「ギルガザムネ」の版間の差分
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[[ギガノス帝国]]の中国奥地の秘密工場で開発された巨大[[メタルアーマー]]。外見は頭部に三日月の角がある鎧武者のようである(伊達政宗の鎧がモチーフ)。 | [[ギガノス帝国]]の中国奥地の秘密工場で開発された巨大[[メタルアーマー]]。外見は頭部に三日月の角がある鎧武者のようである(伊達政宗の鎧がモチーフ)。 | ||
− | + | 鎧武者の様相に加え、巨大な青竜刀を所持している為、近接戦闘に特化した機体に見えるが、そんな外見とは裏腹に内部には強力な火器が詰め込まれており、一機で部隊を殲滅できる。正に『動く弾薬庫』の様相を呈している。また、試作ながらバイオフィードバックシステムと呼ばれる思考によるコントロールシステムを採用しており、専用のヘルメットを装着することで反応速度を飛躍的に拡大させることが可能で、機体各所に備えられたスラスターと合わせその巨体に反し高い機動性を誇る。フォルグ・ユニットを標準装備しており、空戦にも対応している。 | |
だが、試作ゆえに数多くの欠点が劇中明らかになっている。バイオフィードバックシステムには使用中パイロットの脳に強い負担が掛かり、正常な判断を失い最終的に暴走にまで陥る危険性があるため、長時間の戦闘ができない。しかし高い戦闘力を誇るがゆえに操縦性は劣悪で、バイオフィードバックシステムを使用しなければその自重も相まってクズ鉄呼ばわりされるほど機動力が落ちてしまう。またライトの分析によればこのシステムによる機動性にマシンスペックが追いついておらず、ブレが生じる。その後の増加生産機であるハイデルネッケン機は5分間の強制安全装置を組み込むことでバイオフィードバックシステムの欠点を解決しているが、制御システム稼働中は性能が落ちるため、護衛の僚機を必要とした。更に致命的なシステムの欠陥として複数の目標が急に一点に重なると、照準システムと火器管制システムが誤作動を起こすのか一切の火器が使用不可能に陥り大きな隙ができてしまう。[[ドルチェノフ]]機はさらにカスタマイズがなされているが、欠陥したシステムをそのまま採用した事によりこれらの問題が解消されていなかった。 | だが、試作ゆえに数多くの欠点が劇中明らかになっている。バイオフィードバックシステムには使用中パイロットの脳に強い負担が掛かり、正常な判断を失い最終的に暴走にまで陥る危険性があるため、長時間の戦闘ができない。しかし高い戦闘力を誇るがゆえに操縦性は劣悪で、バイオフィードバックシステムを使用しなければその自重も相まってクズ鉄呼ばわりされるほど機動力が落ちてしまう。またライトの分析によればこのシステムによる機動性にマシンスペックが追いついておらず、ブレが生じる。その後の増加生産機であるハイデルネッケン機は5分間の強制安全装置を組み込むことでバイオフィードバックシステムの欠点を解決しているが、制御システム稼働中は性能が落ちるため、護衛の僚機を必要とした。更に致命的なシステムの欠陥として複数の目標が急に一点に重なると、照準システムと火器管制システムが誤作動を起こすのか一切の火器が使用不可能に陥り大きな隙ができてしまう。[[ドルチェノフ]]機はさらにカスタマイズがなされているが、欠陥したシステムをそのまま採用した事によりこれらの問題が解消されていなかった。 | ||
− | 試作された機体を、[[ゴル]]大尉と[[ガナン]]大尉を失って復讐に燃える[[グン・ジェム]] | + | 試作された機体を、[[ゴル]]大尉と[[ガナン]]大尉を失って復讐に燃える[[グン・ジェム]]大佐が持ち出して、[[ドラグナー]]との戦いに投入されたが、前述の思考コントロールの欠陥によりグン・ジェムは暴走、味方であるはずの[[ジン中尉]]を斬り付け爆死させてしまう。そして本来の性能を発揮することなく、ドラグナーに撃破される。 |
− | + | ハイデルネッケン機は上記のとおり5分間のインターバルを安全装置でもうけたが、安全装置が作動した隙と、照準システムの欠陥をつかれ撃破された。ドルチェノフ機もまた、照準システムの欠陥が解消されていなかったため、ハイデルネッケン機と同様の方法で[[ケーン・ワカバ|ケーン]]と[[マイヨ・プラート|マイヨ]]に撃破される。 | |
劇中では[[量産型]]の姿もあったが、投入されることはなかった。 | 劇中では[[量産型]]の姿もあったが、投入されることはなかった。 |
2016年2月14日 (日) 15:51時点における版
