれメイン格の登場人物がアルのコスプレをする場面があり、双方共にデモンベイン招喚時の口上を発言している。
- ニトロプラスのお祭り格闘ゲーム『ニトロ+ロワイヤル』ならびに『ニトロプラス ブラスターズ -ヒロインズ インフィニット デュエル-』では、アルがプレイアブルキャラクターとして参戦している。同ゲームでは断片の魔術のみならず、本来アルのものではない二挺拳銃を使用しているが、これらは全て格闘ゲームのキャラクターとしての補正のようなもので、原作では単独だとそこまでの戦闘力はない。
脚注
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