コルベット

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コルベット(Colbert)

地球連合防衛軍の准将。根っからの軍人で、非常に功名心の強い人物である。性格を一言で言えば「俗物」。レビン曰く「真空管ハゲ」。

フリーマンとは士官学校で同期の間柄だが、軍から外れて独自の権限を持つスペースナイツのことを疎ましく思っており、様々な方法でテッカマンブレードの力を連合軍に取り込もうとした。その一環として、ソルテッカマンの開発を推進した。

彼も一応は味方サイドの人間ではあり、決して無能ではないのだがその性格と強行的な手段ゆえに敵よりも邪魔な味方扱いされる部分など、どことなく『闘将ダイモス』の三輪防人と似通った点が多い。

登場作品と役柄

原作ではブレードの放ったハイコートボルテッカで破壊されたフェルミオンミサイルの爆発で死亡したのだが、ゲームでは今のところ、毎回ブレードがいないルートで死亡する。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
地球連合軍の幹部として序盤から登場。『機動戦士ガンダムSEED』の原作におけるブルーコスモス派の急先鋒であったウィリアム・サザーランド大佐(SRW未登場)の役割も担っており、アズラエルと様々な悪巧みを企てる事になる(むしろ原作のサザーランドより目立つ)。無論、自軍では他シリーズにおけるダイモスの三輪長官同様に嫌われ者扱いでブレードのいないルートでバイタルネットによって核ミサイルを跳ね返され死亡してしまう。
スーパーロボット大戦W
Jと同様でブルーコスモスの先鋒。バルザックに「バックのおかげで指令の椅子に座っている無能」と内心嘲られる。ブルーコスモスが本格的に登場する第2部に先駆けて第1部から登場するが、最期はアズラエルを救援しようとした際に撃墜されたドミニオンと衝突してフェルミオンミサイルの誘爆に巻き込まれて死亡してしまう。またしてもブレードルートとは逆のルートでの死亡である。

人間関係

ハインリッヒ・フォン・フリーマン
士官学校時代の同期。
Dボゥイ(テッカマンブレード)
軍でさえ倒せないラダムを一人で蹴散らす様を見て以来、あの手この手で掌握しようと企んだ。
バルザック・アシモフ
コルベットの命を受け、UPF通信社の従軍記者としてスペースナイツに接触。彼が収集したテッカマンのデータからソルテッカマンが開発されることになる。
レビン
彼(?)に「真空管ハゲ」呼ばわりされ毛嫌いされるが、その事を知る由はない。
スパロボでは「真空管ハゲ」呼ばわりを他のキャラがしていることが多く、Wではノアルが通称として広まっているかのように口にしていた。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

キラ・ヤマト
Jでは反コーディネイター的な立場もあって、「裏切者のコーディネイター」と侮蔑的な扱いをし、トール達を怒らせる。この辺りは原作でキラをコーディネイターという事で侮蔑したジェラード・ガルシアの役割を担っている。
トール・ケーニヒミリアリア・ハウ
Jでキラを侮蔑した為、反発を受ける。
マリュー・ラミアス
Jでは当初は部下と上司の関係であるが、彼女の力量を疑問視し、一方的な厳しい叱責を行う。
ムルタ・アズラエル
JでもWでも、彼の腹心(あるいは腰巾着)というイメージが強いが、(デビルガンダムを破壊され)不機嫌の余りわざわざ不貞寝のために自室に戻った彼に呆れる一幕も。Wではほぼアズラエルが原因で命を落としてしまう。

リアル系

アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
JではテッカマンもDボゥイ、コーディネイターのキラと並んでグラドス人の彼をも侮蔑した発言をする。
ミスマル・ユリカ
JWで競演してるが、波長は合わずに苦々しく思っている。
ただ、マリューとは違い、毅然とした反論を返されている。
ミスマル・コウイチロウ
JWでは対立関係。
ハルカ・ミナトメグミ・レイナード
Jでは彼女らにも嫌われており、ミナトにはハゲ親父と陰口をたたかれている。
フォレストン
Wでは対立関係。

