ガオファイガー
- 外国語表記:Gaofighgar
- 正式名称:ファイティングガオガイガー
- 登場作品:勇者王ガオガイガーFINAL
- 分類:ファイティングメカノイド(G-Stone Drived Brave Robot Special)
- 型式番号:GBR-11
- 全長:31.5m
- 重量:630.0t
- エネルギー源:GSライド
- エンジン:ウルテクエンジン
- ジェネレータ出力:over15,000,000kw
- 開発・所属:GGG
- 主なパイロット:獅子王凱
- メカニックデザイン:藤田一己
概要
ギャレオンのデータをもとに製作された純地球製のガオガイガー。
「ガオファイガー」は通称で、正式名称は「ファイティングガオガイガー」という(「ファイティング~」と呼ばれるのはOPの歌詞ぐらいでガオファイガーの方が通りがよいが)。
機体概要
天海護がギャレオンと共に宇宙に旅立った後、立案された地球圏防衛計画「ガオファイガープロジェクト」の中核となる機体。
ガオファーをコアとし、ステルスガオーIII、ライナーガオーII、ドリルガオーIIがファイナルフュージョンすることで完成する。
弾丸Xの技術を応用し、エヴォリュダー・ガイの能力とリンクさせたエヴォリュアル・ウルテクパワーによって、瞬間的な出力はガオガイガーを上回る。また、緑の星のオーバーテクノロジーと地球の技術のハイブリッドだったガオガイガーと異なり、純地球製であるために安定度でも上回っている。
胸の菱形が3対になっている形状はGGGのエンブレムを模している。
スターガオガイガーのブロウクンファントムとプロテクトウォールを受け継いでもいるが、実体のファントムリング・ウォールリングの代わりに、胸部からエネルギー状のリングを自己生成して使用される。その為、リング破損による使用不能の心配はなく、エネルギーの続く限り、使用することが可能。
設定上はガオファーはガオガイガー用のガオーマシンともファイナルフュージョンは可能だが、実際に運用されたことはない。
構成機体
- ガオファー
- ガイガーに相当する地球製コアユニット。戦闘機型のファントムガオーにエヴォリュダー・ガイがフュージョンすることで起動。『エヴォリュダーGUY』においては、プロトタイプが用いられた。その後、プロトタイプは保管されていたが、『ガオガイガー対ベターマン』において、太陽系に帰還した凱が再び乗り込んだ。
- ステルスガオーIII
- 背部・頭部・前腕部を構成するガオーマシン。ステルスガオ―IIで大型だったエンジンを小型化したことで、大気圏内外を問わず高い性能を発揮。
- ドリルガオーII
- 脚部を構成するガオーマシン。ドリルガオーの特徴であるドリルも強化されている。
- ライナーガオーII
- 肩部・上腕部を構成するガオーマシン。新幹線型のライナーガオーから一転して、ロケット型となった。
劇中での活躍
原作ではバイオネットのギムレット・アンプルーレ、天海護 (レプリジン)操るスターガオガイガーを撃破し、レプリ地球においてソール11遊星主の一人、パルパレーパ操るパルパレーパ・プラスとの戦いの結果、破壊された。
その後、本機の複製が遊星主によって洗脳された獅子王凱の乗機となるが、キングジェイダーとの戦いで大破している。
ガオファイガー誕生を描いた外伝漫画『エヴォリュダーGUY』では、バイオネットに強奪されたガオーマシンを奪還すべく、ガオファイガーへの合体を行うが、合体中に生じる僅かな隙を鰐淵シュウに突かれて、凱はコクピットから排除されてしまう。
シュウの操縦の下、ガオファイガーが完成しようとした為、メインオーダールームの手で合体は中断されたが、ガオーマシンだけでなく、ガオファーも強奪されてしまった。
その後、香港での戦闘で、アルエットのハッキングの下、シュウ操縦のガオファーがガオファイガーに合体しようとするが、アルエットと凱の連携により、以前とは逆に凱の侵入を許してしまい、ガオファイガーは奪還と同時に初合体を成功させた。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- スパロボ初登場作。PVでパルパレーパ・プラスと対決している。本編ではほぼ原作通りの展開が再現されている。