YGMA-14 ギルガザムネ(Gilgazamune)
- 登場作品:機甲戦記ドラグナー
- 分類:超巨大メタルアーマー
- 形式番号:YGMA-14
- 頭頂高:28.3m
- 運行自重:176.8t
- 最大発進重量:299.7t
- 重量比:0.801(ドライ)、1.698(CMP+A/B)
- 動力:JTF-7M型 超小型核融合炉×2
- 出力:50万ポンド(ドライ)、78ポンド(CMP)、アフターバーナー時28万ポイントプラス
- 最大速度:1475ノーチカルマイル(2732Km)
- CMP時間: MAX時47秒、回復時間CMP≦5、5秒~CMP=47~19秒
- 装甲:シモールB型パッシブ装甲(厚さMAX375mm)
- 探知装置:イメージセンサーASV2M型、重力場感知システム GLV4型
- 開発者:ギガノス軍秘密工場
- 所属:ギガノス帝国
- 搭乗者:グン・ジェム、ドルチェノフ、ハイデルネッケン(SRW未登場)
ギガノス帝国の中国奥地の秘密工場で開発された巨大メタルアーマー。外見は頭部に三日月の角がある鎧武者のようである(伊達政宗の鎧がモチーフ)。
鎧武者の様相に加え、巨大な青竜刀を所持している為、近接戦闘に特化した機体に見えるが、そんな外見とは裏腹に内部には強力な火器が詰め込まれており、一機で部隊を殲滅できる。正に『動く弾薬庫』の様相を呈している。また、試作ながらバイオフィードバックシステムと呼ばれる思考によるコントロールシステムを採用しており、専用のヘルメットを装着することで反応速度を飛躍的に拡大させることが可能で、機体各所に備えられたスラスターと合わせその巨体に反し高い機動性を誇る。フォルグ・ユニットを標準装備しており、空戦にも対応している。
だが、試作ゆえに数多くの欠点が劇中明らかになっている。バイオフィードバックシステムには使用中パイロットの脳に強い負担が掛かり、正常な判断を失い最終的に暴走にまで陥る危険性があるため、長時間の戦闘ができない。しかし高い戦闘力を誇るがゆえに操縦性は劣悪で、バイオフィードバックシステムを使用しなければその自重も相まってクズ鉄呼ばわりされるほど機動力が落ちてしまう。またライトの分析によればこのシステムによる機動性にマシンスペックが追いついておらず、ブレが生じる。その後の増加生産機であるハイデルネッケン機は5分間の強制安全装置を組み込むことでバイオフィードバックシステムの欠点を解決しているが、制御システム稼働中は性能が落ちるため、護衛の僚機を必要とした。更に致命的なシステムの欠陥として複数の目標が急に一点に重なると、照準システムと火器管制システムが誤作動を起こすのか一切の火器が使用不可能に陥り大きな隙ができてしまう。ドルチェノフ機はさらにカスタマイズがなされているが、欠陥したシステムをそのまま採用した事によりこれらの問題が解消されていなかった。
試作された機体を、ゴル大尉とガナン大尉を失って復讐に燃えるグン・ジェム大佐が持ち出して、ドラグナーとの戦いに投入されたが、前述の思考コントロールの欠陥によりグン・ジェムは暴走、味方であるはずのジン中尉を斬り付け爆死させてしまう。そして本来の性能を発揮することなく、ドラグナーに撃破される。
ハイデルネッケン機は上記のとおり5分間のインターバルを安全装置でもうけたが、安全装置が作動した隙と、照準システムの欠陥をつかれ撃破された。ドルチェノフ機もまた、照準システムの欠陥が解消されていなかったため、ハイデルネッケン機と同様の方法でケーンとマイヨに撃破される。
劇中では量産型の姿もあったが、投入されることはなかった。
グン・ジェム機は金色と黒、ハイデルネッケン機と量産型はライトグリーンと灰色の2色でカラーリングされている。ドルチェノフ機は黒と金色だがアクセントとして赤色も加わり、他の2機より華美な印象を与えている。
登場作品と操縦者
原作では出撃せず終いだった量産型もしっかりと戦線に投入されており、いずれの作品でも雑魚敵として大量に出現する。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 初登場作品。グン・ジェム機、量産機、ドルチェノフ機での差異はカラーリング以外では機体性能と白兵戦用の武器のみとなっている。
- 特徴である思考コントロールのメリット・デメリットについては特にシステム・イベント的に再現されていない為、ただの強力なメタルアーマー扱い。グン・ジェムが引っ提げての初披露の際には「頭部に三日月」繋がりでザンボット3との絡みがある。