スーパー系

大河幸太郎
Wでは対立関係。

バンプレストオリジナル

メルア・メルナ・メイア
彼女から「真空管ハゲ」と陰口をたたかれていた。
カズマ・アーディガン
彼にも「ハゲ親父」と馬鹿にされ、激しく嫌われている。

原作における名(?)台詞

(フン、下らん。こんな会議、いくらやろうと無意味だ…)
第2話の初登場時に。オービタルリングを占領し、地球を蹂躙するラダムの猛攻は監視衛星からここ、連合防衛軍本部指令所に送られるだけであり、そこではただ不毛な議論を繰り返すだけであった。だが、あいも変わらず続く様に呆れるコルベットはこの独白の後、思わぬ映像を目の当たりにする…。
「フフフ…フッハッハッハ…勝てる、勝てるぞ。あの兵器さえあれば、我々は奴らに勝てる!ハッハッハッハ…ハッハッハッハッハ…!!」
第2話ラスト、個室でひとり監視衛星から送られたラダムを圧倒するテッカマンブレードの映像を見ながら。スペースシップすらなく、連合軍の兵器すら倒せなかったラダム獣をたった一人で蹴散らすテッカマンさえ手に入れば人類の勝利はおろか、自身の栄光すらも我が物になる、と確信したコルベットは野心を滾らせながら哄笑するのだった。
「何ぃ!?なぜだ、フリーマン!落下してくるオービタルリングは、質量が大きすぎ、ミサイルでも破壊は難しい。が、あのテッカマンの凄まじいパワーなら、それが可能なのだ!」
第3話より。
「フリーマン、ワシはできるだけ紳士的に事を収めようと思った。が、どうやらそうもいかんようだな!」
検査結果を手渡し、頑なにDボゥイを引き渡す事を拒むフリーマンに対し、痺れを切らしたコルベットは力づくでも手に入れんと部下を利用して強硬手段を取る。
「フン。忠誠心厚き部下を持って、結構な事だな」
フリーマンの危機にブリッジから身を乗り出す部下に対して。
「この基地の周辺は、すでにワシ配下の主力部隊が取り囲んでおる。そして、ワシがこのスイッチを押しさえすれば、直ちにこの基地に攻撃が加えられるようになっているのだよ」
「さあ、テッカマンを引き渡してもらおうか?フフフ…フッフッフッフ…」
「フッ、フリーマン。君も呆けたのかね?ワシの主力部隊を侮ってもらっては困る。既にワシはこの基地に、特殊部隊ブラウンベレーを配置しておる。彼らと部隊を連動すれば、このワシの立つ床だけを残し、周り全てを焼け野原にするなど訳はない。さあ、さっさと諦めろ。フリーマン!」
フリーマンに「(スイッチを)押した所であなたも一蓮托生ですよ」と言われた後、一笑しながら自身の主力部隊を自慢して。
「所詮、貴様らにはテッカマンは役立てられん。我々軍にあってこそ、奴の能力を十分に発揮できるのだ!」
「フッ、お前がDボゥイ…テッカマンブレードか!」
「フン、元気があって結構だ!」
スペースナイツが中央ルームに集合した後、両手でDボゥイの顔を掴んでまじまじと見ながら。コルベットは映像で見た甲冑姿と異なる生身姿に興味を示すが、強引に振り払われてしまう。その様に対し、彼は余計に己の配下にしたくなったと思い下段の台詞で余裕な態度を示す。
「ぬぅぅ…攻撃開始ぃっ!!
「どうだ!まだ言う事を聞かんのか!?」
コルベットの脅迫に気圧されず、「撃てるのか?撃ってみろよ!俺が欲しいんじゃないのか?えぇ!?軍のおっさんよ!!」と挑発するDボゥイ。やがて、とうとう堪忍袋の緒が切れてしまった彼はスイッチを押し、外宇宙開発機構への攻撃命令を下してしまう。
「はっ!も、勿論、テッカマンを軍の指揮下に置くべく要請しております…!」
大統領からの思わぬ通信に狼狽するコルベットだが、「銃器を使って脅すのが要請かね?」と問われて返す言葉がなくなってしまう。この後、一喝されてしまいスペースナイツをテッカマンを中心とした特殊戦闘部隊として再編成された事、そして攻撃を中止して落下パーツを破壊するために協力せよ、と告げられて、この命令に渋々と従うのだった。
「テッカマンブレードか…小僧めぇ…これで、これで終わりだと思うなよ…!!」
第3話ラスト、テッカマンを手中に収められなかったことに対し、コルベットは追従していた部下達と共に静かに指令ルームを去りながら忌々しげに呟く。
(我々連合防衛軍こそが、テッカマンの性能を120%引き出せるのだ。恨まんでくれよ、フリーマン…)
第5話、外宇宙開発機構を掌握し、飛行ラダム獣の巣・ラダムバルーン破壊失敗した場合にスペースナイツを連合防衛軍の管理下に置く事を告げた後、モニター越しからフリーマンを見つめて。
(フッフッフッフッフ…作戦が失敗すれば、あの力が我々のものとなる。仮に成功したとしても、成層圏の悪魔が一掃されれば、軍にとっても好都合だ…)