- 初登場は29話「押された烙印」。ギャレオンが護と共に旅立った直後のマップにてルネが持ってくる。全体攻撃の射程が伸びている等、強化されてはいるもののジェネシックガオガイガーへの乗り換えが残っているので使用可能期間が短い。分岐で登場しない方(地球部隊へ編成する・バトル7側にいる)に進むと、使えるステージは「押された烙印」「激突! 勇者VS勇者!」「果てなき旅路の始まり」「勇気、果つる時……」と各主人公乗り換え話を加えたわずか6ステージ。使える方に進んでもたったの11話分でしか運用できず微妙に不遇。
- 41話の敵対時には「攻撃力+50%」の小隊長能力でとてつもない破壊力を生み出すため、少なくともひらめき・不屈用のSPは確保しておかなければ苦戦は免れないだろう。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 第2部より登場。能力は前作よりも強力になり、また序盤から登場する為、使用期間にも恵まれている。
- ガオガイガー系の例に漏れず単体火力に優れる為、凱にインファイトを習得させておけばボス戦で役立つだろう。
装備・機能
武装・必殺武器
- 格闘
- ファイティングメカノイドの名の通り、本機の基本的戦闘スタイルでもある。多くの場合はドリルニーや腕を回転させて殴りつける零距離ブロウクンファントムが併用される。
- 『W』では右ストレート⇒左アッパー⇒ドリルニー、とガオガイガー同様のコンボの後、踵落としでトドメ。
武装
- ドリルニー
- ガオガイガーのものから改良が加えられており、ドリルに回転方向と直角のブレードが付けられている。攻撃時には伸縮し、各層が独立回転する仕組みとなっている。
- パルバレーパとの戦いでコクピットと両腕が破壊され、凱はエヴォリュダー能力でガオファーのコードを巻きつけ残された右足のドリルニーで最後の抵抗をしたがあえなく破壊されてしまった。
- ブロウクンマグナム
- 右腕を回転させて射出するロケットパンチ。スペック上は使用可能だが、基本的には下記のファントムとして使用される。
- ブロウクンファントム
- 機体胸部からファントムリングを形成して、回転する右腕と共に発射する。スターガオガイガーの実体ファントムリングは壊されて使用不能になることもあったが、本機ではエネルギーの続く限り使用可能。
- 実は原作では、まともに敵に直撃したことがほとんどない。初戦闘のギムレット・アンプルーレ戦でも、初撃において拳そのものは回避されており、Uターンさせたものがようやく命中した。
- プロテクトウォール
- 機体胸部からウォールリングを形成して、左腕と共にバリアを形成する。スターガオガイガー同様にプロテクトシェードをウォールリングで強化したものだが、スターガオガイガーのウォールリングは実体式でプロテクトシェードの反射機能が失われる欠点もあったのに対して、ガオファイガーにおいては、エネルギー式リングとなったため反射機能も使用可能になっている。
- プラズマホールド
- プロテクトウォールのエネルギーを展開して敵機を拘束する。
- ヘル・アンド・ヘヴン
- ガオガイガーを象徴する必殺技ゆえ、本機でも使用可能。ガオガイガー当時は凱のサイボーグボディへのダメージ蓄積が問題となっていたが、凱がエヴォリュダーになってからは、身体に溜まるダメージを回復できるようになった為、その問題も克服されている。とはいえ、この時点でも「ウィータ」の部分が無いので完成してはいない。
- レプリスターガオガイガー戦ではレプリ護の放った「真の」ヘルアンドヘヴンに対してエヴォリュアルウルテクパワーを使う事で勝利した。なお、この時は右腕側のエネルギーをオーバーフローさせていた(つまり、最悪の場合護を殺す気で放った)。
- 『ガオガイガー対ベターマン』ではガオガイゴーとのダブル・ヘル・アンド・ヘブンの際に「ウィータ」の部分が入った完全版を使用している。
ハイパーツール
- ディバイディングドライバー
