「邪神ドラゴ」の版間の差分
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2014年1月24日 (金) 21:36時点における版
邪神ドラゴ(The Wicked Dorago)
ドラゴ帝国の信仰の対象である邪悪なる神。
太古の時代に善神アーガマとの戦いに敗れ、永らく封印されていたが、現代社会は妬みや憎しみ、悪意などの人間の悪しき心が充満し、ドラゴの復活に都合のよい状態になりつつあった。そのためドラゴは女帝ザーラに啓示を与え、ザーラはその指示に従ってドラゴの復活を果たさんと、帝国の構成員を使役して破壊活動・殺戮を展開している。
ドラゴの本体は「封印の岩」に封印されており、封印の岩が現れた地において人々の痛みや苦しみが振り撒かれることで、それらの負の感情を糧として吸収し、復活に近づくことが出来る。更に作品の後半以降、真の復活のための生贄として善神アーガマの末裔たる神代ゆいが必要であることが明らかとなり、ザーラによってその力を捧げられることで完全な復活を果たした。
復活後のその姿はまさしく邪神と呼ぶに相応しい禍々しいもので、また自身を蘇らせた功労者である女帝ザーラを早々に喰い千切って自らの糧とするなどの残虐さも見せつける(この辺りは、永井豪の漫画版ではR指定を受けかねないほど凄まじい描写であったりする)。更に、獣神ライガーや魔竜王ドルガでは全く相手にならないほどの超常的な力で世界の全てを破壊に導かんとする。しかし、剣やまい、リュウ・ドルクらと一体化して復活した善神アーガマが彼の前に再び立ち塞がり、異次元空間において、かつてと同様の世界の命運を懸けた神々の戦いが繰り広げられることとなる。
最終的にはアーガマの攻撃により致命傷を負い、それでも現生へと出現しようとするところをリュウ・ドルクの決死の行動により阻止され、彼と共に異次元空間に封印されることとなる。ドラゴは糧とする人間の負の感情がなくならない限り自身は不滅であると剣達に言い放ったが、その言葉を胸に刻んだ剣は、ドラゴの再来を阻止すべく人間の社会をより良い世界に変えていくことを心に誓うのであった。
登場作品と操縦者
単独作品
- スーパーロボット大戦NEO
- 初登場作品。版権作品の敵の中では最強・最後の敵として登場。圧倒的な耐久力、マップ兵器及び強力な押出属性攻撃所持、MAP端への固定陣取り(全包囲ができない)など、本作ボスの王道を行く能力値を備えており、更にはマップに出ている全ての味方機に固定2000ダメージを与えるイベントが2ターン毎に発生。真正面から戦うとかなり手強い。
しかしドラゴとの決戦ステージでは、最初はドラゴしか登場せず、またターン制限もない。ターン数の浪費に抵抗がなければ、最初から全味方機を気力150、SPをMAXまで高めた状態で戦闘を始めることも出来る。このため、手段を選ばなければ勝つことは難しくない。
上述のとおり、同作においては版権作品最強の存在として君臨するが、ゲッター線に対しては大きな危惧と恐れを見せる。同作においては『新ゲッターロボ』の原作における最後の敵である神々・四天王が登場していないのだが、ドラゴもまた神であり、ゲッターを恐れる描写があるため、同作ではドラゴが四天王の代役を担っているとも推測される。 - スーパーロボット大戦Operation Extend
- 原作終了後設定だが、ミューカス・ゲートの力を使い邪竜族の世界で邪念を吸収し復活。アースティアに現れ、アースブレードを破壊してアースティアを戦乱に巻き込もうとしており、それを皮切りに宇宙全域に進出しようとしていた。第6章メイン25話-3「邪神ドラゴ」で戦うことになる。
- コネクト・フォースはアースブレードの頂上(剣の柄頭部分)に陣取って戦うことになるが、ドラゴはアースブレードの柄の外周(空中)にのみ出現し、エネミーフェイズに距離に関係なく外周の他の部分へ移動する。また、途中から「3ターンに一度、アースブレード上にいる味方機すべてに2000の固定ダメージ」を与えてくるイベントが発生する。
装備・機能・能力
武装・必殺武器
マップ兵器と押し出し特性武器という援護防御不可な攻撃のみを使用するため、HPの低い味方ユニットを出撃させる際は注意が必要となる。
- 竜頭
- 押し出し特性付き。射程が1なので隣接しないと使用しないが、攻撃力が高い。
- 邪神の吐息
- こちらも押し出し特性付き。こちらは射程が7と長いので注意。
- 邪神の気
- 直線型のマップ兵器。
特殊能力
サイズ
- 9
人間関係
- 女帝ザーラ
- 邪神ドラゴを復活せんとする集団・ドラゴ帝国の長。しかしドラゴは復活後、一片の感謝の念も見せずに彼女を食い殺した。
- 神代ゆい
- ドラゴの復活に必要な鍵であり、コアとしての役割を果たす。
- 大牙剣
神代まい
リュウ・ドルク - 善神アーガマの末裔であり、自身の敵となる存在。
他作品との人間関係
- 流竜馬、神隼人、武蔵坊弁慶
- NEOにてドラゴをして心胆から恐れるゲッターの力を扱う者達。彼らに対してゲッター線の強大さと恐ろしさを警告する。また、竜馬とのやり取りは『新ゲッターロボ』の原作における四天王のリーダー・多聞天と竜馬のそれを髣髴させる。
スパロボシリーズでの名台詞
- 「貴様達がその力を使うたびに戦いは拡散し、世界に混乱は満ちていく! いずれ貴様達はその力に呑まれ、すべてを食らい尽くされる! 我が手を下さずとも、貴様達は滅びの道を歩むであろう!」
(竜馬)「だからなんだってんだ! ゲッター線が俺達に牙を剥くってんなら俺はゲッターとも戦ってやらあ!」
「愚かな! その危険な力を使い続ける事が正義だとでも思っているのか!?」 - NEOでのゲッターチームとの戦闘前会話での台詞。これほどまでの圧倒的な存在であるドラゴもまた、ゲッター線に対しては多大な危機感を抱いている事がわかる。また、上述の通り『新ゲッターロボ』の原作における四天王のリーダー・多聞天と竜馬のそれを髣髴させる会話でもある。
- 「滅びを呼ぶ力を見逃すわけにはいかん!」
「消滅せよ!ゲッターロボ!」 - NEOにおいてゲッターとの特殊戦闘台詞。
- 「神か悪魔にしかなれぬ力では我は倒せぬ!」
- マジンガーZとの戦闘の際の特殊台詞。カイザーだったら反応が違ったのだろうか?
パイロット・機体BGM
- 「いざなわれる侵略」
- NEOオリジナル曲。他にはドゥーム (皇帝専用)の戦闘BGMに使用されている。
余談
- ライガーと同じく、NEOで参戦した『覇王大系リューナイト』の世界観では、かつて起こった善神と邪神の争いの結果、善神側からアースティアが、邪神側から邪竜族の世界が誕生したという設定がある。しかしこの善神・邪神の設定が、アーガマ及びドラゴと関連付けてクローズアップされることは特段なかった。
- その一方で、ベガルーダを封印した神殿がアースティアにあったことなどから考えると、NEOにおけるアースティアはアーガマ、ドラゴとは完全には無関係ではないと思われる。また、『NG騎士ラムネ&40』のドン・ハルマゲは獣神ライガーが善神の末裔であることを知っており、また憎しみを抱いているような台詞もあったりするので、彼とドラゴには何らかの関係があったのかもしれない。