第5話Bパート、ラダムバルーン迎撃に向かうブルーアース号を見ながら。ノアルとは違った意味で常に最悪の状況を想定しているといえよう。
「テッカマンを軍に渡さんからこう言う事態になるんだ!この責任をどう取るつもりだ、フリーマン!?今からでも遅くない。テッカマンを引き渡し、後は軍に任せるんだ!」
第7話、テックセット不能に陥ったブレードを見計らうかのようにラダム獣は地球上のあらゆる都市を襲撃、軍も成す術もなく蹂躙されてしまう。この状況に憤慨するコルベットは会議室でフリーマンを問い詰めるが当の本人は冷静に「例え責任を取るにしても、それは全人類に対してであって、軍に対してではないと思いますが?」と切り返し、あくまでも自分達のやり方でけじめをつける、と言い会議室を後にする。意地でもテッカマンを手放さないつもりか、とコルベットはただ歯噛みするのだった。
「くそぉ…軍の手にテッカマンさえあれば…フリーマンめぇ…!」
「……フフ…よかろう。スペースナイツに要請しよう。ただし、土産つきでな…!」
第8話より。人類を襲う脅威はラダム獣だけでなかった。地球を守る盾になるはずだったオービタルリングのレーザー迎撃システムもまた、ラダムの占領により地表を焼く恐るべき脅威となっていた。コルベットはラダム降下作戦を阻止しているテッカマンさえあれば、激しく苛立つが、とあるひらめきでバルザックをスペースナイツ本部に潜入させることを決断するのだった。
「……反応弾、発射っ!!」
第15話、暴走するテッカマンブレードに反応弾発射を命ずる際に。この時、軍にとって、そして自身にとっての最大の切り札となれたであろうテッカマンを自ら手放さなければならない事を歯噛みして口惜しむかのような苦渋の表情と、それを振り払うかのように拳を振るオーバーアクションが印象的。
「今回の事態で、テッカマンブレードが諸刃の剣である事がわかった。もはやテッカマンは信用がおけん!作戦を急げ!以上だ」
第15話ラスト、テッカマンブレードの危険性を知ったコルベットは従軍記者として潜入していたバルザックにテッカマンのデータを取るように命令する。
(フン、フリーマン…今度ばかりはワシが笑う番だ…)
第19話冒頭、オペレーションヘブンを発動する際の独白。ソルテッカマンという切り札を得たコルベットからすればラダムを殲滅するなどたやすいと考えていた模様。
「歴史に名を残した軍人は必ず運命的な決断をしている。アルデンヌの森を突破したグーデリアン、モスクワを守り抜いたゲオルギー・ジューコフ、そしてノルマンディ上陸作戦を指揮したアイゼンハワーとモンゴメリー。彼らは皆、無謀とも言える作戦を成功させたが故に勝利を手にしたのだ」
「反対意見などに耳を貸すな!我々はラダムに勝利すればそれで良いのだ!」
フェルミオンミサイルによるオービタルリング破壊作戦を決行する前に部下に意気込みを語った際の言葉。後にフリーマンが予測した通りなら、オービタルリング破壊作戦が成功しても、ミサイルから放出されたフェルミオンエネルギーとオービタルリングの破片が地球に降り注ぎ、何億もの人命が失われることになる。一方のコルベットは作戦に伴う被害の大きさを分かっていながら、第2次世界大戦の英雄たちを引き合いに出して自らの行為を正当化しようとしており、自らの名誉のこと以外頭にないということが伺える。
「誰にも邪魔はさせん!ワシが地球を救うのだ!このワシが地球上で最も偉大な英雄となるのだ!どうだ、羨ましいかブレード!」
フェルミオンミサイルの発射を中止させるべく発射場に乗り込んできたブレードに対して放った言葉。このときのコルベットは名誉欲に取り付かれるあまり正気を失っており、フリーマンやDボゥイにラダムの本拠地は月だと教えられてもデタラメだと決めつけ、スペースナイツにミサイル発射の制止を要請した部下を射殺し、あまつさえ中指を立ててブレードを挑発するなど完全に暴走していた。その狂気じみた姿をフリーマンや本田は恐れ、ブレードは悪魔と評した。

スパロボシリーズの名台詞

「青き清浄なる世界のために」
JWではこの台詞を多用する。ブルーコスモスの手先に成り下がっているので『機動戦士ガンダムSEED』の登場キャラと勘違いしたプレイヤーもいたのでは?
コルベット「無論このわしも、諸君の活躍には期待しておる。頑張ってくれたまえ。作戦開始まで数日ある。休暇でもとって英気を養うがよかろう」
ユリカ「はい。ありがとうございます、准将」
コルベット「うむ、そういう素直な態度をとっておれば、わしとて嫌なことは言わずにすむというものだ。作戦にはわしも同行する。」
Jの第23話にて、自軍に休暇を与えた場面。普段とは考えられない態度からか、シモーヌ達からは逆に気持ち悪がられていた。

話題まとめ

資料リンク