- 地面を湾曲させ、戦闘フィールドを作り出すツール。ガオガイガーが運用していたものと異なり、腕に装着される基部パーツと実際に効力を発揮する先端パーツに分割され、先端部はディバイディングとガトリングの選択式になった。使用する際は射出された両パーツが空中で合体してから装着される。原型機であるジェネシックガオガイガーのボルティングドライバーにより近づいた形となっている。
- ガトリングドライバー
- ディバイディングドライバーを発展させ、空間湾曲によって対象物を空間に「縫い止める」道具。具体的には隕石や国連軍を空間ごと捻じ曲げて動きを止めるなどに使用された。重力レンズを作り複数のソリタリーウェーブを1つに収束させることもあった。
- SRWでは武器扱いとなっている。敵機を空間ごと捻じ曲げて、そのまま捻じ切っているのだろう。ちなみに、原作では国連軍への被害は0だった。
- ゴルディオンハンマー
- 圧縮された重力波を高速で叩きつけて対象を光子レベルまで分解する武器。詳細はゴルディーマーグを参照。
- ハンマーヘルアンドヘヴン
- ゴルディオンハンマーとゴルディーマーグの体が変形したマーグハンドを使った必殺技。ハンマーヘル・アンド・ハンマーヘブンとも呼ばれる。
- 基本的な規格はガオガイガーと共通の為、当然使用可能。本編では、ギムレット・アンプルーレを光にしている。 その圧倒的破壊力は相変わらずなのでレプリ護のガオガイガー戦でも使用されたが、ハンマー自体が無防備になるコア摘出プロセスを経たためレプリ護が放つ真のヘル&ヘヴンに敗北、ゴルディーマーグは大破してしまった。なお、設定上は破壊されていなければガオファイガーでも遊星主を圧倒できたというあたり、対戦時には弱点を突き優先的に破壊しておくよう前もって指示されていた可能性もある。
- なお、『第3次α』ではガオガイガーの演出を流用しているのか、ハンマーコネクト以降から背中のステルスガオーIIIがステルスガオーになり、ガオガイガーにおけるギャレオンの目が光る演出も確認できる。また、本機のハンマーヘヴンは見ることができない(内部データにはハンマーヘヴンのカットインがある)。『W』ではギムレット専用のトドメ演出となっている(内部データではゾンダーや原種に対しても用意されてはいる)。
- ゴルディオンクラッシャー
- 使用したのはジェネシックガオガイガーだが、本来はガオファイガー用に開発されたツール。
特殊能力
特殊能力としての分離は持っていない。
移動タイプ
サイズ
- M
対決・名場面
- 対スターガオガイガー
- 超竜神やゴルディーマーグを倒し、「ウィータ」の呪文でより進化したヘル&ヘヴンを見せつけるスターガオガイガーに対し、勇気をプラスして打ち勝った。
- 対パルパレーパ・プラス
- GGGがパレッス粒子で行動不能にされたため孤立無援の中、必殺技対決の最中にカイン(ペイ・ラ・カイン)の姿を見せられ、驚愕した隙に粉砕された。
- ファイナルフュージョン
- 時系列上最初のファイナルフュージョンはバイオネットに奪われたマシンを取り戻すために発動。見事成し遂げて勇者王は新生した。
- 勇者の帰還
- 『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』より。覇界王との闘いのさなか、射出されたファントムガオー(プロトタイプ)。そして聞こえてくる懐かしい声。その声の主は凱であった。
- 凱はファントムガオーとフュージョンし、射出されたガオーマシンとファイナルフュージョンを行う。
- かつて叛逆者の汚名を着せられ、地球圏から追放された勇者王が、いまここに帰還したのだ──
関連機体
- ガオガイガー
- 原型機。
- ガオガイゴー(ガオ凱号)
- ニューロノイドの技術を取り入れた2体目の純地球製ガオガイガーで搭乗者は護と戒道。ライナーガオーⅡ、ドリルガオーⅡ(恐らく共に新造)が構成パーツとして使われている。
- ゴルディーマーグ
- ハンマーヘルアンドヘブンで必要な相棒。
余談
- 『世にも奇妙な物語』の「バーゲンハンター」において、ガオファイガーの玩具を巡る物語が展開された。
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