- マスドライバー破壊のマップから量産型が出てくるが、それ以前にも師匠からドモンへの石破天驚拳伝授イベントにて、石破天驚拳で落とされる役どころで登場している。
- どの型でも気力が上がるとマップ兵器を放ってくるが、これは攻撃範囲だけならばアトミック・バズーカをも上回る為、一発限りとは言えど要注意。連発の効く武装は10発あるハンド機関砲(射程はグン・ジェム機が5、それ以外は6)と、白兵戦用の武器(グン・ジェムは射程3の青竜刀、それ以外は射程1の大型ブレード)だけで、全てのタイプで白兵戦武器の方が威力が高い為、遠距離から蜂の巣にするのがよい。とはいえ、巨体のくせに運動性はそこいらのメタルアーマーやMSなどとほとんど変わらないため、信じられないほど避ける。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- グラフィックはMXの流用(但しMXに無かったハンド機関砲のモーションが追加されている)。HPのみ跳ね上がっているが、対処法は変わらない。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- マップ兵器を搭載しているのはグン・ジェム機とドルチェノフ機のみで、量産型には搭載されていない(マップ兵器そのものもAとは違い、着弾指定型ではなく方向指定型)。Aにあったハンド機関砲が装備されておらず、大型巡航ミサイルを撃ってしまうと射程の短い武器しか無いため(その大型巡航ミサイルですら気力制限がある)、遠距離から袋叩きに出来てしまえる。
- ドルチェノフ機は彼自身の他にも、三輪防人が抱き込んだギガノス兵が乗り込むが、その頃には自軍の戦力がフルに整った状態の為、イベントの露払いの扱いしかならない。隣にいる雷のオムザックとは天と地の差がある。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 作品を重ねて強くなったイメージはない。ただ、ギガノスがジオンと同盟したおかげなのか量産機はパイロットのギガノス兵が強化人間になっている。
- ガディソードもC.U.B.E.(X.E.N.O.N)で複製した量産機を出してくるが、パイロットは強化人間ではなくUNKNOWN(ガディソードによって機体ごと複製されたパイロット)となっており、本家ギガノスのそれより中身は弱体化している。しかし、終盤にザコとして登場する複製機体はHPが中ボス並の2万超えとなっており、その上ジャークライジンオーやデスグロームIIといった、攻守共に優れた嫌なザコ敵とセットでウジャウジャ出てくるため鬱陶しいことこの上ない。
装備・機能
武装・必殺武器
- 2連デュアルミサイルポッド
- 左腕籠手に内蔵。
- 積極的に使ってくる事は少ない。
- 75mm自動砲KDA44型
- 胸部に内蔵された16基、発射速度は1200発分、携行弾数は3200発の機関砲。
- こちらも敵ターンで使ってくる事は稀。
- 100連デュアルミサイルポッド
- 右肩のアーマーに内蔵する100連装ミサイルポッド。
- その弾数からマップ兵器扱いされている。装弾数が少ないので、運動性の高いユニットを囮にして撃ち尽くさせる戦術が有効。
- SIM-96型MLCミサイル 「対艦ミサイル」
- 臍(ヘソ)の部分から発射される対艦ミサイル。装弾数は少ない。
- 白兵戦用 ハイブリッドブロードサーベル
- グン・ジェムの意向で、巨大な青龍刀を装備。後の増加生産分にも採用された。これを振り回すギルガザムネは「恐ろしく近寄れない」威圧感を与えた。ドルチェノフ機と量産型は青龍刀ではなく、長刀となっている。
- 攻撃力や命中補正が高いので、この武器の射程の外から攻撃を仕掛けるのが賢明。
特殊能力
- 剣装備
- 切り払いを発動。
- 状態変化耐性
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
- 「夢色チェイサー」
- 前期OPテーマ。ギルガザムネは38話に初登場し、この時のOPテーマは後期「スターライト・セレナーデ」であった。
余談
- 名前の由来は日本酒『菊正宗』。
- ゲーム『サンライズ英雄譚(サンライズ英雄譚R)』及び『サンライズ英雄譚2』ではグン・ジェム四天王専用のギルガザムネが登場する(その変わり、原作での四天王専用機は登場しない)。ガナン専用のカラーリングがライトグリーンである為か、量産機のカラーリングは白色に変更されている。
- そのサイズからか立体物はガレージキットが多少出ていた程度だったが、2013年に何とバンダイの完成品シリーズ「魂SPEC」でドルチェノフ機が商品化された(魂ウェブ限定販売)。